新装版 わたしのぼうし

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刊行日 2022/06/20 | 掲載終了日 2022/05/31

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内容紹介

赤い花のついたわたしのお気にいりのぼうし。
ところがある日、そのぼうしが汽車のまどからとんでいってしまったのです。

子どもにとって掛け替えのないものとの別れを、透明感のある独自のタッチで詩情豊かに描いた絵本。
1976年に刊行された佐野洋子の代表作の新装版。
講談社出版文化賞絵本部門賞を受賞。

赤い花のついたわたしのお気にいりのぼうし。
ところがある日、そのぼうしが汽車のまどからとんでいってしまったのです。

子どもにとって掛け替えのないものとの別れを、透明感のある独自のタッチで詩情豊かに描いた絵本。
1976年に刊行された佐野洋子の代表作の新装版。
講談社出版文化賞絵本部門賞を受賞。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784591174180
本体価格 ¥1,600 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

旧版で読んでいますが、好きなお話です。ものと自分との間にある距離感。慣れ親しんだものへの執着は、案外失くしてみてわかるもの。自分の帽子へのこだわりと、新しい帽子になじんでいく過程が、かくもかわいらしく描かれて、自然に頰が緩みます。女の子が「わたしの帽子」として、新しい帽子を腑に落とすまで。それはいっしょに過ごした時間とできごとの重なりです。旧版も用意して読み比べてみますね。

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失くした帽子への愛着からなかなか新しい帽子がしっくりこない女の子。ある出来事から、新しい帽子が「わたしのぼうし」になっていく。いろんな出来事を新しい帽子と共有していきながら、この帽子もまたかけがえのないものになっていくのでしょうね。帽子をかぶった女の子の後ろ姿が印象的でした。

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さすがの佐野洋子さんの絵本! 一番にうかんだ感想です。
まるで、避暑地軽井沢で過ごしているような、情緒的なたゆたうような雰囲気。
とってもいいですね。
女の子の帽子への思いが巧みに描かれていて、その思いが少しずつ変化しているところも、うまいなあと思いました。
透明感のある絵柄と文章。堪能しました!
ありがとうございました。

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「わたしのもの」ってなにかしら?わたしのもっているもの=「わたしのもの」じゃないみたい。
自分が持っていて、それが世界で「たったひとつのもの」だったら?
いいえ、それだけでもないみたい。
でも、そのなかから、「たったひとつの ” わたしのもの ”」って呼べるたからものが生まれるのはなぜかしら・・・
大好きな人が自分にプレゼントしてくれたものならぜんぶ好き、というわけでもないし・・・
まっさらなプレゼントを手に入れたとき、トキメキはあるけれど、やがて、トキメキは薄れていく。
それが、うっかり汚したり、大事にしてたのに傷つけたり・・・よごれて、いたんで、もう、まっさらじゃない。
なのに、そのころには、どうしてかな、「たったひとつの ” わたしのもの ” 」になっている・・・
いっしょに過ごした時間は過ぎ去っていくようで、こっそり、見えない場所に、たくわえられていくんですね。
「わたしのもの」を失うせつなさ、「わたしのもの」をなつかしむせつなさ。「わたしのもの」といつか分かれる予感と共に生きるせつなさ・・・
こころはそんな ” せつなさ ” のかけらでキラキラと、うつくしいのかもしれません。
キュンと胸をしめつけられる、なつかしい色をした作品でした。
ありがとうございました。

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いつも自分の一部のように一緒だった帽子が突然なくなってしまった。その時の女の子の気持ちが痛いほど感じられる。
新しいものより同じ時間をいっしょに過ごしてきた物への想いが少ない言葉の中にも溢れている。
新しい帽子を少しづつ受け入れていく様子も応援したくなる。
素敵なお話でした。

ひとつ確認したいこと、
帽子が飛んでいってしまう6ページめ
「 ひろい のはなの なかで」→「ひろい のはらの なかで」では?

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100万回生きたねこの作者の佐野さんの絵本。読まないわけにはいきませんよね。
この本はいつだって一緒だったお気に入りの帽子を無くした女の子が新しい帽子を自分のものと思えるまでの過程をかいたもの。

壊れちゃったり無くしてしまったりとか理由は様々だけど、親が新しく買ってきてくれたものを受け入れられなかった子ども時代を思い出しました。今だと「これじゃない感」って言うんですかね。
例え同じものだとしても何かが違うんですよね。
トイストーリーでハグベアが戻る場所が無くなってしまったシーンを思い出したりもして。
これだけ大切にされていたので帽子も幸せだったんじゃないかなぁと思いました。

もしかしたら飛んでいってしまった帽子は今頃虫さんや動物の日除けになってるかもしれません。そんなふうに読み聞かせでアレンジしても良いかも。

大胆な枠線の絵ですが、色遣いやタッチが優しくて昔を思い出すような懐かしい感じもしました。
大人も子どもも何度も読み返したくなる本だと思います。

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大好きな佐野洋子さんの、1976年の絵本の新装版だということです。
何度か読み返してみたけれど、どうにもうまく言葉にできないような、切なくて、でもしっくり胸になじむようなお話だった。
大切なものがなくなってしまったときの、あの気持ち。
もうおとなになってしまった自分も、この気持ちは何度も経験したような気がするから。
そして、何かが、また、自分の心にしっくり居場所を見つけたと思える時が、くる。いつかくる。
なくしたと思ったものは、きっと本当になくなってはいないんだろう。

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