ふしぎな図書館とやっかいな相棒

ストーリーマスターズ3

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刊行日 2022/12/12 | 掲載終了日 2022/12/31

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内容紹介

明るく元気いっぱい、友だち大好きなひなたの学校に転校生・紫織がやってきた。
「仲よくなるぞー」とはりきるひなただけど、紫織はなんだか迷惑そう。
ある日、決定的な言葉を言われてしまい……。
そんなとき世界の図書館から「アンデルセン童話」が魔王グライモンに壊されていると教えられ……。
「なおします!」と宣言したはいいけれど、冒険の相棒は、まさかのアンデルセン本人で……。

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明るく元気いっぱい、友だち大好きなひなたの学校に転校生・紫織がやってきた。
「仲よくなるぞー」とはりきるひなただけど、紫織はなんだか迷惑そう。
ある日、決定的な言葉を言われてしまい……。
そんなとき世界の図書館から「アンデルセン童話」が魔王グライモンに壊されていると教えられ……。
「なおします!」と宣言したはいいけれど、冒険の相棒は、まさかのアンデルセン本人で……。

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非...


出版社からの備考・コメント

【9月20日16:15までにダウンロードしたユーザーの皆様へ】
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現在は修正版のゲラに更新しております。
お手数をおかけしますが、再度ダウンロードをお願い致します。

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

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弊社では、下記のような方からのリクエスト...


おすすめコメント

『銭天堂シリーズ』の廣嶋玲子氏、新シリーズです。
書店員さんや、図書館員さんに、本好きな子が増えそうと好評なシリーズも第3弾!
今回廣嶋さんが選んだのは、アンデルセン童話。ご当人のアンデルセンについては、評伝や研究を読みつくされました。本人の実際のエピソードが、大量登場……で、編集者自身「え? アンデルセンってこんな人だったんだ!」と原稿を拝読して、ビックリしました。
挿絵の江口夏実さんが「作家ってがいしてこうです! おもしろかった」と太鼓判を押したキャラクター、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです! そして、アンデルセン童話をもう一度読み返していただけたら……と思います。
――担当編集者より


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★★

『銭天堂シリーズ』の廣嶋玲子氏、新シリーズです。
書店員さんや、図書館員さんに、本好きな子が増えそうと好評なシリーズも第3弾!
今回廣嶋さんが選んだのは、アンデルセン童話。ご当人のアンデルセンについては、評伝や研究を読みつくされました。本人の実際のエピソードが、大量登場……で、編集者自身「え? アンデルセンってこんな人だったんだ!」と原稿を拝読して、ビックリしました。
挿絵の江口夏実さんが「作家ってがい...


販促プラン

『ふしぎな図書館とやっかいな相棒』≪シリーズ3巻セットプレゼントキャンペーン≫は終了いたしました。
当選者の方にはメールにてご連絡させていただきます。今しばらくお待ちくださいませ。


『ふしぎな図書館とやっかいな相棒』≪ポストカードプレゼントキャンペーン≫は終了いたしました。
プレゼント対象のレビューをいただいた方にはメールにてご連絡させていただきます。今しばらくお待ちくださいませ。

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出版情報

ISBN 9784065298398
本体価格 ¥990 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

1巻、2巻とこちらで拝読し、3巻目!今度はどんな子が、どんな世界を冒険するのか、読む前からワクワクしました。
今回は、太陽のような明るくポジティブな女の子、ひなたが、アンデルセン物語の中に。
しかも、アンデルセン本人と旅をします。
なかなかどうして、キャラの濃い、そしてひなたとは真逆の性格のアンデルセンにひなたは四苦八苦しながら、世界を救おうとしますが、今回はアンデルセン本人がスラスラと物語を修正していくな〜。ひなたもやってみればいいのに。と思ったタイミングで、ひなたが1人で世界に向かう。まるで読者の心を読んだかのようでビックリしました。
今回は、あめのも大活躍。ひなたもあめのに手を貸したかのようでしたが、あめののおかげで、アンデルセン物語の良さに気付くことに。
アンデルセンの思いを知るために、元の世界に戻ってから、読みたい話を探していると…ラストの、読めるようになるエピソードもステキでした。
アンデルセン物語は、確かにハッピーエンドでは終わらず、苦手に思う子どもたちが多いのでは、と思いますが、この本を読んだら、苦手じゃなくなる子が増えそうな、そんなステキな作品になっていました。
1、2巻の時同様、今回もきっと、アンデルセン物語を読み返したくなるのは間違いないですね。
今回も読ませていただき、ありがとうございました。

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ひなたが頼まれたお手伝いは、本好きの人からしたら夢のよう。そんな体験してみたいなぁと思う夢物語がたくさんつまっている。羨ましい。
アンデルセンがこじらせ系男子なところも面白い。遠い遠い昔の人で、人となりを意識したことなんてなかったけど、このアンデルセンはダメダメ感満載で親近感がわく。アンデルセンを通して作家さんという生き物が愛おしくなってくる。
そうそう、読者の記憶に残るのは物語の内容なんだよなぁ。アンデルセンの嘆きを聞いて、素晴らしい物語を作ってくれる作家のみなさんに謝りたくなってしまった。
あめのが好きなので、アンデルセンとあめのの今後の展開に期待。

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今回は明るくて前向きなひなたちゃんが主人公。そして、旅の相棒はアンデルセン!作者本人が修復するなら、さくっと終わってしまうのでは…なんて思っていたら、この人自体が厄介な人だったという驚きの展開。アンデルセン童話だけでなく、アンデルセンの人柄も知ることができて、面白かった。ロープを持ち歩いていることや、「死んでません」という札を持って寝ることなど、実際にアンデルセンがやっていたことと知り、ますますアンデルセン童話に興味が湧いた。子どもたちにとっても、アンデルセン童話を身近に感じるきっかけになると思う。
シリーズ1作目、2作目のイラストがとても可愛かったので、今回の本も、イラストがついた完成版をぜひ読んでみたい。

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今回のテーマはアンデルセン!私の大好きな童話集です。
アンデルセンのストーリーマスターと一緒に物語を修復していくところも、主人公のひなたちゃん(最初男の子か女の子かわかりませんでした)外交的なクラスの太陽みたいな女の子が、大人しくて内向的な子のことを理解できず苛立つ様も、とても楽しく読ませていただきました。前作レビューでも多分書きましたが名作童話が見事に廣嶋流にアレンジされていて、それでいてその物語の大事な部分はしっかり心に残る作品に脱帽です。元ネタの童話を片っ端から読みたくなります。次はどの物語が料理されるのか楽しみです。是非購入を続けたいと思います。

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第三巻の主人公は、明るく元気な女の子のひなた。
ひなたがお手伝いするのは、ネガティブでグリム兄弟にコンプレックスを抱くアンデルセン。

アンデルセン童話といえば、「人魚姫」「マッチ売りの少女」などハッピーエンドではない悲しい結末だ。アンデルセンの人物像も知ることができるし、悲しい結末を描いたのかということも知ることができて、読んでみて本当によかった。

一巻、二巻もネットギャリーで読ませていただいたが、この本は子供たちに「本は自由に読んで解釈していいんだよ」という大切なメッセージも描かれていてとても好きなシリーズです。この本を読んだ子供たちが、もっともっと楽しく読書してくれたらいいなと思います。もちろん大人もですね。

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児童書を久しく読むことがなかったのですが、これは面白い趣向ですね。
名作と言われるアンデルセンの物語からキーパーツを取り除くもしくは与えることで同じ物語が違う展開を見せるというのは読んでる人の想像力を豊かにしてくれるのではという期待も抱かせてくれますね。

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最高におもしろかったです。
星の数が5個じゃ足りません。
シリーズが刊行された時から気にはなっていたものの、ファンタジーは好きじゃないと、読まずにいた自分を責めたい。
すぐに、1.2巻も読みたい。
110ページの言葉など、いまの子どもたちの読書傾向などもさりげなく痛烈に?指摘されていて司書としては、「そうなんだよ」と同調しながら読みました。
早く本校の子どもたちにも読ませたい。
あと、ルビがふってあるので、ありがたい。

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明るくて前向きな女の子の押しつけがましさを真っ正面から言葉にしてもらえたことが、まずありがたい。
メンドクサイ性格のアンデルセンをきっちり肯定してくれたのも、ありがたい。
その二つができないから、今の学校は苦しいのだと思う。
この本を読んだ子どもは、一度立ち止まって考える瞬間をもらえるかもしれない。そうだといいな。

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今回はアンデルセン。
子どもたちは知っている話しなのかな。
悲しい話、胸がギュッとして、読み終わった時は辛いけど、心に残るのはそういうお話しだったりする。
アンデルセンがやたらネガティブなのも笑えるけど、主人公ひなたが、自分がしおりにしたことがどれだけ相手にとって嫌なことだったのか、気づいていく流れが良かった。
おそらく学校ではよくある話で、でも、善意からでた行為って、押し付けがましいことが多い気がする。すんなり、心に響くんじゃないかな。
1巻を図書館に入れたばかりなので、反応が楽しみです。

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誰もが一度は読んだことがあるであろう有名な童話を題材にして展開される物語は身近なので親近感が持てるし、とても読みやすいおはなしでした。図書館というちょっと神秘さえ感じる場所で起こる不思議な出来事に引き込まれました。

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楽しみにしていた第3巻は、アンデルセン。廣島玲子さんはアンデルセンを深掘りされ、物語の世界を新たに開陳されました。
アンデルセンがネガティブであることは知っていましたが、これほどとは。しかし、読むうち彼の物語が湛えた悲壮感がなぜ胸を打つのかが理解できたような気がします。ストーリーマスターの助手になった明るく積極的な女の子ひなたも、幾度もアンデルセンとぶつかりながら、明るく強いことだけがいいのではないということを学んでいきます。残酷で悲壮ではあっても、お話の結構として譲れないものがあるのです。魔王グライモンの手先となったあめのの存在は敵キャラながらなくてはならないスパイスとして効いています。
ひなたの学びが子どもたちの学びに通じますように。気づかせてもらえた大人のわたしもありがたかったです。

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アンデルセンさん……、ショボクレた面倒くさいキャラ付けが面白い。史実的にも不遇な人生だったようだけど、確かに長い間人々の心に残る物語を生み出していたんだよな。なんだかド定番すぎて大体知ってる気になっているけど、改めて読んでみようと思った。「ぼくのために2人の女の子が争うなんて…!」が笑った。

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アンデルセン童話の魅力を再発見できる作品で続編を期待したい作品だった。
子どものころ、ハッピーエンドの話が好きではなかったので紫織の気持ちも分かるし、でも周りには理解されないもどかしさがあったことをほのかに思い出して切なくなった。
そんな自分でもアンデルセン童話の結末を勘違いしていたところがあり、他にもそういう親御さんがいるかもしれないと思った。本書を読み、親子で童話に触れるきっかけが増えると良いなと思った。
アンデルセンのように児童書で想像の幅を持たせる読み方を推奨してくれる作品は少ないと感じているので、本書を読んで嬉しくなったし、授業や家庭で一人ひとりどう思ったか話し合う教材にするのも楽しいだろうと想像した。

ひなたが冒険したことで考え方が変わったところが非常に良くて、いじめについて考えるきっかけを程よく促す素晴らしい描写だと感じた。

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物悲しいストーリーの多いアンデルセン童話。どうして?どうして?自分ならハッピーエンドにするのに…。と思っていた子ども時代を思い起させるようなストーリ展開。
悲しみのエッセンスを加え、世の中の不条理を描写することで、物語がより印象深くなっていたのですね。何だか納得。
悲しみを知る事で、他人の気持ちに寄り添ったり、思いやる事ができるのでしょうね。
それにしても、ひなたちゃんにも紫織ちゃんの気持ちが少し分かったようで、良かった!

『最後の真珠』は読んだことがないので、読んでみたいです。
今時、アンデルセン童話を知らない子も、結構いるようなので、この本が興味をもつきっかけとなることを願っています。

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このシリーズは初めて読んだのですがすごく面白かったです。読み進めるたびに続きが気になってワクワクしながらあっという間に読んでしまいました。アンデルセンが良いキャラをしていて面白かったですし今回の主人公ひなたちゃんの成長をすごく感じてまるで一本の長い映画を見終えた気分になりました。
発売されたら絶対買いたいと思います!素晴らしい作品をありがとうございました!

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長い間語り継がれるお話、童話はその価値があるから語り継がれるのだ。そんな当たり前のことを再認識させられました。今のネット小説が溢れかえり、スマホひとつでお話にリンクできるこの世は幸せに見えて、後世に繋がるお話はどれだけあるかというと疑問が残る。エンターテイメントの価値とは何なのかという深いところまで考えさせられるお話です。子どもたちにとっては、単純ハッピーエンドについて、意見の違う人をどう捉えるのか一石を投げる作品でとても素晴らしいと思いました。

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明るく元気いっぱいな子、聞こえはいいけど、少し間違えたら、うるさい子だよなって思ってたらその通りだった。
しかも、頼んでもいないのに思い込みで私がやってあげなきゃって、自己中にも程があるって思いながら読みました。途中から「~してあげてるのに」、ますます嫌いだこの子って思いました。
話を変えちゃうし、あまのじゃく、いいこと言うなって思いました。
人にはそれぞれ思いや考え方があって、それは尊重されるべきであって、他人が~してやってる、思ってやってるなんて傲慢でしかない。
最後、ちゃんと気づくことができたひなた。
ものすごく奥深いなと思った。

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ストーリーマスターズシリーズ第三弾。今回はアンデルセン童話を舞台に、作者アンデルセンと相棒の女の子が物語を直していく。女々しいアンデルセンがじわじわと笑えて面白かった!
改めてアンデルセン童話ってハッピーエンドばかりじゃないんだなと知りました。幸せな結末じゃないけど、悲しくも心に残る名作の数々をもう一度読みたくなった。

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「廣島玲子はまちがいない」学校図書館に入れる本を選書するときの(私の個人的な)一つの基準です。全著作を置きたいが予算には限りがあって…。このシリーズは選書から漏れていたのですが、今回読む機会を与えていただき、「これはいれなければ!」と思いました。読みながら、アンデルセン童話をきちんと読み返したくなりましたし、この本を手に取って読んだ子供たちもきっと「すずの兵隊」や「人魚姫」を読みたくなるはず。この本と一緒にアンデルセン童話を並べてコーナーを作ろう! 1冊の本からほかの本への興味が広がる、学校図書館にとっては最適な本といえます。

 この作品の作家である廣島氏は「原作を尊重せよ」と言いたいのかもしれない、と思いました。物語の映像化によって、原作とは違う結末が原作の結末よりも広く知られていしまうことはよくあることで、作家としては原作の方もきちんと知ってほしいという思いがあられるのかなあ、と。
 既刊の2冊も必ず読みます!

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3巻目の主人公は明るく元気な女の子。傷つきやすく、素直になれないアンデルセンと共にキーパーツを取り戻りに物語の世界へ出かけます。
最近は短くてハッピーなお話が手軽で人気があり、物語を読み解く力や、言葉で直接表現されていない意味を感じ取ることをまどろっこしく思う人も増えている気がします。この本を読んで、物語を読む楽しみを感じて欲しいと思いました。また人は明るく楽しいだけでなく、いろいろな人が居ること、どんな人も素晴らしいんだと気付けたら良いなと思いました。
続きが楽しみなシリーズです。

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『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』『はんぴらり』『十年屋』など廣嶋玲子さんの本は私の勤務校でも大人気だ。貸し出し中の予約も埋まっていて本棚の廣嶋さんの場所にはなかなか本が戻ってこない。ここ最近はお店を舞台に様々な人の生き様を描いた物語だったが、今回は学校の図書館が舞台だ。読んでみてこの本もまた図書館の棚に戻ってこない本だと確信した。昔のおとぎ話や有名な物語の中にはある作家に書かれたオリジナルが存在するが、有名であるがゆえ再話や翻訳、編集の過程で筋は同じでも内容や主旨が変わってしまう事がよくあった。あるいは、どう考えても納得できない理不尽な終わり方をするものもあり、子ども心にもっと幸せな終わり方があるはずだと頭の中で勝手に物語を改変したりした事は誰にでも身に覚えがあるだろう。しかし、その理不尽さの意味はずっと後になって気がつく。それは物語の深さと相まって人間の生き様の奥深さや広がりに繋がっていくものだ。子どもたちにもこの本を読んで古典や世界の名作に興味を持ってくれればと思う。早速選書候補に加えた。受け入れる日が楽しみだ。

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「実際のエピソードが、大量登場」とあったので、さらっと調べてみましたが、確かに物語に出てきたエピソード、史実で驚きました。作家らしい感受性豊かな方だったんだなぁ、と。
物語の最後はハッピーエンドでいい気持ちで終わったほうが楽しい気持ちになります。ですが、決してハッピーエンドとは言えない終わり方……バッドエンドやメリーバッドエンドの物語も素晴らしいのです。悲恋や死などには(神視点でしか表せない)物語の美しさや美学があり、それを子どもたちにも感じてほしい。
そういったことを文字とお話にうまく落とし込んだストーリーだと思いました。
前作の流れあっての今回のお話ですので、これからの方には是非シリーズを通して読んでほしいです。

私は特に原作至上主義なので、ハッピーエンドに変えられた物語だけでなく、そのままの物語も楽しんでほしいな、とこの物語で強く思いました。

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シリーズ3作目は“アンデルセン童話”。今回も楽しく読ませていただきました。
始まりはなかなか心を開いてくれない転校生に、よかれと思ってしていた事を全否定された図書室。そこから世界の図書館へ召喚され、物語の著者でもあるアンデルセンの相棒になり物語を修復することになったひなた。ネガティブ全開のなかなかに拗らせてるちょっと(かなり?)面倒なアンデルセンと無事にミッションをやり遂げることが出来るのか…。

操られ闇落ちしそうになるアンデルセンを説得するため、ひなたの心の底からあふれた言葉に不覚にも目頭があつくなった。
アンデルセン童話についてもたくさん言及されていて、『最後の真珠』も含めて読みかえしたくなった。

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はじめて読んだシリーズでした。もう第3弾!ショックです・・・。
アンデルセンのもの悲しさ。幼いころから心の奥にこびりついたままです。
学校司書になってからも、なんとなく避けてきたように思いますが、アンデルセン童話のよさに、今さらながら気づかされる展開でした。

今の子どもたちは昔話をしらないと言われることが多く、”みんながよく知る物語”であったはずのものも、そうではなくなってきています。この本が、さまざまな物語への道しるべとなっていて、子どもたちの世界を広げてくれるのではないかと感じました。

ひなたちゃんや紫織ちゃんが、こういう子いるな~と思うような等身大の子どもたちなのも良かったです。読者になった子たちも、自分のまわりの人間関係のカギを見つけることができそうですね。

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1、2巻に続き一気読みです。3巻ではついにあめのとグライモンも主人公の前に現れ、ますます目が離せなくなりました。その名のとおり明るく天真爛漫なひなたと、対照的に始終くよくよし続けるアンデルセンの迷コンビが笑えます。1、2巻より1つ年上の小5の主人公が、友達付き合いに悩むところから始まるのも、少し大人になり始めている10~12歳頃の子どもにピッタリで、身近に感じてくれそうです。
アンデルセンの「ひどいこと、理不尽なことは世の中のそこらじゅうに転がっている」という言葉がグサッと来ます。逆に、あめのが書かせようとする「苦しみやつらいことがいっさい起こらない、やさしさと愛だけがあふれている物語」「できるだけ単純で短いもの」は、勤務校の生徒が好む異世界転生チート系のライトノベルに多いような・・・。それも息抜きとして悪くはないけれど、若いうちに長く読み継がれる名作に触れ、心の片隅にでも置いてほしいなと改めて思いました。

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この本の内容を一言で表現すれば多々良ひなのという小5の少女と、物語のキーパーツを食材として集めている魔王グライモンとの闘いということでしょう。ひなののクラスに真田紫織という転校生がやってきますが、なぜかひなののことを怖がります。紫織を探して図書室に来たひなのですが、ネコのイッテンにより世界の図書館という場所に連れてこられます。そこには、あらゆる物語がおさめられており、それぞれのコーナーは、ストーリーマスターという司書が守っています。そこでひなのが出会ったのがアンデルセンでした。アンデルセンの物語は悲しいお話が多いのですが、ひなたはハッピーエンドの物語が好きです。グライモン一味は、アンデルセンの話からキーパーツを盗んでハッピーエンドに変えてしまおうとします。でもそうすると物語そのものがやすっぽくありふれた話になり、人の心には残らないことをひなたは知ります。最後には紫織との関係も改善されひなたも少し成長したのでしょう。

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シリーズ3巻目となっても新しい物語の世界との関わり方で新鮮な気持ちで楽しめます。
今回はアンデルセンの世界が舞台で、哀しく美しいお話の世界での冒険と、アンデルセン童話の新しい見方を感じることができて、子どもだけではなく小さい頃からアンデルセン童話に触れてきた大人にも読んでほしいお話です。
読み終わった後、もう一度アンデルセン童話を読み返したくなるはず!

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自分が子供の頃には、こういう本はなかったなーと夢中になりながら拝読しました。
アンデルセンの話はいくつか存じていましたが、中には知らない話もあり興味深かったです。
また、作者が、アンデルセンという人物がどんな人間だったかを研究し、それを物語にも反映させているという点にも非常に感心しました。
映像が浮かぶ話で、読書が苦手な子供にも読みやすいと感じました。
小学四年生の息子も読んだところ、感想を伝えたいとのことでしたので、以下記載します。

一作目を買ってもらって読みましたが、すごいおもしろかったです。今回のはアンデルセンで、人魚姫とかマッチ売りの少女なので最初はちょっと女子っぽいなーと思いましたが、読んでみたら今回も面白くて、すぐ読み終えてしまいました。次が楽しみです

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今回はアンデルセンの物語の世界を修復していく話だけれど、アンデルセンにこんなにイライラするとは!でもアンデルセンもグリムもいいように変えられて、ホントに嘆いているかもなぁ。童話をもう一度ちゃんと読みたくなりました。そして、そもそもひなたがこんな世界に行く事になった紫織の気持ちが少し理解出来たのは良かったな。

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今回はアンデルセン童話の世界を修復するお話。
明るい女の子ひなたちゃんの考え方、すごく共感しました。
物語はハッピーエンドもいいですが…なるほどです。
アンデルセン童話は奥が深いですね。
毎回毎回、昔読んだ童話を再度しっかり読み直してみたくなります。
子供たちにも読んで聞かせてあげたいです。
引き続き、どんな童話の世界が展開するのか楽しみです。
続刊が気になります!

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やはり面白いお話でした。今回の主人公は明るく元気な女の子、ひなた。転入生の紫織がクラスに馴染めていない様子が気になって、親切心で声をかけるのですが…。わがままとか自分勝手のようなわかりやすい性格の悪さではなく、よかれと思ってやることが相手を不快にしてしまうという、わかりづらいがよくあるトラブルの原因を、物語にあわせて納得できるように書かれているように感じました。

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自然と物語の世界に引き込まれて没頭させてくれる。

息子に読ませたら呼び掛けても気付かない位に集中して読むと思う。
子どもが夢中になって読める本って嬉しい。喜んでシリーズ揃えちゃう。親子で新刊が出るのを首を長くして待ってしまう。

想像は無限大でどこまでも繰り広げられるということを感じさせてくれる。

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ふしぎな図書館シリーズも3巻目。このお話が1番感情移入できました。
 今回の冒険は明るくポジティブな女の子ひなたが作者のアンデルセンと物語の中へ。この有名なアンデルセンが驚くほどの面倒くさい人。ネガティブだし、かまってちゃんだし。でも自作だから魔王グライモンが書き替えたお話の修正もちょちょいのちょい、と思いきや‥
 実は私もアンデルセンのお話はハッピーエンドにならないのが少し不満でした。そんな見方がこの本で解決できます。魔王の相棒あめのの「安っぽくってありふれた物語は、読みやすくて楽しいけれど、心に残らない。」という言葉に激しく頷けました。子どもたちにも薦めたいのはもちろん、私も読めて良かったでず。

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物語の持つ力は、おとぎ話の中にある真実、悲しみもなければ物語として完成しないということを子どもたちに楽しい物語で受け入れさせてくれると感じました。主人公が太陽のように明るい子ですが、その一面だけでは理解できないことがあり、受け入れていくことで成長していくのだと、
読者である子どもに語りかけているようです。
学校司書として、子どもにこの本を薦めたいと思った理由は、アンデルセン童話に自然に興味をもつことができる、アンデルセン童話がなぜ悲劇で終わってしまうのか、ハッピーエンドではダメなのか、人は多様性のある存在であることなどが、楽しい物語のなかに描かれているということです。

悲しみがあってこその喜びや輝き、物語の力は真実を描いているかにある、これらは子どもに伝わりにくいことであるが、昔話や童話を読むことで知らず知らず学んでいたのだろうと思いました。

グライモンのメニュー書きなど、廣嶋さんらしく子どもが楽しめる部分があるのもよかったです。

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物語をおもしろくさせるキーパーツを盗んで食べてしまう魔王がいる。キーパーツを盗まれた物語は書き替わって、同じ登場人物を使った全然テーマの違う物語になってしまう、という設定が魅力的。有名な童話のキーバーツが盗まれたらどうなるか、具体的に書き比べられたストーリーを通して、物語の魅力に迫る。
 けっして読書好きではない女の子ひなたが、物語の世界に飛び込まされて体験する冒険ファンタジー。
 すべての漢字にルビがふってあるのもすばらしい。

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「世界の図書館」で、改変されてしまったアンデルセン童話を、アンデルセン本人と一緒に元に戻すという設定が面白い。が、それだけでは終わらないところがまたいい。ハッピーエンド好きな明るい主人公・ひなたが、冒険を通じて大切なことを学ぶところに好感を持った。上質なエンターテイメントであると同時に、子どもの成長物語としても素晴らしい。シリーズのほかの作品もぜひ読んでみたいと思わされた。

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ストーリーマスターシリーズの第三巻。
今回は、明るい性格のひなたちゃんが、アンデルセンの物語の中に入っていく。
読後はいつも実際の物語を読んでみたいと思うのだが、今回はアンデルセンの書いた物語もさることながら、アンデルセンの自伝を読んでみたいと思った。
それぐらいアンデルセンのキャラクターが強烈だった。
当然、物語も面白いので、ページをめくる手が止まらない。
普段、本を読まない子や、ファンタジーが苦手な子でも、どんどん読めてしまうと思う。

いいと思うものが実はそんなにいいわけでもなく、よくないと思うものが実は必要なものだったり……。
自分がよくないと思うものを「それはそれでいいんだ」と受け入れるのは難しいけれど必要なこと。
それを道徳の教科書のような堅苦しいものではなく、主人公と一緒にワクワクドキドキできる物語にさらっと書いてあるところがいいと思った。

このレビューは参考になりましたか?

今回の主人公は、明るい性格の女の子、ひなた。シリーズによって、主人公のタイプが変わるのが面白いです。転校生とのやりとりと、本の中の冒険がリンクしていて、読んでいてとても感情移入してしまいます。きれいなハッピーエンドは読みやすいけど、物語に必要なものを教えてくれました。やっかいな相棒が何を書きたかったのか、という話が、人生についてを考えさせてくるとは奥深い。

このレビューは参考になりましたか?

シーリズ第3巻目の本作ですが、この作品を初めてよんでも十分楽しめるようになっています。
今回の主人公「ひなた」は、まっすぐで明るいけれど、よいと思ったことを押し通してしまうタイプ。一方ストーリーマスターアンデルセンは、すぐにマイナスモードに入ってしまう湿度の高いタイプ。正反対の二人が魔王グライモンと手下の「あめの」が変えてしまったストーリーを正していくのです。

全作通して言えることは、小学校の図書館には是非お勧めしたいということ。

子ども達は、長めのお話や昔ながらのお話にはなかなか手が出ません。知っていると本人は思っていても、聞いてみるとディズニー版のハッピーエンドしか知らない。作中のアンデルセンは多分「僕の作品はそんなんじゃない」と失神してしまうでしょうね(笑)。

アンデルセンの名作に触れていきながら、余白のある作品や、ハッピーエンドでない作品のよさも子ども達に伝わっていくだろうことがありありとうかがえます。
また、主人公が巻ごとに変わっていくことで色んなタイプの子がいて、それぞれに考え方が違うことも自然に受け入れらるのではないでしょうか。
この作品を読んだあと、「最後の真珠」が読みたい、と言う子が絶対出てくるでしょう。岩波少年文庫の中にあることが確認できました。今年の予算は使ってしまったので(笑)、来年度本作を購入したら隣に並べてコーナーを作りたいな、と思いました。

このレビューは参考になりましたか?

廣嶋玲子さんの著作を読むたび、どうしてこんなに魅力的な物語を編み出すことができるのでしょうと、感激します。
今回も読み終えた後しばらくの間、心が満たされた充実感に浸りました。
不思議な図書館シリーズの第三弾。今回のストーリーマスターはアンデルセン。そして相棒はいつも明るく元気いっぱいの太陽のような女の子ひなたです。自分の考えや振る舞いが周囲の人々も明るく元気にすることができると信じて突き進んできたひなたは、アンデルセンとお話を修復する冒険を通して、全ての人が持ついろいろな複雑な感情や心の奥深さを知ります。そして今までとは違う角度から物事を見られるようになるのです。魔王グライモンが消してしまったキーワードを見つけるというお話の筋がありながら、その周りに厚く構築された様々な要素が、人の生き方や考え方を考える機会を読者に提示してくれます。
短時間で、分かりやすい結論に到達することを好む今の子供たちに、是非時間をかけて味わいながら読んでほしいと感じた一冊です。

このレビューは参考になりましたか?

童話の古典ともいえる「アンデルセン」に親しんでもらいたい、と願って書かれたかは定かでないが、
著者が今の子ども達に、ハッピーエンドが全てではない、期待通りではない物語こそ心に残り、後になってその奥深さを理解するのだ、ということを伝えた買ったのではないかと思う。

主人公のひなたは、その名の通り明るく太陽のような女の子。
転校してきた紫織に積極的にかかわろうとするが、なんだか避けられているような...
こんなに一生懸命仲良くしようとしているのに...自分の親切心が通じなくて不満なひなたは、ある日学校の図書室で紫織を見かけ、彼女が手にしていた『アンデルセン童話集』が落ちているのに気がつく。
『アンデルセン童話』を読んでいた小さなころの自分を思い出していると、不意にしわがれた声がして...

結末が分かっている方が安心して読めるから、映画やドラマのノベライズが人気だったり、ブックトークも「続きは読んでみてね」ではなく、最後まで教えてほしい、と言われたり...。
昨今の子どもの読書姿勢は、自分たちの時代とは大きく変わっている。
先の見えない不安な時代だから、本の結末くらいは安心して読みたいのかも?
ハッピーエンドが好きなのも、これに通じている気がする。
でも本当は、そうではない結末から広がる想像力や、悲しみや辛さを読書で疑似体験することこそ
先の見えない時代を生きていく力になるのだと思うのだが...。

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アンデルセンワールドが何者かに変更されてゆく。物語の修復を頼まれた主人公は著者であるアンデルセンとともに物語の中に入り込む。悲劇が好きじゃなかった主人公だが、ハッピーエンドにされてゆく物語やアンデルセンを知るうちに、アンデルセンがなぜ悲劇を書くのかがわかってくる。人はなぜ悲劇を必要とするのか。明るい主人公も仲良くしたい転校生に避けられるという悲しみがあるからこそ理解する。

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グリム童話は物語を通した教えや教訓でアラビアンナイトはエキゾチックで豪華かつ壮大な物語な印象はその国の文化だけど、アンデルセン童話のメランコリックさは著者本人の気質だったのか。コミュニケーションするのはやっかいで面倒だけどその性格が物語を素敵に輝かせ世界中の人々の心に響いているとマイナス思考も捨てたもんじゃないんだなとちょっと嬉しかったです。

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