イオカステの揺籃

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刊行日 2022/09/10 | 掲載終了日 2022/08/09

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内容紹介

平穏だった“家族”の崩壊が、いま始まる――


<あらすじ>

 バラが咲き乱れる家で、新進気鋭の建築家・青川英樹は育った。「バラ夫人」と呼ばれる美しい母。「ダム屋」の父。母に反発して自由に生きる妹。英樹の実家はごく普通の家族のはずだった。だが、妻が妊娠して生まれてくる子の性別が「男の子」だとわかった途端、母が壊れはじめた……。母の無償の愛とは呪いか、それとも救いか。繰り返される“悲劇”の行方は――。


<著者・遠田潤子さんからのメッセージ>

痛くて怖くて哀しくて優しい。リミッター解除で書きました。


<プロフィール>

遠田潤子(とおだ・じゅんこ)

1966年大阪府生まれ。2009年「月桃夜」で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。16年『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベスト10」第1位、2017年『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ2017年度ベスト10」第1位、『冬雷』が第1回未来屋小説大賞を受賞。著書に『銀花の蔵』『人でなしの櫻』など。

平穏だった“家族”の崩壊が、いま始まる――


<あらすじ>

 バラが咲き乱れる家で、新進気鋭の建築家・青川英樹は育った。「バラ夫人」と呼ばれる美しい母。「ダム屋」の父。母に反発して自由に生きる妹。英樹の実家はごく普通の家族のはずだった。だが、妻が妊娠して生まれてくる子の性別が「男の子」だとわかった途端、母が壊れはじめた……。母の無償の愛とは呪いか、それとも救いか。繰り返される“悲劇”の行方は――。


<著者...


出版社からの備考・コメント

※本PDFは校了前のデータを元に作成しています。発売までに改稿などで変更が生じる可能性がございます。 ※外部サイトやSNSで本書をご紹介いただく際に本文を引用される場合は、必ず発売後の製品版より引用をお願いします。 ※本ページのサムネイル画像はNetgalley専用に作成したもので、実際の表紙画像とは異なります。

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販促プラン

<中央公論新社営業局より>

この度はご覧いただきありがとうございます。

ご一読いただき、面白いと思って頂けたら、ぜひコメントを頂戴できますと嬉しいです。

※いただいた感想(書店名・お名前など)は、弊社のTwitterや宣伝・拡材などに掲載させていただく場合がございます。掲載にあたっては事前に確認のご連絡を差し上げます。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784120000004
本体価格 ¥1,700 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

重たく不穏な空気漂う作品で、知りたくないけど知りたい!という気持ちが止まらなくて一気読みでした。
子供にとってどんな母親でも、良くも悪くも母親が全て。それが哀しくもあり、愛しくもある。
そして愛情と憎悪も紙一重で、どちらも呪いになってしまう…
何か一つでも違っていたらきっと素敵な家族になって、新しい命とみんなで幸せに暮らせたんだろうなぁと思うと、悔しくてたまりませんでした。
狂ってしまっていた恭子のことを最初はただただ怖いなと思っていましたが、生い立ちや本当の気持ちを知れば知るほど嫌いになれなくて、最後はとても悲しかったです。
いろんな感情が溢れてきてうまく感想がまとめられないのがすごくもどかしいです…
狂気と愛情に包まれた、心に残る作品でした。

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誰もが羨むような美しい家庭に潜む歪さが浮き彫りになる度に動悸が激しくなる。血縁という呪い、負の連鎖。言葉を尽くしても男性には理解できない母という呪縛。遠田潤子先生の書く人間には魂が宿っている。異常だと断じることのできる登場人物にさえ共感を覚えてしまう筆致に閉口する。同じ家庭で生きていても大事にされた長男と大事にされなかった長女が理解し合うことができないそのリアルさに身の毛がよだち、心臓が裏返るような読書体験だった。物語の中で予言は成就されなければならない。その構造を理解していながらも、娘がその呪縛から逃れられる日を望まずにはいられなかった。先を読むのが怖いのに、読まないとずっとこのままだと思うと読み進めるより他にはなく、一気読み必至。

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姑の狂気が恐ろしいです。ジワジワと追い詰められます。しかし、徐々に語られていく一人の女の人生を思うと哀しみで溢れます。絶対に守りたいう思いは、愛を超えて狂気と化す。母の息子への異様な執着は恐ろしいものですが、登場する女性たちがことごとく実母との関係を上手く構築できていないんですよね。私も母とは仲良くできない時があり、母娘問題もテーマの一つに感じます。愛されたいと求め、どうして愛してくれないのかと憎悪し、愛とは違う何かを押し付ける。この悪循環を止めることができるのは、やはり「愛」だけなのだと思わずにはいられません。自分本意な愛ではなく、「相手を思いやる想像力」こそが愛なのかもしれない。ものすごい破壊力をもった物語でした。

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これは、すごい!遠田先生は、どうしてこんなすごい小説が書けるのか。思わずぞっとするくらい、秀逸な一作でした。そうなのですよ、母親と娘、夫と妻、姑と嫁。どの関係をとってみても、よほどの聖人でなければ、いい関係を続けられるのはむづかしいというものだと感じました。みんな本当は、普通に愛情を探しつづけている。でも、うまくいかないんだ。その愛情が過多になってもいけないし、無関心でもいけない。髪の毛とか生理とか、母と娘でもそうそううまくいかないこともある。私の母親は、自分のクセ毛が大嫌いで、そのためか私はいつも子供の頃は男の子のような髪型をしていた。それがいやでいやで仕方がなかったことを思い出しました。水前寺清子さんが大好きなので、いつもチータのような髪型にしてくださいと床屋のおじさんに言っていたことを思い出しました。だから、大人になったらその反動で髪の毛を伸ばすのが常になりました。掃除をしろとかここまでひどくはなかったけれど、髪の毛のことは今でも覚えています。人が人として生きていくには、母親の愛情が一番大切で、それはいつの時代も次の世代へと連鎖していく。お金があるとかないとか、そういうことは大きな問題ではきっとないのだろうと思う。この小説を読んでいて、そう思いました。毒親とは、子供の心をぶち壊して、一生を破壊する威力があるのだと。

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