
賢治の描いたサイエンスファンタジー
実験で楽しむ宮沢賢治
四ヶ浦 弘
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2021/04/28 | 掲載終了日 2021/06/17
ハッシュタグ:#賢治の描いたサイエンスファンタジー #NetGalleyJP
内容紹介
宮沢賢治は,たくさんの詩や童話を書いていますが,その中には科学の言葉がたくさん出てきます。たとえば,「真空溶媒」(『春と修羅』)という詩には,
「融銅はまだ眩めかず 白いハロウも燃えたたず……」
という表現が見られます。
この,「融銅」とは一体どんなものなのでしょうか?
それは,実験で,実際に見ることができます。
そんなふうに,宮沢賢治の作品の中に出てくる言葉で,実験や実物が見られるものを再現してみたのが本書です。
宮沢賢治がどんなことを思い描きながら詩などを書いたのか,その幻想的な世界がよりリアルに浮かんできます。
【もくじ】
☆ 賢治の実験講座がはじまるまで
❶ 宮沢賢治は実験が好きだったに違いない
❷ さっぱりわからない「真空溶媒」だけれど...
❸ 正直にわからないといえばいい
第1部 詩集『春と修羅』と「真空溶媒」
❶ 融銅はまだ眩めかず
❷ 孔雀石から融銅の眩めき、そして中から・・・
❸ 「真空溶媒」の場面展開
❹ 「真空溶媒」という言葉の意味
❺ アンネリダ・タンツェーリンも「真空溶媒」です
❻ 『春と修羅』序文と二つの「真空溶媒」
❼ 心象童話「インドラの網」と賢治の描く宗教世界
❽ 真空溶媒 (Eine Phantasie im Morgen)
❾ 蠕虫舞手 アンネリダ・タンツェーリン
❿ 「真空溶媒」の科学と実験解説
第2部 賢治の作品に描かれた科学を楽しもう
❶ 「双子の星」のアートと科学
❷ 水晶とガラス
❸ ガラスと水晶の見分け方
❹ 金属と宝石の色
❺ 過冷却:目の前でみるみる結晶ができる?
❻ 劈開:鉱物は規則正しく割れていく
❼ 虹とスペクトル
❽ 金属の種類で炎の色が変わる
❾ 燐光と蛍光
❿ 賢治の描く植物と光 烏瓜
⓫ 賢治が大好きだった金属 その1 銅
⓬ 賢治が大好きだった金属 その2 白金
⓭ 賢治が大好きだった金属 その3 銀と水銀
⓮ 賢治が大好きだった金属 その4 金と王水
⓯ 実験に対する想いと「毒もみのすきな署長さん」
⓰ 実験で、本当の考えとうその考えを分ける
おわりに
文献
出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784773503074 |
本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
NetGalley会員レビュー

こちらの本も、とってもとっても素晴らしかった。
そしてうちの図書館の蔵書を調べたら、やはりなかった。。。
発売日が4月。
コロナで大変な時期だから購入逃したのだろうか。
誰かリクエストをしてくれたら、購入できる本だと思うのだけど。。。
個人的には自分用に購入決定です。
素晴らしい本です。
本が好きな子、理科が好きな子、両方にアプローチ可能。
そして片方に興味がない子にも、もう片方に興味を持ってもらえる。。。
良書です!

ただ、化学実験が大好きで化学の道に向かっていたころの懐かしい思いとその一方で自分の道を探している時、化学実験や科学に傾倒していた時は、なにもかも正論や正しい答えを求めて彷徨ってしまう傾向になっていたかもしれません。科学を学ぶ人がカルトに傾く怖さもあらためて考えることになりました。