おばあさんが帰ってきた

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刊行日 2022/08/24 | 掲載終了日 2022/08/24

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内容紹介

 ある日突然、67年ぶりに帰ってきたおばあさんは、最初からこの家で一緒に暮らしていたかのように振る舞う。日本軍人と恋に落ちて夫と子供を捨て、最初からこの世に存在しなかった人のように完全に忘れられていったおばあさん。そんな彼女に、主人公の若者のおじいさん、父、おばさんは、今更帰ってくるなんて臆面もないと非難する。

 ところが、それに反撃するおばあさんの一言。「60億ウォン(約6億円)がある」、それから家族全員がその資産を巡ってドロドロの争奪戦を始める。

 60億ウォンの行方は? そもそも60億ウォンは本当に存在するのか。誰一人気にしていなかったおばあさんが、いきなり帰ってきた本当の理由は何なのか?

 物質主義に落ちた社会で、自分の人生を認めてもらうための、おばあさんの闘争をコミカルに描く。

 ある日突然、67年ぶりに帰ってきたおばあさんは、最初からこの家で一緒に暮らしていたかのように振る舞う。日本軍人と恋に落ちて夫と子供を捨て、最初からこの世に存在しなかった人のように完全に忘れられていったおばあさん。そんな彼女に、主人公の若者のおじいさん、父、おばさんは、今更帰ってくるなんて臆面もないと非難する。

 ところが、それに反撃するおばあさんの一言。「60億ウォン(約6億円)がある」、それ...


出版社からの備考・コメント

※書影はダミーです。実際の表紙とは異なります。

※書影はダミーです。実際の表紙とは異なります。


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出版情報

ISBN 9784334914820
本体価格 ¥0 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

帰還する女性の話であり
DVの歴史であり他人を受容する話。
韓国の奥田英朗と言われるだけのことはある。
韓国の小説が苦手な人も序盤は躊躇してしまう
場面もあるかと思いますが
終盤にしっかり報われますので
食べず嫌いにはなって欲しくはないと思っています。
暴力の歴史が描かれていても感動もできる
不思議な作品。

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Grandma, who was assumed to be dead, returns home after 67 years. The family decides to have her leave their home but change their tune when she reveals she has ~4 million dollars to her name. But where is the money? And why has she come home now? In this story we follow the out-of-work grandson as he watches his dysfunctional family come to terms with the disappearance and reappearance of the family matriarch and as they try to discover what grandma has actually be doing for the last 67 years.

The author does a good job of covering some pretty dark topics while keeping the overall tone of the book light. It's a fun read that goes by a lot faster than it feels.

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ホームドラマのような体裁にくるんだ、韓国という国の赤裸々な人々の来し方がここにあった。
あばずれと蔑まれ、故郷への立ち入りも許されぬおばあさんが67年ぶりに帰還した。
失われた67年を取り戻すべく、周到に用意されたおばあさんの計画を手伝うのは、35歳のニート、孫のドンソク。就職試験に88連敗。自らを虫けらと呼ぶ。
このチェ家の男どものヘタレぶりときたら話にならない。名家の誉れに見合わない家の女への暴力と依存。
分断と格差もそこここに挟まれて、この国の生きづらさに青息吐息の各人の内面が覗く。
60億ウォンの遺産の真贋が明かされないのがこれまたリアルな空気感を生む。
おばあさんの純情がわかる独白には、強さと自信が滲んで誰のものでもない自分の道をこの人は歩いたのだと感動を覚える。

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<ドアスコープをのぞくと、小柄な老婆が 羽根の付いた奇ッ怪な栗色のモガ帽子をかぶり、コインのような銀色のかざりがびっしり と付 いた変てこなワンピースを着て、目の大きく赤い頬をした、見るからに怪しい人物がドアの前に気をつけの姿勢で立っていた。奇妙だった。(。。。)ドアを開けるやいなや、奇ッ怪な恰好の老婆は僕の脇の下をすり抜けてサッと玄関に足を踏み入れると、薄紫色の靴を脱ぎ捨て、まるでゴキブリが這いずり回るようにサササッと細い脚を動かしながら家の中に上がった。手にピンク色のかわいいキャリーバッグを引きずっている。 応接間のソファに座った老婆はバッグを開けると、ミラーと化粧品を取り出した>
冒頭。いきなり、何の前触れもなくドアの前にこんな格好をしたおばあさんが立っていた時の衝撃たるや!ゲラで読んでいた時のダミーの表紙(仮)は、なんと札束が積んであるモチーフが隅っこに書いてあるデザインだった。刊行時の表紙にはまたびっくりさせられた。この描写をなぞったような、インパクト大のお婆さんがこちらを見ている。
ジェットコースター小説、確かにおばあさんの存在は謎に満ちていて、いろんなことが起きて予想がつかない。でもこれはコメディなんだろうか、と読み終えて考えた。これは一つの国の歴史と大きくかかわる、人々の運命が歴史似よって大きく変えられた時代を生きた女性の物語だ。困難を生き抜いた人々は沢山いたかもしれない。そんな人々へのオマージュなのかもしれない。過去を振り返れば、韓国と日本の歴史、もやはり背景にある。

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書籍帯の下にぎらぎらのおばあさんがお金隠しているんですよね。びっくりです。作中でのイメージもばっちりそんなキャラクターでした。
お金のために頑張ることがありすぎて、お金のために家族やっているのかな、そんなことをちらちら思いました。読者は遠い親戚や友人のような離れた目線で読んでみると面白いと思います。
だらしがなくて自分のことをきちんと考えろと散々に言われる主人公ですが、読者のわたしよりも先に的確に大事なところに気がつく場面が多々あります。そこはさすが遠い親戚や友人目線のわたしよりもきちんとおばあさんらと家族である証拠だと思います。

ただその家族は家族だからやっているのか、お金のためにやっているのか、どうなのでしょう。くすっと笑えるらしいラストです。

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