まるみちゃんとうさぎくん

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刊行日 2022/03/14 | 掲載終了日 2022/02/28

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内容紹介

~こども、おとな、すべての人に読んでほしい、コロナ禍に生まれた物語~

事件のはじまりは、夕日町でいちばん大きなお祭りの日。その日以降、外に出ると人々の体が変化するようになりました。目からビームが出る人、手のひらからアイスクリームがあふれる人、100メートルを1秒で走れるくらい、足が速くなった人。どんな変化が出るのかは人によって違って、元に戻る方法は見つかりません。

そのため、町では外に出てはいけないことに決まりました。学校はお休み、仕事は家ですることに。そんな生活を送る小学4年生のまるみちゃんとうさぎくん。休校中にオンラインのビデオ通話で仲良くなった2人は、ちょっとずつお互いのことを話し始めます。体が変化した人たちを羨ましいと思う、まるみちゃんと、転校してきたばかりで不安がいっぱいのうさぎくん。そして、2人の体にも変化が……。

まるみちゃんとうさぎくん、この2人の小学校卒業までの様子を通して、特別とは何か、普通とは何か、自分とは何かということを優しく問いかけるストーリー。


~こども、おとな、すべての人に読んでほしい、コロナ禍に生まれた物語~

事件のはじまりは、夕日町でいちばん大きなお祭りの日。その日以降、外に出ると人々の体が変化するようになりました。目からビームが出る人、手のひらからアイスクリームがあふれる人、100メートルを1秒で走れるくらい、足が速くなった人。どんな変化が出るのかは人によって違って、元に戻る方法は見つかりません。

そのため、町では外に出てはいけないこ...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784591173114
本体価格 ¥1,400 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

突然、人々の体にいろいろな変化が訪れた。目からビームが出たり、手が恐竜になったり。そんな世界の中で生きる、小学校五年生のまるみちゃんとうさぎくんの物語。ダイバーシティとインクルージョンを物語的な手法で表現した、と言ってしまえばそれまでなんだけれど、それだけではない、温かな人と人との関わりがとても自然に描かれていて、素敵なお話でした。エキセントリックな感じのするタイトルやあらすじからは想像できなかった、正統派の成長物語だったと思います。どんな人も、暖かく包んでくれるような雰囲気で、ホッとできる時間を過ごしました。ありがとうございました。

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まるみちゃんやうさぎくん達と、子供目線で大切な事を感じて学んでいく、優しいお話でした。
楽しい、嬉しい、悲しい、こわいなど様々な感情ときちんと向き合っていく姿も良かったです。
ある日突然身体が変化してスペシャルと呼ばれるようになった人々、変化がなかった人々、それぞれの個性を認めて楽しんだり、自分には何もないと悲しんだりする様子をみて、みんなちがって、みんないい。という有名な言葉を思い出しました。
自分とは違う、いろんな人達との関わり方や気持ちの持ち方など、この作品を読んでまるみちゃんやうさぎくん達からいろんな事を教えてもらいました。子供から大人までいろんな方達におすすめできる作品です!

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コロナ禍の社会の様子をファンタジックに仕上げたようなお話。外に出たら自分に不思議がふりかかり、どんな不思議が起こるかは人それぞれで、元に戻る方法は不明。今までと同じように暮らせなくても私は私。今までと同じように過ごすのも私。姿の変化と心の変化、不思議で面白いお話。

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ある日を境に、突然、そとにでると体が変化するようになっちゃった。変化、とひとくくりにできないくらい、いろんなふうにかわる。手がドラゴンになったり、背中に翼がはえたり、なんでもありのみんなぐちゃぐちゃ。
奇想天外な世界の中の、2人の子ども。
これは子供に向けてのお話なのだとしたら、かなり考えられた、いろんなものがひそんだおはなしなのかもしれない。
この二年間の異様な出来事、それが、いつのまにか常態と化していたり。いや、もとにもどれる?もどれない?もどりたいの?もどりたくないの?
コロナ禍を描いたと簡単にくくれない。不思議なお話だった。
解釈の仕方はたくさんありそう、そのひとなりの受け止め方がたくさんできそうなものがたり。

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「社会がどうなっても、君は君だし、君の悩みや君の世界はだいじなだよ」今の時代、少々のことではもう前ほどには驚かなくなりました。でも、この物語、冒頭からなんの容赦もありません。「なんだこれ?」のおしくらまんじゅう。それでも、思いの外、「なんだこれ?」的なものたちとは折り合いがつくのは早くて、わりとすんなり常識は入れ替わっちゃいます。馴染んじゃうものなんですね。中盤に差し掛かる頃には、”手から生えてくるバナナ”を食べながら、日常の悩みを語り合ったりしている新しい日々です。理解できないけれど変えられないものは、ひとまず受け入れる。それでもなお、君の胸にうまれる「悩み」には、精一杯心を使って、自分らしくある道を選んでいくしかない。もちろん、答えは簡単には出ないです。だからこそ、たいせつな「君の悩み」。悩みとは、自分を知るための問題集。自分を知るためのヒント集。だから、きっと逃げたくても逃げられないのですね。
ひとりが好きな、まるみちゃん。ひとりがこわい、うさぎくん。努力もなしに特別になったひとを「ずるい」とおもう、きぬたくん。それぞれが、新世界がくれた「悩み」のヒントを受け止めてどんな答えを見つけるか・・・
物語の展開とは別に、心に残る場面があります。うさぎくんのお兄ちゃんが透明になったうさぎくんを元気づけようと話しかけている。「そのときうさぎくんは、おにいさんが声を向けているのとはぜんぜんちがうあたりでおどっていたので、あわてておにいさんの正面にすわりました。じぶんがいないところにおにいっさんが話しかけているのは、悲しいことのようなきがしました」なにかだいじなうつくしさを感じました。ありがとうございました。

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