世界の家　世界のくらし〜SDGsにつながる国際理解〜

「小中学生が世界の国々を調べる」というテーマの時に、歴史や地理気候だけでなく
文化の面も調べて欲しいと思う先生は多いです。そんな時に役立つ1冊だと思います。
中高でも世界各国の文化について調べる取り組みをしている学校さんは購入なさるのではないでしょうか。
衣食住のうち、食と衣はかなりの資料がありますが、住を取り扱っている本はそう多くないです。
本の中も写真と適度な説明文章量が、時間のない調べ学習にも丁度いいと思います。

ひとつ残念なのは、キッチン→各国紹介/ダイニング→各国紹介ではなく、各国ごとに項目立てて
掲載されていると良かったです。みんな、それぞれの国の情報を「ここに載ってるぞ。ここにもあるぞ！」と
調べる力があれば良いのですが、どうしても国調べから抜け出せず…でして。
先生や司書の責任もあるのですが。

「世界の家 世界のくらし〜SDGsにつながる国際理解〜」シリーズ１。
紙の本で既読ですが、NetGalleyさんで出会えたのでまた読む。17ページ分でしたので、読み足りませんが、各国・各地域の土地柄がうかがえます。
定住旅行家のERIKOさんが実際に住んだ国々のキッチン、ダイニング。食文化はその国、地域の気候や歴史、産業にも深く関わるもの。
そしてまたキッチン、ダイニングの設えもそれに関係するもの。暮らし方は文化。おしゃれなキッチン、ダイニング、はたまた外の台所。それぞれの
住まい方が興味深い。

世界のキッチン！ということでワクワクしながら読みました。
料理によってキッチンの作りも様々。うちは欧州在住で、今まで住んだアパートは食洗器はあるもののシンクがものすごく小さいところが多いイメージでした。以前住んでいた仮住まいアパートは、シンクが、２４ｃｍサイズの鉄フライパンが入らない＆深さ１５ｃｍで浅い！仮住まいだったために食洗器もなく、手洗いするのに水が飛び散る。鍋が入らないのでとても不便でした。現在住んでいる自分たちで建設したお家はシステムキッチンを買い、シンクはＸＬサイズを購入。しかしそれでも日本のシンクの半分くらいですね。とりあえず食洗器で洗えない鉄フライパンなどは普通に洗えるのでとても気に入っています。
ということで、比べてみると欧州のキッチンはだいた似たような感じかなと思いますが、南米、アジア、中東などは結構違いますね。でもスペインのパエリア用コンロ、初めて知りました。面白いです！

汐文社の新刊オンライン紹介で興味を持ち、蔵書として購入しました。4年生の日本と外国の衣食住を比較して調べる単元で、子どもたちがダイニングや主食について調べる時に使っていました。大きな写真が載っているので見やすいです。これから3年生が世界のさまざまな家について学ぶ単元に入りますので、また使ってもらいたいと思います。