麦畑のみはりばん

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刊行日 2022/09/01 | 掲載終了日 2022/09/05

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内容紹介

かかしは、畑を守るのが仕事。畑にはだれもいれません。キツネやシカ、ネズミもカラスもおことわり。そんなある日、かかしの足元にカラスのひなが落ちてきました。カラスは畑の天敵です。けれど、かかしの取った行動は意外なものでした…。

【対象年齢:5歳~】

かかしは、畑を守るのが仕事。畑にはだれもいれません。キツネやシカ、ネズミもカラスもおことわり。そんなある日、かかしの足元にカラスのひなが落ちてきました。カラスは畑の天敵です。けれど、かかしの取った行動は意外なものでした…。

【対象年齢:5歳~】


出版社からの備考・コメント

ベス・フェリー 文 
テリー・ファン 絵 
エリック・ファン 絵 
よしいかずみ 訳 
241 × 285 ミリ ・40ページ

ベス・フェリー 文 
テリー・ファン 絵 
エリック・ファン 絵 
よしいかずみ 訳 
241 × 285 ミリ ・40ページ


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784759822717
本体価格 ¥2,100 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

化学同人の絵本は本当に絵が美しい。もはや芸術!可愛らしい絵は甘さを抑えた媚びのない素朴な画風。畑にやって来る鳥を追い払うのが役目の案山子。カラスと仲良くなってしまって、悲しい結末だったらどうしよう…と思いましたが。割とファンタジックな結末は、らしくないようにも感じましたが、これはこれでありかな。というか絵本なのでね、絵の美しさが全てをカバーしちゃいますね。

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何でしょう、かかし君のこの情感あふれるまなざしは!
 直立不動の姿勢のまま、澄んだ青い目でじっと見つめる視線の先には、小さくてまっ黒なふわふわのかたまりーーやっかいなちん入者とみなされても不思議ではなかった子ガラスと一人ぼっちのかかしとの間には、美しく巡る季節の移ろいとともに、深い深い絆がはぐくまれていきました。
 そして、全編を彩る挿し絵のタッチの、何と柔らかいことでしょう。
 まるで、筆先の毛の一本一本にそっと空気を含ませたかのように、やさしく丁寧に麦畑の時間を描き出します。とりわけ、大写しになったときのかかしの表情ーー古びた麻袋らしきものでできたその愛らしい顔は、粗い目の織糸の間から、彼のあたたかい心持ちがあふれ出してきそうなぐらいに、まんまるく膨らんでいるのです。
 ものがたりと挿し絵が見事に溶け合って、心しずまる世界が広がっていました。

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優しいかかしとカラスの話。
絵もとても柔らかく優しい感じで、とてもいいお話でした。
が、途中に出てきた卵の話を見て、私が思ったことは、

こないだ庭に落ちていた、青い卵のかけら、カラスだったのか。

ちょっと青い色をした、綺麗な卵のかけら。
どうしてもカラスは私にとって少し畏怖してしまう存在なので、なんか複雑な気持ちになりました。
戻ってこなくていいよ。うちには優しいかかしはいないよ。

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読み終わって心が温かくなる本でした。
仕事は完璧なかかしですが、周りにはだれもいない、だれも想ってくれている様子がないかかしに転機がおとずれます。天敵のカラス…のひな。仕事完璧なかかしの躊躇いもない、堂々とした意外な行動にジーンと胸が熱くなりました。その後の展開にも愛が溢れていて小さな映画をみたような満足感があります。
イラストも柔らかなタッチでストーリーとベストマッチだと思います。

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嫌われることの多いカラスが絵本の中でとても温かく描かれています。
一年中畑の中で一人佇む案山子。雨の日も風の日も雪の日も、どんな時でも案山子は一人静かに畑を見守っています。ずっとひとりぼっちだった案山子がある日カラスの雛と出逢います。カラスを見守るようになった案山子の表情がとてもいい。
麻布でできた案山子の顔がとても細かく描かれていて見とれてしまいました。

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【麦畑のみはりばん】

麦畑にいるかかしさん。

季節はかわっていく中、麦畑を守り続けます。

途中から鳥ノ巣になり、

かかしさんもなんだか嬉しそうで、

まわりは動物でにぎわっていくという作品でした。

かかしの意味が、、、と思いましたがかかしも寂しかったのかな?

とも感じました笑

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時には自分を犠牲にしても助けたいという衝動があるものだね。カラスも追い払う対象だったはずなのに。小さいものを守りたい、愛情を注ぐ相手がほしい、というのは心あるものたちの共通項かもしれないな。かかしの懐の温かさよ。

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麦畑が映える秋、冬を超え、春夏を過ぎまた実る。
ただの案山子としての役割が、僕が案山子だったら、
こんなにも恵まれた生活ができるだろうか。
与えられた役割と、自分のどうしたいか揺れる季節。
それでもみんな決めて流れて生きて歳を過ごしていくのだね。

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心温まる、素敵なお話でした。
絵がとってもきれい。こんなに温もりのある自然描写は久しぶりにみました。
何度も拡大して、細部までついつい見てしまう絵です。
ほんと、額に入れて壁に飾りたいですよ。しかも四季を描いているのだからなおさらお得。
展開される物語もあたたかくて、ほっとして、ハッピーな気持ちにさせる優しい展開になっています。
よかったね、かかしくん! 読んだ人はきっとそう思うはず。
麦畑ってやっぱりいいなあ!!
ありがとうございました!

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守るべきものが現れて、かかしの表情が変わっていく。孤独をいやというほど知っているかかしの心の膨らみはいかばかりだったでしょうか。
別れを経て、そそけていくからっぽの心と体。厳しい冬も追い打ちをかける。
麦畑の天敵であるカラスでも、小さな命を受け入れることをためらわなかったかかしは、実はその時もうアイデンティティを持っていたのだと思います。だからこそ、再会の喜びにもう自分の気持ちに嘘をつくことなく、友だちを求めたのでしょう。
ファン兄弟の絵は、変わりなくすばらしいものでした。

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