人間であることをやめるな

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刊行日 2021/04/26 | 掲載終了日 2021/04/25

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内容紹介

明治人のリアリズム、石橋湛山が示す理想の力、昭和天皇の懊悩、そして宮崎駿の問い。昭和史研究の第一人者が残した後生への熱い言葉

いまの日本は「天上大風」、すなわち、ものすごい勢いで荒々しく吹きまくる嵐のまっ只中にある。解決する道はなかなかみつからない。中国がどうの北朝鮮がどうのということではなく、日本国そのものが大転換期、解体しつつある、先行きは不安ばかり、といってもいい。そうした「行き止まり」のときに、日本人は、とくに若い人たちは、どう生きたらいいのか。

そうなんです。明日に光明をもてない、「行き止まり」であればあるほど、物事をきちんと考え、真面目に、自分のなすべきことを困りつつウンウンと唸ってやりつづけながら、君たちは人間であることをやめないで生きなさい、と。

──ことし1月12日に長逝された半藤一利さんが生涯の最後まで訴え続けたこと。それは「歴史に学べ」ということでした。本書は半藤さんがものした数多くの文章や講演から、そのエッセンスを集約したものです。

明治人のリアリズム、大正期の石橋湛山が示す理想のパワー、昭和天皇の懊悩、そして宮崎駿の投げかける問い。昭和史研究の第一人者が残した軽妙にみえて重い言葉です。


明治人のリアリズム、石橋湛山が示す理想の力、昭和天皇の懊悩、そして宮崎駿の問い。昭和史研究の第一人者が残した後生への熱い言葉

いまの日本は「天上大風」、すなわち、ものすごい勢いで荒々しく吹きまくる嵐のまっ只中にある。解決する道はなかなかみつからない。中国がどうの北朝鮮がどうのということではなく、日本国そのものが大転換期、解体しつつある、先行きは不安ばかり、といってもいい。そうした「行き止まり」のとき...


出版社からの備考・コメント

★発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください★
校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。

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販促プラン

★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784065235522
本体価格 ¥1,300 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

「昭和史 上下」を読んで、様々な背景の中で起こされた事件や戦略の意味が少しわかってきたような気がした。その中でも感じたことだが、半藤さんは明治維新から続く日本の成功と失敗の歴史をたどることで日本と日本人のあるべき姿を求め続けておられたのだと思う。
 本書の最初に入った作品は、坂の上の雲と対比しながら日露戦争時の指導者像を綴っている。「功」と見える部分が実は「罪」であったのではないか、それは歴史の流れが証明しているのだが、私たちがよく知る指導者たちの行動や報道などの在り方で、当時の日本の様子がまざまざと浮かんでくる。教科書には出てこない人物の横顔やその変遷など興味深く読むことができる。
 また、石橋湛山と昭和天皇について書かれた二つの章は、とても興味深く、市井で意志を貫いたジャーナリストと現人神としての天皇は全く別の人格ながら、二人に共通するものを半藤さんは見ておられるのかもしれないと思う。真の立憲政治を築き上げる途上で病で職を降りた湛山と平和憲法の精神を守り続けた平成天皇を生んだ昭和天皇、昭和史の中で半藤さんが追った二人の在り方はとても興味深い。

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「人間であることをやめるな」というタイトルから、半藤一利さんが一体どういうことを書いていたのかと思い読んでみた。司馬遼太郎の作品を取り上げながら、歴史的事実と照らし合わせて当時の人物を見つめたり、昭和天皇を見つめたり。最後は宮崎駿。人間であることは、困難の最中にあって、じっくり考え、前に進むことか。それは歴史上に見られるということか。今、コロナ禍にあって、どう「人間である」べきか問われているようだ。

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政治がなんだ、とか社会の仕組みがなんだ、というニュースに目がいってしまうけれど自分自身はどう生きるのか、何を考えていくのかと問いただされたようです。
「坂の上の雲」は父が読んだ最後の本。松山にも訪れて秋山兄弟のことは学んだつもりだったけれどこの時代の日本の空気を改めて教えられました。
 コロナ禍で胸に深く刺さったのは宮崎駿の「風立ちぬ」の章。確かにいまの日本は「天上大風」。すなわちものすごい勢いで荒々しく吹きまくる嵐の真っ只中にあります。宮崎駿、半藤一利が憂いていることが伝わりました。出会えてよかったと思えた本。

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今年の1月12日に亡くなられた半藤一利さんの書いたものを編集して追悼の意味で出した本だと思います。半藤さんというと「歴史から学べ」という人でした。司馬遼太郎の話しから、坂本龍馬。そして、日露戦争と話しは多岐にわたっていておもしろい。石橋湛山についての論評はとくに楽しくて、こんなすごい人が戦前にいたというのは驚きでした。そして、昭和天皇と戦争。最後は宮崎駿監督にまで言及するという感じです。半藤さんらしいエッセイでした。

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2021/1/12長逝とのことで、緊急追悼の意味を持つ書。日本史をもっと知らねばと改めておもわせる。坂の上の雲をひきながら、一語一句を読みこなし、沢山の文献にあたり、そして思考する、細部に神宿る、がせまる、すごい方だったのだなと。坂本龍馬、日露戦争、昭和天皇のお考え、東洋経済の講演のつながりからか、#石橋湛山(知りませんでした)、そしてタイトルは宮崎駿 に関してのエッセイ。


こう結ばれている:

(…) 日本人は、とくに若い人たちは、どう生きたらいいのか。
そうなんです。明日に光明をもてない、「行き止まり」であればあるほど、物事をきちんと考え、真面目に、自分のなすべきことをりつつウンウンと唸ってやりつづけながら、君たちは人間であることをやめないで生きなさい、と。
「風立ちぬ、いざ生きめやも」
そう宮崎さんは「風立ちぬ」のなかで言っているのです。

引用おわり

….長逝、は逝去とどう違うのだろう?

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