龍の耳を君に

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刊行日 2020/06/22 | 掲載終了日 2022/05/13

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内容紹介

荒井尚人は、ろう者の親から生まれた聴こえる子──コーダであることに悩みつつも、ろう者の日常生活のためのコミュニティ通訳や、法廷・警察での手話通訳に携わっている。場面緘黙症で話せない少年の手話が殺人事件の目撃証言として認められるかなど、荒井が関わる三つの事件を優しい眼差しで描いた連作集。『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』に連なる感涙のシリーズ第二弾。解説=頭木弘樹

荒井尚人は、ろう者の親から生まれた聴こえる子──コーダであることに悩みつつも、ろう者の日常生活のためのコミュニティ通訳や、法廷・警察での手話通訳に携わっている。場面緘黙症で話せない少年の手話が殺人事件の目撃証言として認められるかなど、荒井が関わる三つの事件を優しい眼差しで描いた連作集。『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』に連なる感涙のシリーズ第二弾。解説=頭木弘樹


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784488422219
本体価格 ¥780 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

「このシリーズ、面白いよ」とたびたび評判を耳にしていて、今回この作品を手に取りました。
この巻から読んでもなんとか大丈夫でしたが、既刊からの流れを汲むような内容もあり、1巻から読んできちんと人間関係など把握しておけばよかったと思いました。

読みながら、長田愛さんがお書きになった「手話の学校と難聴のディレクター」がずっと頭をよぎっていました。
この自身も耳が不自由で、 NHKで唯一文字通訳をつけて仕事をされています。(多分、「龍の耳を君に」に出てくる日本手話で学べる私立のろう学校のモデルは、この本に出てくる明晴学園では?)

さて「龍の耳を君に」には3つの短編が収められています。特に印象に残ったのは、「風の記憶」。
ろう者の新開が、同じろうの人を騙した容疑で逮捕され、主人公の荒井がその手話通訳を務める話です。
「(被害者に)感謝されてもいいぐらいだ」という新開の言葉に胸を突かれます。

荒井さんとみゆきさんはこれからどうなるんだとか、気になることが満載。
ぜひ続きも読みたいと思いました。

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最後の母親の言葉が全て。人それぞれ持っているものも感じるものも違う。それでいいはずなのに、違うことで排除されたり我慢を強いられたりすることがある。みんなが生きやすい社会、聞こえがよすぎて夢物語のようだけど、ハンデを持つ人が過ごしやすいと感じられる世界は他のどの人にとっても過ごしやすいと思う。まずは学校から変われたらいいのに。

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手話に興味があったので、この本を読んでみようと思いました。
聴覚障害の方がどのような世界だと生きやすいのか、今はどのような不便があるのかなど、知らなかった事や考えた事がなかった事を考える機会になりました。子供の頃から美和のような子が普通であれば、大人になっても生きやすいだろうと思いました。

この本を読んでよかったです。

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シリーズ物の第二弾と知らずに読みました。
それによって?となった部分もありましたが、それを差し引いても十分面白かったです。
物語が面白いだけでなく、聴覚障害者のことや手話のことなど知らなったことを知ることができます。
知らないことを知ることができる読書のだいご味を感じました。
すぐに前作を読もうと思います。

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この本を読んで、すでに文庫化されているデフ・ヴォイスシリーズ(まだ二冊ですが)を買いたいと思いました。
知り合いにデフろう者がいます。彼女もなかなか頑張ってきた方なのですが、ずっと健常者の学校へ通っていたので、読唇術がとても上手ですし、特徴がありますが、話すことも可能です。手話は、大学に入ってから覚えたと書いていたかな。
一回彼女に頼んで学校でも「手話アトリエ」をやったことがあります。
現在私と同じく日本には住んでいない彼女。こちらの手話もこちらに来てから学んだそうで、頭が下がります。
この作品に出てくる手話は、そこに手話のやり方も書かれているので読みながらやってみたりしました。
コロナ禍で、みんなマスクをしないといけないので、彼女は現在とても苦労しています。なので、少しでも私も手話を覚えられたらいいなと思いました。彼女にもこの本を紹介してみようと思います。

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聾者の親から生まれた聴こえる子「コーダ」である主人公が、手話通訳士として事件に携わる中で、彼にしかわからない視点で真実に迫るシリーズ第二弾。単純なハンディキャップの生活苦悩を描くものではなく、手話・口話の種類や習得などもっと根の部分まで深く掘られた作品。既刊を読んでいないと人間関係の理解は難しいけど、個の題材は切り離して読めるので、シリーズどの巻でもまず手に取ってほしい。子供の頃から色んな人と触れ合う事が、偏見を生み出さない方法の一つだと強く感じた。

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デフ・ヴォイス2とのことだが、前年度、デフ・ヴォイスを前年度勤務校で購入するも未読だったため、わからないところもあるだろうなと思いながら読み始めた。この辺は、前作からのものなのだろうな、と思うところはあったが、問題なく読めた。
大学の時、教職課程を履修するのに、聾学校に研修に行ったことがある。単純に、耳が聞こえない世界って、どんなものだろう?と思ったからだ。
朝のHR前に担当教室の廊下の前に行くと、教室内に流行りの音楽が大音量で流れていて驚いた。多少耳が聞こえる子がいたのだ。
聾学校=全く耳が聞こえないというわけではなかった。
本書を読んで、当時の驚き以上に、本当に聴覚障がい者の世界を何もしらないことに驚いた。先天性か、以前は聴こえていたのか、口話、読話、日本手話、日本語対応手話さまざまな人に対応する通訳者。
今回、場面緘黙の子も出てきて、場面緘黙症ではないか、という子が近くにいた私は言葉を発する代わりに手話、という方法を用いた事にも衝撃だった。
第3話の最後、手紙のやりとりには泣きそうになった。
今回拝読し、前作から、今作、次作も出ているとのことだったので、ぜひ来年度選書したいと思った。
このような素晴らしい作品を拝読でき、光栄です。ありがとうございました。

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