塀の中の残念なおとな図鑑

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刊行日 2021/03/17 | 掲載終了日 2021/11/01

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内容紹介

「残念なおとな図鑑」であり「刑務所のチョーエキたちの観察記録」

なぜ犯罪を犯したのか、

どういう理由があったのか、

繰り返し犯罪するのはなぜか。

無期チョーエキの著者が刑務所の中で残念なおとなたち=こりないチョーエキと濃い対話を繰り広げ、残念ポイントを描き出す。筋金入りの悪徳チョーエキ、スリルを求めて、とうそぶく非情なチョーエキ、万事がめんどうだとチョーエキになってしまう人。普段の社会ではみられない残念なおとなたち。こうしたチョーエキをとおして、「残念なおとな」にならない考え方、生き方を学びたい。

「残念なおとな図鑑」であり「刑務所のチョーエキたちの観察記録」

なぜ犯罪を犯したのか、

どういう理由があったのか、

繰り返し犯罪するのはなぜか。

無期チョーエキの著者が刑務所の中で残念なおとなたち=こりないチョーエキと濃い対話を繰り広げ、残念ポイントを描き出す。筋金入りの悪徳チョーエキ、スリルを求めて、とうそぶく非情なチョーエキ、万事がめんどうだとチョーエキになってしまう人。普段の社会では...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784074460496
本体価格 ¥1,500 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

『ざんねんないきもの事典』のパロディ?と笑いながら読み始めた。
ページを開くと「残念なおとな」の一人ひとりのイラストが面白い。残念な罪状・刑期・見た目・エピソード…えっ?罪状?刑期?
そう、この本は「塀の中=刑務所」に生息する普通ではお目に掛かれない犯罪者の図鑑である。
人間を希少動物のように面白がるのは…と少々後ろめたさを感じつつ読み進める。
先ず驚くのは作者美逹大和さんの観察眼と表現力。18名の残念なおとなが次々に私の目の前に現れて自分の人生を語り始める。なぜ彼らは「残念な」道を選んでしまったのか?
全く私には関わりの無いと思っていた犯罪者にいつしか共感が湧いてくる。もしかしたら自分も…と想像しゾッとする。
次に気付くのは、作者がチョーエキに語り掛ける言葉の豊かさだ。持ち前の観察眼で相手を見抜き、その人にぴったりの言葉を選ぶ。押し付けがましい説教ではなくさりげないアドバイス…正しくコーチングのプロである。
不安や悩みを持たない人生など無い。私たちの生きる塀の外の「自由」は次々現れる選択肢を「自己責任」で選ぶという迷いの連続なのだから。彼の言葉はそんな私たちにも寄り添ってくれる。
四半世紀以上を塀の中で暮らす作者美逹大和さんは二件の殺人を犯し無期懲役。仮釈放を自ら拒否し「終身刑」を選択しているという。
社会に復帰し私たちに生の言葉を伝える生き方も選択できるのに…。
これが一番「残念」である。

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こういった類の本は怖いもの見たさで読むことがありますが、割と後味が悪いというか、あまり反省していないというのが透けて見えたりあからさまだったりするのですが、この本はそんなこともなく良かったです。
でも、著者も檻の中の人なので、犯罪者の気持ちに寄り添ったりアドバイスしたりするんですが、押しつけがましさもなくすごく上手だと思いました。本当に檻の中にいるのがもったいないと思うくらい。
それにしても、刑務所はほんとに社会福祉施設だなあと思います。そこが本当に残念です。

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塀の中の「チョーエキ」たちと、同じく無期懲役の著者の間のやり取りを記録した、今までにない類の本です。
表紙や文中のイラストはかわいくポップなイメージですが、内容は至って真面目で、読んでいていろいろ考えさせられる内容でした。
著者の美達さんは殺人2件で服役中とのことですが、これほど冷静に人間観察ができ、将来のことまで考えている方なので、罪を犯した過去には余程の事情があったのかなと感じました。
相手に寄り添って話を上手に引き出していくところは、ほとんど保護司のようで、塀の中の話だという事を忘れそうなほどでした。

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【塀の中の残念なおとな図鑑】

塀の中はどうなっているのか?

実際にチョーエキを経験した著者が

出した本です。

犯罪を犯すことはあってはならないことです。

それはさておき、チョーエキで過ごす人たちの

生活の様子や

また、再犯を犯す人の話。

エプロン折りの仕事で何枚折るかで人間性がわかる

など紹介されていました。
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#塀の中の残念なおとな図鑑
#美達大和
#無期懲役囚
#刑期10年以上の受刑者が収容される
#LB級刑務所
#服役中
#仮釈放は放棄
#これまで8万冊の本を読破
#現在でも毎月100冊以上は読書をしている

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いろいろな経緯で刑務所に入ってしまう大人たちのことを書いた本だと思って見てみました。
それは間違ってはいなかったのですが、著者のスタンス(執筆姿勢)に共感できませんでした。
「チョーエキ」とカタカタ表記する時点で不安は感じていたのですが、なんというか、本をたくさん出しているから自分はエライというような気配があり、文章の古めかしさとあいまって読み進める気持ちがどんどん失せてしまいました。残念。

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無期懲役の作者(殺人2件で服役)が、塀の中の人達とのやり取りや対話を記録したもの。なぜ犯罪を犯したのか、どういう理由がったのかなど、普段は聞けない懲役囚たちの話から、刑務所内の実態についても垣間見ることが出来る。これを読んでいると本当に更生は難しいのだな~としみじみ感じました。

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この方の著書は初めて読みました。とても知識が深く、本を沢山読まれている方だと文章の裏に感じました。
時折気になる表現もありましたが、心を掴むためのフランクな表現なのだと思い、気付いたら見知らぬ世界の出来事に対して夢中になって読んでいました。
刑事ドラマで見るところの塀の中と現実とは9割違ったものなんだそうです。
テレビでせっかく刑期を終え社会に戻ってきたのに再犯をしてすぐに塀の中に戻ってしまう高齢者の方がいるのを見たことを思い出しました。
現実社会での孤立よりも塀の中の安住を求める。
なるほど、そういうことか。と本書を読んで思いました。
著者の方も驚くなかれ、塀の中の住人。
しかも仮釈放の制度を自ら放棄した無期囚。
ただ対話する際には優しく寄り添いながら方向性を導いてくれる。
こんな方が罪を犯すのはよっぽどのことだったのかなと思います。真実はご本人にしか分かり得ないことですが。
なんか、すごい本を読んでしまった。
まとまりがありませんが、そんな気持ちです。

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著者は、LB級刑務所という、L=長期刑のロング、B=犯罪傾向が進んでいる(悪質)、つまり極悪人ばかりが収監されている場所に、自らも無期懲役囚として懲役を務める人。そんな著者が、刑務所で出会ったチョーエキの人たちにインタビューしたドキュメント。塀の外のライターが書いた塀の中の本は多数あるが、中の人が書いた本は少ない。それだけにものすごくリアリティがあり、説得力がある。犯罪について、犯罪を犯す人について、人間について知ることができる本。

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とにかく人と話をするのが好きだという美達さんは、様々な話を聞きだします。どうしてここに来ることになってしまったのか?自分がやってしまった犯罪のことをどう思ってる?家族は?シャバに出たら何をしたい?

 更生して、ここには戻ってくるなよと言いたいのが本心ですけど、そんなことを言っても意味がない人が大勢います。それはしょうがないということはわかっています。でも、数人であってもいいから、わかってくれる人がいればいいなと美達さんはいつも思っています。

 刑務所という場所は、自分が犯した罪を反省し更生して社会復帰するための場所だと普通の人は思っています。でも、現実はかなり違っています。まず何が違うかと言えば、「自分が犯した罪」を悪いことだと認識していない人が大勢いるのです。いったん出所しても再犯を繰り返す人がとても多いのです。

 様々な理由で刑務所へやってくる人たち、とんでもない悪人というのはそんなにいないけれど、社会と適当な距離感を持てない人が多いのです。子どものころから少年院や鑑別所、児童保護施設などにいたことがある人がとても多いのも気になります。寂しさや辛さをうまく表現することができない人、人との関りが上手くできない人が犯罪者になってしまうのは、親や大人や社会の責任のはずなのに、辛いのは本人だけなのです。

 刑務所へ入って、初めて医者に診てもらったという人もいます。ここでやっと衣食住の心配をしなくてよくなったという人もいます。自分と同じような境遇の人に会えてほっとしたという人もいます。刑務所の方が生きていくのが楽だと思う人がこんなにも多いというのは、なんだかやるせない気持ちになってしまいました。

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今人気の残念なシリーズのようにタイトルに惹かれる本。実際は、様々な受刑者の方の経歴などが紹介されている読む側の倫理力が問われる哲学のような本だった。読んでいて自分の考え方は偏っていないだろうか、無意識に蔑んでいないだろうか、読み進める度に立ち止まることが必要だった。少なくとも笑って読むものではない、と思う。様々な人生を歩み、結果として犯罪を犯してしまった人達に対して自分はどう思うのか、考えさせられた一冊となった。

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怖いもの見たさで読んでみたところがありますが、刑務所の中がリアルに詳しく、そして真面目に書かれていたのが興味を惹かれました。毒をもって毒を制す、というような本です。
「こんな興味深い本を書かれる方がなぜチョーエキ囚?」という気持ちですが、ただ人生って本当に色々あるんだなと本書を読んで思いました。
罪を犯された人がいる以上、囚人に同情はできません。でも「あの姿は明日の私かもしれない」とも思うのです。転落の一手なんて道端の石ころのように転がっていること、マイナスをゼロに変えることは普通に生きている人でも難しいこと、チョーエキも人間であるということ……本に描かれたチョーエキと今の自分を比べ、それらをひしひしと感じました。
チョーエキたちの思考、大変興味深く読ませていただきました。

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タイトルやイラストに一種の「ゆるさ」を感じたのですが、内容は今まで読んだことのない、あまり類を見ない本だと思います。様々なタイプの犯罪者から話を引き出せる著者のコミュニケーションスキルの高さ、同じ塀の中にいる人としてのアドバイスなど、読んでいる側も少し参考にしたい部分が多かったのが印象的です。塀の中というのは暗い絶望的な場所だと考えていましたが、こうして読んでいると文中の「刑務所は最後の福祉施設」という意味がよくわかる気がします。

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表紙の緩い感じと中身のギャップ、中の人たちの本音を引き出す話術に感心する。
中の人はいろんな意味でピュアなのだろう。
一度染まった色を変えるのは難しいかもしれないが、頑張って変わってほしい。
と、思わせる本でした。

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