自然を再生させたイエローストーンのオオカミたち

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刊行日 2021/10/20 | 掲載終了日 2024/03/31

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内容紹介

生態系が崩壊したイエローストーン国立公園を、オオカミが復活させた奇跡のような物語

1930年代、アメリカのイエローストーン国立公園からオオカミがいなくなると、生態系が崩壊しはじめました。しかし、1995年にオオカミが公園に戻ってくることにより、すべてが良い方向に変わりはじめたのです。荒れた自然に放たれた、14匹のオオカミたちが起こした奇跡のような物語。

生態系が崩壊したイエローストーン国立公園を、オオカミが復活させた奇跡のような物語

1930年代、アメリカのイエローストーン国立公園からオオカミがいなくなると、生態系が崩壊しはじめました。しかし、1995年にオオカミが公園に戻ってくることにより、すべてが良い方向に変わりはじめたのです。荒れた自然に放たれた、14匹のオオカミたちが起こした奇跡のような物語。


出版社からの備考・コメント

キャサリン・バー 文 
ジェニ・デズモンド 絵 
永峯涼 訳 
幸島司郎・植田彩容子 監修 
312 × 246 ミリ ・48ページ

児童図書選書のための総合ブックカタログ Luppy(るっぴぃ)2023年版
特集 SDGsに取り組もう 選定作品
【テーマ 15 陸の豊かさを守ろう】

キャサリン・バー 文 
ジェニ・デズモンド 絵 
永峯涼 訳 
幸島司郎・植田彩容子 監修 
312 × 246 ミリ ・48ページ

児童図書選書のための総合ブックカタログ Luppy(るっぴぃ)2023年版
特集 SDGsに取り組もう 選定作品
【テーマ 15 陸の豊かさを守ろう】


販促プラン

★本キャンペーンは終了いたしました
レビューキャンペーン「SDGsを広げよう! テーマ14~17」

★本キャンペーンは終了いたしました
レビューキャンペーン「SDGsを広げよう! テーマ14~17」


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784759822236
本体価格 ¥1,900 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

アメリカのイエローストーンは国立公園は、世界で初めての国立公園。1930年代、国立公園からオオカミがいなくなると生態系が狂ってしまった。そこで1995年にオオカミを放つことで、少しずつ荒れた自然が戻っていったという。生態系の頂点捕食者であったオオカミが絶滅する事で、草食動物の過剰採食により森林を失い、それに伴い多くの生物に影響となった。日本でも明治以前には野生のオオカミがいた。自然が少しずつ失われ、災害が起こりやすくなっている日本に、オオカミの再導入が必要が必要だと感じた。
イエローストーン国立公園に放たれたオオカミの数匹は、違法狩猟にて死んでしまっている。心が痛んだ。人間の愚かさに腹が立った。

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この世界に必要ないものはないんだなと再確認しました。
食物連鎖の頂点にいるオオカミなどの捕食動でが退治される事は一見良い事に思える。
家畜を襲うオオカミを退治する童話も多い。実際沢山の被害にあってきたから物語に登場するのだろう。
人間にとって困ったを生み出すオオカミも、大きな自然という枠組みの中で見るとなくてはならない存在だと失って初めて気づく。
イエローストーンを再生に導いた救世主となったオオカミたちも、自然や他者との関わりの中で安穏とは暮らしてゆけない。それもまた自然の摂理なのだろう。
彼らの様子をモニターし再生への尽力を感じながらも、その生死への介入はしないしできない。
食物連鎖の頂点にいるつもりの人間が、万能の神ではなく、大きな自然の中では連鎖の片隅にいる一生物に過ぎないとわかる。
本書では淡々と再生の様子を紹介しながらも、再生に欠かせなかったオオカミたちへの愛情を感じる。
人間のエゴで仲間を失うことがないように。多くの人達に手に取ってもらいたいと思う。

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#Rewilding (conservation biology)
#再野生化
と言うふうに言うらしい。聞いたことはあったように思うが、丁寧に読みやすい絵本の形で示されていてありがたい。奇跡の物語のようだ。
だが、これはたしかにある。われわれにとって身近な例なのだ。オオカミがいなくなったことでおきる生態系のくずれ。シカはそこらじゅうにいて、ロードキルは日常茶飯事、列車はよくシカに衝突してとまる。家庭菜園にはネットをはり、木にはおおいをかける。北海道の大自然の風景にいるエゾシカは害獣なのだ。散歩ちゅうに拾った大きなツノがうちにもある。

増えすぎて駆除、また天敵がいなくなって増えてこまりものになる。

オオカミを野に放て。
そこからは彼らの仕事、自然の力でもとにもどす、自分たちのちからで、余計な手を出さない。

壮大なプロジェクトだ。オオカミの一頭一頭をいとおしむ思いも溢れている。

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読んだ人それぞれが、それぞれの感想を持つ作品だと思いました。
他の人達が、どんな感想を持つか、とても興味深く思います。

学校や家族みんなで読んで、話し合ってみるのも良いかもしれませんね。
色んな意見が出ると思います。
熱い思いや正義感を抱き易い作品でもあると思います。

自分とは違う意見を持つ人もいるということ。
自分と違う意見もまた、尊重し、決して否定したり責めたりしてはいけないということ。
そういうことを伝えるにも、良い題材だと思いました。

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ジェニ・デズモンドの絵がすばらしい。
イエローストーン国立公園のオオカミたちの消滅と復活は、現実にあったことであるのに、十分な物語性を持って読む者に迫る。
生態系の頂点にいたオオカミがいなくなった後、自然が破壊されていくさまは、自然界の無言の主張のように見える。
自然界の捕食関係のバランスは、そのままでは元に戻らないことを痛感した。
イエローストーン国立公園の再自然化を果たすために14匹のオオカミを投入したのは、約70年の不在の後の事。増えすぎたエルクのために、植物界まで破壊され尽くした公園が少しずつ回復していくようすは、厳しくも豊かな自然の力を見る思いだ。植物が繁茂する環境には、生き物たちを呼び寄せる絶大なパワーを感じる。川や池の再生までなされたことを知り、甚く感動した。
たくさんの生き物の生と死が絡み合って、自然界を巡っているのだ。

ただ、ひとつ個人的な好悪に言及させていただくと、テキストのフォントが多少読みづらいと感じました。

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イエローストーンでオオカミが多く狩られ、今までオオカミに捕食されていたエルクが増えすぎたことによって生態系が壊れてしまった。元の生態系を取り戻すため、カナダから麻酔銃で眠らせたオオカミを連れてきて放し、エルクを始めいろいろな生き物が元の勢力に戻るという再自然化の試みについて書かれた絵本。少し難しいテーマだが、リアルな挿絵と書き文字のようなフォントで分かりやすく書かれており、大人が読める絵本になっている。

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オオカミとイエローストンの自然を再生することにどのような関係があるの……? まずはタイトルに興味を覚えました。そして開いてみると、絵に心を掴まれました。
明るく広がる昼の森、夜の雪原で獲物を狩るオオカミたち、水辺の植物や鳥たち。自然の静けさの中から生きものの息づかいや羽ばたきが聞こえてきそうで、思わず息をひそめました。
食物連鎖と自然環境の関係と、わたしたち人間の生活。プラスにもマイナスにも、どこかでつながっていることをやさしく教えてくれる絵本です。どのような形ならバランスがとれるのか簡単には結論は出せませんが、希望と考えるタネをくれる一冊です。

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オオカミ14匹を放つことで、弱肉強食が連鎖し、全ての結果、川に魚がもどってきたり、渡鳥も立ち寄るエリアになるなんて。
それで、荒れた自然が再生するなんてことが、本当にあるんだなと思った。
本当に自然の営みの素晴らしいことよ。

そしてその生態系が崩れると川が氾濫し、自然が崩壊する。その原因はいつも人間。(१ʚ१)

息子が幼い時なら是非読んであげたかったし、きっと大好きだったに違いない。
私は電子書籍で読んだけど、絵本で何度でも読んであげたい。

こんな素晴らしい自然の仕組みを子供達に知らせることができるのが絵本の良さ。

最後に、導入されたオオカミのその後の紹介のページがあった。興味深く読み進めたら、違法に射殺された数が想像以上に多くて、”懲りない人間”と、寂しい気持ちになった。

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表紙の緑色がはっと目を引く。日本の山林でもシカやイノシシが増えすぎて木々を枯らしたり、里に進出して作物の被害が増えている。しかし、山はそもそも誰のものだろう。自然とはそもそも何を指すのか。この先の自然環境を考えていくために、生態系の知識を広げてくれる絵本だと思う。

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壮大な絵。まるで、大自然のど真ん中。自分の目がカメラになって、ドキュメンタリー映画を撮影するように、イエローストーンの美しさをあますことなくつたえるように上からしたまで目を走らせる。絵本のサイズも大きめですが、それ以上の大きさを感じる絵が本当にすばらしい。途中何度かオオカミとまっすぐ目が会います。オオカミの聡明な眼の前に、なにか真摯な心にさせられます。
文字は小さめで手書きかと思わせるところが、高き場所から、時に接写するように、オオカミたちを見守る語り部のごとくにさりげない。淡々と語るそのストーリーは、知らなかったことばかり。
大自然のバランスを壊すことの意味は、壊してみないとわからなかった。もとに戻すことが正解だったのかどうかはわからない。でも、もとのうつくしいイエローストーンを取り戻したいと思った人々の物語は、この世界をより深く知るための示唆に富んでいる。
リワイルディングという言葉は何か、過去にもう一度戻って、戦う人々を想起させられました。SF映画のタイムリープでオオカミが消された世界があったとしたら・・・
1995年。そんな昔じゃない。それにも、驚きです。歴史的評価がどう定まるのかは、まだ先かもしれません。しかし、このプロジェクトにかけた人々の願いに感動します。知ることができてよかった。そう思います。ありがとうございました。

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オオカミが自然を守る上で、こんなにも重要な地位にいた、ということを初めて知りました。私はイエローストーンに行ったことがあり、その大自然を満喫しました。しかし、過去にこういう取り組みが行われていたことに驚かされ、取り組みを行った有識者たちを尊敬します。
オオカミは、一般には悪いイメージしかありません。サメもまたしかり。でも、どちらも生態系の頂点に立つ極めて重要な生き物です。
絵本であることも、読者にはとっつきやすく分かりやすいので、より多くの人に支持されると思いました。

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イエローストーン国立公園を舞台に、枯れ果ててしまった雄大な自然を取り戻すノンフィクションの絵本です。自然界でオオカミは食物連鎖のピラミッドの頂点に立ち、家畜を襲ったり人間にとっても恐れられる存在です。それによって沢山のオオカミが撃ち殺され、イエローストーンからオオカミが消えたところから話は始まります。オオカミという強者が居なくなったことで、一見弱者にとってよい世界になるように思えます。しかし、オオカミが捕食していた大型の草食動物が大幅に増加することで、影響は地上の動物だけでなく、鳥や土地そのものや地形までもを変えてしまうということがよくわかるエピソードになっています。
絵本ではありますが、文章量も多くページの大きさに対して文字が小さく、内容的にも子供より大人の方が楽しめるのではないかと思います。

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自然界のピラミッド構造が崩れると自然に影響を及ぼすということは知っていましたが、この絵本では実際にあった出来事が描かれているのでとても描写が細かく、読みごたえがありました。絵本というカテゴリーに入っていますが、大人も考えさせられるような自然の問題について描かれているので、とても興味深かったです。

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表紙のオオカミの姿に引き寄せられるようにこの本を読みました。ジェニ・デズモンドさんが描く、オオカミをはじめとする様々な動物達や自然の絵が素敵で、比較的長めで難しめの絵本ではありますがビジュアルから入っていきやすいと思います。生態系や食物連鎖といった自然の摂理を、人間が介入して壊していくという図はもう長く行われてきてしまったことで今や非常に大きな問題ですが、この絵本を読むことで、決して人間はこの世の頂点に立っているのではなく、自分たちもまたその自然の摂理の奇跡があって初めて存在できて、あるいはその自然の摂理の一部として循環しながら存在しているのだということを、理解できるのではないかと思います。全てが生まれては死に、調和して循環しながら保たれている偉大な自然の力を、淡々と語られるわかりやすい文章と美しい絵で知ることができる絵本です。多くの人の手に渡ってほしいです。

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自然に存在する生態系は絶妙なバランスで保たれていることを改めて知る事が出来ました。捕食動物がいることで守られる命や植物もあることは少し意外でしたが、本の内容から確かにそうだよなと感じました。オオカミたちがいなくなってしまったのは人間が原因でしたが、生態系を元の姿戻すのは人間には出来ないことなのだと学ぶことができました。個人的に、これを読んで日本にもかつてオカミがいたことを思い出しました。こちらも人間の都合でいなくなった訳ですが、こちらもイエローストーンと同じくオオカミが捕食していた生物が次第に増えてきて、人間側にその結果が帰ってきました。日本でもイエローストーン公園の様にオオカミを取り戻したら改善させるのかななど、自然について改めて考えるいい機会になったと思います。

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生態系を壊してはいけない。
というのは理念としては理解していたが、この本はその想像をはるか超え、心の深いところも揺さぶってくる。

イエローストーン国立公園。広大な平野に見え隠れするミーアキャットの映像が脳裏に浮かぶ。多分それが私のイメージ。

オオカミは童話でも悪役、人の生活を脅かす存在としてどこでも描かれてきた。その割に犬は人の仲間として。その違いへのモヤモヤは傍に置いておいて。

人に憎まれたオオカミは、日本も含め簡単に命を奪われ、絶滅させられてしまった。イエローストーンも同じ。
しかしそれによって荒廃する自然。そのサイクルを正常化するためにオオカミをまた生態系の頂点に据える。

オオカミの持つ社会性と、野生の両面はそれでなくても魅力的だ。さらに彼らが存在することで生態系が正常化し、動物のみならず植生をも変えていく話は、長大なドキュメンタリー映画のようだ。

それがこの一冊で味わえる。良書である。

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恥ずかしながら、イエローストーンのオオカミについては知らなかったので、今回読んで色々考えさせられた。絵がとても綺麗で、文も読みやすかった。
捕食動物がいなくなることで生態系が崩れる、食物連鎖は大事なことなのだ。
再野生化、という言葉を初めて聞いた。

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絵の美しさにまず惹かれた。
オオカミの目に吸い込まれそうだった。
イエローストーンに行ってみたい。
イエローストーンに自然を再生させたオオカミ達の姿を見てみたい。
人がやったことが起こした結末。そして自然を復活させるために行ったこと。
オオカミ達はそれをどのように見つめたのだろう。
今あちこちで起きている自然破壊。
イエローストーンの存在は自然と人間との共存を見つめなおすものかもしれない。

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自然界は絶妙なバランスで成り立っていることがよくわかる。
そのバランスが少し崩れるとバタバタと総崩れになってしまうけど、その原因を作っているのは人間であることが多い。
崩すのも人間、取り戻し守ろうとするのも人間。
取り返しが付かなくなる前に私たちが知っておくべきことが山ほどあるのだと思う。

絵に引きつけられて手に取りたくなる1冊。オオカミが何か言いたげにこちらをじっと見ています。

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かつて害獣として駆逐してしまった狼を再びイエローストーン国立公園に戻すという一大プロジェクト。それは増えすぎてしまったエルクを減らすということに留まらず、森や川、鳥や虫たちに至るまでこの地の生態系そのものを大きく変えた。再自然化(リワイルディング)という言葉を初めて知った。人間が壊してしまった自然を人間の手で復活させることのできた幸運な例だ。どうしても失われたニホンオオカミのことを思ってしまう。大自然の中の狼がとても美しく描かれていて、これはぜひ絵本の大きな紙面で読みたいと思った。

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