サマークエスト

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刊行日 2021/06/04 | 掲載終了日 2021/08/05

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内容紹介

おれの父ちゃんは、10年前、海で溺れて死んだ。

それ以外のことを、おれはほとんど知らないーー。

母親やまわりのおとなを気遣い、小さい頃から父のことを知るきっかけをつかめずにいたヒロキ。しかし、ふとしたことから父親が死んだ日に写された写真を発見し、親友・新(あらた)の助けを借りず、たったひとりで父が死んだ海を見にいくことを決意する。

なぜ父親はこの海へ入っていったのか。事故か、それとも――? 

心のなかのわだかまりに決着をつけるために、ヒロキがいどんだひと夏のサマークエスト。


おれの父ちゃんは、10年前、海で溺れて死んだ。

それ以外のことを、おれはほとんど知らないーー。

母親やまわりのおとなを気遣い、小さい頃から父のことを知るきっかけをつかめずにいたヒロキ。しかし、ふとしたことから父親が死んだ日に写された写真を発見し、親友・新(あらた)の助けを借りず、たったひとりで父が死んだ海を見にいくことを決意する。

なぜ父親はこの海へ入っていったのか。事故か、それとも――? ...


おすすめコメント

★たった一日の冒険が、少年を成長させる。児童文学王道のストーリー!

★著名な選考委員に評価された、第2回フレーベル館ものがたり新人賞優秀賞受賞作

★たった一日の冒険が、少年を成長させる。児童文学王道のストーリー!

★著名な選考委員に評価された、第2回フレーベル館ものがたり新人賞優秀賞受賞作


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784577049792
本体価格 ¥1,400 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

海でなくなった父のことをほとんど何も知らないヒロキは、カメラに残っていた写真を見たことと、親友・新の協力をきっかけに、父の亡くなった海を見に行くことにした。
ヒロキにはヒロキの気持ちや事情があり、聞きたいこともたくさんある。顔すら覚えてないヒロキの、父への純粋な気持ちに心打たれました。
また、親友・新にも色々事情があり、彼視点でもひとつ物語が作れそうだなと思うくらいにキャラが作り込まれていたと思います。

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ヒロキはクエストに出る覚悟をした。
普段から父ちゃんがいないことで悲しい思いなんかしていない。
母ちゃんに、愛されている。気の合う友達もいる。
決して不幸せではないけれど、心のどこか触れられない霧のかかった場所がある。
今回のクエストはこの霧を晴らすこと。
このサマークエストが、その後、何かを明らかに変えてしまうだろうことをヒロキはちゃんと気づいている。
だからダンジョンは次々とヒロキの心を惑わし続ける。
やめちゃった方がみんな「今まで通り」やっていけるかもしれない………
だからこそ、大切なのは、霧を晴らすことで見える世界に納得のいく意味を、自分で見つけること。
もし、私がヒロキならどうしたでしょう?
逃げ出してしちゃったかもしれない。明らかにすることの責任から、受け入れて生きる勇気から。
結果、わたしはヒロキと一緒に、熱い濃密な旅をしました。最後まで。
私も、このクエストでヒロキとともに素敵な出会いをさせていただきました。
今、クエストが終わり、さわやかな夏のそよ風を全身に感じています。

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ヒロキの父の死について母も親しい大人たちも、みんな何かを隠そうとするそぶりにヒロキはとっくに気づいている。触れられたくないその核心をひとりで明かそうとする、ヒロキのひと夏のクエスト。
誰にも頼れず、限られた時間の中で敢行される無謀とも言える海への道程は、まるでヒロキを試すかのよう。
秘密裡に摘んだ父の最後の笑顔を胸に臨んだが、如何せん小学6年生、詰めが甘いことは否めない。
突然の助っ人を拒めば挫折だ。ヒロキは学ぶ。物事は捉え方ひとつで違った顔を見せるものだと。真実は想像するしかないし、誰かが困った事態に陥るかもしれない。でも、信じて突破した自分の考えを伝えることで生まれるものだってあるはずだと考える。
親友・新の物語も同時進行で進むことでリズミカルな二重縄跳びを見るような、心のざわめきがたまらなかった。
ヒロキのまっすぐで熱い気持ちに射抜かれました。

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これは小学6年生のヒロキのひと夏の冒険。
自分のルーツを探して視野がぐんっと広がる、そんな瞬間がいきいきと描かれていて、そこに至るまでの疑問や葛藤、のりこえてく様は、まさに“クエスト!”でした。

ヒロキの名付け親は、小さい頃に海で亡くなった父親で、どんな人物だったのか聞くに聞けない空気により、父について知ってる事はとても少ない。
親友の新に誘われて、行く気がなかった“学校に泊まろう”に今年も参加することにしたヒロキ。家族同然の付き合いをしている高野電機の隆俊おじさんから寝袋を借りるため、倉庫で捜索中に“写ルンです”を発見。おじさんとの会話の行き違いにより気まずい雰囲気のまま、それを持ち帰ってしまう。
そこに写っていたのは、父親の最後の1日の姿。新のアシストもあり、母親に内緒でヒロキは写真の場所へ行くことを決意する…。

ヒロキの親友の新も悩みを抱えていて、こちらの行く末も気になるので、続編を期待してます。

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亡父の記憶がない小六男児が父の想い出を求めて踏み出す冒険記。母も周りの大人も優しい世界に守られ幸せなはずなのに、父の話に触れられない暗黙の空気にずっと違和感を感じた主人公。大人が思う以上に子供は空気を察する力が強く、無邪気で奔放に見えても心に抱えるものがある事を理解し、同じ目線になる事の大切さを感じさせられた作品。真面目な親友の突飛な行動や、ただのモブだと思ったキャラの立ち回りなど、意外な部分もとても面白く惹かれた。

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いずれ親とは訣別するものです。
親がどのような生き方や死に方をしようと子どもには関係がありません。
ただ、そう簡単には割り切れるものではなく、悩み、考えることがあるものだと
思うのです。幼い頃に亡くなった父親の死の真相を探求することになった十二歳
の少年は、人生のそうした局面に立ち向かうことになります。
その時、どう考え、どう受け入れ、そこからの未来を踏み出そうとしたのか。
真摯でケレン味のない直球勝負の物語は、ナイーブな少年の勇気を讃えます。
児童文学は色々な境遇にいる子どもたちを励まし、赦してくれるものなのだと
思います。明解に謎が解ける物語ではないからこその魅力がここにあります。
誰かの伴走者として力になれる、心強い一冊です。

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夏休み前にブックバイキングにおすすめの本として並べたいです。

小学生、中学生におすすめします。
大人は子どもの頃を思い出して読んでみましょう。

主人公のヒロキは等身大でいいなと思います。
私は子どもの親なので、自分の子はどんなことを考えているんだろうかと思いながら読みました。
子どもが心の中でどんなことを考えて、どんなことに悩んでいるのか、
親に言えないことはあるのかなど、いろいろと考えました。

とにかく日頃のコミュニケーションは大事だな!
と思いました。

毎日に精一杯で、時間があっという間に過ぎていくような今に、読んでほしい本ですね。
想像力を働かせて読んでほしいです。

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小6のヒロキには父親がいない。理由を周りの大人が教えてくれないから…。そうなったら知りたくなるのが子ども!「学校に泊まろう」の行事の日、ヒロキはたまたま出てきた写真を頼りに、一人夏の冒険へ〜。自殺か?なぜ貝を取りに行ったのか?わからない。
そして誰も教えてくれない大人の前で聞いてみた。真実がわかった時、なぜ教えてくれなかったのか納得(ミステリーではありません)。ヒロキの短い冒険、そうして少年は大人になっていくんだろう。

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母子家庭のヒロキは、母に迷惑かけまいと、変なとこで大人びてる感じがある。
ただ基本的には、今日の晩ご飯はなんだろう? が悩みの最前列に来ちゃう普通の小学生。
印象的だったのが、ヒロキの周りにいる人達が、みんなとってもいい人だったこと。
背中を押してくれた、冴えてる同級生とか。
ひとりで海を目指すヒロキをそっと見守ってくれたり、詳しい事情は聞かずにおいしいご飯を食べさせてくれる大人とか。
この人達がいるから、ヒロキは普通でいられるんだろうな。
冒険には、帰る場所がセットじゃなきゃ。

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一気に読みましたが、すぐには感想が書けませんでした。私も父を子どもの頃に亡くして、数少ない写真に写っている父がそのとき何を考えていたのだろうといろいろ思ったりしてきました。今でもわからないままなのですが、そんなふうにして父と共に生きてきたんだなあ思います。
主人公が一人で出かけるあたりから、この作品のタイトルに気づき、行った先での人との出会い、友達や家族とのやり取り、そしてここからさきにつながるサマークエストってタイトルがぴったりだなあと思いました。
単なる冒険ではなく、クエストなんだと。

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