校正のこころ 増補改訂第二版

積極的受け身のすすめ

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刊行日 2021/05/24 | 掲載終了日 2021/08/04

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内容紹介

これまでにない校正論。待望の増補改訂版。

DTPや電子媒体、SNSの普及により、

グーテンベルク以来の出版革命期を迎えた現代に、

言葉を正し、整えるという校正の仕事はどうあるべきか。

誰もが情報発信できる時代にこそ求められる校正の方法論を、

古今東西の出版校正史をひもとき、長年の実務経験と共に解き明かす。

日々言葉と向き合う出版人へ、そして言葉と本を愛する人へ贈る、

技法解説を超えた包括的校正論。

激変するデジタル技術や環境に対応した待望の増補改訂版。

これまでにない校正論。待望の増補改訂版。

DTPや電子媒体、SNSの普及により、

グーテンベルク以来の出版革命期を迎えた現代に、

言葉を正し、整えるという校正の仕事はどうあるべきか。

誰もが情報発信できる時代にこそ求められる校正の方法論を、

古今東西の出版校正史をひもとき、長年の実務経験と共に解き明かす。

日々言葉と向き合う出版人へ、そして言葉と本を愛する人へ贈る、

技法解説を超えた...


出版社からの備考・コメント

四六判並製

四六判並製


出版情報

ISBN 9784422932194
本体価格 ¥2,200 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

非常に真面目に丁寧に書かれた本、というのが第一印象。 本は、著者によって書き上げられた段階で完成していて原稿に従って版を組み、刷り上がったゲラに誤字脱字がないかチェックをするのが校正の仕事と思っていたが、本書では、そんな簡単に本が出来上がるものでないことがよくわかる。 編集者が原稿の構成をサポートし、デザイナー・装丁者が書籍としての体裁を整えるように、校正者も原稿の言葉を支援し本に組み上げる作業に参加する。 映画が監督の作品であるが大勢のスタッフのクリエーティブが絡み合ったものであるように、本も大勢の人の営みが絡み合ってできあがる。本書の作者は、著者の書いた文章は生まれたばかりの赤ちゃんと言う。 前半は校正という仕事の実際と校正という職業に対する著者の思いが綴られ、後半は著者の言葉、文章に対する思い入れが描かれる。 メインターゲットは校正の仕事につきたい人、校正の仕事を勉強しているないしは仕事を始めたばかりの人だと思うが、本好き、日本語フリーク、校正ってどんな仕事と思っている人も面白く読める本である。ちなみに私は後者に分類される。

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日頃、私たちが手にする本や雑誌は少なからず人の手が加えられている。 文に使われている言葉が正しいかどうかなど、文の整合を幾度も重ねている。 歴史を紐解けば古くから誤字・脱字や文の加筆はおこなわれてきたらしく、それらを施す人を「校正者」と呼んできた。 インターネットの普及により誰もが発信できる時代になり、昨今注目されているのは校正力だ。 乱立する嘘か真かの情報は、のべつまくなしで私たちの生活に溶け込んでいく。 したがって、誤解のないように、正しい文と正確な情報を伝えられることが重要になってきている。 本書をめくってみると、校正の歴史や仕事の取り組みなど、原稿とゲラに向き合う真摯な姿がある。 その姿は決して機械的なものではなく、汗と血が滲む出てくるような非常に「人間味」に溢れた内容のように感じた。 「書かれなかった言葉の記憶」p74 なんて素敵な言葉だろうー。 そんなふうに心を打たれた。 推敲を重ねた出た言葉は、たかが1冊の本とは言え、信じられないくらいにその人の記憶を追体験させる。 日頃、言葉を紡ぎ出す仕事についている人はもちろん、ただただ本が好きな人にもおすすめできる良書であるのは間違いない。

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校正という仕事に関する、プロによる本。いっけんそんな体裁になってはいるが、そんなものではない。言葉を扱う仕事をしている方に、どんな言葉で表していいのか畏敬の念すら覚える。誇張ではない。校正者の仕事を門外漢にもわかりやすくさまざまな角度から述べる。校正の仕事をする人へ、したい人へのメッセージでもある。しかし、これはへたな小説(pardon)よりずっと面白い読み物でもある。くりだされる比喩の滑らかさ、校正者とはその全人格と経験と感覚その他をもって真摯に仕事にあたる人。本や言葉に感心のあるすべての人におすすめ。言葉にならなぬほどたくさんのものがつまっている、本好きなら必ず読むべき書ではとすら思う。

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校正という仕事の歴史から校正とはどんなことをするのか、そして校正の未来を綴る。漢字使用の変遷やフォント、日本人の活字に対する意識など、今まで意識していなかった!と、学ぶところが多い。真摯で丁寧な著者だなという印象を受ける。 校正に関心がある人はもちろん、校正者だが向上心のある人に(Q&Aや参考文献もあり親切)。版元や編集者側と校正者との関係もまた興味深く読んだ。 本当に個人的な感想として本書から受け取ったことは、 ・ことばに責任を持つこと(「書き捨て」しない) ・校正する=こころを整える ・手書きの方が想像力をつかう。 終章に「自分一人の世界のなかに、たくさんの他者の顔を思い浮かべられるようにすること。つまり、自分の言葉の経験を広げることです。」とあった。読書や知見を拡げるために学ぼうとする一読者として、強く響いた。 本書を通して読むと、正に「《出版人のみならず、情報を発信しようとするすべての人に、また、本を愛し、言葉の力を求めるあらゆる人々に、なにがしかの勇気を伝えるもの》でありますように」と第一版の「はじめに」を引用して述べたあとがきに首肯する。うまく伝わらないとか、ヘイトとか、言葉で悩んでいる人にもおすすめしたい。

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本を読んで誤字脱字だらけだったことがあり、ライト文芸だったんですが、全ての学祭が学際になっていて、最初は学祭の間違いなのかなと思いながら読んでいましたが何度も何度もそれを見ると意味としては絶対学園祭の略の学祭のはずなのに学際っていう言葉があるのか果たしてただずっと間違っているだけなのかとても気になって中身がなかなか入ってこない本がありました。学際以外にも誤字脱字大量だったので間違いだったと思いますが。 この本では校正の仕事について書かれていますが、思った以上に大変そうな気をつかう仕事だなと思いました。字の誤りだけじゃなく漢字やひらがなのニュアンスで変えたり、著者の意図を汲み取り、きちんと読者に伝わるように本を作る大切なお仕事ですが、いかんせん地味。 なのでなかなかその大変さを伝えることはない仕事ですが、本を読む時にそう言った過程を通っているということを考えると、本当に本を作るというのは大変なことなんだなあと感じました。

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校正者による著作。これから校正者を目指したい人、あるいは既に校正を仕事としている人向けの本か。校正のノウハウではなく、もの思うことが中心。校正という仕事を知ったのは川上未映子さんの「すべて真夜中の恋人たち」がきっかけだったと思う。その時は好きそうな仕事だ、と思ったが、できるかどうかはまた別だと感じた。文章を付け足すことはできないが、整えることはできるというのが印象的。これほどの熱量を持って著作を読んでもらえるのは、著者にとっては幸せなことだと思う。

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