鴨川ランナー

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刊行日 2021/10/25 | 掲載終了日 2021/10/24

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内容紹介

第二回京都文学賞 満票で受賞!

異国と日本がつながるとき、残るものと溶けてしまうもの。
そして、新たに生まれうるものーー。

日本か、外国か、ではない。今、この国で生きるとはどういうことかを見つめなおす。
令和にふさわしい文学が誕生した。

日本と世界の狭間で生まれた中篇二作

■「鴨川ランナー」
海外から京都に来た外国人の日常や周囲の扱い方に対する違和感や、その中で生きる不安や葛藤を、「きみ」という二人称を用いた独特の文章で内省的に描く。京都文学賞受賞作。

■「異言」
福井の英会話教室を突如やめる羽目になった主人公は、ある日同僚の紹介で結婚式の神父役のバイトに出会うが……。

第二回京都文学賞 満票で受賞!

異国と日本がつながるとき、残るものと溶けてしまうもの。
そして、新たに生まれうるものーー。

日本か、外国か、ではない。今、この国で生きるとはどういうことかを見つめなおす。
令和にふさわしい文学が誕生した。

日本と世界の狭間で生まれた中篇二作

■「鴨川ランナー」
海外から京都に来た外国人の日常や周囲の扱い方に対する違和感や、その中で生きる不安や葛藤を、「きみ」という二人称を用い...


出版社からの備考・コメント

◆弊社では、一緒に作品と著者を応援していただける方からのリクエストを求めております。
リクエストいただきましたみなさまのプロフィールや、過去にご投稿いただきましたレビュー、フィードバック率を参考に承認しております。

そのため、下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
ご理解のほど、宜しくお願いいたします。


○お名前・所属などに詳細な記載がなく、プロフィールにてお人柄が伺えない方

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○フィードバック率の低い状態が長く続く方

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※校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
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販促プラン

発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

★★★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は

恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

★★

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出版情報

ISBN 9784065249956
本体価格 ¥1,600 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

たくさんの一人称を持つのに一人称がなくても文章が成り立つ言葉。

日本人に見えない(と日本人が思う)人は日本語が話せなくて、
日本人に見える(と日本人が思う)人は日本語が話せる、
という強固な思い込みから逃れられない人がいたり。

無宗教ともいわれるけれどどちらかといえば多宗教で、
宗教に根差したものは各種取り混ぜて生活に取り入れ、
だからこそ特定の信仰を持たず、
本来の在り方とは異なる象徴としてのみ機能させ、
そのことをとくに何も思うことのない人がいたり。

そして、見えないのにくっきりと引かれた線があったり。

その戸惑いを、ここまで日本語に落とし込めたことに驚く。


走るという行為は、その場にいる理由を与え、
歩くより余所者であることを自他共に感じさせず、
車よりも流さずにその場を見られるよい手段で、
だけれども自分のリズムを持ち込むこともできる。
そのことの力にも気付かされる。

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「鴨川ランナー」の彼のように、日本語に興味があって、日本にやってきて、日本語を使いこなせるようになっても、日本の人たちは僕のことを外人としてしか見ていないという感覚は、ずっと日本に住んでいる日本人には理解し難しい感覚なんだろうなと思います。

 ガイジンの顔をした人が日本語をしゃべれば「お上手ですね」と言われ、日系アメリカ人がたどたどしい日本語をしゃべると「日本人じゃないのか」と言われる。こういう感覚は何なのでしょうね?

 「異言」の中で、友人が「外人の神父」について説明してくれる、日本人が求めがちな「それらしい形」で商品価値を上げるということは本当によくあることです。モデルをはじめ、ガイジンという見た目が求められる仕事があるんです。でも、日本語は下手な方がいい。これは日本中で「あるある」な話です。

 日本で暮らす外国人の悲哀が上手く描かれてるなぁって感じました。同じような境遇の人と愚痴を言い合ってもなんだか空しいし、いつまでたっても異邦人であることを強要されるって感じが悲しいなぁって思います。

 日本ってまだ鎖国している国なのかなぁ?

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耳が痛い、というべきだろうか。ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んだ時の気持ちに重なる。
1人の日本人としてこれは、出会えて良かった、読めて良かったと思える小説でした。
何かと枠にはめがちで、これはこうだと決めがちな傾向があるのが、日本という国であり日本人だと思う。小説に登場する彼らは、私達のそういった面に戸惑い、悩みながら日本で暮らしていく。彼らの葛藤に対して「申し訳ない」「不甲斐ない」という気持ちを感じてしまう情けなさよ。何故彼らがこういう思いをしなけりゃならないのか。
これからの彼らが、もう少しだけでも、この国での居心地の良さを感じてもらえるようになってくれと願わずにはいられない。
因みに、私自身は笑えるぐらい英語が未だ出来ない。だからどの国から来た方に対しても、まず日本語で話しかけている。相手の反応も見やすいし、下手な英語でいきなり不快にさせたくはないし(笑)。いや、本当にもう少しなんとかした方が良いのでしょうが、まず日本語で、というのは悪くはないんじゃないのかなあとは思いました。

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「鴨川ランナー」
観光地としてだけでなく、人々が生活する場所としての京都がありのまま描かれていて、以前暮らした街並みそのままで懐かしかったです。

言葉の問題について京都に暮らしていた時の出来事を思い出しました。
外国の方に道を聞かれたのですが、私は聞かれたことは理解出来るのに英語が話せないため戸惑っていると、一緒にいた京都生まれの知人が「びゃーっーっ行って、きゅっと曲がって」と独特な擬音を使いながら説明したら、ニコッと笑い「Thank you」と目的地方向に向かって行った光景を思い出しました。

相手の言語を話すのが難しくても、助けたい思いがあれば伝わるのだなと思った出来事でした。
しかし深い話は擬音では伝わらないし、話したいという「きみ」の苦悩も伝わります。


「きみ」が見た京都の日常がこれからも続いていたらいいなと思いました。

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私は語学学習にとても興味があるので、親近感を持って読みました。
"きみ"が日本語にたまたま触れた事で、何となくだけれどだんだん惹かれて、その中に溶け込んでみたいと考える気持ち、少しずつ言葉を覚えていく高揚感。学習を始めた頃の事を思い出して、ワクワクしました。
もっと知りたい、触れ合いたい、"きみ"はついに日本へやってきます。しかし理想と現実には隔たりがある。島国日本人の性質も関係あると思うし、本人が置かれた環境、性格も関係あるでしょう。
それまで同じ立場で共感しながら読んでいた私は、ここから、外国人を受け入れる立場に見方が変わります。
折角日本を選んでやって来てくれた外国の方達は、こんな感情だったのか、と、教わる事が沢山ありました。
確かに「あるある」な話で、けれども少子高齢化が進む日本で、海外の方に助けてもらわなければ労働力が足りなくなる現状を鑑みて、大切な視点だと思いました。

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本書には、表題作となる「鴨川ランナー」と「スピーキング・イン・タングス」の2つの中編が収められている。前者は「京都文学賞」最優秀賞に輝いた作品だ。著者は、米国人で現在は法政大学の准教授である。そして、「鴨川ランナー」はおそらく著者自身の自伝小説だと思われる。主人公の「きみ」は、高校時代外国語を履修する必要性から日本語に興味を持ち、大学を卒業すると英語指導助手として、京都府南丹市にやってくる。その後京都市に移り、英会話学校の教師となるが、古本市でたまたまある私大の教授である富田先生と出会ったことから、大学院に通うようになり、東京で就職する。ある私大とはおそらく著者が学んだ同志社大学がモデルだろう。実は私も学生時代学部と大学院修士課程の6年間京都に住んでいた。日本人ではあるが、京都人からみれば著者と同じようにエトランゼだろう。だから著者には共感するところも多い。
 収録されている「スピーキング・イン・タングス」は、福井で、英会話学校の講師をしていた、主人公のマイケルは、勤め先がつぶれて結婚式場で神父として働き始める。こちらも、日本で働く外国人の一端がうかがえなかなか興味深い。

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その国に魅せられ言語を習得したいと願いながら、京都の街に住み何年が過ぎようとも外国人というレッテルを剥がされることはない。
その複雑な心境が独特な文章で綴られることで、不安定さや身の置き所のなさをより強く感じさせてくれる。
二編の短編どちらも、彼らに対する日本人としての言動に既視感があり、申し訳なさに肩身の狭い思いもした。
確かに、外見から私達が彼等に一方的に求めているものがあり、それってコンプレックスのひとつではないのかとも思う。
こういった側面から描かれた作品は初めて読んだ。
とても興味深い。

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「きみ」という人称で自分を語る「鴨川ランナー」。
どれだけ長く日本に住もうとも拭えない違和感。外国人という立場を無意識に押し付けられる居心地の悪さに辟易しながら「きみ」はもがき続ける。レッテルとかラベリングとか、安易な線引きからどうやっても逃れられない歯痒さが全編を貫く。日本人の狭量さ、あるいは多様性について本気で考えることなしに易々と表面的な理解を示す気持ち悪さを「きみ」はいつでも感じている。景色を流すように走ることで意識を解放するが、それはまた取り込むことでもある矛盾が循環しているように思えてならない。
「スピーキング・イン・タングス」(刊行時には「異言」とされるのか?)の方がより端的に、外国人としての自分がどういうふうに見られ、求められているかに煩悶するさまが描かれる。
ことばの壁を乗り越える以前に、厳然とそこにあるひな型みたいなものを受け入れざるを得ない主人公の弱さと開き直り。どこまでも、小暗い影は付いて回る。

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「耳が痛い」最初から最後までそんな言葉の似合う本。旅行好きとして、言語を学ぶものとして、日本人として認めたくない何かがあって、それを突きつけられたようだった。
内容はシンプルに日本語の世界に強い関心を抱いた少年が、その世界に溶け込もうとする話であった。シンプルな異色さ。一貫して「きみ」という二人称で語られる本書に対して、私たち読者は常に第三者であり彼に取っての異邦人であった。言語は赤子への最初のギフトと聞いたことがあるが、人が抜け出せない最後のカセなのかもしれない。
読了後なんとも言えない苦しさがつきまとうが、この痛みに気づけて、この痛みに出会えてよかった。

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日本語に興味を持ち、日本にやってきて仕事をして生活をする外国の人たちの、彼らにしか分からない感情や発見や感動、そして苦悩がある事に気付かされる。日本人である自分たちが彼らをどう見ているのか、彼らに無意識に何を求めているのか、それが彼らにどう受け止められているのか、考えたことのない視点だった。とても興味深かったです。

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『鴨川ランナー』

京都文学賞受賞作。
日本にやって来た外国人が、この社会でどう生きていくのか…新たな視点の物語。

生まれた国から離れ、日本という国で外国人として生活するとはどういうことなのか。
好奇な目に晒され、外国人として受け入れられ、その役割を求められる。

本当の自分と接して欲しい、同じ人として向き合ってほしいのに…

異国で生きていくには、外国人という器の中で求められままに…ということだろうか。
考えさせられ素晴らしい一冊だった。

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京都文学賞を受賞された、ということでさっそく読ませていただきました。

"外国人"として日本に暮らすことの不自由さ、
ソトから見るからこそ見えてくる京都の良さ、
日本にいる同胞をメタ的な視点でみる様子、
京都での不快な体験、などなど

(おそらく)実際の体験をもとにして書かれた小説なので、
リアリティーのある作品。

京都という舞台もうまく活かされ、
日本語への異物感が徐々に薄れていく様子なども
追体験できる不思議な感覚。
二人称「きみ」をここまでうまく使った作品というのも珍しいかと。

著者の方はそういう経験を経ても京都にいる、という事実。
そういった捻くれた愛を見え隠れして、楽しんで読ませて頂きました。

留学生などが読むとどう響くんだろう、と思ったり。

発売後にまた内容に触れた記事も書こうと思います。

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鴨川ランナーは、独特な二人称で進んでいく話で、残念ながら文体に馴染めなかったです。反対にスピーキング・イン・タングスはとても読みやすく、感情の動きも理解しやすかったです。英語を母国語とする人ならではの悩みなのでしょうが、日本の場合、田舎で普通に身近な人と接触するなら、むしろ日本語が片言でも話せないと溶け込みにくい気がしました。英会話教室の生徒やその他寄ってくる人ばかりと付き合うとそうなるのでしょうか。立場によって感じ方も色々なのだと思わせられる話でした。

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非常に純粋な私小説。言葉にできない感情を抱きながら少しずつ着地点を見出していく感じ。表題作は京都を題材とする意味が明確でありつつも、京都というより日本を静かに描いている印象。
もう一つの作品の方がシンプルでわかりやすいものの、明らかに私小説的に描かれた表題作の方が個人的には好き。

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第三者というか神様的な位置から語られていてなかなか新鮮でした。
私自身が海外に住む日本人ということで、主人公と同じような立場であり、でも逆パターンでもあり。
とても興味深く読むことができました。
日本人て割と排他的なところがあるなあと私も思ったりします。親切であっても、「外国人」としてみている。
だから日本語がぺらぺらの外国人を見るとびっくりしたりするし、「外国人だから」という目で見ることが多い。
逆に海外にいる私にとっては現地語を話すことが求められて当然だし、多少のアクセントがあっても受け入れられる。日本の歴史や地理的状況からを見ていくとやはりそういう風になってしまうのは仕方がないと思う。でもなかなかちょっと苦い感じの本でした。

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これはものすごいインパクト。いろんな意味で衝撃的。これを、この日本語での作品を、いわゆる(英語を母国語とする)「外国人」が書いたのであろうこと。京都に滞在した記憶と経験とそこでの言語体験(こんな簡単な言葉ではくくれないが)を発端として、「外国語」である日本語を学ぶ。この人は心からこの言葉に惹かれたんだなということが小説の中ではリアルに感じ取れる。その、学んできた言葉、と現実にその言葉が話されている場所との、乖離のようなもの。この言語体験のようなものを言語化されると、そこに肌が粟立つような感じがある。外国語体験がある人は多かれ少なかれ何かを感じるのではないだろうか。

お守り、をアミュレットと言い換えた時に何かが損なわれるような感覚、なんてあるあるそのものではないか。翻訳された文学と原語でのテクストとの差異は?

あとは、日本に滞在する外国人のあれこれ、などは多分感想として多くの人が何らかの形でそれぞれの感覚で考えることと思う。
ある種のスゴいグロテスクさもこの作品の魅力だろう。

卑近な例になるが。僻地にいると、このまちで数少ない「外国人」というとこの作品に出てくる、ポストに応募してされてきた、外国語教師とかいわゆるALTさんであることが多いのだ。村の人みんなが知ってる英語の先生。全ての学校に派遣される人。として。
英語わからないから先生に聞いちゃえみたいな空気がある(自分にもありました。はい。)
ATLの先生に、こんな小説があるよ、と教えてあげてみたくなった。怖いもの見たさで。

とても興味深く面白い作品でした。まず、これだけの日本語力に深い敬意を。

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独特の空気感で少し読みづらい感じはしましたが、異国の地で暮らす外国人の心情と、それを受け入れる側の日本人の妙にちぐはぐな感じがよく出てて面白いなと思う。京都へは旅行で一度行ったことしかないけど、また訪れて見たくなりました。

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