とんこつQ&A
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刊行日 2022/07/19 | 掲載終了日 2022/07/18
ハッシュタグ:#とんこつQA #NetGalleyJP
内容紹介
真っ直ぐだから怖い、純粋だから切ない。
あの人のこと、笑えますか。
“普通”の可笑しみから、私たちの真の姿と世界の深淵が顔を出す。
人間の取り返しのつかない刹那を描いた4篇を収録、待望の最新作品集!
真っ直ぐだから怖い、純粋だから切ない。
あの人のこと、笑えますか。
“普通”の可笑しみから、私たちの真の姿と世界の深淵が顔を出す。
人間の取り返しのつかない刹那を描いた4篇を収録、待望の最新作品集!
出版社からの備考・コメント
発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方
下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
ご理解のほど、宜しくお願いいたします。
○お名前・所属などに詳細な記載がなく、プロフィールにてお人柄が伺えない方
○作品ごとに設けました外部サイトへのレビューのルールをお守りいただけない方
○フィードバック率の低い状態が長く続く方
-----------------
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おすすめコメント
▽担当編集者より
いま新作が最も待たれている作家の一人、と言っても過言ではない今村夏子さんの2年ぶりの新刊です。映画『花束みたいな恋をした』(2021年)で主人公の麦と絹が、今村さんの作品を巡る会話をしていたことも記憶に新しいかと思います。作品に登場するのは、私たちの周りにいそうな、私たち自身でもありそうな普通の人たちです。その言動にくすりと笑ったり、一緒に驚いたりしているうちに、人間の真の姿や、この世界の深淵が垣間見える、ぞっとするけれど何度も読み返したくなる一冊です。
販促プラン
★
読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。
※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※
ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。
★★★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。
★★
出版情報
| ISBN | 9784065283967 |
| 本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
書店関係者 995261
こちらあみ子からのファンです。
今村先生らしさ全開で楽しく拝読しました。表題作のとんこつQ&Aの主人公の気持ちの変容が、とても興味深く思わず笑ってしまったり、また笑いながらも悲しくなってしまったりと何か身につまされる感じでした。是非紙媒体で購入したいと思います。
レビュアー 781279
短編集4篇。
登場人物は普通の人たち。その普通の人たちは知らない人たちなのに、この感じよく知ってると自分と置き換えてみたりしながら読みました。
「嘘の道」では、あれ?この町私の生まれ育った町のことじゃないのかなと思うほどでした。だからこそ1篇読み終えるごとにぞくっとした。それと同時にふふっと笑ってしまうような読後感でした。
どこにでもいる普通の人たちが抱える秘密を覗き見したようで、とても面白かったです。
レビュアー 479702
町中華を舞台にしたアルバイトの今川さんと丘崎さん、2人を取り巻く妻を亡くした大将と息子。思わず失笑する表題作をはじめ、不器用で憎めない登場人物たちが織りなす日常に漂う違和感。
4編いずれも最後まで語られず、想像で補完するわけだが、それも含めて著者の真骨頂を堪能させてもらった。
レビュアー 876455
『とんこつQ&A』
「どういう話?」題名から惹かれた。
今村さんだもの、きっと面白いに違いない。
4編からなる短編集で、どれも今村さんらしい不気味さと
クスっと笑える面白さがあり、やっぱり好きだなぁ。
少し癖のある不器用な主人公たちの、真っ直ぐさとあらぬ方向への妄想に今作も楽しめました。
レビュアー 780363
今村さんの作品は、最初は小さなことだけど、だんだんエスカレートして取り返しのつかない状態になっていく人の怖さが描かれる。この本のいくつかのお話もそんな感じ。不穏な空気をまといながら進んでいく話に、ページを繰る手が止まらない。面白い、けどちょっと怖い。そんな話が読みたい人におすすめ。
レビュアー 981507
タイトルの「とんこつQ&A」は茶目っ気たっぷりで笑いながら読みました!
Q&Aという発想が本当に斬新で、なるほどと頷くばかり。
言葉が踊るような言葉が次々と出てきますが、今川さんが黒電話を取る場面は何回も読み直したい箇所です。
ほかの3編は「とんこつQ&A」とは違った側面があるように感じ、正直ちょっとぞくっとした箇所も。それでも、人前になかなか出ない負の感情から想像力が広がっていきました。
図書館関係者 750900
自分の考えだけが正しい、自分以外みんなヘン、そんな風につい考えてしまいそうになる時、いやいやあんたがいちばんヘンだから、と戒めてくれる今村夏子作品。物語の途中でガラリと風景が変わる、だまし絵のような魅力にやみつきになります。「冷たい大根の煮物」、良い話です。
レビュアー 466200
表題作の「とんこつQ&A」が、まさか本当に「”とんこつ”のQ&A」だったとは!
アイデア満載の4つの短編を堪能させていただきました。
どの作品も、上手く要約できない感じがとても良いなと思いました。
優しいのか、優しくないのか、よく分からない曖昧な感じが4つの短編、すべての魅力だと感じました。
書店関係者 994443
タイトルのインパクトに惹かれて読み始めました。
入り口はどの話もほのぼのとした日常の一コマなのですが、徐々に不穏な空気が漂いだすと目が離せなくなりました。
どうしようもなくなった時に垣間見える人間の本性が、胸の奥にひやりと冷たい空気を通します。
レビュアー 983141
今村さんの作品は今まで気になってはいたが未読でした。今回良い機会と読んでみたら止まりませんでした。4編それぞれが日常の延長にあるような妙なリアリティを感じる話ながらそれぞれ少しひねりがあり深く心に残るものがありました。特に二つ目の「嘘の道」は自分の経験ではないのにあまりのリアルさと子供が持つ独特のイノセンスな残酷さに深く感じ入りました。言葉を選ばすに言えばすごく嫌な気持ちになりました(褒めています)。
今回このような機会を与えていただきありがとうございました。ほかの作品もさっそく読んでみます。
書店関係者 426127
一筋縄ではいかない今村夏子!
ちょっとズレた感覚の人々がなんとも言えない世界を描き出してる。
ズレてるといっても存在しないのではない。誰しも心の中に存在してそうな人々。
親近感というか、そうなりたくないというか、なんとも言えない。
それもこれも夏子ワールドに引き込まれるからだと思う。この引き込まれ方は本当にすごい。クセになる。
『嘘の道』『良夫婦』が特に引きずり込まれて、気持ちがどん底になって浮上するのに時間がかかった。これもまたクセになる。
この面白さは読んで体験してほしい!
レビュアー 892835
不気味な作品として話題になった芥川賞受賞作『むらさきのスカートの女』受賞者による待望の新作。店名が「とんこつ」なのに豚骨ラーメンを提供しない中華屋に採用された今川さんが、お客さんからの想定問答集をメモに取り続け、果てしない数のQAを創り上げる表題作など、短編全4編。
書店関係者 611896
懸命に真面目に注意深く生きているだけなのに、ふとしたことから、ズレが生まれて狂気をおびた人に見えてくる。誰しもが落ちる可能性のある落とし穴はどこにでもあるのかもしれない。その不条理が切なくもあり、人間の無意識の裏側を見たような気がして怖かったです。
レビュアー 433867
外から見たら何もおかしくないのに、一度内側に入ってみると、少しずつ、皆壊れている。そんな事に気付かされる。
その小さな綻びから、どんどんと人間や関係が壊れていく描き方がもう天才。こんな物語、唯一無二です。
人間ってすごく独善的な生き物だとしみじみした後、自分もそうなんだと思い知る。
必死で切実だからこそ感じる人間の可笑しみに震えました。
書店関係者 552636
優しい語り口調で紡がれているのに何処かオドロオドロしく何処かにしっかりと掴まっていないと覗いている底なしの井戸にヌルっと落ちてしまいそうな恐怖。誰もが持っている僅かな心の闇の部分と絶妙に繋がっており、偽善ともまた紙一重であるところが分かるだけに怖い。あぁこわい。でもそれが癖になるのが今村ワールド。
教育関係者 607160
5年ほど前に勤務先の国語科教員の紹介で『こちらあみ子』を読んでから、今村さんのお話が大好きです。
とんこつQ&Aの「Q&A」っていったい何だろう、と疑問に思いながら読み始めたら、「Q&A」よりも「とんこつ」の方が予想外で驚きました。丘崎さんが登場して、今川さんの経験をなぞるように進む展開に、この先どうなるのだろうとゾクゾクする感じがたまらないです。
「嘘の道」「良夫婦」も、少し生きづらそうな登場人物と、その周辺の人たちの不穏な雰囲気に引き込まれ、何となく怖いんだけど先を知りたくてページを捲ってしまう、沼のような魅力のある作品でした。「良夫婦」は最後に旦那さんの身に何か起こるのでは・・・とハラハラしながら読みました。
「冷たい大根の煮物」はちょっと頼りない主人公と芝山さんの対比が愉快で、タイトルは冷たい大根でも温かい雰囲気があり、希望の持てる結末だったように思います。四篇の短編すべてが今村さんらしい作品でお薦めです。
レビュアー 897572
今まで読んだ今村さんの作品で1番好きでした。特に「とんこつQ&A」と「良夫婦」が自分的には好みでした。
どれもこれも、ちょっとおかしな人と、その周りのまともな人…と思ってたら、途中から思ってたのと違う面が見えてきて、とにかくぞわぞわしました。
ポップなタイトルと表紙なのに、実際は読んでる間中ずっと不穏で不安な感じがしていて、でもそれが妙に癖になります。
これはたくさんの人におすすめしたい作品です。
レビュアー 968721
何か分からないが惹かれるものがあり、タイトルにどんな意味があるのか想像がつかないまま読み始めた。その謎が解けて膝を打ったあたりから、徐々にヒヤリと背中が寒くなってくる感覚が止まらない。
自分の気のせいかなと思うくらいの予感をほんの少しずつ摂取して、微かに、でも着実に、気づいた時には戻れないところまで来てしまっている。登場人物たちの身に起こったことの経緯や感情の変化を思い返しても、私はこうならない・自分は違うなんてことが言い切れない…そんな体験をした4編だった。
全体の印象は静かなのに刺激的。
もうこれは絶対に事前の情報無しに読んでもらいたい本だ。
図書館関係者 843141
まずは本のタイトルにもなっている「とんこつQ&A」。何だろう、面白いタイトルだなと思って読んでいたら、途中で「ああ、なるほど、そういうことか。」と合点がいく。いつも思うけれど、今村さんの作品に登場する人たちはとても一途だ。でも、純粋で真っ直ぐで一途な情熱というのは、度を過ぎ、常識からズレでしまうと途端に空恐ろしさを感じさせる。「あれ?何だかそれおかしくない?」「いやいや、それおかしいって。」読みながらついついそう突っ込んでしまうけれど、最期には「まあ本人達が幸せならそれでいいのか。」と納得してしまうのだから不思議。そんな今村ワールドが十分に味わえた4編でありました。
書店関係者 571250
登場するのはいわゆる“普通”な人ばかりなのに、ある瞬間、今まで見えてたのとは違う方向からパッと光があたり別の顔が見える…、という感じの短編が4つ。
表題作『とんこつQ&A』の最後、今川さんの一人語り(語らせ?)を読んだ瞬間、ぞわっと寒気がしました。本人が幸せそうなのに、幸せそうだから余計に、とてつもない狂気に恐ろしさを感じました。
一番マイルドだったのは『冷たい大根の煮物』で、客観的にみたら常識からは外れた関係性の筈なのに何故か笑えるような可笑しさが良かったです。
レビュアー 946189
人が他者と関わって生きている限り、多少なり抱えるもの。
程度はそれぞれですが、誰しも思い当たるものはあるのではないでしょうか。
その抱えているものが恐れであった時、人はどのような行動をとるのか。
そんな人の弱さや浅はかさが緻密に表現され、共感できるが故に話が進むにつれ緊張感が高まっていきます。
前情報がなければ、表紙イラストやタイトルからはとても想像のつかないスリル感でした。それも狙いでしょうか。
図書館関係者 909200
内容紹介の「真っ直ぐだから怖い、純粋だから切ない。」にとても共感を覚えました。
4編とも主人公もまわりのひとも、おかしいとは全く感じていないし、悪意もない、
だけど客観的に見るとそのズレが真っ直ぐだから怖く、純粋だから切ないのです。
自分のまわりにもいるかもしれないし、自分で自覚がないだけで
自分もそういう一面があるのかもしれないと思ったら恐ろしくなりました。
でもそれを教えてくれる今村作品が好きです。
メディア/ジャーナリスト 448563
登場するのは、普通からちょっとズレている人たち。
例えば、何を話していいのかわからなくなってしまうけれど、そんな時、書いてあるものならばきちんと読み上げられる人。だから常に「喋るべき言葉」を紙に書いてポケットに入れておけばいい。ちょっとズレている。
ちょっとした余計な親切が人を傷つけ、そのせいでコミュニテイから離れざるを得なくなってしまう。これもまたちょっとしたズレだ。
日常に「ちょっとしたズレ」はいつもある。それがそのまま過ぎ去っていってしまうのか、それとも事態の渦中に紛れ込んで違和感を広げていくのか、そんなことを気づかせてくれる、気持ちのいい短編集。
「とんこつ」という名の中華料理店での普通な様でちょっと変わった人たちのお話。まさに「とんこつ」で働くための「Q &A」。変わった人もいるなーと思っていたら更に上を行く人がもう1人現れて、何だか不思議な店で最後まで変わっていたけど、今村さんらしさのある面白いストーリーでした。
レビュアー 530109
今村さんが描く主人公たちは、みんな不器用で「ちょっと変な人」です。でも、そんな自分に気がついていないのか、そんな自分を持て余しているのか、周りの人たちのペースとはまるで違うペースで生きています。
それぞれの人が、それなりに頑張っているようでいて空回りしていたり、自分ではいい事だと思ってやっていることが全然お門違いだったりしています。
本人は意識していないけれど、その奥底には悪意があったり、逆に悪意はないけど酷いことをしていたり、こんな人いるなぁって思ったり、自分も同じだなって思ったり、じんわりと怖さが迫って来る感じが今村さんらしいなと思うのです。
レビュアー 942723
不器用な人たちのちょっとだけ異常な生活。ありえないけどありえるような。人間の心の奥に隠している感情を暴くところは、さすがの今村夏子さん。
ライトな短編集なので、芥川賞作家の作品は苦手っていう方も、気軽に読めると思います。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
🍜とんこつQ&A
‣‣‣バイトが始めたことを逆手に取った面白い展開。
👧嘘の道
‣‣‣小学生のイジメから始まり、ついた嘘。ゾワッときた。
🍒良夫婦
‣‣‣なんでもない普通の夫婦の話のようで、関係が怖い。
🍲冷たい大根の煮物
‣‣‣ごはんを作ってくれた工場のおばさん。親切なのか?それとも。短いけど余韻の残る好きな話でした。
図書館関係者 843087
待望の最新作!イッキに読み終えました。
人の心の奥底にある感情がちょっとした事で顔を出す。「ある!ある!」と共感できるけど…読みすすめると、ホラーのようにゾッするところもある。今村夏子さんの世界に引き込まれる作品でした。
レビュアー 544897
4編の短編を収録。どれも奇妙な日常を綴る。人と触れ合うことの可笑しさと哀しみ、そして希薄さ。唐突に終わる人間関係。誰もが犯しているであろう人を傷つけてしまった行為とその行為を記憶の奥底に押し込んでしまった自分を呼び覚ましてしまうような不思議な感覚。人と人とが繋がっているようで繋がれていない現代の日常を描き出しているようだ。
書店関係者 576484
普通よ、普通。
私たちみんな普通って思ってる。
そこが普通じゃないことから生まれる可笑しみを炙り出す!
今村夏子さんの新作短編4篇はその絶妙なズレにクスッと笑えるのに、ゾワッと恐ろしさも感じる。
大っぴらには言えませんが、みんな全くない感情とは言えないんじゃないの?
表題の『とんこつQ&A』でカウンターパンチを喰らったかと思うと、『嘘の道』『良夫婦』『冷たい大根の煮物』それぞれの短編でも唸る!唯一無二だ。たまらない。
一度嗅だら決して忘れない臭いのようなものを感じる。
レビュアー 862530
4つのお話からなる短編集。
1つ目の「とんこつQ&A」から今村夏子ワールド全開で面白すぎました。始まりから違和感の連続。でもあの違和感と戸惑いとゾワゾワがクセになって読むのをやめられない!
今村夏子さんが好きな方はもちろん、今村夏子さんの本をまだ読んだことのない方にも全力でおすすめします。
レビュアー 835222
何度もお名前を拝見していたので、とても気になっていた、初読みの作家さん!
いや〜、どうやって感想を書いたら良いのか、本当に分かりません。
こんなに不思議な読後感の作家さんに初めて出会いました。
4つの短編集。
それぞれ、素直に読めば、温かなラスト。
いやいや、本当に温かい話だったか?
とても純粋で思いやりに溢れる主人公たち。
いやいや、そうなんだろうけど、でも、本当にそうなのだろうか?
作者に手を引かれて読了したら、
そっくりだけど何かが違う並行世界に迷い込んだような、
いやいや、本当はみんなこういう一面を隠し持っているんだよ、と、教えられたような、
え、それで良いの?と、思うけれど、
じゃあどうすれば良かったと思う?と聞かれたら、
答えは見つからない。
この作品で描き出された行動は、
決して「正しい」とは言えないけれど、
でも「絶対間違っている」とも言えない気がする。
きっと、まだこの世にない評価基準の作品なのではないでしょうか。
書店関係者 468400
ちょっとズレてる人たちが、ズレていながらも一生懸命生きる話かと思いきや、いや、そうではあるんだけど、全く想像していなかった不穏な方向に話がどんどん進んでいくこのぞわぞわした不気味さと可笑しみはまさに今村文学の真骨頂。今村夏子ワールド全開の傑作短編集でした。
レビュアー 608488
今村夏子さんの作品が大好きなので、netgalleyで読めて嬉しかったです。ありがとうございました!!
今村さんは「上手に」社会を乗りこなせなくて、恐らく経済的にもあまり豊かでない、でもそのことを自身は特に悲観もしていない…という、どこの街にもいそうな人物を主人公に据えるのが本当に上手いなとつくづく思う作品集でした。
そんな主人公たちが何やら不穏な出来事に巻き込まれ(あるいは自ら不穏な出来事に突っ込んでいき)大丈夫かな、どうなるかなとハラハラ読み進めていくうちに、思ってもみないところに着地する。その道中を語る文章や会話は簡潔で読みやすく、どこかコミカルでさえあるのがまた良い。
素朴な見た目で、ごくわずかに不思議な香りのするお菓子。食べ終わると最後の一口はざらりと苦い何かが残る…。私にとって今村さんの小説はそんなイメージです。
すべてのお話が文句なしに面白かった。読めてよかったです。
図書館関係者 546150
なんて怖いんだろう。
普通の顔をしている人の底知れない怖さ。
例えるなら、商品シールを集めてもらった白いお皿に、スーパーの洋菓子売り場に並んでいるケーキがのっていて、さあ食べようとフォークで切って口の中に入れたら何やら違和感があって、ん?と思って次の一口のためにケーキを切ったら、中からぐにょりといびつなものが流れ出してきた、というような。
まいったなぁ…
書店関係者 566657
気持ち悪い!こんなことないだろ!と思って読んでたはずが、だんだん、いやこれ私も同じようなことしてるのかもしれない、まるで私みたいじゃん…と思えてきて、怖いようなおかしいような気持ちになりました。かわいらしいタイトルと装丁にまんまと騙され、今村さんの世界にはまり込んで抜けられなくなる読者が大量発生する予感。
書店関係者 484456
当たり前の日常のはずだったのに、まったく知らない顔をした日常が広がって。
肌にべったりとまとわりつく様な不穏な空気。
なのに可笑しくもあり、切なくもあり、そして怖くもある。
こんな世界観は今村夏子さん以外読んだことがない。なんだかわからないけど読んでしまう。読まされてしまう。
気づけば何度も何度も読み返してしまう。
今村夏子さんの紡ぐ物語に細胞レベルで恋してる。
レビュアー 798056
表題作を含む4作品。どれも最初は「ほっこりしそう…?」から「あれ?ヤバくない?」に発展する今村作品。期待を裏切りません。
「とんこつQ&A」
…「とんこつが!?」と思ってしまうタイトルですが、このタイトルで合っています。登場人物全員少しおかしい。時々「こわっ」と言いながら読みました。
「良夫婦」
個人的に、この本の中でヤバいNO.1は本作の主人公・友加里です。
書店関係者 455425
大好きな今村夏子さんの新作!不思議なタイトルの表題作をはじめ、日常の中にも不穏な空気が混じってくる作品ばかり!そんな空気を物ともせず、主人公たちは自分の信念を持って生活しています。今村さんならではの「え?大丈夫?」と心配になるような展開も、ラストシーンを読めば…。自分の価値観を揺さぶられます!
レビュアー 554976
この不思議な感覚はなんだろう。一見、普通のような話しもある。しかし、普通だからといって油断はできない。絶対にこのままでは終わらない!と思いつつも、展開が読めず、あふれてきた想像力がすべて無駄になってしまう面白さ。ラストはすべて、ほんとうにこれでいいの?と一度は疑問に思うのに、気づけばすんなり受け入れている。人は生きていればいつ何が起こるかわからない。引力のよう惹きつけられてしまうこの世界にずっと浸っていたいです。
書店関係者 491389
今村夏子さんの話は癖になる面白さ。その辺にありそうなお話しなのに。なんかちょっと不穏で、なんかちょっと可笑しい。
今回は、使った方は後めたさを誤魔化すかのような薄っぺらい優しさ、使われた方は自分の心の落とし所を見つける言い訳を探す。
そんな風に見えてしまった行動に既視感を感じ、ニヤリとなった。
書店関係者 475989
真面目に実直に、言わば地味で目立たない、どこにでもいるように普通と人だと思っていたのに、気付けばどこか可笑しく異様に様変わりしていてゾッとする…そんな4編の短編集だった。
どのお話の主人公も、善良で無害、むしろ大人しくてそっと影を生きているような人物なのに、その真面目さ故なのか奥底に潜んでいる狂気の発露なのか、周囲を巻き込みあるいは巻き込まれながら、なんだか据わりの悪い結末を迎えてしまう。
でも、人って少しボタンを掛け違えば、何かのきっかけがあれば、実は本人にも見えていない腹の底から、狂気じみた性や仄暗い思いが見えてしまうのかも知れない。
それは私にも当てはまるのかも知れないな…と思わされ、無自覚であったものに気付かされる怖さがこの本にはあると思う。
書店関係者 413044
今村夏子ワールドには必ず落とし穴がある。落ちたことにも気づかないような穴。どこが入り口だったのかすらわからないような穴。もしかしたら、最初の最初からすでに穴の中なのか?いや、私は私の場所にいたはず。いたはずなのに、気づけば穴の中なのだ。出口はない。本を閉じてしまうことでしか出られない今村夏子ワールドなのだ。
レビュアー 876034
装丁もファンシーな感じが物凄く可愛いし
出だしは定食屋さんでアルバイトをするほっこりストーリーなのかと思いきや、やっぱり様相がおかしいことに。
今村さんはどこまで行っても今村さんだった!!
この先どうなるんだろうとヒヤヒヤしながらも読む手が止まらない。
不穏な感じが癖になり抜け出せない。
表題作以外の3遍はもしかしたら現実にあり得そうな話かも。ちょっとしたかけ違いがとんでもない取り返しのつかない方向になる。
空回りがちょっと愛らしくも感じる(この辺でもう既に感覚が麻痺してる)反面教師のような主人公たちが出てくる。取り囲む周りの人たちもおかしな人ばかり。
楽しい読書時間でした。
今村作品はコンプリートしているのでこちらもぜひ紙媒体でも手に入れたいです。
教育関係者 528943
なんの変哲もない日常が少しずつ歪んでいく様をシュールに描いた短篇集。薄気味悪い話を描かせたら右に出る者はいない今村ワールド全開。
父子経営の中華店でバイトを始めた不器用な主人公が、自らを見つめ直し急速に成長していくも、真面目さが次第に色をかえていく狂気を孕んだ表題作「とんこつQ&A」他3篇。
真面目で凝り性な人ほど制御不能な深みに嵌りやすい事を、全篇通して小さなユーモアで飾りながら淡々と展開される世界観がクセになる独創的な作品。なんとなく変で、でもなんとなく共感してしまう漠然とした所がとても心地好い。
レビュアー 956304
読み始めたら止まりません。
読んだらクセになります。
不器用で憎めない人々の日常。
その日常の中に漂う不穏な空気や違和感に
『闇』や『影』のようなものが見えた気がします。
でも、この『闇』のようなものは誰もが持っている。
側から見れば『普通』なのに
一歩入ってしまうとゾッとしたり。
この不思議な感覚が妙にクセになってしまい
ページが止まりませんでした。
レビュアー 993598
いま新作が最も待たれている作家の一人、と言っても過言ではない今村夏子さんの2年ぶりの新刊です。
という紹介文に惹かれて申し込みし、拝読しました。
ネットギャラリーのことを篠田節子さんの新作を検索していて発見し、画期的な取り組みだ!と驚きつつ
楽しませていただいています。
ということで、私は篠田節子作品のように、読後、自分の人生を肯定して前向きな気持ちを後押ししてくれるような作品が好みです。村上龍さんの作品も勇気をもらえるので好きです。59歳です。
という前提で、個人的な感想を書きます。
今村夏子さんの作品は今回初めて読みました。
読書に疑似体験のカタルシスを求める読者としては、十分に作品世界に没頭できて、幸せな読書体験を堪能できました。今村さんの筆力と作家としての力を強く感じました。
いくつもの賞もとられているのですね。これも本作読後、検索して知り、納得しました。
レベルの高い作品集だと思います。どの作品もよくできてるなー。と。
とくに、とんこつQ&Aについては、そのアイデアに感心し、できごとや主人公の心理も詳しくかきこまれていて、楽しかったです。読後感もさわやか。想像できない展開が続き、面白かったです。
ほかの作品も面白く読んだのですが、この方の一環したテーマなのでしょうか?
普通の(それもすごく細かい描写がすばらしいです)ありそうな(ま、あるでしょうね。という感じの)
中にあるなにか怖いもの(よくいわれるところの最悪のシナリオ?心の中で思うような)が
描かれていて、それはそれで、面白いのですが、それだけに、なんか、そこまでかー。
と、思ってしまう。読後感も、「・・・ま、そういうことはあるよね。で?」 みたいな。。。
もう少し、もっと怖いところへ、もっと楽しいところへ、連れて行ってほしいなと、思いました。
本としては、面白い。ぐいぐい読ませるし、レベルが高いと思います。
けれど、最後を読者になげる、この感じは、この本を友人におすすめできない理由です。
すみません。
正直な感想を書きました。
けれど、この作者の方のお仕事と作品に、敬意を表します。
貴重な原稿を拝読させていただきまして、ありがとうございました。
大変、光栄に思います。
出版事業関係者 489563
善意でやり始めたことなんだが
その「良いことをしている自分」に酔いしれて
気分がよくなっているうちに
エスカレートしていく物語(多少の違いはあるけども)詰まった短編集だ。
善意は自己満なのだ。
相手にとってそれがどれほど都合の良いことだったと 後から気がついても、
苦汁を吸っても、
それはもう誰にも言えない。
だって 自分がやり始めた善意なんだもの。
「わたしは貴方のことをこんなに思っている。」
その貴方からの「ありがとう」が無くても
わたしは大丈夫。
わたしはだって善意でやってるんだもの。
相変わらずの今村さん独特の世界観。
可愛らしい装丁にだまされたらいけない。
イヤミスというほどではないが
気持ち悪い後味のお話ばかり。
ただ全く救われないわけじゃない。
苦笑いの結末や
少しだけ救いのある作品もある。
ただなんか、
消しゴムを忘れた隣の席のヤツに、
善意で消しゴムを貸したら
まだ使ってない綺麗な角の部分で消された。
でもコイツに「貸して」って言われた訳でも無い
わたしから「貸してあげようか?」って言った手前、なんも言えない
みたいな、
そんなモヤッとした不愉快さに
似てるなぁって思ったの。
その名前のないモヤモヤを
説明するならば「とんこつQ&A」かな。
教育関係者 869178
この作品も今村さんらしく、気づいたときには
ゾワゾワ感に襲われてます。
1番はやっぱりタイトルにもなってる
「とんこつQ&A」かなー?
あれ?って思ったら、あとはどんどん不信感出てきて
最後には、うわーってなる感じ…
さすが今村さんワールドです!
どの作品に出てくる人も、何かに熱心すぎて
だんだん怖くなってくるんよね…
でも、いそうなのよ…こういう人天国
さすがに1作目のやつはなかなかなさそうで
笑っちゃったけど…
他の作品の人はいてそう(・ω・;)
気づいたときにはゾワゾワしないように
身の回りには気をつけなきゃ…
レビュアー 420603
どこかで起っているようなよくある日常。
その日常の中に、ジワジワと根を張るように忍び寄る違和感、疑惑。
このままではとんでもない事になりそうな静かな怖さが、足元から積もっていく。
たまらなく癖になる今村夏子ワールド。