パラサイトグリーン ――ある樹木医の記録

二見ホラー×ミステリ文庫

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刊行日 2021/07/20 | 掲載終了日 2021/07/30

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内容紹介

樹木医である雨宮芙蓉は、心療内科医の朝比奈匡助の依頼で奇妙な仕事をしていた。それは“ボタニカル病”、つまり植物に寄生されるという未知の病にかかった人々を診察すること。患者たちの治療のために、患者たちの持つ苦悩に耳を傾ける芙蓉。そこには大きな謎があった――。

2016年の隠れた名作を増補改訂、改題の上、文庫化。


樹木医である雨宮芙蓉は、心療内科医の朝比奈匡助の依頼で奇妙な仕事をしていた。それは“ボタニカル病”、つまり植物に寄生されるという未知の病にかかった人々を診察すること。患者たちの治療のために、患者たちの持つ苦悩に耳を傾ける芙蓉。そこには大きな謎があった――。

2016年の隠れた名作を増補改訂、改題の上、文庫化。



出版情報

ISBN 9784576211121
本体価格 ¥750 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

一話目から花吐き病が題材に取り上げられていて驚きました。どの病気にも人の心にスポットがあてられたミステリ要素があるのが素晴らしい。
ホラーと聞いていたので、ちょっと身構えていたのですが、上記のようにミステリ要素が強かったので「本当にホラー文庫だったのだろうか」と思いながら読みすすめていましたが、最終話へ進んでいくに連れてホラー要素が増えていき、最後の最後は「確かにこれはホラー小説でもある」と思わせるような、抗えない運命のような「ボタニカル病」で締められたのが印象的でした。

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植物に寄生される未知の病を抱えた患者と、それを研究し救おうとする医師と樹木医の幻想的なミステリー。
夢と現の境界線が曖昧な世界観と、体内から花を零し植物と一体化する姿に少しの怖さと興味を惹かれる春夏。人の心の隙間や歪みに巣食う植物から漂う切なさに違和感を覚え始める秋。幸福への覚悟の冬。優しくも悲しい不思議な物語。

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植物に寄生される不思議な病気に罹る人達。奇声というとマイナスイメージしかないのに、この話に出てくる患者はむしろ望んでいるかのようで、私もどうせかかるのであれば、ボタニカル病にかかりたいと思いました。植物についての知識も乏しく、こんな植物もあるのだと、知識を身につけるのにも役立ちました。全体的に不思議で多分少し怖い部分もあるはずなのだけれど、なんとなく癒されるような本でした。

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花を吐くボタニカル病とは?後半に解き明かされる謎の病。
とても不思議な植物と神話を融合させた幻想的なファンタジーミステリーである。
植物のもつ神秘性が全体を覆いつくす。
沙羅双樹に規制された宗助は、この病、治さなくてもいいんだ…という
パラサイト寄生なのか?寄り添いなのか?この世界観を堪能してほしい。。

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片利共生なのか、相利共生なのか、片害共生なのか、寄生なのか…患者は何が幸せなのか。ラストは読者にとっては小さなとげが刺さったようにチクリと辛さや悲しみを覚えるような終わり方だが、きっと主人公の芙蓉はゆらゆらふわふわと辛さも感じない幻覚の世界を漂ってゆくのだろう。

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植物が人間に寄生する病ーボタニカル病。ボタニカル病を研究する医師をサポートしている主人公・芙蓉は樹木医。春夏秋冬、4人のボタニカル病の人と出会う。珍しい病ではあるが、その病を抱える人の心の悲しみは現実的で感情移入しやすい。植物の美しさと同時に得体の知れない怖さを感じるのだが、その訳は最後まで読んだ時に全てが解る。美しさ、恐怖、悲しみの物語。

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植物に寄生されるという少しファンタジーですがファンタジーが苦手でも読めるようなリアリティのあるミステリー小説です。
夏の章で出てくる、雨にぬれると花弁が透明になる、山荷葉という花が出てきますが、それがすごく神秘的でお話の神秘性にもあっていてとてもよかったです。願わくばその山荷葉を見てみたいと思いました。画像検索してみたらとてもかわいいお花で、透明になる花びらもきれい。
植物の知識もつく素敵な物語でした。

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