もうひとつのアンデルセン童話

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刊行日 2021/09/16 | 掲載終了日 2021/09/16

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内容紹介

「みにくいアヒルの子」「人魚姫」「はだかの王様」を収録。アンデルセン童話の、だれも知らないもうひとつの物語を描く。


千葉県船橋市にある〈ふなばしアンデルセン公園〉を訪れたときのことです。たくさんの親子づれでにぎわう中、噴水のある広い池のわきにあるベンチに腰かけて、ペットボトルの水を飲んでいたら……1羽のハクチョウがとんできて、わたしに話しかけてきたのです。

「おとなと子どもがいっしょにいれば、かならず親子だと思うのはまちがいよ。親でも子でもないこともあるし、血のつながりのない親子もいれば、血がつながっていても、親子だとみとめてもらえないこともある。」

「みにくいアヒルの子」「人魚姫」「はだかの王様」の3編を収録。『サブキャラたちの日本昔話』『サブキャラたちのグリム童話』につづく短編集第3弾。

「みにくいアヒルの子」「人魚姫」「はだかの王様」を収録。アンデルセン童話の、だれも知らないもうひとつの物語を描く。


千葉県船橋市にある〈ふなばしアンデルセン公園〉を訪れたときのことです。たくさんの親子づれでにぎわう中、噴水のある広い池のわきにあるベンチに腰かけて、ペットボトルの水を飲んでいたら……1羽のハクチョウがとんできて、わたしに話しかけてきたのです。

「おとなと子どもがいっしょにいれば、かな...


出版社からの備考・コメント

【ご注意下さい】 ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。

【ご注意下さい】 ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。


販促プラン

【著者紹介】

作 斉藤洋(さいとう ひろし)

東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞、『ルドルフ ともだち ひとりだち』で野間児童文芸新人賞、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞を受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞を受賞。作品に「白狐魔記」シリーズ、「西遊記」シリーズ、「なん者・にん者・ぬん者」シリーズ、「おばけずかん」シリーズ、『K町の奇妙なおとなたち』『オイレ夫人の深夜画廊』『らくごで笑学校』などがあり、出版点数は300を超える。


絵 広瀬弦(ひろせ げん)

東京都生まれ。絵本・挿し絵などで個性豊かな作品を発表している。「かばのなんでもや」シリーズで産経児童出版文化賞推薦、『空へつづく神話』で産経児童出版文化賞を受賞。絵本に『とらねことらたとなつのうみ』『けんけんけんのケン「ふたりでるすばん」のまき』『まり』など、挿し絵の作品に『いそっぷ詩』、「西遊記」シリーズ、『平家物語』『おとなになる本』『とどろヶ淵のメッケ』などがある。


【著者紹介】

作 斉藤洋(さいとう ひろし)

東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞、『ルドルフ ともだち ひとりだち』で野間児童文芸新人賞、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞を受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞を受賞。作品に「白狐魔記」シリーズ、「西遊記」シリーズ、「なん者・にん者・ぬん者」シリーズ、「おばけずかん」シリーズ、『...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784036432400
本体価格 ¥1,200 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

アンデルセン童話の3つの話しの裏側は実はこうだった!という創作物語。元のアンデルセン童話を知っているとより楽しめます。知らなくても別の新しい物語として楽しめます。物語のもうひとつの裏の世界にようこそ。

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感動しました。アンゼルセン童話の誰も知らないもうひとつの物語からは
世の中の思い込みや偏見をなくしたいというメッセージが込められているように思いました。
3話の中でいちばん好きな物語は「みにくいアヒルの子」。
「何がみにくくて何が美しいのか」という言葉に読みながら胸があつくなりました。
視点を変えるとまた違った世界観になるのが素晴らしいです。
ありがとうございます。

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2021/8/21~8/22 読み始めたら、一気に読み終わりました。

読む前は、一体どんな話が書かれているのかと興味津々。
1作目「みにくいアヒルの子」は、オリジナルとはまったく違ったステキな話。
2作目「人魚姫」は、それ自体はワクワクするストーリーだけど、人魚姫が好きだった私にはしっくりこなかった。
3作目「はだかの王様」は、いい話です。王様はこうでなくっちゃ。
モノクロの挿絵も魅力的です。完成版ではどんな色合いになっているのか、楽しみです。

「サブキャラたちの日本昔話」 と 「サブキャラたちのグリム童話」も読んでみようと思います。

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アヒルの子はアヒルなんだけど、普通のアヒルらしい生き方をしてないし、人魚姫は悲劇のヒロインだったはずなのに、ここでは違うし、はだかの王様ではない王様が登場するし、わたしたちが知っているストーリーとは違うんだけど、どれもなかなか面白い話なんです。

 そんなこと、あったら楽しいなっていう感じが大好きです。ちょっと大人の童話なのかしら。

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アンデルセンは、身内の心の病もあってか、人とは違うスタンスを知らずしらずにとっていたと聞きます。
みんなが褒め称えるものを、考えなしに手放しであがめたりはできなかった。また、逆にみんなが蔑み馬鹿にするものを、一緒になって馬鹿にもできなかった。不自由なく恵まれて育っている人にはアンデルセンのような深い思慮は生まれなかったかもしれません。このある意味素直じゃない部分が、アンデルセン本来の繊細な優しさを通すと不思議な物語として誕生し、やがてそれは世界中の隅々の人に届いていきました。もちろんこの日本にも。
たとえば『人魚姫』。今とは違い、当時人魚は、マイナスのイメージの方が強かった。みんなが怖がり嫌うあの人魚だって、アンデルセンには”本当はそうじゃないのかもしれない ”ーそう強く感じたから生まれた物語なのかも。
しかし、有名になった『人魚姫』のおかげで、今では人魚のイメージは好転。そのために逆に陰を背負う者たちが図らずも生まれてしまいました。
斉藤洋さんはアンデルセン公園で、ハクチョウのハンネや皇太子妃づき侍女長クリスティーン、俳優のカール・シュナイダーの姿を借りた” アンデルセン自身の声 ”を聞いたのかもしれません。私のせいで背負ってしまった彼らの重荷をおろしてやってもらえないだろうか、新しい物語によって。
だって、侍女長の言葉「暗いほうから明るいほうのものはよく見えても、明るいほうから暗いところにいるものは見えないものです」ーこれは、アンデルセンの生涯を通したスタンスそのものじゃないかしら。広瀬弦さんの挿絵も世界観がしっかり届きます。イキが良くておもしろかったです。ありがとうございます。

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同じコンビの第三弾だという。
どちらかといえば広瀬弦さんお目当て。
佐野洋子さんの息子さんで、谷川俊太郎さんとは血の繋がりはないのだけれど、一緒にいろんなものを作ってらっしゃる。説明、にはそんなことは出てこないので、そんな肩書きは余計なものかもしれない。
本もひとつひとつさまざまな縁で繋がったものなのだと思う。
広瀬さんの独特な、緻密でありながらすっきりした線の絵がなぜかいつも心落ち着く。アンデルセンの物語が、なるほどこんなことももしかしたらあったのかもしれないな、とおもわせる。楽しかった。他の作品も読んでみたくなった。

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シリーズ3。今回は「サブキャラたち」ではなく「もうひとつの」お話が3編。
よく知られたアンデルセン童話の「真実」を語る3者が登場します。
知っているはずのお話がつるりと剥がされ、企みに満ちた「本当」が貌を覗かせる。
「みにくいアヒルの子」は、アヒルの子が自力でなんとも逞しい成長を見せるし、悲恋という通り一遍の解釈はみごとに覆されて恐ろしい欲望がむき出しになる「人魚姫」は陰影に富んで余韻を残す。「はだかの王様」では、皇帝の孤独と自分の力を知る者の憂いが、浮き彫りにされている。
げに物語とはおもしろきかな。

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もうひとつの、とタイトルにあるよう、知っていた物語とは違う切り口の童話となっています。短編が3作収録されていますが、話の間に次の物語への案内役の方が出てくる導入部があることで、すっと新しい世界に引き込まれる感覚になり、あっという間に読み終えました。

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よく知っているアンデルセンの物語の、裏側のお話。「はだかの王様」は、思いがけず皇位に就いたものの、周囲がイエスマンばかりでうんざりしている皇帝と、旧知の手品師が「愚か者には見えない服」の芝居をやってみる話。視点を変えて、とても面白いお話になっていました。

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シリーズ第3弾。今回は"内情を知る事情通の第三者の話"として3つのアンデルセン童話から派生・創作されたお話となっている。いずれも、それぞれに趣向を変えたストーリーで、いきなりのどんでん返しや本格ミステリー調など、小気味いい展開で、こんな壮大な訳があったのか!とワクワクしながら楽しめた。
 既にある童話から更に違うお話を生み出すこのシリーズは、無限に広がる想像の世界を楽しむ意味で、自分でおはなしを書いてみようとする小中学生たちが最初に取り組んでみるヒントにもなるかもしれないと思った。この作者お2人の今後のシリーズ、大いに楽しみ♪

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やっぱり斉藤洋さんのお話は読みやすいですね!

私は、読書が得意ではない中学生・高校生には赤川次郎さんの小説をおすすめします。
そして、読書が得意ではない小学生には斉藤洋さんのお話をおすすめしています。

『もうひとつのアンデルセン童話』も読みやすくて面白かったです。
とくに「はだかの王様」が好みでした。

ひとりの将校が「おそれながら、……」と言うシーンがあるのですが、
そのシーンがとてもゆかいです。

「学校」に通う子たちに読んでほしい!
想像する自由や、選択の自由を知ってほしいし、それは楽しいのだと知ってほしい!

そう思いました。

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アンデスセンオリジナルでは人魚の敵役でしかなかった王女が初々しく描かれていた。侍女の語りというのも、臨場感を増して面白かった。

裸の王様、詐欺師が実は王様の親友。愚かなのは王様ではなく、イエスマンの家来たち。
今の日本にそのまま当てはまるかも。愚かな代表を抱く国民は悲しいなと思った。
これくらい機転のきく頭の良い誠実な政治家っていないかなあ。
まさに現代のアンデルセンの物語。

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「みにくいアヒルの子」「人魚姫」「はだかの王様」の3編の、アンデルセン童話の本当の真実はこうだったという物語。それぞれ元のアンデルセン童話とは全く違いますが、視点を変えてみるとまた違う話になるのが面白いし、深め方に興味をそそられました。シリーズ3との事ですが、2冊は未読なのでまた手に取りたいと思います。斉藤洋さんの世界観大好き。

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よく知られているアンデルセンの童話でも、視点を変えて語られたり「実は…」という設定を設けるだけで、今まで親しんできた物語とは全く違うお話になってしまうものだと痛感しました。人の関係性も物事も、見方を変えると違うものがみえてくると改めて思いました。

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当事者から見るアンデルセン童話、楽しく拝読させていただきました。
どっちかというと結構現実的な感じでああ、なるほど!と思わせてくれました。本当は残酷な・・・と違って子供でも読めるので子供にもおすすめです。深く考えさせることもできるのではないかなと思いました。

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これでシリーズ3作目なのですね。知りませんでした。
自分の知っている物語とは全く違った話で結末も違うんですね。
短編が3作収録あっという間に読み終えました。
もうひとつの話は少しこわ~い印象でしたけど。
童話??ではなく大人の絵本的な

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