オッサンの壁
佐藤千矢子
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刊行日 2022/04/12 | 掲載終了日 2022/04/12
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内容紹介
日本一の「オッサン村」
永田町 政治メディア の実態
前代未聞! 全国紙初の女性政治部長が克明に記す「男社会」のリアル
なぜ、永田町と政治メディアにオッサンが多いのか?
幾多の「壁」に直面してきた政治記者が男性優先主義の本丸で考えた、日本社会への処方箋
■永田町 「驚きのエピソード」
・総理秘書官の抗議 「首相の重要な外遊に女性記者を同行させるとは何ごとだ!」
・夜回り取材時、議員宿舎のリビングで、いきなり抱きついてきた大物議員
・いつも優しい高齢議員が「少しは休みなさい」と布団を敷き始めた……さて、どうする?
■政治記者の「過酷な競争」
・事実無根の告げ口をされ、梶山静六に激怒される 「あんたが漏らしたのかっ!」
・空恐ろしかった一言 「女性で声が一人だけ高いから、懇談の場の空気が乱れるんだよ」
・毎朝の「ハコ乗り」競争、夜の「サシ」取材……入浴時間を削って働く激務の日々
男性でもオッサンでない人たちは大勢いるし、
女性の中にもオッサンになっている人たちはいる。(本書より)
≪本書の内容≫
第一章 立ちはだかるオッサン
第二章 ハラスメントの現場
第三章 「女性初」が嫌だった
第四章 女性議員の壁
第五章 壁を壊すには
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出版情報
発行形態 | 文庫・新書 |
ISBN | 9784065277539 |
本体価格 | ¥800 (JPY) |
閲覧オプション
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均等法施行直後に新聞社に就職し、政治畑で「女性初」の立場を数々経験した筆者。男性が圧倒的多数の世界でのやりづらさ、不当な扱い等、今だから言える経験も含め記され、女性が「生きづらさ」を感じない環境作りについて問題提起する。煽るようなタイトルだが冷静な視点。政治記者の仕事についても知ることが出来る。
私は男性ですが、性別による差別で女性が不利なことがあることは事実だと感じています。それでも女性の視点から同じ問題を見ると、まだまだ分かっていない、気付いていないことが多いなと反省しました。例えば「女性◯◯」と言われた時に掛かる無意識のバイアスの話、言われてみれば確かにそうだなと感じるのに、普段報道等で耳に入ると引っかからない。それどころかたぶん無意識に「女性【なのに】スゴイ」なんて感じているかもしれない。全くのアウト。勉強になりました。政治の裏話も面白かったです。
純粋に全国紙初の女性政治部長に就任されるまでの悪戦苦闘の回顧録を魑魅魍魎な永田町の裏話を織り交ぜてくらいを期待して読み始めましたが、途中からはほぼほぼ著者の周りの女性の体験を中心とした女性問題がメインに変わり、残念ながら期待していた内容とは異なった。しかし、最初からそれを期待して読まれると「オッサンの壁」は乗り越えるのではなく壊すものという著者の強い信念と実行力に舌を巻くに違いない。逃げずに社会問題と闘うことが真のジャーナリストである著者の矜持であることが読者に伝わる一冊でした。
オッサンの壁。特に政治家の作っている壁は分厚いだろうと思ってはいたが、本当に分厚いにだと分かった。議員会館に向かう女性や官僚の数少ない女性幹部はいつの服装?と思うような、コンサバな服装をしていることが多いと感じていたが、政治家のオッサンが好きってことなんだとの想像が核心に近づいた。やはり強引にでも進めないと女性の政治家は増えないだろう。
女性ならではの視点と言うよりも、「女性の政治部記者」の視点でどのような取材があり、出来事があり、有名議員の意外な一面やエピソードがあった。それと同時に、政治部の経験から女性記者における環境の問題点も洗い出している。「男女平等」はまだまだ発展途上であると同時に「生きづらさ」を露呈している。本書は女性の立場からであるが、そう思わずにはいられなかった。
20年近く前だけれど、別の大手新聞社の方に「成績のトップからとると女の子だけになってしまう(から成績だけでは採らない)」という話を聞いたことがあります。実際私の友人も支局生活が体力面に自信がないのでと入社をあきらめた子もいました。いまはスマホ1つで済むことも、そうではない時代の長かった新聞社がオッサンの巣窟になりやすいこと、もともとほぼオッサンしかいない永田町がオッサンの牙城になってしまうことがよくよくわかる本でした。いちど生息者の層を抜本的に変えないとぐずぐずといまはまだオッサン化していない人(女子も含む)までオッサン化が進行して、さらにその人たちが権力を握ってしまいそうなので、現状打破のためにも議員と経営者の女性割合に規定を設けてほしいと強く思いました。はっきり書いてくださったことに感謝です。
表紙にはパンツスーツで垂直な壁を登ろうとしている女性の姿がある。
そして、全国紙初の女性政治部長が克明に記す・・・という文字。
著者は男女雇用機会均等法が施行された翌年の1987年に毎日新聞に入社、
現役の新聞社員としてはなかなかに書きに苦かったと本人も書いていた、挑戦でもあろう本を読み終えたあとから表紙をみると、まさに、初の女性○○、またそもそもこの、女性○○という言葉そのものと戦ってきた彼女らの苦悩を思うと、皮肉にも感じてしまう。
セクハラという言葉すら存在しなかった時代から、ジェンダーという新しい言葉で性差が語られる現代まで。女性のみでなく男性にも読んでほしい体験談と提言。
オッサンの壁は乗り越えるものではなく壊すべきもの、というのは実感なのだろう。
たくさんのテーマや問題提起がされているが、どの場面でも問題となる出産子育てとういライフイベントにまつわるハードルはまだまだ非常に高いと感じる。