逆ソクラテス

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刊行日 2020/04/24 | 掲載終了日 2021/04/18

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内容紹介

【2021年本屋大賞ノミネート作】
【第33回柴田錬三郎賞受賞作】

敵は、先入観。

世界をひっくり返せ!

伊坂幸太郎史上、最高の読後感。

デビュー20年目の真っ向勝負!

逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」

足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが――「スロウではない」

最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも――「アンスポーツマンライク」

ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。

【著者略歴】

伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞(短編部門)、08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞・第21回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『重力ピエロ』『終末のフール』『残り全部バケーション』『AX』『ホワイトラビット』『クジラアタマの王様』、阿部和重氏との合作『キャプテンサンダーボルト』などがある。

【2021年本屋大賞ノミネート作】
【第33回柴田錬三郎賞受賞作】

敵は、先入観。

世界をひっくり返せ!

伊坂幸太郎史上、最高の読後感。

デビュー20年目の真っ向勝負!

逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」

足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ば...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784087717044
本体価格 ¥1,400 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

以前から気になっていましたが、今回本屋大賞ノミネート作品となり読む機会を頂きました。
改めて、伊坂先生はどんな子供を描くのだろう?と思いながら読み進めるなかで、コレぞ伊坂先生の描く子供達だ!と興奮しながら、物語に引きずりこまれました。

『僕はそうは思わない』
この世の中、多くの事にレッテルが貼られ、人々は誰かの貼ったレッテルの上にどんどん同じ物を貼っていく、もうそうなると剥がすのは一苦労この一言は、たった一言で世界がひっくり返る魔法の言葉だ!誰だって、決めつけられたくない、これは、10代の頃に読んでみたかった。
短編ながら、あちこちに仕掛けられたお楽しみがあり、ひとつの大きなテーマになっていると思われる『先入観』や『逆視点』のようなものが、一貫して綴られているので、一本の長篇を読んだぐらいの満足感がありました。
内容が、『先入観』などの話だったり、現代の問題も描かれているので、教訓めいたものが無いわけではないのです勿論、成る程と深く感じ入るのですが…やっぱりこれは、愉快!爽快!!痛快!!!
読後感最高!これぞ本だから出来るエンターテイメントだと思いました。

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子ども達がきっと感じているだろう違和感や大人との感覚の違い、納得出来ない事象…。それらを鮮やかにひっくり返し、スッキリとした安心感を覚えるような読み心地でした。
たくさんの人気作品を発表している作者の描く小学生はなかなか冷静で自分の生きる世界をよく見ており、拙いながらも懸命に良く生きようとしていて、そこに起こる逆転劇は彼らへのエールのようでとても気持ちの良いものでした。
短編集ではありますがそれぞれに一貫して『先入観を打ち負かす』テーマがあり、兎角、一方的な視点で論じがちな私たちに警鐘を鳴らしているようでもありました。
カメラをクルリと回してするりとスマートに視点を転じる様は、現実でも「真似したい!」と思う爽快さでした。

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本屋大賞ノミネート、おめでとうございます!
前々から気になっていた作品だったので、これ機に読めてよかったです。
一話目の「逆ソクラテス」、自分自身を大いに反省する内容でした。大人は色んなことを経験しているからこそ、その経験に基づいた先入観や決め付けだけで凝り固まった思考になっちゃうのかな。年を取ると頑固になるってそういうことかな。と思いながら読みました。本来なら色んな経験を重ねたからこそ柔軟な姿勢や考え方を持たないといけないのに。

「僕は、そうは、思わない」簡単なようでなかなか言えない言葉ですよね、特に抑圧されている側が発するのは勇気がいると思います。学校や職場でも皆が自分の意見や意思を自由に述べて相互理解を深めたり、よりお互いを高めていけるようになることを願います。
子供が読んでも大人が読んでも良い秀逸な作品でした!

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まるで童話のように物語に教訓がある。大人になる過程で知ったそれらを、この作品の主人公達のように小学生の頃に教えてもらえていたら、もっと広い視野で成長できただろうになぁと羨ましくなる。教科書のように堅いわけではなく、しっかりおもしろく学びがあるところが小説の面白さだと再発見させてもらいました!

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伊坂さんの夢想家とリアリストのバランスが過去最高のレベルで楽しめる1冊。
全て計算づくというか、勢いだけでないこの世界観が本当に読んでいて楽しかったです。
特に「逆ソクラテス」「非オプティマス」が私は好きです。
最近、同調圧力、という言葉を感じることが多かったからか、「私はそうは思わない」と言える強さに心をひかれたり、他にも気になるセリフがたくさんあって。いろんなタイプのヒーロに出会いながら本当に楽しんで読みました。面白かったです!

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2021年本屋大賞ノミネート。小学生を主人公にした短編5作。一行目から独特な譬喩が炸裂するデビュー20年目の伊坂ワールド。『僕はそうは思わない』単純な言葉が魔法の様に先入観を溶かす瞬間が爽快な、子供目線で描かれた大人に向けた子供達のトリセツ。拙い知識の中で試行錯誤し自らをプロデュースし、失敗を重ね受け入れながら進んでいくダンジョンに勇気をもらった

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今まで読んだ伊坂作品の中でこの作品が1番好きだった。
決めつけと先入観、大人になるとついなんとなくこれに振り回されていることにはたと気づく。子供たちの世界は時として大人よりもダイレクトにこれにぶち当たる。そんな世界をとても優しい目で丁寧に書いているところがすごくよかった。ラスト登場してきた人物が誰だったのかわかった時、心から嬉しい気持ちになった。自分の子供たちにも大きくなったら渡してみたい本だなと思う。”敵を憎むな、判断がにぶる”と言いながら。

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タイトルの『逆ソクラテス』ってどういうことなんだろうと、ずっと思っていました。読んでみたら納得です。子どもらしい考え方をする子だけではなくて、とても大人びた考え方をする子どもたちが出てきて、物語を進めてくれるので、大人が読むのに楽しい作品だと思いました。大人が過去を振り返った時、同じようなことがあったな、と共感できるので、より一層理解できるのではないでしょうか。

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これまでの伊坂幸太郎作品の中で一番好きかもしれない。
学校の先生って、そういうとこあるんだよな。先生の接し方や態度で学校での自分のポジションが決まってしまうこと、あるある。
先入観をやっつけろ!痛快で爽快でなんて心地良いんだ。君たち最高だよ……!!

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安定の伊坂作品。
ソクラテスを名前しか知らなかった(恥)私は、まずソクラテスから調べる。

主人公は子どもだった頃の僕、加賀。小学生でソクラテスを知っている転校生、安斎。ピンクの服を着ていた為に女みたいと言われた草壁。優等生女子、佐久間。
親が会社のお偉いさんだからとクラスで偉ぶってる土田も気に入らないけど
、なにかと生徒を決めつける教師の久留米はもっと気に入らない。
ちょっと懲らしめてやろうとカンニング作戦を実行する。
五つの短編集。全てが繋がりながら話は進む。
一つ一つの伏線が繋がる時の爽快さ。
こんな感じでいじめ撲滅出来たら良いなのお手本です。
伊坂作品に出てくる賢い子どもに憧れる。
小学生時代にこんな友達はいたのだろうか。いたとしてもあの時の私のママだったら、気付きもせず、友だちにもなっておらず、その良さもわからなかっただろうなと、憧れる世界のレベルの高さに打ちひしがれたりもした。

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本屋大賞最後のノミネート未読作品。伊坂世代ではないので、読まないなあと思っていたのですが、読むしかない。で、いつも伊坂の作品は、本屋大賞がらみで読むのですが、いいですね~ていうか、伊坂ファンですよ、自分。いつも読むたびに、やはりいいじゃないかあ!大好きだ、伊坂!と思うことばかりです。正当な優しさというよりも、横やりだけど、それ以上の優しさがそこにあるのだ!と幸せな読後でした。こんな小説家、やはり好きになりますね!伊坂、最高!

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「僕はそう思わない」と少年時代言えたら僕らはどれだけ強い大人になれたのだろうかと壮年期の自分が後悔している。然し肝要なのは過ぎ去った時代を嘆くのでは無く、己が人生の最後の帳尻をキッチリ合わす事が出来る大人になれるかだと思わずにはいられなくする本書は小憎らしいが良書には違いない。

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子供視点で描かれる短編集。子供の世界は狭い。出る杭を打ち、均一化するような教育を受けて育ち、身近な大人を絶対だと信じ、盲目的に従う。それが正しいかどうか判断する力はまだない。だけどもし確固たる自我が芽生えたなら。同調圧力に屈せず、「僕は、そう思わない」と声を上げることの重要性を改めて思い知らされる。子供向けと言うよりは子育て中の人、これから親になる人向けだろうか。自分がされて嫌だったことを次世代に引き継がない、と皆が思えば、子育ての形はより洗練されていき、社会はよりよく変わっていくはずだ。

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本屋大賞ノミネート作品。伊坂幸太郎さん苦手意識あったのでこんな機会がなければ読んでいなかった。読んで良かった。すごく面白かった!
「僕は、そうは、思わない」なんて強いメッセージをもった言葉だろう。名言がいっぱいの短篇集です。大人になっても刺さる言葉がいっぱい。小学生から大人までぜひ読んで頂きたい!

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「僕は、そうは、思わない」言えたらどれだけスカッとするか!
ほんと スカッとジャパンで 再現映像特集とかやってほしいし
なんなら 小学校道徳の授業で扱ってみてほしいし、
イマドキの小学生がこれについて どう思うか聞きたいし、なにより、
先生がどう思うか、こんな先生になってませんか?と問いたい。
伊坂先生の小学生を題材にした作品の
使える語彙についての 後書きにも興味があったわ。たしかにむつかしかったと思います。色んな意味でスタンディングオベーションを送りたい。

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『逆ソクラテス』

小学生を中心に描かれる短編集。
本屋大賞ノミネート作品。

先入観…人は、地位や格好、態度などで他人を判断してしまう。
小学生も表面だけ見て、この人はこうなんじゃないかと考えてしまう。
大半の大人がそうだから…

世間は思ったより狭い…
ほんとにそうだと思う。
人の評判が大事…正直に生きる…
大切なことを、もう一度、再確認できるような物語だった。

短編集だが、あの後こうなったのかな?世界は繋がっているのだなと思わせてくれるところが、ほんと素晴らしい。

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