手で見るぼくの世界は

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刊行日 2022/11/14 | 掲載終了日 2022/10/31

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内容紹介

視覚障害への理解、共に生きる社会の実現のためにできることはなんだろう?


 視覚支援学校に通う佑は、この春から中学1年生。新しいクラスメイトも増え、寄宿舎での生活もはじまったが、佑の気持ちは晴れない。小学部から親しくしていた双葉が、ある事件をきっかけに学校に来なくなってしまったからだ。何度連絡をしても、双葉からの音信はない。道しるべのような存在だった双葉を失ってしまった佑は、授業や白杖の訓練に身が入らない状態が続いていた。

 いっぽう双葉は、事件の際にぶつけられた悪意に満ちた言葉への衝撃から、家の外に出ることができなくなっていた。「目が見えない人はひとりで外を歩くべきじゃない」と思っている人が、この世界にいることを知ってしまったからだ。そんな双葉を心配した母親に「伴歩・伴走クラブ」という団体を紹介された彼女は、クラブの活動を見学に行く。そして佑も、双葉に会いにいくという目標のために、苦手だった白杖の訓練に挑戦しはじめる……

 ふたりの主人公が、それぞれの葛藤を乗り越え、ふたたび世界に踏み出すまでを描いた物語。

視覚障害への理解、共に生きる社会の実現のためにできることはなんだろう?


 視覚支援学校に通う佑は、この春から中学1年生。新しいクラスメイトも増え、寄宿舎での生活もはじまったが、佑の気持ちは晴れない。小学部から親しくしていた双葉が、ある事件をきっかけに学校に来なくなってしまったからだ。何度連絡をしても、双葉からの音信はない。道しるべのような存在だった双葉を失ってしまった佑は、授業や白杖の訓練に身が入ら...


出版社からの備考・コメント

著者プロフィール
樫崎茜(かしざき・あかね)
長野県生まれ。2006年講談社児童文学新人賞佳作を受賞。デビュー作『ボクシング・デイ』(講談社)で、第18回椋鳩十児童文学賞、『満月のさじかげん』(講談社)で、日本児童文学者協会新人賞を受賞。その他の作品に、『ぼくたちの骨』『声をきかせて』(以上 講談社)、『ヴンダーカンマ― ここは魅惑の博物館』『星の町騒動記』(以上 理論社)、『星くずクライミング』(くもん出版)などがある。

著者プロフィール
樫崎茜(かしざき・あかね)
長野県生まれ。2006年講談社児童文学新人賞佳作を受賞。デビュー作『ボクシング・デイ』(講談社)で、第18回椋鳩十児童文学賞、『満月のさじかげん』(講談社)で、日本児童文学者協会新人賞を受賞。その他の作品に、『ぼくたちの骨』『声をきかせて』(以上 講談社)、『ヴンダーカンマ― ここは魅惑の博物館』『星の町騒動記』(以上 理論社)、『星くずクライミン...


おすすめコメント

視覚支援学校に通うふたりの主人公が、それぞれの目標にむかう物語を通して、視覚障害への理解や共に生きる社会の実現のために何ができるかを考えるきっかけを提供する物語です。

SNSで感想をつぶやいていただけたら嬉しいです! 尚、表紙、本文ともに製作段階のものですので、SNSでの画像公開はご遠慮ください。

視覚支援学校に通うふたりの主人公が、それぞれの目標にむかう物語を通して、視覚障害への理解や共に生きる社会の実現のために何ができるかを考えるきっかけを提供する物語です。

SNSで感想をつぶやいていただけたら嬉しいです! 尚、表紙、本文ともに製作段階のものですので、SNSでの画像公開はご遠慮ください。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784774333809
本体価格 ¥1,400 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

視覚支援学校での学びの様子や、佑が白杖歩行の練習で感じる不安や恐怖、不便さなどが詳しく書かれていて、先生方の適切な関わりと、時には反発しながらも、自らの気付きと、双葉を大切に思う気持ちから成長していく佑の姿に勇気をもらいました。また、心ない晴眼者の一言が双葉の心を傷つけたこと、心が痛みました。けれど、晴眼者がみな自分たちを傷つける存在ではないことを、伴歩・伴走クラブの人々との交流から感じることができて、双葉が再び歩き出せたことを嬉しく思いました。

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表紙が印象的で、次にタイトルが気になって、内容を確認してリクエストした本。視力がないのは生まれつきなのか後天的なのか、光を感じる力があるのかないのか、など、視覚障がい者とひとくくりに語られることで零れ落ちてしまっているもろもろを、主人公の友人たちのそれぞれの違いとして描くことで、自然にその存在を知ることができるようになっており、「見る」のは「視力」だけによるものではない、という気付きを多くの人に与えてくれる本だと思う。私自身は生まれつき視覚障害のある友人が日常的に使う「見る」という言葉からその輪郭を何となくとらえている気ではいたけれど、物を確かめるのに利き手しか使わない主人公の世界の広がりを彼の言葉で知ることなどを通して、理解が立体化した気がする。
いとうみくさんの『朔と新』と合わせて読むとより理解を深められそうです。ヨシタケシンスケさんの『みえるとかみえないとか』、浅生鴨さんの『伴走者』などと並べてコーナー作りたくなりました。

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視覚障害者である中学生たちの、リアルな日常と苦悩がこんなにも詳細に描かれた作品がかつてあっただろうか。歩行訓練や授業の様子、そして彼らがどんなことに躊躇し不安になり困っているのかなどを具体的に知ることができたのは大きい。白杖の練習を避けていた佑。町で怖い目に遭ってから学校に行けなくなった双葉。2人がそれぞれ周囲のあたたかな見守りや協力を得て、再び心を通わせながら歩み出す姿が眩しくて、ずっと応援したくなった。もし自分も目が見えなかったら…とイメージしながら、彼らが望む手助けができる社会になるといい。まずは自分から…。

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素晴らしかったです!
全盲の人を扱った作品…ドラマや漫画などを含め、目にする機会は今までも沢山ありましたが、この作品は、読むと、晴眼者である私たちが、どんな事を意識したら良いか分かるようになっています。
中学生となった主人公の授業の様子から、
手で物を見る人達は、
手で見られない物をどうやって学ぶのか知る事が出来ます。
白杖の訓練の様子から、
全盲の人達がどんな点に苦労し、どんな点に心を配って街中を歩いているのか、分かります。
ストーリー仕立てで、引き込まれて読んでいるうちに、知識が身につく。
子供達だけでなく、多くの大人にも読んで欲しい作品でした。

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まず、表紙のみどり色が心地よくて惹かれました。次に題名を読んで「なんのお話だろう?」と気になりました。そして視覚障害者のお話と知って、以前から障害者に対する福祉について知りたい私は「読みたい!」と思いました。
 読んでみたら、視覚障害者に対する理解がとてもストンと自分に入っていくように感じて、どんどん読み進めました。
 視覚障害でのお話でしたが、他の障害や、障害のない思春期の子供の気持ちも触れることができた気がします。
 先日、車を運転中に交差点を左折しようとした時に横断歩道前に白い杖を動かしながら歩いている人を見かけ、この本のお陰ですぐに視覚障害があることがわかり、早めに停止してゆっくりと待つことが出来ました。
 自分が成長出来たように感じられ、満足しています。

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