馬疫

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刊行日 2021/02/25 | 掲載終了日 2021/02/25

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内容紹介


★★★第24回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作★★★


2024年、フランス・パリで行われる予定だった夏季五輪は、欧州での新型コロナ流行継続を受け、2021年に続いて東京で開催されることになった。だが、日本馬術連盟の登録獣医師・一ノ瀬俊美が参加した五輪提供馬の審査会会場で、突然、複数の候補馬が馬インフルエンザの症状を示し始める。

駿美が、総合馬術競技者の姉・駒子や、同僚の獣医師、研究者たちと共に、馬インフルエンザウイルスの解明を進めていくと、過去に例を見ない「新型馬インフルエンザ」であることが判明。感染した馬を凶暴にさせてしまう「狂騒型」のウイルスだった。

はたして、2024年の東京五輪は無事に開催できるのか、そして新型馬インフルエンザの先に現れる、もう一つの恐ろしいウイルスとは――。

新型コロナ禍の今、未知の感染症に人類はどう立ち向かうのかを問う、第24回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。


★★★第24回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作★★★


2024年、フランス・パリで行われる予定だった夏季五輪は、欧州での新型コロナ流行継続を受け、2021年に続いて東京で開催されることになった。だが、日本馬術連盟の登録獣医師・一ノ瀬俊美が参加した五輪提供馬の審査会会場で、突然、複数の候補馬が馬インフルエンザの症状を示し始める。

駿美が、総合馬術競技者の姉・駒子や、同僚の獣医師、研究者たちと共に、馬イ...


おすすめコメント

第24回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作!

オリンピック、感染……。

今こそ読みたい一冊。

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販促プラン

★初回指定承ります★

2月3日まで。

光文社書籍販売部・荒井(☎03-5395-8112)までご連絡下さい!


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2月3日まで。

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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784334913878
本体価格 ¥0 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

オリンピックを前に感染症対策に追われている今、これは現実に起こっている話ではないのか?と思ってしまった。
馬に関わる身としては余りにもリアル過ぎて、読みながら現実と作品の中を交差しているような何とも言えないモヤモヤ感と恐怖心で正に襲歩のごとくいっきに読み進めてしまった。
作中の「真実だけでは、馬も人も生きられない!」このセリフが最後まで心にささり、犠牲になった多くの馬達が気の毒で心が張り裂けそうでした。絶対に、絶対にこの様な事が現実に起きないで欲しい!ホースマン達、用心せよ!

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私自身、乗馬を嗜んだ経験があり、多少通じていますので、大変面白く拝読しました。D・フランシスなどの競馬ミステリーを好んで読んでいたので本作品は、コロナ禍にタイムリーでした。
次のJRA馬事文化賞を狙える作品だと思いますので、販促としてnetkeibaなどで取り上げてもらってはいかがでしょうか?
気になる点としてJRAとNRAを混同した箇所が見受けられたのと、最後の章題だけが馬の歩様を表す用語でないので、揃えた方が良いと思いました。

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馬術界を舞台にしたメディカルサスペンス。鳥インフルエンザなどのニュースで見る白い消毒剤が目に浮かぶようでリアルさが半端ない。ウィルスの感染経路を特定していくところなどマンハントさながらの面白さである。馬インフルの感染拡大を追い詰めていくところなど、ハラハラ・ドキドキの連続で一気読み間違いなし。こんなよくできた作品が、新人賞の受賞作だというので恐れ入った。新人離れした筆力である。2作目以降の作品にも期待したい。

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結論・・広げるのはヒト種。
オリンピック近代五種競技の提供馬の最終審査で馬インフルエンザの発症が確認される。獣医師・一ノ瀬駿美は仲間と共に感染拡大防止に奔走するのだが・・・
感染が拡大するにつれ事態が矢継ぎ早に変遷し、緊迫感が増します。淡々とも思えるほど駿美の行動を記述することがより見えないものへの不安、恐怖、疑念、内面の葛藤を炙り出していくかのようです。
またヒト様の都合により殺処分、閉じ込められる馬、豚などの他種が不憫と思えるのはまたヒト様の傲慢だろうか。
神の気まぐれともいえるウィルス変異の火を、ヒト様の欲・悪意の油が注ぎ込まれるミステリー。

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コロナに関連する本はいくつか読みましたが、それらよりこの本の方があるかもしれない、と怖かったです。どうやってインフルエンザが広がっていくのかもとてもわかりやすかった。馬だけでなく、動物愛に満ちた小説。そんな動物たちを人の勝手であちこちに移動させたツケが現状なのだとしみじみしてしまった読後感でした。

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まるでノンフィクションを読んでいるような、スピード感ある内容で、引き込まれながら一気に読みました。
鳥インフルエンザや豚インフルエンザはよく耳にするけど、馬もインフルエンザがあったのか…それも、たった1頭発見されたら大変な騒ぎになる、ということがよくわかりました。
専門用語が少し難しいところもありますが、最後の解決に至る章はハラハラドキドキ、楽しく読めました。
ただ、現実はこんな風にいろんなことがうまく解決されるだろうか・・・と、考えてしまいました。

内容とは関係ありませんが、アンドロイドでPDFフォント表示が縦長で非常に見にくく、パソコンで読んだので、休みの日にしか読めず、読了に時間がかかりました。スマホで読めたら空き時間に読めたのに・・・。せっかく専用アプリができて読みやすくなったのに、ちょっと残念でした。

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時は2024年。日本ではコロナが終息している。パリでは今なおコロナが蔓延している為、2024年も日本でオリンピック開催となる。そんな背景の中、馬インフルエンザが発生するが…。重たく堅い内容かと読み始めたがもの凄く面白かった。主人公の馬への愛情も読んでいて暖かい気持ちになる。感染経路の究明や、ワクチン開発の緊張感、保身や、つまらないプライド、隠蔽などなど読みどころ満載。サスペンス要素もあり、ハラハラしてしまうシーンもあって少しも飽きさせない。本当に面白かった。

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緊迫感あるスピーディーな展開で、ラストまで一気に読まされた。ワクチン製造や感染収束に奔走する者、忖度、隠蔽、妬みなど私利私欲で動く者。競走馬や競技馬のことはよく知らない私でも読みやすく、まるで現実の出来事のようだった。結局、ヒトが一番怖くて厄介なのかもしれない。

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コロナでウィルスの怖さを感じている中での馬型インフルエンザの話。不都合なことは隠蔽され、情報がない中で国民の命は危険にさらされているのでは?と疑心暗鬼に。また、ウィルスは目に見えなく、変異し、様々な生き物が媒介となって感染が拡大。かかっている生き物が発症するわけでもなく、これまで怖い思いをしてこなかった方が異常だったのではないか?と思いました。

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新型コロナが収束した2024年の日本。2021年に続き、オリンピックが連続で開催の運びとなる。そんな折に発生した狂騒型の新型馬インフルエンザに、馬術界は騒然となる。発生源の特定と封じ込めは、打つ手打つ手をすり抜けるように、新たな局面が派生し続ける。そして見えてくるのが、勝手な欲に絡め取られた人間の愚かさだ。スピーディな展開が緊張感を途切れさせず、伏線の回収も鮮やかだ。何よりわたしは、主人公の一ノ瀬駿美の建前や嘘を憎むまっすぐな言動に、人としてのあるべき姿を見た。げに恐ろしきは、ヒトであった。

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東京五輪の連続開催を控えた2024年の日本で、近代五種競技に提供する候補馬の審査中に新型馬インフルエンザの発症が確認される。馬が暴れヒトを襲う「狂騒型」であるウイルス。国際関係、立場、隠蔽、改変される報道…。現実でも鳥インフルエンザや蝙蝠の媒介の話は実際に聞いてはいても、よくわかっていなかったがこうして順序だてて話が進むとわかりやすくリアリティを実感する。ウイルスは変異し、また別の要素を持って、ヒトを恐怖に叩きこむ…。単にウイルスを制御するというだけでなく、人間関係や私欲の絡んだサスペンスで読み応えもあり、夢中で一気に読んだ。欲を言えば、せっかく五輪に絡めた馬の話なので、馬の暴れる姿だけでなく、颯爽と駆ける姿をもっと見たかった。

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新型インフルエンザでも馬⁉︎ という思いから読み始めた本作品。 著者が獣医師でもあるからかとても専門的で獣医師達の世界もよく分かる内容でした。
途中、これで終わりじゃないんだ!となって、読み終わった後ももしかしたら続くんじゃ⁉︎てなってます。
もう少し馬達が出てきてくれたらもっと嬉しかったです。

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現実にかぶる部分があり、恐怖を掻き立てられた。人感染はもちろんだが、動物感染の怖さを確認できた。
ストーリー展開も人物描写も面白かったが、男性陣の名前が似ていて混同しがちだった。
ストーカーの背景設定がやや弱い気がした。

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「前回のオリンピックで」という表現で、東京オリンピックが出てくる。なんだこれは、と思った。つまり、舞台は、(現実にはこの夏に予定されているいわくつきの)東京オリンピックの後。コロナも過ぎ去ったあと。そのような舞台をしたてあげ「馬の感染症」にまつわる、ジェットコースターのようなおはなし。つくりばなし。。。。。。??これは、たぶんミステリの体裁をとった、壮大な風刺なのではないだろうか。
と考えたら背筋が凍るようだけれど、面白かった。なかなかの思い付き。思いつくだけなく、読ませる話に仕立てる、というのは才能なのかも。



以上を書いた後、以下の記事を読んで腑に落ちた。


引用)
立命館大学総合科学技術研究機構の助教、茜灯里さんの
日本ミステリー大賞新人賞作品「馬疫」が2月25日、発刊されました。
獣医師でもあり、馬術選手経験もある茜さんが
「今の世相を反映して、あり得る未来を描く」小説です。
2024年、ふたたびオリンピックが開催されることとなった日本で、
新型の馬インフルエンザが発生する。
パンデミックに獣医師、一ノ瀬駿美が立ち向かう…
今だからこそ真実味を帯びて、恐怖やいら立ちを感じながらも
一ノ瀬駿美の凛とした姿と動物への愛情に救いを求めて
次のページをめくりたくなる一冊です。
https://biwako-otsu.keizai.biz/headline/1992/

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全く知らなかった馬の世界でしたが、ストーリーが面白すぎて引き込まれました。内容の濃さに加え、圧倒的なスピード感。え?!え?!え?!と、何度も思わず口に出てしまうほど、複数回に渡る意外性もあり、スリル満点の小説でした。こんなにも引き込まれた小説は久々。結末を知った後、もう一度読み返したくなる本でした。この本、すごすぎる!!と、周知させたいです。

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ウイルスによる感染症の恐ろしさをあらためて実感。感染源はどこなのか、明確にならないまま、さまざまな出来事がめまぐるしく沸き起こり広がっていく。驚きの真相が解き明かされていく後半は、疾走感あふれる展開に気持ちが高ぶり読む手が止まらない。私利私欲の塊の人間もいる。暴走すると何をするかわからない。ウイルスだけでなく、人の恐ろしさも痛感。見えないものとの闘いはいつの時代になっても終わることはないかもしれない。それでも、ひたむきさが伝わってくるラストはとても心地よい。

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コロナ禍では感染症に振り回せる人々を描いた作品は、真に迫って読まされる。
動物の関わる感染症は、これからも人類を脅かし続けるのだろうな、終わりなき戦いだな…と考えさせられた。
登場人物がたくさんでなかなか覚えきれないけど、とにかく主人公の女性がパワフルでかっこいいのが印象に残った。

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