アルツ村

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刊行日 2022/03/28 | 掲載終了日 2022/03/27

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内容紹介

世界一の認知症大国、日本。
『恍惚の人』から半世紀、話題の現役医師作家が認知症の「いま」に斬り込む衝撃のメディカル・サスペンス!

高齢者だけが身を寄せ合って暮らす山間の村。そこは楽園か、遺棄の地か。
夫の暴力から逃れ、幼い娘を連れて家を出た主婦・明日香。
迷い込んだ山奥の村で暮らし始めた明日香は、一見平和な村に隠された大きな秘密に気付き始める。

住民はどこから? 村の目的は?

老老介護、ヤングケアラー、介護破綻……世界一の認知症大国、日本。
人生を否定される患者。生活を破壊される家族。
認知症の「いま」に斬り込む衝撃作!

世界一の認知症大国、日本。
『恍惚の人』から半世紀、話題の現役医師作家が認知症の「いま」に斬り込む衝撃のメディカル・サスペンス!

高齢者だけが身を寄せ合って暮らす山間の村。そこは楽園か、遺棄の地か。
夫の暴力から逃れ、幼い娘を連れて家を出た主婦・明日香。
迷い込んだ山奥の村で暮らし始めた明日香は、一見平和な村に隠された大きな秘密に気付き始める。

住民はどこから? 村の目的は?

老老介護、ヤングケアラー、...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

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作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

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出版情報

ISBN 9784065266588
本体価格 ¥1,700 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

夫の暴力から逃げ明日香が迷い込んだのは、高齢者だけが身を寄せ合って暮らす山間の村。
人々は農業をしたり、お茶を飲みながらお喋りしたり一見幸せそうに見える。
しかし、そこは姥捨て山を思い起こさせるそんな村だった。
亡くなった私の祖母が歳を重ね思うように動けなくなったとき、姥捨て山に捨ててきてほしいと言った時のことを思い出した。介護される側として辛い思いもあったのだろう。
作品のなかでも語られるように、この国には棄老伝説が確かにあったのだ。

明日香が少しずつ人々と関わっていくなかで、老々介護やヤングケアラーの問題、そして介護する家族が抱えきれなく介護破綻した問題、色んな問題が描き出されていた。
その問題に他人事であってはならないし、自分が認知症にならないと言いきれない。

私が読んだ南先生の作品は患者さんの命の輝きを描きながら、涙腺を刺激されるような作品だった。
今作はメディカルサスペンスで、明日香がどうなるのか、この村の謎とは何かを早く知りたくて一気読みだった。認知症についても分かりやすく描かれているので理解がしやすかった。
これでもかというほど、認知症大国日本の現実を突きつけられ、読後疲労感にどっと襲われたが、とても考えさせられた作品だった。

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前にヴァイタルサインなど数冊作者さんのは読んでますが
こちらは、かなり衝撃的でした。題名からして何だろうと思わせるし、最後の最後に
大どんでん返しというか、あの真実は全く想像してなくて、思わず声が出ました。
内容も、現実にありそうだし、私の地元北海道が舞台なので地理的にリアルに感じました。老老介護ヤングケアラーなど、昨今の日本の介護問題をこういう切り口で捉えた作品は、なかなかないのでしょうか。
思わず一気読みしました。

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冒頭から息を呑む緊迫感が漂い、一気に引き込まれた。
そして、あまりにも予想外の結末に愕然となり、最初から読み返してしまった。
人は誰もがいつかは死を迎えるが、なぜその前にこんなにも辛い思いをしなければならないのかと悲しくなる。本当なら幸せな時間であるべきなのに。
急速に進む高齢化社会。多くの課題を抱える中でこの病気と共に安心して暮らせる社会をつくることは可能なのだろうか。高齢者とその家族の問題は、何が正しく、何が間違っているのかわからなくなってしまうほど深刻だと感じた。誰もが当事者になり得る身近な問題。深く考えるきっかけになりました。

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テーマとなるのは、目を背けていたい、でも向き合わなければならない現実だと思いました。
介護する側、介護される側のどちらの気持ちも分かる気がして余計に迫ってくるものがあります。
村の秘密、村人の素性、そして主人公の抱える問題が明らかになっていく過程が、伏線というか、あちこちに小さなヒントとして散りばめられていて、最後まで一気に読まされる作品でした。
白黒はっきりさせてみんなが幸せになる、という終わり方ではありませんが、それがまたこの作品にはあっていて丁度いいのではないかと思います。

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認知症はもはや対岸の火事ではなく、いつ誰が発症してもおかしくないくらい日本は高齢者が多くなりました。尊敬する人や大好きな人が病気と分かっていても症状が進行していくと、こちらは受け止め切れなくなってしまいます。切ない気持ちで最後まで読みました。エンタメ要素も充実していますが、認知症という病気を知るためにもおすすめの一冊です。悲しい思いをする人が一人でも減りますように。

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わーやられた。南先生の新境地。認知症サスペンス。この病気の困ったことの一つに、誤った信念や、リアリティーのある妄想がある。虚実混じり合った心象風景は、何が真実だったのか混乱させる。終わりの見えない自宅での認知症介護の大変さも身につまされる家族もいよう。この病の処方薬が完成するのはいつになるのか。最後まで元気に人生を楽しんで、思い出を噛み締めながら生きたいものだ。

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山間の村には高齢者のみ。
現実の苦しみから幼い娘を連れて家を出た明日香が迷い混んだ村での違和感。
物語は、ある一方通行から見るものではないことを突き付けられたかのよう。
南作品で、こんな衝撃を受けるとは。
長寿を手に入れた私たちが今向き合う認知症という病。
これは対岸の火事ではなく、等しく誰にでも起こりうる問題であるということ。
サスペンスを感じつつ、認知症に対するこれからの社会の在り方も問われる作品でした。

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夫のDVから逃れるため、幼い娘を連れて家を出た主人公が行き着いたさきは、北海道の所在地不明の小さな村。そこで暮らし始めて、その村の住民のほとんどが高齢者で認知症を患っていることを知る。物語の後半には驚愕の真実がつきつけられる。世界の中でも突出した高齢者を抱える日本の問題点をあぶり出し、その是非を問われるような感じを持って読了した。

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コロナの後には認知症パンデミックが口を開けて待っている…。
とてもリアルで、該当する年齢ということもあって、一気読みでした。
村の存在を「悪」とは言い切れないし、親の心配をしている場合ではないのだ、数年後、自分の身に起こるかもしれない。
思いもよらない問題を突きつけられました。
現実面では身につまされる内容でしたが、ラストは温かい気持ちに包まれました。
明日香の夫の卓也が記者に語った記事は涙なしには読めません。
明日香が棄老の村で過ごした日々を、幸せな思い出として記憶に留めてほしいと願わずにはいられない。

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認知症大国日本の現状と伏された闇の部分を切り取り、衝く。冒頭から鮮やかにミスリードさせ、ぐいぐい作品世界に引き込んでいく。認知症の数パターンの解説、医療の現場での認知症の治療の実態。アルツ村という認知症者だけの村、そこで行われていることを暴きながらも、この病がどうにも厄介な側面を併せ持ち、当人たちも介護する家族たちもぐだぐだに疲弊させていくことを描き込む。読みながら亡義父が典型的なアルツハイマー型認知症になり、徘徊、車の逆走(法律ができる以前)、暴言に暴力、特定の食へのこだわり等々、介護に疲れ果てた日々を思い出し、胸が塞がった。最後まで気の抜けない展開には、認知症の恐ろしさを嫌という程思い知らされた。超高齢社会となる今後、人ごととは思えないこの病に本気で社会で取り組む方向へ舵をきらねばならないのだと考えさせられた。

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期待度高い筆者の新作をじっくり堪能。前作までとは違い、謎めいた隔離された異次元のような設定で、サスペンス、ミステリも折り込みながら、現代医療の核心をつく問題提示は胸に迫るものがあった。老人介護のテーマながら、前作までとは違い若い世代もエンタテイメントとしても楽しめる作風になっている。新たな筆者の幕開けとなるのではないかと思う。

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著者さんの作品は初めて読みました。
認知症は誰もが罹りうる病気?特に一人暮らしをしていると会社以外でのおしゃべりがほとんど無い。
長期休暇明けなどは声が擦れるほどになることも・・・・
本書については、初めから引き込まれました。ただ最後のどんでん返しは驚きでした。幻視があるとしてもあの村の人達が同じような感じ方をするのかとか・・・
雑誌の記者さんも記事にするだけで通報はしなかったのか?
公的機関がどうしたのか、と色々と感じるところはあるのだがフィクションということで。

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夫の家庭内暴力から逃れるために7歳の娘と共に札幌の自宅から逃げ出した明日香は、奇妙な村に迷い込む。外界から隔絶された村の住民は、皆、認知症を発症した老人ばかり。住人の修造は明日香を孫の夏美と思い込み手厚くもてなす。ここは現代の姥捨山か介護の最後の砦か。衝撃の介護ミステリー。

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年齢は関係ないのだと改めて突きつけられた気分。記憶を失う、いずれ人としての機能も失うのかもしれないそれは、私には癌などの病気よりも恐怖だ。まして、高齢化が進み、そうなる人の数も確実に増えていくだろう。その時、残った人間は何ができるのか。理想だけでなく現実として、難しい課題。

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夫の暴力から娘と自分を守るため、命からがら逃げてきて偶然たどり着いたのは、老人ばかりが生活している、なんとも不思議な村。
穏やかでゆっくりとながれる時間は平和そのものなのに何故か違和感が拭えない。どこからともなくあらわれるバンショーさんと呼ばれる介護ヘルパーのような人々の不自然な親切ささえ、主人公にとっては言い知れぬ不安をかきたてる。とにかく娘を守らなければ、と奮闘する主人公に待ち受ける衝撃の結末は…。
タイトルから内容がアルツハイマーや認知症関連なのは連想出来たけれど、あんな最後が用意されているとは…、予想外すぎて、物事は一つの側面から見ていては“真実”を見逃してしまうんだな、と恐ろしくなりした。

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南さんの作品は優しい人情溢れる作品が多い印象。こちらの作品は想像を大いに裏切ってくれた。
続きが気になって読む手が止まらない。
自身が医師ということもあり作中の病気の症状に対する説明も分かりやすい。
明日香が迷い込んだ場所は高齢者だけが身を寄せ合って暮らす山間の村。
認知症の人たちが過疎化されたリゾート地で支え合いながら暮らす、医療も介護も万全。
まるで大きなグループホームのような所で、読んでいた初めはなんて素敵なシステムだと思っていたけれど、段々と不穏な場面が露わになっていく。
現代は超少子高齢社会。昔は家族で介護し看取るのが普通だったけれど、金銭的な面でも身体的心理的にも難しい局面を迎えている。
ヤングケアラーは最近になってニュースに取り上げられるようになったけれど、実際は昔から存在していたし、平均寿命が延びた今、老老介護は当たり前のものになっている。
施設に入れればまだ良い。在宅で知識なくサービスも使わずに介護しているとゴールが見えなくなる。
結末には驚愕し、初めから確認したくなってすぐに再読してしまった。
認知症世界の歩き方、という本を思い出した。
今自分が見ている現実世界はもしかしたら他の次元もあるのかもしれない。そんな気もしてくる。
今の社会に問題提起をする作品でもあり、自分や家族の老後についても考えさせられる作品でした。

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牧野千穂さんの美しい表紙もどこかの村のほのぼのとした光景なのかなと思いながら、テーマは最初から提示されていて、タイトルもアルツ村だし、一筋縄ではいかなそうな本。
アルツハイマーを患った人が住む街がヨーロッパにあるという話を読んだことがあった(私が読んだのはオランダのケース)ので、この手の話はフィクションでもなかろうに、と思いながら読み進める。
医学的知識に支えられ、はられた伏線も見事で(後からページをめくり直して確認する)、えええ!と声が出そうなどんでん返しのようなものもあり。一気に読ませる凝った作品ででした。
面白かったです。繰り返しますが、テーマは最初から示されているし、実際にこの問題で苦労している方々も多いと思うので、その点は軽く考えず、少し覚悟をして読んだ方がいいと思います。著者は雑誌編集などの仕事をし、出産を経た後に医学を学んだ異色の経歴をもつお医者さん。介護経験や終末医療にも詳しい方なので、こんなテーマを思いつかれたのだろう。誰にでも起こりうることだけに、考えさせられる。

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夫のDVから逃れ娘を連れて迷い込んだ山奥の村。
そこには認知症の高齢者と介護スタッフだけが住んでいた。
現代の合法的な姥捨て山のような村だけど、老人たちには安住の地なのかもしれない。一般社会で今まで通り暮らすのには支障のある人々が、その村ではあるがままに過ごせる。たとえ家族に会えなくても、もう家族の顔すら忘れてしまった彼らには、さほどさびしくもつらくもないのでは。でも、何となく何かが間違っているような気もしてモヤモヤしながら読み進め、ラストのどんでん返しにいろいろな意味で衝撃を受けた。

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DV夫から必死の思いで逃げ出し、事故を起こしてしまい気が付いたら娘と一緒にどこかの民家。
そこに住むおじいさんは自分のことを孫だと思っていて、しかも何やら認知症っぽい。
それを利用し娘と隠れ住むことにしたものの、謎が多いこの村は外と全く連絡が取れないようになっているし、ケアがやたら行き届いている。
表題作のアルツ村が理解できたところに、オランダやフランスにも同じような村があるというのを見て、調べてみました。本当に私が住んでいるフランスに、ありました。「アルツ村」ちょうどうちから3時間ほどのところに。
もちろん外からのアクセスも可能でこの物語のような姥捨て山みたいなものではないですが。
ヤングケアラーとか、介護とか、脳の研究とか、すごく考えさせられる物語でした。
そして最後の仕掛けにはびっくりしてまた冒頭読み直しました!

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夫からのDVから娘と2人で逃げ出した主人公が行き着いたのは北海道の山奥にある『アルツ村』というコミュニティだった。読み始め冒頭から何故か違和感を感じゾクゾクしていた。『アルツ村』とは?そこの住民の言動の理由とは?読み進めていく毎に少しずつ解明されてゆく真実とは別に感じている違和感…。物語の実態が解明されてゆくに従い増してゆくゾクゾク感。若い頃は無関係と思っていた本作のテーマが今や身近なものになってきている年代。色々な意味で考えさせられる内容だった。

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とても興味深い題材だった。
個人的には、後世の医学発展の為、死後の解剖には賛成派だ。加えて、脳死状態の臓器提供なども身体の一部だけでも生き続けるという観点から賛成したい。なので、アルツ村で行われている事、林先生の言っている事は今の日本ではあり得ない事なのかもしれないが、個人的には有り‥なのではないかと思ってしまった。

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読んでいる間、日本のどこかに実在するのではないかと思わずにはいられなかったアルツ村。介護職として働いていた経験がある自分には、認知症の家族を介護することは並大抵のことではなく、逃げたくなってしまう家族の気持ちは痛いほどわかる。友人たちは青春を謳歌する中、家族の介護をしなければならないヤングケアラーの葛藤はいかほどか。終盤、思いもよらぬアルツ村の実態を含め、驚愕の事実が明らかになっていく。医師である著者だからこそ描ける認知症を取り巻く現実と闇。介護だけでなく、外資による土地購入問題についても触れ、決して明るくない日本の未来が見えた気がした。コミュニティー全体で認知症患者を見守り、共生できる社会は理想的だが、現実は難しい部分も多い。認知症について、決して他人事ではなく、自分事として考えるきっかけになる作品。

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