ごはん食べにおいでよ

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刊行日 2022/10/25 | 掲載終了日 2022/09/22

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内容紹介

ようこそ、ベイカリーカフェ「りんごの木」へ――。

あたりには、焼き上がったばかりのパンの香りが満ち満ちている。
パンの香りは、幸せの香りだ。
パンの味は、元気のエッセンスだ。
本と料理とエレカシが好きな中二の雪の夢は祖母のおばんざいの店を復活させること。
『ある晴れた夏の朝』で小学館児童出版文化賞受賞、「ぼくたちの緑の星』でうつのみや子ども賞受賞の小手鞠るいによる料理×SDGsな青春小説。

目次
開店の日はりんごの木の下で
日曜日はポテトざんまい
月曜日はサンド・オン・パレード
火曜日はパスタで決まり
水曜日はベントー・ボックス
木曜日はカレー日和
金曜日は炎の焼きめし
土曜日は定休日
あとがき 遊びにおいでよ

ベイカリーカフェ「りんごの木」の
特別メニュー&読むレシピ集

◎小手鞠るい
1956年3月17日、岡山県生まれ。同志社大学法学部卒。1981年「詩とメルヘン」賞、1993年「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、2009年絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(絵/北見葉胡)でボローニャ国際児童図書賞、2019年『ある晴れた夏の朝』で小学館出版文化賞、2021年『ぼくたちの緑の星』でうつのみやこども賞を受賞。おもな作品に『エンキョリレンアイ』『アップルソング』『星散りばめたる旗』『炎の来歴』『初恋まねき猫』など多数。

ようこそ、ベイカリーカフェ「りんごの木」へ――。

あたりには、焼き上がったばかりのパンの香りが満ち満ちている。
パンの香りは、幸せの香りだ。
パンの味は、元気のエッセンスだ。
本と料理とエレカシが好きな中二の雪の夢は祖母のおばんざいの店を復活させること。
『ある晴れた夏の朝』で小学館児童出版文化賞受賞、「ぼくたちの緑の星』でうつのみや子ども賞受賞の小手鞠るいによる料理×SDGsな青春小説。

目次
開店の日は...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
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販促プラン

読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

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作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

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出版情報

ISBN 9784065292655
本体価格 ¥1,400 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

作中の父子家庭、母子家庭の生活水準が高くて、それぞれの親が子どもたちともしっかりコミュニケーションをとれており、わりと恵まれた環境にあるので、同じ境遇の中学生からの共感が得られるのかというところは気になりますが、環境問題や、保護猫について、命のこと、文学や音楽、美味しそうな料理の数々など、読んでいるだけで教養が身につきそうな内容でした。著者があとがきで「あこがれが未来を創る」と書かれているように、この小説から「あこがれ」を見出だす子どもたちもたくさんいるのでは。

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おいしいものには秘密がある。
1つはレシピ、もう1つは作るひと!

雪くんの心豊かな性格と丁寧な姿勢がおいしいものを作り上げ、カフェ<りんごの木>へとつながっていく。その道筋が日曜日から土曜日までの雪くんが作る食事(レシピも掲載!)とともに記されています。
家族や友人、近所の人とのかかわりや大事な人から受け継いだ想いで料理はこのように変わっていくのですね。

小手鞠さんがあとがきに「私の好きなものをいっぱい詰め込んだ」と記していますが
その想いが本書のいろいろな箇所から伝わってきて “ほかほか”した気持ち。
私もエレハシを聴きたくなりました!

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とあるレストランの店主が、中学時代を振り返るお話。菜食主義者である彼の、料理や食材との向き合い方、人や動物との関わり方が描かれていく。食べ物も動物も自然環境も愛するということは、言葉にすると壮大な理想かもしれないけれど、中学生からでもできることはたくさんあると気付かされた。
あまり中学生らしくない発想や言葉遣いは、文学好きゆえか。本書は、本を読むことも食べることも好きな人にとっては、最上のご馳走になるに違いない。

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作品から漂ってくるパンの香りに導かれて、一気に初めから終わりまで読んでしまいました。
パンのみならず、この作品には美味しそうな食べ物の香りが漂っています。それはきっと、主人公の少年や父親、友達、知り合った小学生たちの人柄によるものも含まれていて、シビアだったり悲しかったり悩んだりすることも所々に出てくるのですが、それらを覆い込んでしまうような暖かさに溢れていました。
また、実名で登場する作家やアーティストも、この作品をホンモノにしているように感じました。
ルビも多めで、児童書・YA読み物に分類されてはいますが、大人が読んでも楽しめる、むしろいろいろ考えることができて良い作品であると思っています。

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小手鞠さんの描く作品は、中学校の図書館に欠かせない。そのため、作品が出るごとに必ず拝読させてもらっている。今回の作品は料理×SDGsがテーマ。出てくる中学生が相変わらず賢くておしゃれで独特のリズムを持っている。主人公は森崎雪。料理と文学を愛する中学生。
食材をとても大切に扱い、丁寧に料理をする雪がとても素敵だった。マイペースで自分の世界をゆっくりしっかり生きている。雪の「ごはん食べにおいでよ」というセリフは、最強だ。本当は救いの言葉なのにそうじゃないように見せて相手を救ってしまう。
ベジタリアンのこと、環境問題のこと、多様性のことなどSDGsに関する内容が作品にたっぷり入っているが決して押し付けるのではなく、そういう世界があるんだということをそっと教えてくれる作品。

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後書きに、こうありました「この作品には、私の好きなものをいっぱい詰めこみました。好きな作家、三島由紀夫、村上春樹、星野道夫、森絵都。 好きな音楽、エレファントカシマシ。好きな食べ物、好きな料理、大好きなパン作り、お好み焼きと関西弁」。
パンを焼くことに興味があるので、粉と酵母、材料の微妙な配合、気温、その時その時でちょっと違うものができたりするパンは生きているといつも感じる。焼きたてのパンの香り。パンにあわせた工夫をこらしたメニューが魅力的な、ベーカリーカフェ。お店のオープンの日の様子から物語が始まる。
そして時が戻る。。。
月曜日、火曜日、と曜日の名前のついた章立てに、個性的なメニューの名前の入ったタイトル。

YAに分類されているが、中学生だけに読ませるのは勿体無い感じです。
両親揃っている家庭ばかりではない。子供にも大変なことたくさんある。
あったかく美味しそうな香ばしい香りがするお話です。
ごはん食べにおいでよ、っていう言葉を心を込めてかけられたら、とっても嬉しいなと思いながら読んだ。

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想定読者は中学生らしく、主人公の雪も、友達のりんごもみかんも中学生だ。
雪は父子家庭で、料理は雪の担当だ。父親はフランス料理店でアルバイトをしていたことがあり、亡くなった祖母の花は惣菜屋を経営していた。その血を引いているのか、雪の料理の腕はプロ級だ。作り方を読んでいるだけで、お腹が鳴ってしまう。
本書には現代社会が抱える様々な問題が登場するが、中学生向けということもあるのか、わりとあっさりしている。興味をもったら次の段階に進めばいいと思う。

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同じ釜の飯を食うことは、家族の基盤を作る。
血縁は逃れられない足枷にもなるが、どの釜の飯を食うかは選べる。食える釜の飯がなければ、自分が作る方になればよい。
not血縁、上等。軽やかにそれを伝えてくれる本だ。

ただ、釜の飯の関係を続けるには、節度がどうしても必要だ。それは血縁関係では、しばしばかなぐり捨てられるものでもある。
かなぐり捨てても切れない足場を持たずに、釜の飯の関係にうっかり依存してしまう精神状態になることも、長い人生には、きっとある。
そのときどうするか。
それを続編で読めたらと思う

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物語からパンの香りが漂ってきそうな1冊でした。
中学生の雪くんの作る料理は肉や魚を使わないベジタリアンレシピ。それを周りに強要することなく、楽しんで作って周りの人にも食べてもらう中で、物語は進んでいき、どのレシピもおいしそう。ホスピスに入った成海さんとのエピソードも良かったです。そこから保護猫の他、好きな音楽や作家、食べ物といろいろ出てきて作者の好きなものを詰め込んだという作品を知れ、まだまだこれ以降の続きも気になりました。

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雪くん最高!
とても中学生とは思えないほどの思考力、会話力、そしてなによりも生きていく上で一番重要な
生活力があるのです。
その生活力の一番手の料理が得意で、終盤にタイトルの「ごはん食べにおいでよ」に繋がるのですが、
そこに至るまでの様々なエピソード、どれもが優しい気持ちになります。
小中高の図書室に置いて、たくさんの子どもたちに読んでもらいたいですね。
でも子どもだけにしておくにはもったいない作品ですので、大人にもおすすめしたいです。
きっと雪くんを見習おうと思えるところがあるのでは?

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タイトルにつられて、ごはん食べ行きたくなります。レシピとして載っているわけではないけれど、作る過程を主人公が丁寧に説明しているから真似して作ることもできそう。好きなものを詰め込んだ、と著者本人が言っている村上春樹さんも食の記述が魅惑的な方ですが(完璧なキュウリのサンドイッチが食べたくなった経験あり)、この本のポテトサラダもご相伴にあずかりたくなります。主人公目線なので手をかけた料理がよく出てくるけれど、お隣さんが買ってきたお惣菜なども肯定的に描いているところも好印象。食べるものも大事、一緒に食べる人も大事、というのが伝わってくる1冊。

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小手鞠さんが「好きなものをいっぱい詰め込みました」という作品。
好きな作家さんの本、エレカシ、食べ物、料理など。その好きな気持ちが伝わってきて読んでいてとても楽しいです。そのなかで私も大好きな星野道夫さんの本が引用されていたのが嬉しかったです。ぜひ星野さんの本も中学生に読んでほしいとです。

大人になると中学生の頃に「なりたかった自分」になれなかったという現実も知っているからこそ、 中学生の雪たちが描く夢がとても眩しくも感じました。なりたい自分を描けない中学生もいるかもしれないけれど、あとがきの「好きなものを大事に」このメッセージを受け取ってほしいと思いました。

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「家だけ菜食主義」なんてのはちょうどダイエットでもせねばというタイミングだったので採用しようと。

成海さんが言っていた環境問題と料理の関係性。環境問題をこういう視点から考えた事がなく大事な事だけど公害とかじゃなければと思ってる人へのアプローチとしては有りかもしれない。

緒方貞子さんの決断と行動のスピードが大事という話。物語中では猫の引き取り手を探す事がミッションだがこれは何ごとにも通じるよね。
「やればできる」=「希望」
「やればできるのにやらない」=「絶望」

これ大切だなぁ…と。

物語としては日常を取り上げていることもあり少しドキドキ感とかからは離れてるけどゆったりと読める感じでした。

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ひとつの作品になんとたくさんのテーマが込められていることか。おいしくご飯を着くって食べる「食育」、命をおいしくいただかない「うちだけベジタリアン」、動物の命を守る活動、世界の人々と繋がり理解し合う多様性、性の多様性、可愛らしい表紙に本を手に取りたくなり、読み始めたら…小手毬さんの作品の懐の広さ深さに唸っちゃいます。

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作者さんが好きで読みました。
もう、好きなものてんこもり、SDGsてんこもり、出てくる料理は美味しそう…と、読みながらお腹いっぱいです。
例えるなら、バイキングで料理をとりすぎて、お皿の上がぐちゃぐちゃになったような感じ。でも、それをこんな風にまとめられるなんて、さすがです。

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最後まで読んでからまた最初に戻る。
色々な人に支えられて出来た素敵なお店。
手伝っている子たちはあの子たちかな?
お腹も空くし三島由紀夫や村上春樹も読みたくなるし、エレカシを口ずさみたくなる。
あれ、これって小手鞠先生の好みも入ってるのかな?って思うと更に作品が楽しいものになる。
あとがきを読んで納得。
子どもだけじゃ勿体無い!大人になったいつかの子どもにも読んで欲しい本です。

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同じ作家から産み出される本の振り幅の広さにまずはやられました。つい最近史実を丹念に辿った小説を読んだばかりですが、断然好みはこちらでした。りんごとみかん、愉快な仲間たちの中にもそれぞれ問題は根深くありつつ、雪の巧みな料理に皆がほっこりと笑顔に。ホスピスや失恋など悲しい話も、いつの間にか雪の料理で癒やされていくそんな空間に私もお邪魔したいなと心から思えました。

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テーマは料理と環境。環境??と思いつつ読み始めると、父子家庭、母子家庭、両親の不和や、大好きな人の死など、その中にあっての料理の役割や大切さが溢れている。私にも辛い時にホッと出来る料理ってあるだろうか?と考える。有名店の豪華な料理では無く、やはり母や祖母の作ってくれた素朴な家庭料理が思い浮かぶし、一緒に味や家庭の団欒風景が思い出される。子供達には健康の為の栄養も大切だが心の栄養も満たしてくれる愛情たっぷりの料理を食べ、夢を諦めない素敵な大人になって欲しいと思う。

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主人公の雪くんが作る料理は、曜日によって決まっていて、美味しいうえに環境にもやさしい。毎日の献立をいつも悩んでいる私にとって、こんな息子がいてくれたらなぁと、雪くんのお父さんが羨ましく思えた。
以前、母の主治医から「とにかく、美味しいものを一緒に食べてみてごらん」と言われたことがある。家に引きこもりっきりだった母と、わたしが作った花見弁当を、半年ぶりに外へ出て一緒に食べたときの優しい母の笑顔がふと頭に浮かんだ。
本作品には、ホスピスで過ごすパン屋さんや捨て猫をめぐる同級生たちとのやり取りなどが描かれていて、どれも「ごはんを食べる」ことでお腹もこころも満たされている姿が印象的だ。
SNS映えする料理もいいけれど、こころが気持ちいいと感じられるごはんを、わたしも子どもたちに作ってあげられたらいいな。
疲れて何もしたくなくなりそうな時に、元気をもらえる一冊。

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小手鞠るいさん、初めて読みました。出てくる内容は結構心に重いのに、リズミカルな文体でとても読みやすかった。野菜たっぷりの美味しいお料理と焼きたてのパン。いい香りがただよって来そうでした。子どもにも読ませたい作品でした。

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「ぼくは、絶望する大人には、なりたくない。ならない。」という力ある言葉が刺さる作品でした。
季節や天候の移ろい、ごはんの食材の色鮮やかさ、音楽や本の好み、人との出会いと別れ、この作品の主人公の感じたこと考えたこと、経験したことを分けてもらって、《豊かな人間》に一歩近づける気がします。そして、それが心地よく感じるのは、主人公が「この思想と行為を人にすすめたり、押し付けたりするつもりはない」と言っているから。
児童書=子ども向けの本、という先入観を捨てて、大人にもおすすめしたいと思いました。もちろん子どもにも。

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ベーカリーカフェを開店させた店主が、自分の中学生の頃を振り返る物語。
料理とSDGsがテーマになっていて、小学生や中学生でも理解できるように説明されているので、とても読みやすいと思います。
雪くんの作る料理がすべておいしそうで、食べてみたくなるものばかりでした。環境問題を身近な問題として捉え、家では肉や魚を使わずに料理するという発想もとてもいいなと思いました。ひとりひとり出来ることから始める、問題意識を持って行動することの大切さに気付かされる作品です。

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最初はまるでレシピ本みたいだと思いました。

読み進めるうちにレシピ本はほんの一部で
さまざまなこと、想いが詰まっているお話だとよくわかりました。

いろんなキーワードが出てきました。

料理 レシピ 孤独 環境問題 動物保護 ジェンダー 死 ベジタリアン 青春 音楽 本 etc.

私がこのお話を読んでいる間に、ちょうど家族が入院して
料理をすること、そして死について、自分なりに見つめ直すきっかけになりました。
自宅の台所で、うちの2匹の猫(元野良)を見ながら食べることについて考えました。

お肉もお魚も大好きなんですが、
お話の中に出てきた料理で作ってみたい料理(レシピ)もありました。

とくに印象的なところは「木守り」について書かれているところです。
そのことは知っていましたがそれを「木守り」ということを知りませんでした。
葉っぱが落ちで裸になった木に残された実を想像して、なんとも言えない気持ちになりました。

『ごはん食べにおいでよ』は
しばらくしたら、たとえば1年後、また読みたい本になりました。

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読み始めから、パンや料理のおいしいそうな匂いが伝わってくるような素敵な本です。
登場人物それぞれの、ほどよい距離感。
こんな優しくて温かな人とのつながりって、いいな…と思いました。

心地よい文章で読みやすく、
装丁かわいい雰囲気もとても気に入っています。
たくさんの方に、手に取って
いただけますように*

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とても楽しく面白い児童文学でした。こんなに村上春樹を愛する中学生たち、なんで素晴らしいんでしょう。

わたしはこんなに素敵でなかったと中学時代を振り返り、時に主人公の箱の中にいる小手鞠るいさんを見、時には若いはしゃぎっぷりを読み。

食べることと、考えることをとても大切に伝えてくれます。

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主人公は読書と料理、エレカシが好きな中学生の雪。お父さんやおばあちゃんの影響で、料理が得意に。エレカシを歌いながら父子料理を作っている間に、気付けば雪ダイナーに。
料理している描写は中学生だと忘れるほど手間暇やこだわりがあり、お肉がなくても美味しそう。
食育、命の大切さ、色んなことを考えるきっかけになる一冊。
あとがきに、著者から中学生へのメッセージもあり、とてもステキでした。
読ませていただき、ありがとうございました。

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最後まで読み終わった後、プロローグを読み返した。
そうするとそれまで読んだ話の未来が描かれていて、すごく良かった。

月曜日、火曜日と曜日で区切られている章。それぞれにおいしそうなベジタリアン料理がたくさん。
茄子をオーブンで蒸し焼きにしてチーズを絡めてソースにしてパスタと合わせるのは絶対にまねしたいと思ったし、カレーもすごくおいしそうだった。マンゴーの粉は打ってなさそうなので、マンゴーチャツネとかでもいいかな。

主人公は中学生。いろんなことが起きる年齢ですが、おいしいものを食べて、日々いろんなことを考えて、すごくいいお話でした。ぜひ中学生くらいの子に読んでもらいたいです。

この著者の小手毬るいさんについてもアメリカ在住とのことで、同じ海外在住ということでなんとなく親近感。
いろいろなお話を書かれているみたいですが、児童書もたくさん書かれているようですね。
ほかの作品は読んだことがなかったですが興味がわきました。

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楽しそうに料理をする主人公の姿に家族の食事を用意してるのは同じだけど出前に頼るばかりの自分がちょっと気まずく感じました。母の体調に毎日の食事が大きく影響することが発覚してもしかしたら自分もそうなるかもしれないので、大切な人と美味しい料理を食べる幸せを長く過ごすためにまずは包丁を使うことに面倒だと思わない習慣をつくるところから始めようと思います。

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料理が得意な中学生の雪は父と二人暮らし。
学校から帰ってきたら夕食を作るのが日課だ。
時には、友人のりんごやみかんを招いたり、仲良くなった同じマンションの小学生の由月を誘ったりすることもある。
カレー、ポテトチップス、パスタなどなど、おいしそうな料理がたくさん出てきます。
雪と料理、そしてほっこりする彼らの物語。

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主人公の森崎雪は、料理好きの父と総菜屋を営んでいた祖母の花ちゃんの影響で、料理が大好きな中学生。みかんやりんごという文芸友達とともに、読書の時間も大切にしている。登場人物たちが心温かく思いやりに溢れているし、 小手鞠さんの好きなものがつまっているので、読んでいると自然と幸福感に包まれていく。作中に出てくる美味しそうな料理と優しい言葉たちのおかげで、一見悲しくなりそうなエピソードも希望を感じながら読み進めることができる。簡単に作れそうなベジタリアンレシピや食材に関する雑学が散りばめられているし、子どもだけでなく大人も楽しめる作品。あったかい野菜たっぷりスープを飲んでほっこりするような読後感なので、今のような寒い時期の読書におすすめ。

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