ブレーメン通りのふたご

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刊行日 2022/02/28 | 掲載終了日 2022/03/06

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内容紹介

悲しみに向き合い、乗り越えていくふたごの物語。

お日さまポカポカなジャズの調べ、「明るい表通りで」が流れる甘味処で出会った二組のふたご。小学生のマキとカツラ、もう一方は不思議なふたり組のおばあさん。 

喪失感を抱え、おたがいを支えていたマキとカツラだったが、おばあさんのふたご、まりあとえりあに関わることで、しだいに心が前に進んでいく。



悲しみに向き合い、乗り越えていくふたごの物語。

お日さまポカポカなジャズの調べ、「明るい表通りで」が流れる甘味処で出会った二組のふたご。小学生のマキとカツラ、もう一方は不思議なふたり組のおばあさん。 

喪失感を抱え、おたがいを支えていたマキとカツラだったが、おばあさんのふたご、まりあとえりあに関わることで、しだいに心が前に進んでいく。




出版社からの備考・コメント

*校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますのでご了承ください。

*校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますのでご了承ください。


おすすめコメント

2018年、第1回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作家が描く、幸せな思い出が切ないふたごの物語。担当編集Hが自信をもってオススメする、蓼内作品の最高傑作!

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販促プラン

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応募期間:2021年12月28日(月)〜1月31日(金)

当選発表: 当選者ご本人様への当選通知メールをもってかえさせていだきます。NetGalley登録メールアドレスを出版社に開示設定されている方が対象となります。


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当選発表: 当選者ご本人様への当選通知メールをもってかえさせていだきます。NetGalley登録メールアドレスを出版社に開示設定されている方が対象と...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784577050309
本体価格 ¥1,400 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

なんとなく外国の雰囲気をもつタイトル。でも舞台は日本。ジャズ「明るい表通りで」が通奏低音のように流れています。
主人公は二組のふたご。小学生のマキとカツラ、おばあさんのまりあさんとえりあさん。どちらにも秘密と哀しみがあって、それが徐々に明らかになっていきます。マキとカツラのふたごについては、兄弟姉妹あるあるなのかなと思うような2人の想いも出てきます。そして、編みぐるみや美味しそうなりんごのコンポートなども物語を彩るアイテムです。
登場人物の名前も、素敵です。マキ、カツラは2人とも木の名前です。2人の両親は、緑(みどり)と新(あらた)。マキとカツラの祖母は、園子さん。「ほっこり」や「優しさ」だけではない物語ですが、読後感の暖かい物語でした。
※読んだ時は、まだ表紙が出ていませんでしたが、出版される時の表紙が楽しみです。

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おばあさんの双子が「お日さまポカポカの曲」と覚えた「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」が流れる甘味処で出会う小学生の双子。
小学生の双子のマキとカツラが抱える大きな悲しみと喪失感。
おばあさんの双子との交流により、双子の心が少しずつ動き出します。
心に残った台詞は、おばあさんの双子のまりあちゃんが「人間の感情てのはね、信号機とは違うのよ。青の次に黄色、黄色の次に赤になるって決まってるわけじゃない。とつぜん赤になったり青になったりするものなのよ。」という台詞です。
小学生の双子がケンカもしなくなるほど、心に蓋をしてしまっていることに気づいたまりあちゃん。その蓋が少し動いたような台詞で印象に残りました。
「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」の歌詞をまりあちゃんの台詞にあるように「悩みなんて忘れてお日さまの下を歩こう」と今悩みを抱えている人にも、心が少しずつ前進していくようにとこの本を勧めたいです。
お気に入りのシーンは、双子の心の動きがとても心強く感じたラストのシーンです。

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園子さんが営む喫茶店は、とても穏やかだ。悲しさや寂しさをそっと包み込んでくれるような優しさを感じる。そしてそんな雰囲気に惹かれて、あのふたごを名乗るおばあちゃんたちはやって来たんだと思う。園子さんの孫のマキとカツラもふたご。この本物のふたごと、訳ありのふたごが喫茶店で出会い、それぞれが自分の過去と向き合えるようになっていく。音は温度が低い方へ進むという父の言葉を大切にして、昼間、空に顔を向け音を聞いていたマキ。今のマキならちょっとは子どもらしく、空に向かって声を送り届けられる気がした。登場人物たちを応援したくなってしまう作品だった。

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二卵性の女の子の双子の母です。主人公の双子が我が子と重なり、食い入るように一気に読みました。双子ならではの相手を羨ましがる気持ち、相手よりもよくなりたい気持ち、互いを信頼し言葉がなくとも伝わる気持ち、思い合う姿、無意識のうちにしている役割分担などに…そうそうそう。と頷きながら読みました。頑なに閉じ込めてしまっていた双子の心を少しずつ開いてくれたのは、出会いと踏み出した一歩でしたね。双子が閉じ込めていた思いを吐き出す毎に2人の絆が強くなっていくのを感じました。悲しい過去を背負いながらも、この子たちが双子に生まれてきてくれてよかった。半分こで記憶を繋ぐこもりばなしが心の栄養となり、いつの日かこれから起こる楽しい話題に変わっていくことを願っています。

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これは喪失感を抱えた双子が自称双子に出会ったのをきっかけに、未来への一歩を大きく踏み出すまでのお話です。
小学5年生のマキとカツラは二卵性の双子の女の子。祖母の園子さんが経営する、ブレーメン通りにある甘味処『さるも木からおちる』で、学校から帰ってきた2人がいつものように過ごしていたら、そこで偶然おばあちゃん双子のまりえりと出会います。おばあちゃん双子の様子が気になるマキ&カツラと同じくらい、相手を気にしているまりえりは、なんと2人を“プチゆうかい”するという行動に出ます!お茶に誘うのではなく誘拐という発想が可愛らしくてふふっと笑えるんですが、その後、交流を続けるうちにマキ&カツラが抱えている大きな悲しみの存在に気づき、読んでいるこちらもぐいぐい引き込まれていきます。
園子さんの見守る優しさと、まりえりの少し劇薬じみた優しさが、マキ&カツラの未来へ進むための時計を動かし始め、最後の
「わたし、生きてるね」
の2人の言葉がすとんと心におちた時、何度も熱くなってた目頭がまたじんわりと文字をにじませました。
この作品に出会えて嬉しい気持ちと、柔らかい心のうちに出会える小さな読者たちが羨ましい気持ちでいっぱいです。

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祖母が営む甘味処で放課後を過ごす双子の小学生と、お客さんの双子のおばあさんの交流を描いた物語。双子の小学生が何か悲しみを抱えている一方で、おばあさんたちは謎を抱えていて、お互いに気になって近づいていきます。やがて双子の事情が明らかになり、2人は押し隠していた気持ちを解き放ち、それぞれ前を向いて歩くことに。失くしたものは戻って来ないけれど、生きている人はいつまでもそこに止まってはいられない。誰もがいつか通る道について静かに教えてくれる物語です。

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オン・ザ・サニーサイド・オブ・ザ・ストリートが流れる喫茶店。どんな曲だろう、便利なものでちょっと検索するだけですぐに再生することができる。On the sunny side of the street。道には明るいところも暗いところも色々あるけれど、明るいところを歩こう、っていう意味ではないかと。音、も一つの大切なテーマになっている。題名通り二組の双子が出会う。どちらの双子も心の奥底に秘めたているものがある。出会いとは戸惑いを伴うものだ。どんな人なんだろう、ちょっとしたことで、相手の心に秘めているものに気づくシーンが重なる。気づくということは、心がもっと相手を知りたい、知ろうと準備ができているということだろう。補い合う双子。
あたたかい再生の物語。

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悲しい気持ちを抱えている小学生のふたごのマキとカツラが、おばあさんふたごのまりあとえりあ「まりえり」と出会い、それぞれの隠した気持ちに向き合い徐々に変わっていく。悲しい気持ちは半分に、大切な思い出は2人で合わせて2倍に。2人だからこそ乗り越えられると信じたい。いつも朝ドラで聴いている「On the sunny side of the street」の曲が読書中何度も頭の中を流れていて、ひなたに注ぐ希望の光を感じながら温かい気持ちで読んでいました。

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ふたごのマキとカツラは、ブレーメン通りのおばあちゃんのお店で、もう一組のふたごと出会う。まりあちゃんとえりあちゃん。二人は75歳の双子でー……
双子の出会いを通じて、語られる悲しい過去、そして現在。柔らかい日々の中で、深い悲しみに、どうやって向き合って行くのか。その一つの形が丁寧に綴られていて、胸に迫りました。
ふたごだけじゃなくて、周りにいる大人達も、とても魅力的。大切な人に、何もかも話せる訳じゃないよな、とそんな事もしみじみ思いました。あたたかい陽だまりのような一冊。

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某朝ドラで通奏低音のように頻回に流れる曲が、奇しくもこの作品にもずっと流れる。
ふた組の双子が出会うことで始まる再生の物語。ひと組は小5の女の子の双子(二卵性)、もうひと組は似非双子のおばあさんたち。ふた組の双子の抱える傷、痛み、秘密が少しずつ明らかになっていく過程は、人が生きる上でなにがしかの犠牲を余儀なくされる切なさがあった。
双子だから何もかも共有できているはずもなく、言えない思いや渡したくないことばだってある。
双子であることの軋みをお互いに隠して触れないできたことが飽和状態になった時、マキとカツラは生まれ変わるかのように自分をさらけ出し、ぶつかり合い、混ざり合った。
まりえりおばあさんたちも、75歳にして生き直す。言いたいことを言って、したいようにやる。
オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ストリート。逃げも隠れもせず、この道を行く。

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ブレーメン通りの祖母の営む甘味処に通う双子のマキとカツラ。友だちと外で遊ぶでもなく、いつも二人で過ごす姿に祖母は心配します。ある時、祖母の店でマリアとエリア(マリエリ)という自称双子のおばあさんと出会い、二組の双子?の奇妙な交流が始まります。
臆面もなく喜怒哀楽を見せたり、突飛な行動に走ったり、おばあさん二人がとにかくパワフル。小学生の割に冷静で勘が鋭いマキとカツラとは対照的。子どもっぽいおばあさんとおとなびた小学生が、互いに心を通わせるに至るエピソードの数々、それぞれが知らず知らずのうちに抱えていた心の呪縛を解放し新しい一歩を踏み出す瞬間、四人のその後…。読み終わるのが惜しいくらい愛おしく思いながら読み進めました。
心にじーんと染み入る感じが心地良く、読後もしばらく、ほんわかとした空気に包まれながら余韻に浸りました。本当に大好きなお話です。

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人は誰でも心の中に大なれ小なれ何かを抱えていると思います。それは、年齢は関係なくて、子どもでも大人でも、どうしようもない想いで、癒えることなく何年もたってしまうこともあると思います。口に出せば少しは楽になると言われたりしますが、大きな苦悩になればなるほど、口には出せないと思うのです。
小学生の本物の双子と、おばあちゃんのなんちゃって双子が知り合って、内緒の交流を重ねていく中で、重たかった心の中を吐き出して、前を向けるようになっていく様子に心を打たれました。

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気温が下がってきた季節の寒さとコロナの社会的距離確保の人恋しさとストレスで身体も心もギュッと縮み上がっていたのであったかいお茶を飲んで暖かさが染み渡ってホッとするときに似た読後感で心が和みました。早く普通の丁度良い距離感でお茶を飲みながら話をしたいです。

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小学生の双子(マキとカツラ)と、おばあさんの双子(まりあとえりあ)。
どこか陰のあるマキとカツラの抱える過去と、双子ということ以外は謎なまりあとえりあ。
少しミステリ要素も入りつつ、二組の交流の中でだんだん打ち解けあっていく様子が微笑ましい。
マキとカツラの過去は到底乗り越えられるものではない、厳しいものだけど、家族でも他人でも、誰かを支えたり支えられたりしながら生きていく大切さが描かれている。

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ブレーメン通り。鶏、猫、犬、ロバ。ともに、それぞれの行き詰まった事情から逃げ出して、新たに音楽家になることを夢見た街、ブレーメン。寄せ集めの家族のような4匹。だとすると、ブレーメン通りのふたごって、まりあちゃんとえりあちゃんの二人かもしれませんね。寄集めのふたご⁉ですものね。(ふたごを結成するまでに何があったのか、多くは語られませんが。)桔平の家のアパートは童話の4匹の家のようです。でもえりまりさんたちは童話と違って、旅はブレーメン通りで終わりじゃないみたいですね。もう一方のふたご、マキとカツラの 姉妹。新さんと緑さんの大切な娘たち。もっと、もっと一緒にいたかった。でも、もうそれはかなわない。園子さんの亡くしたものたちへの喪失感と、これからを送るものたちへの幸せを祈る思い。胸が痛いです。どうするのが良いのかなんてわからないです・・・出会いはやはり運命です。人を変えるのは出会いです。身近すぎて園子さんにはまだ作れなかった「りんごのコンポート」。まりえりのふたりは、ひょいと超えてくれました。出会いは、偶然に見えて、神様のプレゼントですね。もう、亡くした人の思い出はふえない、そんな悲しい思い込みを、マキとカツラはくつがえしてくれました。互いに、独り占めしていた思い出は、もう一方にとっての新しい思い出。マキの思い出はカツラを、カツラの思い出はマキを温める。素敵な勇気。素敵な優しさ。双子ならでは、マキとカツラならではなのでしょうね。
わたしにも子供がふたり。この二人の内に、少しでも多く、心を込めた思いを残してあげたい、そう、思います。生きている今を、そして、まわりの人をもっと大切にしたい、強く、強く、感じました。ありがとうございます。

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ある町に住む、2組の双子の物語。物語が始まる前に、それぞれの登場人物たちがが失ったものの大きさに震えます。でも、全てが失われたわけではない。手の中にしっかりと残っているものともう一度向き合うことができた、とても素敵なお話でした。作中でずっと流れている「明るい表通りで」は、クラリネットとピアノでボーカルが入ってる…ベニー・グッドマン? 作品の雰囲気ととっても合っていましたね。私の好きなビリー・ホリデイでは、ちょっと合わないかも。曲が最初にあったのかな、と感じました。シリアスだけど、どこか軽やかであったかいお話でした。ありがとうございました。

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明るさと暗さ、甘さと苦さ……みたいなものが対比をなしている。双子の二組の感じも不思議な雰囲気で、話にひきこまれる。なんとなく物悲しい不思議なテンポで進んでいくが、甘味処や音楽の話しなどが盛り込まれ暗くならないところが救われる。

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私は、この本に流れる「On the sunny side of the street」の曲は朝ドラの中で「世良公則」の
熱唱を観て大好きになり、いろんな歌手で何回となく聞きました。まさか、この本の中で出会うとは・・・
小学校5年生の双子の女の子(カツラ・マキ)が二年前、交通事故で両親を失い、悲しさと思い出をお互いに
支えあいながら生きてきた。双子だから思い出も半分で共有することがなかった。
ある日、自称双子のおばあさんと出会い、少しずつ、お互いの思い、気持が和らいで成長する物語。 
双子のおばあさんとの出会いで、少しずつお互いの思い出をを明らかにする。
そして「生きる」ための楽しい思い出となる。
「会いたいっ、お父さん、お母さん、会いたいよ~っ、会いたいよぉぉぉ」と泣き叫ぶ姿に感動です。
♪Life can be so sweet On the sanny side of the street♪
人生は素晴らしいものになるよ 陽のあたる道にいれば・・・

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