水底のスピカ

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刊行日 2022/10/07 | 掲載終了日 2022/12/22

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内容紹介

その最高に美しいラストシーンは、誰もが胸を打つ――。

『お前なんかに会いたくない』の著者が贈る、傑作青春群像劇!


●あらすじ●

その転校生は、クラス全員を圧倒し、敗北させた――

 夏休み明け、北海道立白麗高校2年8組に、東京からひとりの転校生がやって来た。

 汐谷美令――容姿端麗にして頭脳明晰。完璧な彼女は学校中から注目を集めるが、些細な事からクラスで浮いた存在になってしまう……。学校祭準備で美令と友人となった、クラスで孤高を演じる松島和奈。そして美令が孤立する原因を作ってしまった、クラスのカースト上位である城之内更紗もまた、美令、和奈と深く関わってゆく。

 それぞれ秘密を抱える三人が向かう先に待つものは、そして美令の「私、神様の見張り番をしているの」という言葉の意味とは……。今、彼女たちの人生で、もっとも濃密な一年が始まった――。

 誰もがあの時を思い出す、青春群像劇の傑作! 最高に美しいラストシーンを、ぜひご堪能ください!!

「今、私がひとりではないことが、奇跡なのだ――」


●著者・乾ルカさんからのメッセージ●

 友達がいれば大抵のこのとは大丈夫、そう信じていたころを思い出しながら書きました。是非、読んで下さい。


●プロフィール●

乾 ルカ (いぬい・るか)

1970年北海道生まれ。2006年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。10年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。映像化された『てふてふ荘へようこそ』ほか、『向かい風で飛べ! 』『わたしの忘れ物』など著書多数。8作家による競作プロジェクト「螺旋」では昭和前期を担当し『コイコワレ』を執筆した。近著に『明日の僕に風が吹く』『龍神の子どもたち』、昨年話題となった『お前なんかに会いたくない』がある

その最高に美しいラストシーンは、誰もが胸を打つ――。

『お前なんかに会いたくない』の著者が贈る、傑作青春群像劇!


●あらすじ●

その転校生は、クラス全員を圧倒し、敗北させた――

 夏休み明け、北海道立白麗高校2年8組に、東京からひとりの転校生がやって来た。

 汐谷美令――容姿端麗にして頭脳明晰。完璧な彼女は学校中から注目を集めるが、些細な事からクラスで浮いた存在になってしまう……。学校祭準備で美...


出版社からの備考・コメント

※本PDFは校了前のデータを元に作成しています。発売までに改稿などで変更が生じる可能性がございます。 ※外部サイトやSNSで本書をご紹介いただく際に本文を引用される場合は、必ず発売後の製品版より引用をお願いします。 ※本ページのサムネイル画像はNetgalley専用に作成したもので、実際の表紙画像とは異なります。

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販促プラン

<中央公論新社営業局より>

この度はご覧いただきありがとうございます。

ご一読いただき、面白いと思って頂けたら、ぜひコメントを頂戴できますと嬉しいです。

※いただいた感想(書店名・お名前など)は、弊社のTwitterや宣伝・拡材などに掲載させていただく場合がございます。掲載にあたっては事前に確認のご連絡を差し上げます。


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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784120000005
本体価格 ¥1,600 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

生き苦しい青春ど真ん中!
それぞれが抱えている悩みや秘密が明らかになっていく様子が、繊細でストレートな心理描写でビシビシ伝わってきました。
そしてずっと目を背けていた自分の弱さと向き合い、変わって行こうとする少女達がかっこいい!好き!ってなりました。
最後も勇敢に立ち向かう姿が本当にかっこいい!!!
最初はなんか嫌な子だなーって思っていた少女達が全員良い子すぎて…!
男子も女子もみんな良い子!
相手の痛みや悲しみにただ寄り添えたらどんなにいいだろう。本当の友達ってなんだろう。
私が学生の頃にこの作品に出会っていたら…!いろんな事を考えさせられました。
苦しくてもつらくても、やっぱり青春はキラキラしていますね。
素敵な作品をありがとうございました!

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ヒトは高度で複雑な言語を発明したことで発展をとげてきたが、それによって『概念』などというややこしいものも生みだされた。
中でも手強いのは自己肯定感や承認欲求、存在意義というものたちだ。

それらはきっと太古から私たちの感情の源流付近にひっそりと存在していたが、名前を与えられ概念としての市民権を得た頃から、強大な力で私たちを揺さぶるようになった。

私たちはまったく思い通りにならない「自然の一部」として生まれ、死んでいく。
ヒトも本当は、星のように花のように、ただそこに存在すれば良い。それだけで美しい。
熊のように、山椒魚のように、ただあるがままに今を生きれば良い。それだけで尊い。
しかしそれができなくて、私たちはもがき苦しむ。

何一つスペシャルではない自分。
自分だけが抱えた十字架。
嫉妬するくらい眩しい他人。
親しい人からの拒絶・・・
自身の存在意義は揺らぎ、感情は後戻り出来ないほどこじれていく。
結果この世界では、実に年間80万人のヒトが自死をする。

言語の発展は私たちに大きな苦しみを与えたが、しかし同じ身体のもう一方の手で、そこから私たちを救い出しもする。
小説という形でそれを成し遂げたのが、この『水底のスピカ』だろう。

瑞々しく研ぎ澄まされた感性、真正面から胸を突き刺す煩悶、そして精緻な言葉で代弁される私の中に眠っていた感情。ここにもそこにも、私がいた。私の苦悩があった。きっと多くの人が私と同じようにこの物語の中に自分を発見するだろう。
登場人物それぞれの思考の違いや心情の描写も秀逸であった。

小説にしかできないことをまっすぐにやり遂げた、素晴らしい作品だ。YA 世代にも積極的に読んでもらいたい。

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