古本食堂

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刊行日 2022/03/15 | 掲載終了日 2022/03/14

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内容紹介

『三千円の使いかた』『ランチ酒』シリーズなど

次々と大ヒット作を生んでいる著者の、待望の長編小説

かけがえのない人生と愛しい物語が出会う街、神保町。

カレー、焼きそば、焼肉……など

美味しいご飯と魅力的な古本が沢山登場します。

●内容紹介

鷹島美希喜(たかしま・みきき)は、神保町近くにある女子大の国文科の学生。本が好きだという想いだけはあるものの進路に悩んでいた。そんな時、神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父の滋郎さんが独身のまま急逝した。帯広で暮らしていた大叔父の妹・珊瑚さんが上京して、その古書店を引き継ぐことに。滋郎さんの生前、お店に何度か通っていた美希喜は、珊瑚さんのお手伝いをするようになり……。ランチョンのビール、笹巻けぬき寿司、ボンディのカレーなど神保町のおいしい食と、優しい人間関係と本の魅力が沢山つまった幸福な物語。

●目  次

第一話 『お弁当づくり ハッと驚く秘訣集』小林カツ代著と三百年前のお寿司

第二話 『極限の民族』本多勝一著と日本一のビーフカレー

第三話 『十七歳の地図』橋口譲二著と揚げたてピロシキ

第四話 『お伽草子』とあつあつカレーパン

第五話 『馬車が買いたい!』鹿島茂著と池波正太郎が愛した焼きそば

最終話 『輝く日の宮』丸谷才一著と文豪たちが愛したビール

●著者略歴

原田 ひ香(はらだ・ひか)

1970年神奈川県生まれ。2006年「リトルプリンセス二号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。07年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞。他の著書に『一橋桐子〈76〉の犯罪日記』(徳間書店)、「三人屋」シリーズ(実業之日本社)、「ランチ酒」シリーズ(祥伝社)、『三千円の使いかた』(中公文庫)、『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』(中央公論新社)など多数。

『三千円の使いかた』『ランチ酒』シリーズなど

次々と大ヒット作を生んでいる著者の、待望の長編小説

かけがえのない人生と愛しい物語が出会う街、神保町。

カレー、焼きそば、焼肉……など

美味しいご飯と魅力的な古本が沢山登場します。

●内容紹介

鷹島美希喜(たかしま・みきき)は、神保町近くにある女子大の国文科の学生。本が好きだという想いだけはあるものの進路に悩んでいた。そんな時、神保町で小さ...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 1236547890123
本体価格 ¥0 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

大学院生の美希喜ちゃんのハキハキした話し方と、兄の古本屋を継いだ珊瑚さんのおっとりした話し方が、二人の会話をテンポよくしていて、とても読みやすく、面白かった。
珊瑚さんの恋路に、美希喜ちゃんの進路…日々考えることはあるけれど、美味しそうなごはんと面白い本があれば、毎日晴れやかに過ごせそう。そんなごはんと本の魅力をつややかに伝えてくれたお話でした。

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古本食堂を読んだら、実行したいこと。
古書店に行くこと!
お話に出てくるお店に食べに行くこと、買いに行くこと!
お話の中の内容がとても身近に感じられ、行かなくてはと思わずにはいられません。
この本を携えて行きます!

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この本はまるで夢のような作品です!
神保町に行って、素敵な古書に出会って、美味しいものを食べたい…!!
本好きにはたまらないお話でした。
自分が知らなかったいろいろな作品が出てきて、しかもそれがとても読みたくなるように書かれていて、読書欲がむくむくと膨らみました。さらにそこに美味しそうな食べ物が次々と出てくるので、食欲もとまりません。
登場人物達みんなが優しくて、ご近所さん達も優しくて、そして悩める人も素敵な本に出会ってほっとできて、作品全体があたたかな雰囲気に包まれていました。
いつか夢のような神保町に行ってみたいと、強く思いました。
作品の舞台である、鷹島古書店のこれからもとても楽しみです。そしてみんなの恋模様も密かに楽しみです。
素敵な作品をありがとうございました。

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本を愛する人、己の学問・仕事に真摯に向かう人、あと神保町グルメが好きな人にも読んでほしい!
原田さんの他作品「三人屋」や「ランチ酒」に比べると苦味成分は控えめ、爽やかで満足感のある読後感なので、ちょっと元気が欲しい時に清涼剤的に読むのもオススメです。
出てくるグルメも美味しそう!コロナが落ち着いたら、神保町に遊びに行って巡ってみたい。神保町ガイド本にもなりそうです。
読ませていただきありがとうございました。

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神田神保町が古本屋街だという事は何となく知っていましたが、何故今日まで一度も行ってみたいと思いつかなかったのでしょう。

本書は神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父・滋郎が亡くなり、大叔父の妹・珊瑚が北海道から上京して引き継ぐところから話が始まります。大叔父が経営していた頃から顔を出していた大姪にあたる、国文科に通う女子大生の美希喜も手伝いながら、優しい神保町の人々に守られ、本を中心に交流が描かれています。
本作品では、実在する本が紹介され、実在する美味しい食が登場します。

1年半前から読書に夢中になり、私と本の付き合い方の形はかなり見えてきたように感じていましたが、この作品で、新たな本の楽しみ方を教わりました。本作品で、古本屋はお店によって個性があるという事を知りました。なんて興味深いのでしょう。
本と私の世界はまだまだ広がる可能性があるのだと知って、ワクワクしながら読ませて頂きました。

本書に登場したお食事処のメモを片手に、神保町の古本屋街巡りをしたくなりましたし、また、我が街の古本屋さんへ、個性を見つけに行きたくなりました。

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古本屋の話にはそれほど大きな出来事が起こるわけでもなく…ですが、ちょこちょこ出てくる飲食の描写がとても素晴らしかったです。
登場人物も魅力的。今から続編が楽しみです。
古本屋を継いでカフェを始めて、そこにきたお客様とのエピソードと美味しそうな描写!などなど、期待しています。

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神保町の古本屋さんが舞台のこの物語、いいですねぇ。お店は三省堂の裏口から近い所なんですよね。あの辺りは学生時代から何度行ったか分からないほどです。本のお店が多いのはもちろん、古くからある喫茶店やレストランがたくさんありますねぇ。

 カレーもいいけどエスニックな料理もいろいろ楽しめるから、本を買った後に何を食べるのか迷う町、それが神保町です。

 ああ、すぐにでも行きたくなってきました!

 そして、この物語の続きも読んでみたいなぁ。

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『古本食堂』原田ひ香著と絶品B級グルメ

世界一の本の街 • 神保町にある「鷹島古書店」が舞台の神保町古書B級グルメ小説。
6話からなる物語で、実在する古書と料理名を組み合わせた一風変わった目次が面白い。題名だけでは皆目見当がつかないような古書と実在するレストランが提供する料理の数々は、鷹島古書店を訪れた人々の悩みを解決に導く。
ところで『ランチ酒』が別名 • 飯テロ小説と呼ばれるほど料理の描写に定評がある原田ひ香。
いうまでもなく、この物語にも美味しそう!があふれている。
お気に入りの書店をはしごして、お腹が空いたら喫茶店で一休み。食事を待つ間に戦利品を広げて、お腹も心も満たされる。なんて素敵な街、神保町。
この本を読んで、いつか必ず神保町の書店と喫茶店巡りをしようと思った。
本と美味しいものが大好きな食いしん坊の読書家におすすめしたい。

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いかにもこの作者らしい温かな視線で描かれた物語。そのままNHKのドラマになりそうなハートウォーミングで、しかも家族の問題をきちんと現代にアップデートしている小説でもある。
舞台は神保町の古書店。もうそれだけで心を掴まれる。いくら電子書籍の時代になっても、やはり紙の本には独特の良さがあるし、特に古書にはさらに魅力がある。
学生時代、早川のポケミスを古書店でよく探していた。今は復刻も出るし、ネット系の古書店でも容易に手に入るようになったし、昔ほど所有に重きを感じなくなったが、今でも古書店で見つけると懐かしくて買ってしまったりする。
そんな私にとって大切な場所である古書店を舞台にした物語なのだから、面白くないはずがない。
古書店を営んでいた兄が亡くなり突然継ぐことになった女性と、その姪の大学院生の物語。店を訪れる客の求めにぴったりの本を探し出し、そして神保町のグルメな名店も登場する。
ちょっと欲張りな小説だが、心もお腹もいっぱいになりそう。

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本好きのメッカ神保町と美味しいものが書かれている作品と聞けば。
そして私が好きなひ香さんとくれば。
読まないわけにはいかない。すぐにリクエスト。(承認ありがとうございます)
いかんいかん、これでは普段自分があまり読まない古典文学も近代文学も読みたくなってしまう。(近いうち手に取ってみようと思ったし、選書のリレーは楽しい)
私も珊瑚さんに本を薦めてもらいたいし、口の中は完全にカレーだ。
(すぐ食べに行った)
珊瑚さんは人と寄り添うのがとても上手で
強くて優しい人だった。
感情を露わにせず、人を立てて物事を話す。こんな人に憧れる。
神保町の人たちがこれまた空気を読む人たちばかりで私の心も軽くなった。
読書欲とお腹が空くほっこりとした話だった。
神保町に行ってカレーを食べた後、文壇バーで一杯飲みたい、勿論本屋巡りもして。そんな夢が出来ました。

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神保町の古書店が舞台というだけで期待が膨らんだ。

古書店ならではの匂いが大好きで、そこに文豪たちも食べた美味しそうなご飯が出て来るのでお腹が空いてしまった。

書店、昔ながらの古書店、チェーン店の古本屋、図書館、電子書籍など本に出会えるチャンスは沢山あるが自分で選ぶのはやはり偏りもあるなと思う事がある。

鷹島古書店のように本を選んでもらえたら、自分では選ばない本にも出会えるのだなと思うと、もっとこの作品の続きと出てくる本を読んでみたくなった。

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とにもかくにも神保町に行きたい!
欲しいものがありすぎる町にクラクラしながらカレーを食べて一休みしたい。そしていつか“古本食堂”に辿り着きたい…。
細かいけれどあったかすぎる気遣いと優しさが散りばめられている物語。美希喜ちゃんと珊瑚さんの温かい関係に終始ほっこりして、そして2人と一緒に滋郎さんに会いたいなぁと切ない気持ちにもなる。 
最初から最後まで優しい気持ちで読めました。お腹が空きすぎてしまうのだけが困った!

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美味しいごはん、そして私たちをあらゆる場所へ連れて行ってくれる本たち。
本の街・神保町にある古書店を舞台にした、やさしい連作短編集。
人の悪意みたいな負の感情がほとんど描かれない作品なので、疲れている人や辛いことがあった人におススメしたいなと思いました。

まず登場人物たちが皆魅力的でした。
亡きお兄さんの跡を継ぐために北海道から上京した珊瑚さん、そして珊瑚さんの親戚で古典を学ぶ大学院生・美希喜ちゃん、古本屋の上にある出版社に勤める健文くん。
皆それぞれに悩みを持ちつつ、穏やかで周りにやさしい。
特に珊瑚さんが古本を介して他人に丁寧に寄り添う様子は本当に素敵で、「こういう人になりたいな」と読みながら何度も思いました。

最後のほうに美希喜の指導教官である後藤田先生が、本居宣長の業績に触れながら言うセリフにグッときました。
「私たち、研究者はその長い長い鎖をつなぐ、小さな輪の一つでいいではないですか。自分の名前を残そうとか、自分の研究で世間や学界をあっと言わせてやろうなんて考えなくていいのです。ただ、それを後世に残す小さな輪で」(p261-262)。

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舞台は神保町の古本屋街、鷹島古書店。店主の鷹島滋郎が亡くなり、その妹である珊瑚が北海道から出てきてひとまずお店を引き継ぐことに。そして滋郎を大叔父に持つ大学院生の美希喜は、鷹島古書店に通い珊瑚を手伝うようになる。

優しいお話。でも、単なるほんわかした話ではなく、生きていく中でのイガイガした部分や躓く部分が描かれていて、ちょっとドキッとさせられた。

お店には、悩みごとなどでちょっと心が立ち止まってしまいそうな人が訪れる。悩みを話し、おいしい物を食べ、本に出会い、悩みも気持ちも和らいでいく。

人が本と人をつなぎ、本が人と人をつなぐのって、なんかいいなあと思った。
本がきっかけで自分の中の何かが解決したり、人生の方向性さえ決まったりすること、割とあると思うし、そこはけっこうリアルだなあと思った。

お店で食べ物を食べる場面は、ストーリー的に大切な部分を担っているとは思うものの、もし自分がこのお店に入って店員さんと別のお客さんが物を食べてたらちょっとイヤだろうなとか思ってしまった。ニオイもしそうだし。先日、新しく見つけた古本屋さんに足を踏み入れたらタバコくさすぎて、すぐに出てしまったことを思い出した。

とは言え、どれもおいしそう。ボンディには一度だけ行ったことがあるので、読みながら「そう、そう、懐かしい」と嬉しくなった。

第一話から最終話まで、どのエピソードも悪い展開にならない。終盤では意外な事実が明らかになりつつ、どれもこれも明るい未来を思わせてくれる穏やかな終わり方。良かった。この先も見てみたいから、番外編とか続編とか出て欲しいなー。

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期待以上でした。
本と美味しいもの、という鉄板の組み合わせ。そして、老人世代と若者世代が主人公、というのも今の時代らしくてとてもよかった。読みながら、ついつい出てきた作家さんや本を検索してしまい、そこもまたお得感。
この本を片手に神田の古書店を周ってみたい。老舗グルメは私は表紙の焼きそばよりもカレーの方が印象に残りました。テイクアウト情報がさりげなくあるのも嬉しかった。
鷹島古書店のその後が気になるので、続編も希望します!

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古書愛、神保町愛、がこれでもかと詰まってる1冊でした!
神保町は行ったことは数回しかないけど、雑多に入り混じる古書店とレトロな飲食店の様子を思い出しました。
実際にあるお店がでてくるのは「ランチ酒」と一緒で、今すぐ訪れたくなってしまいます。
会話がメインで読みやすいし、終始のんびりした雰囲気が漂っていて、一緒にお喋りをしているような気持ちになりました。登場人物がみんな穏やかで優しくて、癒されました。

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原田先生の作品を初めて読ませていただきました。心が温まるだけど芯の部分がしっかりとしているそんな物語でした。
主要人物の2人の女性は、普通の女性なんですが、女性から見てかっこよくて可愛くてファンになりました。

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舞台は神保町。古本とおいしいもの…。作品の中のセリフに「期待して読めば、どこかできいた話ばかり」とあり、ですよね、と思っていたら、その後の展開に驚くやら泣けて来るやら。すっかり著者のファンになりました。登場人物は全員魅力的で、知らなかった小説、興味深い古典文学、神保町の本と食べ物、惜しみなく存分にその魅力が散りばめられていて、神保町を知っている人、まだ行ったことがない人、本なんて、と思っている人、みんなに薦めたい作品です。

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美希喜が言うように「古本食堂」というタイトルの通りのような町での日常。紹介される本も、食べ物も魅力的だし、ゆったりと時が流れているようで、意外といろんな事件が起こったり、珊瑚や美希喜がどんな決断をするのかが気になったりして、夢中で読みました。何よりも人々から語られる滋郎の過去から伝わってくる人物像に惹きつけられました。美希喜と「見る聞く人」と「話す人」との関係性も気になるので、続編を期待します。

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おいしいものと、古本屋さんが立ち並ぶ街並みがとっても素敵に描かれています。

古本への愛を深く感じるのと同時に、
作中に出てくる食べ物も全部見事においしそうで、お腹まで空いてくる。という、贅沢な物語。

進路に迷う国文学の大学院生の美希喜と、
兄の残した古書店のために北海道から出てきた珊瑚さん。このコンビがとても微笑ましい。
古書店と、神保町というまちのなかで、2人が救われていくような物語になっているのもよかったです。

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原田ひ香さんの著書は、お初でした。
昔はどこにでもあった古本屋さん、今はあっても医大とか工業系大学の近くに数店ある程度。しかも専門書の古本屋さんは敷居が高い!
この古本食堂みたいな敷居の高くない古本屋さんが復活してくれないかな?
ただ、大手のチェーン店見たいな作家さんに1円も支払ないのではなく新刊の%よりは安くても作家さんに還元されるような。

ちょっとレビューとは違うが、楽しく読めました。
近いうちに本屋さんで、3000円の使い方を購入します。

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本の街・神田神保町には、素敵な古本屋さんとカレーを始めとした美味しいお店が沢山ある。そんな素晴らしい街を舞台とした小説。急逝した兄の古本屋を継ぐために北海道から上京してきた珊瑚(さんご)。珊瑚の甥の娘である大学院生の美希喜(みきき)。二人は、本を通して人と交わり、人生を探す。食を通じて、心を通い合わせる。本と食という私の大好きなものが詰まった心優しい小説だった。コロナが広がってから行けていない神保町に、無性に行きたくなってきた。

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もう、すぐに続きが読みたい!
登場人物がみんな魅力的で。
美希喜ちゃんが店を継いだ後も、珊瑚さんには東京に残って店の手伝いをしてほしいな。
東山さんも東京へ来ちゃえばいい。
美希喜ちゃんと建文、奏人の恋の続きも気になるし。
生前の滋郎さんが幸せそうで良かった。
美味しいものを食べて、本を読んで、お友達とお喋りしたくなる本でした。

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懐かしい神保町。こんなにすてきな街だったんだ。と、ショックを受けるほど、魅力的。そこに住む人達も、そこにある古本も、悔しいほど、魅力的。いえいえ、羨ましいの間違い。いいなぁ、こうして、進む道を見つけて…。美希喜ちゃんと、珊瑚さんのその後も、知りたくなりました。

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古書店と新刊書店が並ぶ「本の街」神保町。カレーや中華、喫茶など美味しそうな食べ物と世話好きで温かい人達と共にとても魅力的に描かれていました。
本と食べ物を通して人との交流が描かれていて、心温まる作品でした。
何かに悩んだり、落ち込んだりしたら鷹島古書店に行き珊瑚さんや美希喜に本を選んでもらって話を聞いてほしくなります。
私も大学で古典を専攻し「源氏物語」を学びました。あの頃を懐かしみながら読ませていただきました。

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美味しいものや食べることが大好きで、かつ古書店に興味がある人に読んでほしい1冊。
美希喜と店を訪れる人々との交流を中心に描かれているが、実在するレストランなどの飲食店とメニュー、周辺の古書店も登場する。お寿司にビーフカレー・ピロシキ・カレーパン・焼きそば・ビールと馴染みの多いありきたりなメニューとともに古本のエピソードが著述されている。登場人物の会話を中心につづられた物語で非常に読みやすいにもかかわらず、行動や言動が鋭く繊細に表現された文章の長編小説。
物語を楽しみつつ、神保町周辺の飲食店とその人気メニューも知ることができる上に、古本の魅力も紹介されている。1冊で何度もおいしい、エッセイやガイドブックのような趣のある仕立てだ。読み進めると空腹感との戦いが始まり、頭の中は支配されそうになり、口はその食べ物を欲してたまらなくなる。読書をしたら、お腹が空く現象が起きる危険性があるのだ。一気に最後まで読んでしまうことは、頭も口の中も味が混ざってしまうのでお薦めしない。コロナが落ち着いたら神保町へ出かけて、登場した飲食店や古書店を散策してみたい。そんな1冊になっている。

素敵な本に出会い、読書に浸る時間がとても幸せでした。ありがとうございます。

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原田さん、初読み。「本」「食べ物」という好きなものが重なるタイトルに惹かれて、リクエストしたところ、期待通り、面白かった! 

神保町で古書店を営んでいた滋郎が亡くなり、妹・珊瑚が北海道から上京し、店を引き継ぐことになった。甥の娘にあたる大学院生・美希喜が手伝ってくれて、ふたりはいつしか いいコンビになっていく。

古書店のお客さんとのやり取りや神保町の書店や飲食店の描写がとても楽しい。絵本の原画展目当てに訪れたことのあるブックハウスカフェが出てきた時は、すごく嬉しかった。神保町をよく訪れる人は、もっと楽しめるだろう。

全編を通して、珊瑚、美希喜、それぞれの悩みが描かれるが、最後には解決され、「良かった!」と拍手。と同時に、「続きを読みたい!」とも思った。続編を待ちながら、原田さんの他の作品を読んでみよう。
そして、また東京へ行ける日が来たら、この本を片手に、神保町を歩きたい。

#古本食堂 #NetGalleyJP

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テレビや雑誌等で神保町が古本屋界隈だと言う知識はありましたが行った事はなく。
一度は行ってみたいと思いつつ、この本を読んだらさらに行きたい!自分の知らない古書に興味深々でした。大叔父が残した古書店。遺言通りに店を継い珊瑚さん(大叔母)と、甥の娘で大学院生の美希喜。古書で繋がる人と人
、その人たちをさらに繋げる美味しい食べ物。『十七歳の地図』を見て涙を流した父親がなんとも印象にのこりました。
「人生に必要な小説や本って、向こうからやってくるのかもしれませんね」
この言葉につきます。

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古本屋を舞台に、家族や将来、恋愛について悩む登場人物たちの物語。古本と一緒に出てくるご飯や手土産もとても興味を引きます。私もけぬきすし、たべてみたい!この本を読んだ後にテレビでボンディのカレーが出てきてほんとにあるんだと驚きました。古本や食事がキーとなって、悩みを解決していく様は読んでいて小さな幸せを感じます。

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神保町にある鷹島古書店を舞台に、興味深い本と美味しそうな食べ物が次々と登場する、本とグルメ大好きな自分のような方々に強く強くおすすめしたい作品(空腹時に読むことはおすすめしません)。天然でとってもチャーミングな珊瑚さんと、大学院で中古文学を学ぶしっかり者の美希喜ちゃん。対照的な2人が中心となって繰り広げられる古書店でのやり取りや恋模様に、ほっこりしたりきゅんとしたり。そんな心温まる物語に美味しいグルメまで登場したら。。。もうそこには幸せしかない!!古書と神保町グルメの魅力がたっぷり詰まった一冊。

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この端的なタイトルに、全ての魅力が詰まってる!神保町の古書店が舞台の話というだけでもワクワクするのに、そこに各章違った実在の本とお店・食べ物がコラボしているハートフルなストーリーで、この上なく嬉しい!しかもその本や食べ物が、登場人物たちのあたたかな交流の大切なキーとなっていて、読んでいる途中からもう、今すぐ神保町に行ってその本にも食べ物にも出合いたい思いが募る。そして古書店に関わる彼ら彼女らの恋(らしき)話がまたほのぼのとして素敵。常にそばに持ち歩き、いつでも読み、ともに歩きたいような1冊。

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神保町にある古書店を営む店主が亡くなり、店を引き継ぐことになった店主の妹の珊瑚と女子大生の美希喜の視点で進む物語。
神保町が舞台というだけで本好きにはたまらない設定なのですが、原田ひ香さんの小説らしく、おいしそうな食べものも数多く登場します。
その人に今必要な本はどんな本なのか、一歩踏み出すきっかけになる本はどんな本なのか、こんなふうにさりげなく寄り添ってくれる古書店が近所にあったらいいのにな、と思いました。

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本の街神田神保町の古書店を舞台に、そこそこスリリングな謎解きと、本への傾倒とそこここに挟まれるおいしいもの。
原田ひ香さんの本領発揮で、お腹のすく読書でした。大叔父の慈郎の古書店を一時的に引き継いだ大叔母・珊瑚と店を手伝う院生の美希喜の胸の内が交互に描かれる。大きな事件は起こらないが、各章のこだわりの選書のタイトルが魅力的だ。物言わぬ本は残り、人の生きざまもまた残る。大叔父の慈郎の造形が謎めいていて、その静かな佇まいに惹かれる。店を今後どうするのか、珊瑚と美希喜の内心の思いが熟すまでの葛藤もさもありなんというもの。各章で登場する本が図らずも人の心を動かしていくようすは、求めるものには与えられる幸運が確かにあると感じさせてくれる。進路に悩む美希喜もまた本の力に助けられる。「古本食堂」そのものは登場せず、これからの展開があるのだろうと期待しています。
何度か訪れたことのある神保町、また行ってみたくなりました。

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