カラー 世界 パンデミックの記録
コロナに立ち向かう人類の挑戦
マリエル・ウード 編 青柳正規 日本語版監修 前島美知子 訳
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのEメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2022/05/14 | 掲載終了日 2023/06/13
ぜひ次のハッシュタグを付けてSNS等へご投稿ください:#カラー世界パンデミックの記録 #NetGalleyJP
内容紹介
世界で何が起きていたのか。
2020年年明けから2021年春までのあいだ、
AFP通信が世界で撮影した風景と人々の写真481点を収録した写真集。
瞬く間に世界を覆った新型コロナウイルス。
2020年冬から2021年春までのあいだ、
AFP通信は未曽有の事態に直面した世界各地の光景と人類の姿を撮影してきた。
中国に、インドに、スペインに、セルビアに、ポーランドに突如野戦病院が出現した。
日本でもエルサルバドルでも、マスクのある生活は当たり前となり、
ソーシャルディスタンス、テレワークは日常となった。
オリンピックも延期された。
緊急事態宣言やロックダウンが実施され、
赤の広場からも、シャンゼリゼ通りからも、サン・マルコ広場からも、タイムズスクエアからも、
人の姿はなくなった。
韓国でも、コロンビアでも、街や教会など人が集まるところはすべて徹底して消毒された。
病床は足りなくなった。
ニューヨークでは遺体置き場が、メキシコシティでは墓場すら、足りなくなっていった。
家がないベルギーのホームレスやセネガルの遊牧民は、途方に暮れるしかなかった。
常に緊張を強いられる医療従事者の顔からは、なかなかマスクの痕が消えない。
しかし、人類は挫けない。
本書は、「疫病の真っ只中で学んだのは、
人類には軽蔑することより賞賛することのほうが多いということだ」という
カミュ『ペスト』の一文からはじまる。
人々の連帯感や創造性、息遣いまでもが活写された、何度でも振り返りたい写真集。
本書は、未来への道しるべとなるであろう、「希望に満ちた」地球の記憶である。
出版社からの備考・コメント
●本書 日本語版監修者で、歴史・考古学者/東京大学名誉教授 青柳正規先生による序文「疫病の現在、過去、未来」
●目次
●本文11ページ
を特別公開!
●カミュ『ペスト』から引用の言葉
●本書 日本語版監修者で、歴史・考古学者/東京大学名誉教授 青柳正規先生による序文「疫病の現在、過去、未来」
●目次
●本文11ページ
を特別公開!
おすすめコメント
■61の国と地域、165の都市や町、481点の写真。
■各国からの声――世界の著名人が寄せたエッセイ5本を掲載。
■日本語版の出版に際し、写真を増補。
■61の国と地域、165の都市や町、481点の写真。
■各国からの声――世界の著名人が寄せたエッセイ5本を掲載。
■日本語版の出版に際し、写真を増補。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784867060346 |
本体価格 | ¥3,500 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
誰もが、「終わり」が来て、また元のような暮らしができる日が来ることを当然のように思っていた。始めから「終わり」などなかったのだと2年たってわかる恐ろしさ。誰も知らない世界の出現。世の中から音が消え、空は異様に青くなり、マスクにステイホームにソーシャルディスタンス。学校も会社も、オンラインですませる。暮らしの目印であった行事が消え、時間や季節の感覚が薄くなった。停滞する経済。困窮する人の増加。世界のバランスが崩れ、医療機関もまた飽和し、崩壊した。アフターは来ない。どこまでもきっとウィズ・コロナ。3年目の夏、誇張ではなく、ここまで生き延びたという思いが強い。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックを、世界各地で撮影されたカラー写真で記録した本。
こうした終わりのない災害のような未曽有の事態については、他の災害とも違って記録するタイミングが見つけにくい。また、基本的な生活の作法が良くも悪くも変わってしまうため、どのように振り返ったらよいのかも把握しづらいと思う。なにしろパンデミックは現在の日本では沈静化しているものの、決して「終わった」わけではないのだから。
それでも、たとえばウイルスがどのような性質か把握できないうちの恐怖感やそれによって引き起こされた差別やパニックのような雰囲気などは、すでに多くの人が忘れかけている(または忘れようとしている)と思う。忘れることは防衛機制の一つとして有効だけれど、きちんと思い出して、そこで学んだことが何かあるのではないかと考えることも必要だろう。冷静に振り返るために、記録を残しておくことはとても重要。本書はそうした意味で、有意義な出版だと思う。
欲を言えばキャプションをもう少し丁寧につけていただきたかった。特に日本とは違った状況にあった外国の写真についてはキャプションの比率は5:5でも良かったのではないかと思う。
(写真集なのでやむを得ないのだと思いますが、ダウンロードしてみられるのは、標題紙と序文を含めて17ページだけ。レビューが適切かどうか、やや自信がありません。)
パンデミックは世界中を満遍なく襲う、とか、世界中の誰もが同じ問題に直面する、という稀に見る機会だ。という言い方をよく耳にするし、実際にそういう側面はある。
ただ、現実に見える光景は、場所によってかなり違う。
これまでの生活様式、現実に起こることはこんなにも様々なのだ。
象徴的な光景がたくさん切り取られる。
テーマがコロナなので、写真の数々を美しい、と表現するのは言葉の選び方に躊躇してしまうが、選び抜かれた光景は、それだけで多くを物語る。
抜粋で拝読したので、是非全編みてみたいと思う写真集でした。
2020年から突如始まったコロナウイルスのパンデミック。
はじめは中国で起きていて怖いなあと思い始めたら欧州にもあっという間に広がった。
数度のロックダウン。外出制限、ワクチンパスの導入。
いろいろなことがここ数年の間に立て続けに起きたが、それを振り返っている写真を集めた記録。
たくさんの人が亡くなった。海外から家族の危篤で日本に帰るも検疫のためホテル隔離され、そのまま親の死に目に会えなかった人もいる。病院から直で火葬され、死に顔も見れなかった人もいる。
ワクチンが広がり、だいぶここでも普通通りの生活が戻ってきた。ほとんどの人はマスクをしていない。
でもまだウイルスは存在しているし毎日何万人もの感染者は出ている。一度ここで振り返るのはいいのかもしれない。