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刊行日 2022/04/20 | 掲載終了日 2022/04/29

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内容紹介

イケメン動画配信者に依存する女子大生の古河真知佳には悩みがあった。自宅に繰り返し届く、身に覚えのない荷物。配信で話題になっている「開けると呪われる荷物」ではないかと不安に思い、封も開けず放置していた真知佳だが、ゼミの同期の変人女・羽野アキラは彼女に「呪いのネタ元を知っている」と告げ、開封するように言う。ひしゃげた小さな段ボール箱を開けると、中には?がされた人間の爪が入っていて……。(「幸福な王子」)

「家」を巡る呪いとそれに翻弄される人々、ネットで噂される霊能者「助葬師」の闘いを描く、民俗ミステリホラー。

柴田勝家(しばた・かついえ)

1987年東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。在学中の2014年、『ニルヤの島』で第2回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞し、デビュー。民俗学・文化人類学の知見に最新の科学技術を織り交ぜた作風で知られる。2018年、「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門を、2021年、「アメリカン・ブッダ」で第52回星雲賞日本短編部門を受賞。


イケメン動画配信者に依存する女子大生の古河真知佳には悩みがあった。自宅に繰り返し届く、身に覚えのない荷物。配信で話題になっている「開けると呪われる荷物」ではないかと不安に思い、封も開けず放置していた真知佳だが、ゼミの同期の変人女・羽野アキラは彼女に「呪いのネタ元を知っている」と告げ、開封するように言う。ひしゃげた小さな段ボール箱を開けると、中には?がされた人間の爪が入っていて……。(「幸福な王子」...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784576220673
本体価格 ¥780 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

助葬師にまつわる4つの連作短編。3章までは三人称視点で、民俗伝承や都市伝説の素材は異なるものの話がリンクしている。終章は一人称視点で各エピソードを補完する内容。SF作家、ホラー作家の二刀流をこなす稀有な著者だと感じた

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4編からなる連作短編集。
それぞれの話がどう繋がっていくのかドキドキしながら読み進めました。
サンリンボーとは。呪いの元は一体。
一つ一つ繋がっていくごとに、恐怖と発見で背筋がゾワゾワしました。
自分の知らないところで呪われるというのは恐怖でしかない。
しかもその理由も対処法もわからなんて。
人から物を貰うのを少しためらってしまいそうです。

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この著者の本は初めて読みました。
ホラー系ミステリー。1章、2章まではなぜそうなるのか分からないからとても怖くて、体の奥がざわざわする感じでした。それが後半、徐々にその原因、遠因が分かってくるにつれて少し安心できて、その後は最後まで一気に読みました。
ちょうど忙しい時期で、少しずつ読んだために、却って怖さが増してしまいました。
詳しくはネタバレするので控えますが、理由もなく「呪い」が襲ってくるので恐ろしいです。それでもラストは、曇っていた空が晴れるような感覚がありました。そこに一筋の暗雲はかかったままなのですが、とりあえず冒頭部分の暗さに比べれば、ホッとできる瞬間でした。

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著者の作品は「すていほぉ~む殺人事件」しか読んだことがなかったけれど、そちらとはガラリとテイストの違う作品だった。今作はネットで噂される霊能者「助葬師」を中心とした4編。1章は「サンリンボー」という謎の言葉を発して狂気に染まってゆく父親。2章は呪われた家族写真。3章は女子大生の家に繰り返し届く宅配便。4章はそれまでのエピソードが違う視点で語られ、少しずつリンクした物語が一気に繋がる。各章で残る謎に引っ張られて一気読みだった。怪異の描き方が物足りなく感じるか、抑えたトーンがより心をザワつかせるかは人それぞれだけど、私はずっと嫌な匂いを嗅がされているように気持ちがざらついた。理由や意味、対処法も解決策も分からない恐怖が纏わりつく一冊。レオンとアキラの続編がまた読みたい。

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この作家さんは知らないのですが、柴田勝家という戦国武将で僕が一番リスペクト市ている人と同じ名前なので興味を覚えました。ホラー作品です。このベースになっている雰囲気は民俗学とかでしょうか。独特な感じの何かそんなものを感じました。

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まずタイトルから怖かったのですが、怖いもの見たさもありよんでみました。
読んでいて何度もぞわっとしました。アキラの話し方が軽いのでアキラが出てくると一息ついてしまうとまたそこからの落差でぞわぞわ感がましてしまった。

人を呪いたいと思ったことがないので、その感情の闇に触れてしまったような気持ちになった。
助葬師の活躍をまた読んでみたいとも思った。

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とても怖かったです。連鎖する呪い。ことの発端は普通の家族写真に写ってしまったもの。でもそれ以前に問題ありな家族って事で引き寄せられてしまったのかなーっと。長男が愛されていたら違った結果になっていたのかな。
 「さんりんぼー」初めて聞いた言葉で意味を知ってものすごく怖くなりました。それこそ何気なくあげたりもらったりの日々なのにと。
 構成もすごくよくできていたと思いました。ストーリー展開も人間関係も引き込まれました。

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迷信だとわかっててもしばらくある地域とちまきを見るとこの本を思い出してゾワゾワするの確定です。それに何をするのも今まで日付と曜日、祝日しか気にしなかったのに暦も気になってくると面倒になってくるのでなるべく早く忘れたいです。

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「さんりんぼう」、祖母の家にあったカレンダーに「三りんぼう」と書かれていたような気がします。
ずっと気にしていませんでしたが、今回意味を初めて知って恐ろしいものだったことがよくわかりました。
「助葬師」にかかわるいろいろなお話がありましたが、なかなか怖いお話でした。最後のエピソードはここにつながっていたのか!!!と驚きもあり、とても面白かったです。

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武将作家・柴田勝家の新刊だーと思って読み始めたものの、SF要素ほぼ無しのホラーなのでちょっとびっくり。
しかもシリーズ化のフラグがバンバン立ってる。
ローランドさまみたいな俺様系YouTuber兼ミュージシャン、彼と因縁のある女子大生助葬師のわけありコンビのキャラも立ってる。
ポップでキャッチーでドロドロでエグくて怖い。
連作短編になっていて、短編ごとに語り手が代わり角度も変わる構成が巧く活かされている。
澤村伊智あたりの読者にもぜひおすすめしたい。映像化を期待できそうな作品。

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SF作家柴田勝家先生のホラー作品。
著者が得意とする民俗学の要素を取り入れつつ都市伝説やネットの闇など現代的なアプローチもあり。
『呪い』というものに意図があるのか無いのか?私たちは何かしら行為には”意味”や”動機”を求めがち。
しかし突如として襲い来る理不尽な恐怖。これは読んでいて背筋が凍る思いになりました。
各章での視点人物の変化も構成として面白かったです。
初期のデヴュー作から読ませてもらってる読者の一人としては、これほど様々な作品を異なった切り口で書ける。
今後も目が離せない作家だと確信をあらたにしました。
怖いストーリー読みたい方にお薦めします!

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武将ではなくSF作家の柴田勝家氏。風貌から付けられたあだ名が由来とか。本作は五月の節句にまつわるキーワードが出てくるしっかり怖いオカルトホラー作品。ゾワゾワしながらも先が気になってついついページを繰ってしまう。

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普段ホラー小説読まないので、本当に怖くて怖くて、でも読むのをやめることができないくらいのめりこんで読みました。一気に読みました。これは周りにも勧めたいです。こういうお話書けるのすごいなと思いました。
ラストがホッとしてよかったです。

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