永遠の夏をあとに

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刊行日 2022/07/19 | 掲載終了日 2022/07/19

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内容紹介

田舎町に住む小学六年生の拓人は、幼い頃に神隠しに遭い、その間の記憶を失っている。そんな彼の前に、弓月小夜子と名乗る年上の少女が現れた。以前、拓人の母とともに三人で暮らしたことがあるというが、拓人はどうしても思いだせない。母の入院のため、夏休みを小夜子(サヤ)と過ごすことになった拓人。だが、サヤはなぜか自分のことを語ろうとしない。拓人の記憶に時折よぎるのは、降りしきる花びらと、深山で鳴りつづけるバイオリンの音、月が狂ったように輝く海──なぜ俺はサヤを忘れてる? 少年時代のきらめきと切なさを描いた傑作。

田舎町に住む小学六年生の拓人は、幼い頃に神隠しに遭い、その間の記憶を失っている。そんな彼の前に、弓月小夜子と名乗る年上の少女が現れた。以前、拓人の母とともに三人で暮らしたことがあるというが、拓人はどうしても思いだせない。母の入院のため、夏休みを小夜子(サヤ)と過ごすことになった拓人。だが、サヤはなぜか自分のことを語ろうとしない。拓人の記憶に時折よぎるのは、降りしきる花びらと、深山で鳴りつづけるバイ...


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出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784488803049
本体価格 ¥780 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

90年代のサブカル豊富に盛り込みながらも
現在形で埋もれさせられている虐待事件。
逃避と安住の地を求め
一旦得られはしても引き離される現実。
古代からの神隠しが切なく介入し
再び時が動き出す夏。

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解き明かさなくて良いものは、そのままで。
いくつかの不明点ははっきりしたけれど、すっきり解明されないものも残っています。
でも、小6という小学生最後の年を、ノストラダムスの終末思想の予言の年(1999年)として過ごす少年少女たちは、すごく不安定ではあるけれど、十分に大人だなと思いました。
ある意味、怖いお話だけれど、先が気になり、どんどん読み進んでしまった作品でした。
ちょっと寂しいけれど、素敵な作品です。

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神秘的でどこか懐かしい気持ちにさせられる、儚い夏の思い出を一緒に探す物語。
たぶん拓人達は私と同年代で、私も小学生の頃はもうすぐノストラダムスの大預言の日がくる!と、常々口にしていました。そんなあの頃を思い出しながら作品の世界に入り込みました。
小学校ってこんなに大人っぽかったっけ?なんて思いましたが、大切な人のために一生懸命な姿が大人っぽく見えたのかもしれません。
そしてちょっと怖くて幻想的な情景がリアルに伝わってくるような文章に、何度も飲み込まれました。
無くした記憶を思い出していく様子を読みながら、知りたいけど知ってしまえば終わってしまうような気がしてなかなか進めませんでした。
でも面白いから止まらない!ぐんぐんと読み切ってしまいました。
綺麗な情景も悲しく残酷な出来事も全部ひっくるめて、心に残るお話でした。
素敵な作品をありがとうございました!

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目にくっきりと残る鮮やかな木々の緑や空の青、祭りの夜の賑やかさと厳かなさが入り混じったワクワク感、朝と夕方の涼しさが混じった静かな空気…夏の風景が見事に描かれていて、小学生の夏休みに戻ったような懐かしさを感じた。
ストーリーは幻想的でふわふわと覚束ない雰囲気。どこに連れて行かれるのかと地に足がつかない不安定さを感じながらも、拓人や彰の強い友情に引っ張られながら読み進めていけた。一度では咀嚼しきれなかった部分があるので、何度も読んで楽しむ一冊だと思う。

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この作品が好きすぎてどうしようと思いました!しばらくこの少し不思議な世界から抜け出せそうにありません。ただの日常に現れた不思議な女性"サヤ"、抜け落ちた6年前の記憶、小学校そして夏休みの林間学校、いつもと違う夏。これらが溶け合って特別な思い出となった物語。小学校最後の夏休み、きらめきを描いているけれどどこか物悲しく、不穏な雰囲気がある。リアルな日常から時折感じられるファンタジー要素がまた素敵です。最後は気づけば泣いていました。最後まで美しい作品だと思いました。
内容だけでなく、描写もとにかく良かったです。詩的でこの物語の雰囲気ととてもよく合っていて、読み惚れてしまいました。
また時間をおいて読んだら感じ方が違うのかもしれません。夏にまた読みたい小説です。

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時代の過渡期、失われた過去の記憶と幼い憧憬に翻弄された少年の、小学生最後の夏を緩急を使い描いた切なさ溢れる作品。
夏にピッタリな不思議なエッセンスと、無邪気な好意が問題を複雑化させ、深みにはまる。空回りながらも必死にもがく子供たちの念い、自ら柵を築いていく大人たちの歪み、不安定な時代の闇を懐かしい曲を通し想起させる。
ファンタジー、ミステリー、青春、恋愛、めいっぱい詰まったフルコース。

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刊行間もなくから応援しています。
とても不思議で、いい意味で掴みどころのない小説です。何もかもに惑わされてしまって、自分の中でこれはこんな小説だと捉えるのがとても難しいと思います。
10人10色の読み方ができる、心温まるファンタジー的小説なのではないでしょうか。

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