キツネ 命はめぐる

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刊行日 2021/10/25 | 掲載終了日 2021/10/25

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内容紹介

人間も動物も、みんな同じように命があります。キツネの死を通して、死はひとつの命の終わりではなく、たくさんの命の始まりであることを伝えるおはなし。

人間も動物も、みんな同じように命があります。キツネの死を通して、死はひとつの命の終わりではなく、たくさんの命の始まりであることを伝えるおはなし。


出版社からの備考・コメント

イザベル・トーマス 文 
ダニエル・イグヌス 絵 
青山南 訳 
257 × 257 ミリ ・48ページ

イザベル・トーマス 文 
ダニエル・イグヌス 絵 
青山南 訳 
257 × 257 ミリ ・48ページ


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784759822243
本体価格 ¥1,900 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

死への不安は誰しもあると思うが、本書を読んで意味、役割があるんだと思えた。
本書ではキツネの親子を通して生と死を描いている。
子供を得たばかりのキツネだが、ふとした事で命を落としてしまう。
死は人間であっても野生の動物であっても平等だ。
死んだらどうなるのか。生きている間の関係がなくなってしまうと思うと、死とは悲しくて辛いものに思えるが、本書ではそこに過剰な感情を加える事なく、キツネに起こる事を淡々と紹介している。
そのおかげで死は悲しい、死は怖いと先入観を持つ事なく、次の出来事を受け止めることができるように感じた。
確かに不意に訪れる死は怖いものかもしれないが、次の命を育むものでもあると思うと意味があるものと思えた。
美しいイラストも見どころ。
ぜひ手に取ってもらいたい。

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キツネの姿を通して見る命の巡り。親を失った子ギツネは自分の力で生きていく。
そして死んだキツネはほかの命を育む床になる。
命はみな平等で、死は誰にでもやってくる。
死ぬのはこわい。自分が消えてしまうのがこわい。
失うものがたくさんある。
でも、自然の中では死はいつでも隣り合わせで当たり前のようにあるのだろう。
キツネが自然にかえっていく姿が描かれていく中で、最後死んだらどうなるかまで説明がある。読んでいくと命は巡り巡ってかえってくるんだと感じられる。

まわりは命でいっぱいですよ

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あたたかい色合いで描かれたキツネの親子、子ギツネたちの好奇心いっぱいの様子がとてもかわいい。亡くなった命は喪失ではなく、ふたたびめぐり、新たな命になること、一つの命は大きな自然の一部であることを教えてくれる印象深い作品です。

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親キツネが子キツネにエサの取り方を教え、独り立ちさせる。生きていくことが始まると、そこから死んでいくことが始まる。親キツネのアクシデント。でも死んでいくこと(あえて、進行形)は、肉体が小さな分子になっていき、土に交わり、他の生物へと命を移していくこと。「命はめぐる」のタイトルを素敵な絵とともに読むことができる1冊。

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とても美しい表紙に惹かれて読んでみました。自然界の厳しさや生命の逞しさが詩的な言葉と可愛いらしいイラストで綴られており、楽しい読書体験でした。特に素晴らしいと感じたのは自然に生きる生命の姿だけでなく、人間の生活の影響を受ける動物達や死した生命がどのように分解され他の生命の糧となるか、という生々しい自然の現実が適度なデフォルメで子供にも見せやすい描写で描かれている部分です。今の子供たちはあまり自然のこうしたありのままの姿を見る機会がありません。今同じ世界に生きる自然動物の生活と自然の仕組みについて深く知ることはとても大切なことです。そうした自然に実態について詳しく知ってもらうきっかけとして色々な人たちに読んでもらいたい一冊です。

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I received a copy via Netgalley.

I picked this book because I love foxes and I wanted to use my Japanese skills. Sadly, the book has no text. Well, it SHOULD have text but there are only empty lines and boxes where the text should be. I don't know if that's a technical error (maybe Adobe Digital, maybe something else) or if they didn't provide an ARC with text.
Luckily, the story is understandable without text since it's a children's picture book. Beautiful but also sad as it deals with death and the natural cycle of dead organisms becoming food for new organisms.

It's a nice book with an important message and beautiful drawings. My only disappointment is that I wanted to practice my Japanese and I couldn't, but I'm not faulting the book for this. The original book is in English, so you can get your copy if you want to check it out.

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Fox: #ACircleofLifeStory
IsabelThomas
IDanielEgnéus

同時にでた蛾の本とともに、色彩造形の息を呑むような美しさとともに、訴えかけてくる重いテーマ。
これもタイムリーでもあった。北海道の田舎に住んでいると、町と町、村と村の間には何もない、人の手が入らない原野が広がっていることが多い。当然そこにはたくさんの野生動物が住んでいる。運転者は注意して、と言われる。田舎では、事故のほとんどが単独事故、車同士などがぶつかるよりずっと多いと思う。
そしてよくあるロードキル。列車も野生動物と接触で止まることは日常茶飯事だ。
先日、道路の真ん中辺に茶色いものが横たわっていた、距離感が少しわからず最初は鹿かなと思ったが、狐だった。

その時にはいつも複雑なものを感じる。
命が奪われた、それはもちろん胸をつき、かわいそうに、あの子、飛び出しちゃったのか、一瞬でもずれていたら死なずに済んだのに。

そんな思いとともに、なんでこんなことが起きるのだろう、とも思う。そんな時は咄嗟に、かわいそうに、いつ誰が片付けるのかな、とも思うのだけれど。

心の中で手を合わせる。何にむえてなのかよくわからぬままに。生と死は隣同士だ。この絵本は、生と死を描く。どんな仕組みで自然が動いているか、命は終わらないということだ。美しく厳しい絵本だった。

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弱肉強食。
食物連鎖。
人間がいなかったら
もっと自然な「死」だけの世界になるのでしょうか。
自然界に「人の命」って必要なのでしょうか。
自然界に人間は踏み込みすぎていないでしょうか。

今日も山の動物が道で轢かれていました。

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生きて活動し、子を産み、育てる。生き延びるために街中にも出現せざるを得なかったキツネが死んだ。
命の終わりだ。しかし、そこから始まる命の巡りが、静かに、力強く、あるがままに語られるや、世界はまた輝き出す。死=終わりという観念が、もっともっと大きなサイクルに飲み込まれていく。
自然の摂理は美しい。
わたしの命もそうやって多くのものに生かされていることの不思議を思う。

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とてもわかりやすく「死」というものを伝えていると思います。
死んだら終わりではなく、そこから始まる命もあるのだということに気づかせてもらえます。
巡りめぐる命のサイクル、大人の私でもハッとしました。

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どの目線で読むかで、命をテーマにした物語は、環境、里山保全にまで切り込んでいるノンフィクションのようにも読める。

目線を変えながら何度も読んでみたい。

読み聞かせの対象も、子どもから大人まで幅広いと思った。

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素朴な色合いに優しいイラスト、眺めているだけで心が暖かくなる絵本です。だけどその中で淡々と描かれる生の循環は、なんだか私たち人間だけがそこから外れているのではないかと静かに問いかけられているような気分でした。
ごく身近で当たり前に行われている命のサイクル。別世界の話ではないのだなとしみじみ思わされます。
いつかその意味がわかるようになるまで、何度も何度も子どもと一緒に読んであげて欲しい一冊でした。

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「世界の美しい科学絵本」というシリーズ名にふさわしい絵の美しさ。
巻末の解説で示される簡潔で明晰な、「死とはなにか」という問いへの答え。
同シリーズの『蛾 姿はかわる』では、オオシモフリエダシャクの工業暗化、環境に適応することによって変化し生きのびていく姿を描いていた。
「命は美しい」ということを思い出させてくれる。
このシリーズ、すごく好きだ。

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表紙と中身の印象が合わなくて少し困ってしまいました。
とても淡々と話が流れていて本の世界に入り込めなかった。
ただ、実際に本を見て大きさとページを捲るたび目に入る絵に引き込まれました。たくさんの方に読んでいただきたいです。

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