パパラギ 児童書版

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刊行日 2021/07/01 | 掲載終了日 2023/03/31

内容紹介

【本文一部抜粋版】

ヨーロッパを旅し、多くの「白人」を意味する、「パパラギ」を観察した、南の島のツイアビが話した、「よく生きる」ための考えとヒント。100年前にSDGsを先取りしていた歴史的名著がビジュアル版で登場。児童書版。

【本文一部抜粋版】

ヨーロッパを旅し、多くの「白人」を意味する、「パパラギ」を観察した、南の島のツイアビが話した、「よく生きる」ための考えとヒント。100年前にSDGsを先取りしていた歴史的名著がビジュアル版で登場。児童書版。


出版社からの備考・コメント

児童図書選書のための総合ブックカタログ Luppy(るっぴぃ)
特集 SDGsに取り組もう 選定作品
【テーマ 0 SDGsを知ろう】

児童図書選書のための総合ブックカタログ Luppy(るっぴぃ)
特集 SDGsに取り組もう 選定作品
【テーマ 0 SDGsを知ろう】


販促プラン

【本キャンペーンは終了いたしました】
・11月レビューキャンペーン「SDGsを広げよう!テーマ0~3」(NetGalley Japan主催)

【本キャンペーンは終了いたしました】
・11月レビューキャンペーン「SDGsを広げよう!テーマ0~3」(NetGalley Japan主催)


出版情報

ISBN 9784052054198
本体価格 ¥1,300 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

早川世詩男さんのほのぼのしたタッチの絵柄から想像つかない鋭い文明批判。
解説も興味深い。100年以上前に出版されたドイツ語の本を底本としたという。サモアはドイツの植民地だったので。

原題DER PAPALAGIで、ドイツ語だろうと想像がつく。少し調べてみた。<ドイツの画家で作家のErich Scheuermannが1920年に出版した本が元になっている。旅行記は出版社に依頼されてサモアに実際に暮らした彼が1915から1920年ほどの間に書いたもの。第一次世界大戦勃発によりサモア滞在は中断を余儀なくされた。少なくも10以上の言語に翻訳され、特にドイツではヒッピー運動が流行った時代にはとりわけ人気があった。教育現場でも導入されている(ソースはドイツ版wiki)>

人種差別的視点も過去に指摘されてきたようだが、今読んでも皆の心に刺さる内容、再び注目を浴びるのもうなづける。これを読んで考えよう、というタイプの本だ。

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非文明的な人から見ると、現代人の都市生活は理解しがたいものに見えるらしい。マンションの話しをしている場面などは、その気持ちよく理解できる。幸せという尺度だって彼らと僕たちでは違うのだということを、この本は知らしめてくれる。良い本です。

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「さぁ、読もう」とページをめくると青と緑の色彩が目に飛び込んできました。
やさしい色合いの絵だなぁと、文に目を移すとはっきりとした物言いで
「パパラギは動物の皮を使って自分の愚かさを隠そうとするのだろう」という言葉にはっとさせられました。

自分が生まれた時から存在しているものたち。
当たり前のように使っているこれらは今後も必要だろうか。
本当に大切なものはなにか? と、ふと考えてみる。

絵本を携えて、青空の下や木々の横で読むと一味も二味も違うかもしれません。

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文明の進化を皮肉った書。
このところの異常気象を考えれば人類のしてきたことは進化ではなく破壊だったのかもしれない。何も持っていなければ失うこともない。人類は少し急ぎ足で進みすぎたのかもしれないし、もっともっとと欲しがり過ぎたのかもしれない。
…かもしれないと言うしか出来ない事がもどかしい。

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文明批判にも読める。でも私たちの生活からもう切り離せないものも多くなっていることにも自覚させられる。だから批判ではなくて、振り返るための価値観を揺り動かすための本として私は読む。マンションのくだりなどはその通りだ。だけどそれを快適と感じてしまっている自分にも気づく。

また、自然に対して征服できるものとして捉えていた西洋文明と、共に生き甘受すべきところはするというアジア文明との違いにも気づく。もちろんサモワの考えはまたそれらとは異なるベクトルだ。

受け取りつつ受け取れない、そんな複雑な感情を引き出してくれる良書。

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伸びやかなタッチの絵で、痛烈なまでに現代文明を批判した本です。

「人によって価値観は異なっている」という認識は、ここ最近では多くの人ができるようになってきたように思います。しかしながら、その価値観を許す範囲として、無意識的に「文明社会に生きる人間の範囲内」ということわりを入れてしまっているように感じます。逆に言えば、その範囲から外れるような価値観に対しては、「認められない」「矯正する必要がある」という方向で、捉えがちになってしまっている気がします。

もちろん、人間というものがある程度の集団として社会生活を送っている以上は、そのように思うことも、ある程度は仕方がないのかもしれません。ただ、一方の人間がそう思ているという事は、他方の人間もそう思っているという事を、ちゃんと理解しなければならないのだと感じます。

この本は、サモアの族長が、文明社会に対して感じたことを辛辣に書き連ねる形で話が進みます。

私達がこの本を読んだ時、安直に「その通りだ」であったり「それは違う」という事は簡単です。でも、それだけだと結局、片方の価値観を、もう片方にただ押し付けるだけになるだけではないでしょうか。

本当に必要なことは、その違いを認めることであったり、どうしても相容れない部分は妥協をしたり、時には距離を置いたり・・・そういった、前向きで建設的なことを考えるために、本書がきっかけになるのじゃないかと感じました。

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本書は100年前に、サモアの族長ツイアビがヨーロッパを旅した時に感じたことをまとめたものである。パパラギとは、サモアの言葉で「空を破って表れた人」を表すらしい。当時のサモアの人々には、白人の乗る船の帆が「空に開いた白い穴」に見えたらしい。転じて白人をこう呼ぶようになった。つまり本書は、初めて西洋文明に触れた人がどう感じたかを示したものだ。読んでみると、まったく常識の違う世界で育った人々には、初めて見る西洋文明がどう見えるかということがうかがえ、なかなか面白い。
 もちろん、便利がいいのは圧倒的に西洋文明だが、自然とともに暮らす当時のサモアの人々には豊かな精神性が感じられる。果たしてどちらの生き方が幸せなのだろう。

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