下北沢であの日の君と待ち合わせ

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刊行日 2021/12/22 | 掲載終了日 2021/12/22

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内容紹介

ごめんね、って言えばよかった。言えなかった。

 北海道から上京した19歳のころバイトをしていたパン屋・アンゼリカが閉店すると聞き、30年ぶりに下北沢を訪れた理夏。当時、バイト仲間で古いアパート「コーポ服部」で一緒に暮らしていた秋子から連絡があったのだ。
「コーポ服部」にはちはるという元住人が出入りしていて、3人は楽しく濃い時間をともに過ごしたのだが、秋子に恋人ができ、すれ違いが生まれ、ある出来事がきっかけでちはると絶交、三人はバラバラになってしまい・・・・・・
 30年の時間を経て、もう取り戻せないあの頃の苦く、切ない思い出とどう折り合いをつけて生きていくのか。
 変わりゆく下北沢の町を舞台に、過ぎ去ったはずの傷を抱えて今を生きていく”おとな”たちの“あの頃”と“今”の想いをリアルに描く、ノスタルジック青春小説。

ごめんね、って言えばよかった。言えなかった。

 北海道から上京した19歳のころバイトをしていたパン屋・アンゼリカが閉店すると聞き、30年ぶりに下北沢を訪れた理夏。当時、バイト仲間で古いアパート「コーポ服部」で一緒に暮らしていた秋子から連絡があったのだ。
「コーポ服部」にはちはるという元住人が出入りしていて、3人は楽しく濃い時間をともに過ごしたのだが、秋子に恋人ができ、すれ違いが生まれ、ある出来事がきっ...


出版社からの備考・コメント

神田茜(かんだ あかね):
北海道生まれ。講談師、作家。2011年『女子芸人』で第6回新潮エンターテインメント大賞を受賞。著書に『ぼくの守る星』『七色結び』『母のあしおと』『シャドウ』などがある。

神田茜(かんだ あかね):
北海道生まれ。講談師、作家。2011年『女子芸人』で第6回新潮エンターテインメント大賞を受賞。著書に『ぼくの守る星』『七色結び』『母のあしおと』『シャドウ』などがある。


おすすめコメント

下北沢に実在した人気パン屋「アンゼリカ」を舞台に、下北沢に30年在住の著者が描く過去と今。80年代の下北沢の空気感を愛する大人の読者へ向けたノスタルジックな意欲作。

下北沢に実在した人気パン屋「アンゼリカ」を舞台に、下北沢に30年在住の著者が描く過去と今。80年代の下北沢の空気感を愛する大人の読者へ向けたノスタルジックな意欲作。


販促プラン

書店の皆様へ

★11月30日まで★

初回指定承ります。

光文社書籍販売部 近藤、川原田までご連絡ください!(☎03-5395-8112)

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初回指定承ります。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784334914394
本体価格 ¥0 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

私より年代が上の代の話だが、日本人が元気だったあの時代の匂いが、三人のわちゃわちゃを通してビンビンと伝わってきた。今はもうどこの街も量販店だらけになってしまったが、日本中どこでも味と気骨がある店主が守り抜いていた店が至る所にあった。ネットも100均もないけど、間違いなく今より誰もが元気だったあの頃の日本に戻れたら、、と思わせるハートウォーミングで少し切ないいい物語だった。

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ニューミュージックの女王には遠く及ばないけど、あの時代アンゼリカの前の通りで私は彼女たちとすれ違ったと思う。「忠実屋」を目にした時は懐かしさで倒れそうだった。お金がなくても夢をみられた場所。夢を叶えた個性的なお店と、いつか叶えたい夢に触れる町。ちはるの言葉で気づいた。
前の日まであったお店が忘れられていく、通りの景色が急激に変化している下北沢の、町の記憶を呼び覚ます。私も最後のカレーパン食べておけばよかったな。

下北沢。大音量のバンドの音が漏れ聞こえ、居酒屋で劇団員たちが演劇論を語り、役者が喫茶店でセリフではない自分の言葉を話し、ミュージシャンの卵が駅前で弾き語りをする。

夕方6時に待ち合わせでごった返すマック前、開演前の高揚感と芝居がはねた後の解放感、違う自分を見せてくれる美容院、迷宮へと誘なうビレヴァン、でも午前中はお母さんたちが買い物する町。
少々語りすぎました。

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刺さる人にはおもいっきり刺さる小説です。下北沢に住んではいなくても下北沢が好きだったり、この街になにがしかの思い出があったり、たとえ行ったことが一度もないとしても興味があったり、憧れを抱いていたり、そういう人なら楽しく読める作品ではないでしょうか(単純に楽しいだけの作品ではありませんが)。
下北沢という街は不思議な場所で、そこを歩く人それぞれに「自分の下北沢」があるような気がします。だから、この作品を読んだ人は、きっと作中に登場する四人の女性や物語に共感を覚えながら、いっぽうで自分の下北沢を振り返ることになるはずです。これを書いている自分も例外ではありません。下北沢は地元の街。著者とは(おそらく)同学年。人生はじめての勤労体験は『アンゼリカ』のある商店街での新聞配達でした。この作品の主人公が『アンゼリカ』で働いていたとき、自分は隣駅のパン屋でアルバイトをしていました。これで刺さらないわけがありません。
ついよけいな自分語りをしてしまいました。これも作品の持つ力と思ってください。
胸に迫るいい物語です。メインの登場人物はみんな若者ですし、現在の下北沢に古着屋めぐりでやって来る若い人たちにもぜひお勧めしたい一作です。

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さまざまな巡り合わせがあり、
ほっこりしつつも少し考えさせられる部分あったと思う。下北沢ってとても不思議で、
何が起こってもおかしくないような場所だと思う。
その角を曲がれば、知らない世界に繋がっていたり、家の扉が異世界に繋がっていたり、
そんな魅力的な街での出来事はよんでいて
楽しかった。

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まだ青かったあの頃の、短いけど大切な時間を切り取って描いた物語。非常に典型的な話だし、終わり方もらしい話なんだけれども、明確に下北沢が変化してしまった今、過去を切り取った物語は非常にタイミングが良いなぁと感じた。時代が違うのでみた景色は違うと思うんだけれども、変わる前の下北沢を少しだけ知っている身としては、懐かしさを感じられた。

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女子大生の友情ものがたりに遠慮なくくすくす笑ったりはらはらしたりしました。
ものすごく個性的な3人は部屋を揺らすほど毎日よく笑って、ものすごくたくさん無駄なことをしながら生きていきます。
おともだちの家へ行ったり、気に入っているお店に通ったり、今のご時世懐かしいことも多くなお癒されました。

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下北沢で過ごしたことのある人は
自分の"あの頃"に戻ってしまうかも。
下北に縁が無い人でも"あの頃"をどうしたって思い出してしまうだろう。
彼氏のことが絡むと変化してしまう女同士の関係も本当は想っているのに素直になれない友情もすべてがかけがえのない思い出だ。
これでもかと、もがいて足掻き続けたはずの永遠に感じた若い時はあっという間に過ぎていく。
主人公と時代は違えども下北で青春を過ごした私には沁みる内容だった。
ちはるの不器用な愛をふたり、感じる(気づく)ことが出来て良かった。
パンをディズニー映画に喩える描写が個人的にものすごく好きでした。

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お金がなくてアルバイトに明け暮れら毎日。それでも友だちと過ごす時間はたっぷりある。若い頃特有の時間が無限にあるかのように思っていたあの感覚に懐かしさを覚えました。後半に明らかになる真実、衝動的に絶ってしまった友情はなぜ取り戻すことができないのか。ちょっとほろ苦くて切ない読後感です。

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青春小説と思い読み始めたので、最初はあれ?と思いました。
夢を見て上京するも、うまくいかず、辛すぎる現実に直面しながらも、懸命に生き、また、原点に戻り夢を実現しようとする主人公。破天荒な元住人と、役者を目指す隣人。2人がいたから、いろんな経験をしながらも生きていけた。ラストは涙が止まりませんでした。
中学生にはまだ早い内容なので、購入検討は「NO」ですが、大人にはおすすめしたいです。

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下北沢にかつてあった実在のパン屋さんとおんぼろアパートを舞台にした女たちの物語。
家賃の安いアパート(?)には様々な事情を抱えた者たちが集う。
下北沢という土地だからこその空気感も物語にリアリティを与えている。

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ディスクレシアを扱った小説が印象に残っている、講談師の神田茜さん。北海道出身。北海道から下北沢。さらに物語の終盤で大きな役割を果たす北海道。大都会東京だが人と人とのつながりが濃い、昭和の下宿でいっときを共に過ごした人々のお話。楽しいことも苦しいことも生きて入ればある。大都会でも孤独ではない。今もこんなにつながれる場所、ってあるだろうか。昭和を生きた人はノスタルジックに浸ることはできるけれど、この時代を知らない人はたくさんいるだろうな。

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