中国パンダ外交史

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刊行日 2022/10/13 | 掲載終了日 2022/10/13

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内容紹介

ランランとカンカンの来日から50年!
世界を魅了するこの動物は、どのように利用されてきたのか。

① 日本だけじゃない! アメリカもソ連もヨーロッパも、みんながパンダに会いたい!
19世紀の半ば、フランスの宣教師に「発見」され、世界に紹介されたパンダ。1936年、初めて「生きたパンダ」をアメリカに連れ帰ったのは、ある女性服飾デザイナーでした。1941年には、蒋介石の妻・宋美齢が懐柔策としてアメリカに贈呈。内戦後の共産党政権もその外交的価値を見逃さず、モスクワや北朝鮮に贈り、ロンドンでも大歓迎。パンダは世界に広がっていきます。

② 外相・大平正芳はパンダを知らなかった? 1972年「大ブーム」の表と裏。
日本での「パンダ誘致」の試みは、1950年代に始まっていました。1971年には、昭和天皇がロンドン動物園でパンダと対面し、満面の笑顔が報道されます。しかし、「佐藤栄作政権下ではパンダはムリ」といわれ…。友好と緊張にゆれる日中関係のなかで、パンダが果たした役割とは?

③ 台湾の動物園にパンダはいる? 北京五輪ビン・ドゥンドゥンのメッセージとは?
巨額の利益をもたらす密猟問題、芸を仕込まれ上海雑技団で人気者になったウェイウェイ。しかし、世界的な自然保護の動きとワシントン条約体制は、「パンダ外交」も大きく転換させました。「贈呈」ではなくブリーディング・ローンつまりレンタル方式へ。そして、習近平の一帯一路構想の中で、パンダ外交は多角化し、送られる国々にも変化が生まれています。

革命と戦争、経済発展。中国現代史の激動のなか、パンダはいつもそこにいました。
ぜひ御一読、御高評のほど、よろしくお願い申し上げます。


●著者●家永真幸(いえなが・まさき)
1981年生まれ。2012年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻満期退学、15年修了。博士(学術)。現在、東京女子大学現代教養学部国際社会学科准教授。おもな著書に、『国宝の政治史―「中国」の故宮とパンダ』(東京大学出版会、2017年、第39回発展途上国研究奨励賞、第13回樫山純三賞学術書賞受賞)、『台湾研究入門』(共編著、東京大学出版会、2020年)ほか。

ランランとカンカンの来日から50年!
世界を魅了するこの動物は、どのように利用されてきたのか。

① 日本だけじゃない! アメリカもソ連もヨーロッパも、みんながパンダに会いたい!
19世紀の半ば、フランスの宣教師に「発見」され、世界に紹介されたパンダ。1936年、初めて「生きたパンダ」をアメリカに連れ帰ったのは、ある女性服飾デザイナーでした。1941年には、蒋介石の妻・宋美齢が懐柔策としてアメリカに贈呈。...


出版社からの備考・コメント

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出版情報

ISBN 9784065297278
本体価格 ¥1,600 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

パンダという切り口から中国の外交史をたどった珍しい本。だれにでも親しみを感じさせるジャイアントパンダだが、最初は中国国内でもたいして認知されていなかったというところから、中国政府が次第にその価値に気づき、最大限に利用しようとしていく様子が詳細に語られている。大変興味深く、文章も読みやすい。

日本でパンダブームが起きるたびに、「かわいい!」と感じると同時に、中国は何を思ってパンダを送って来たのかといぶかしく感じてもいた私のような人たちにとっては、まさに知りたかったことが詰まった本だ。

写真や図版を多くとりいれ、章立てや見出しなども工夫されているので難易度は高くないと思う。が、さすがに新書レベルの本を読める人でないと厳しいので、現代の高校生でこの本を読める層は限られてくるかもしれない。

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日本でも大人気のパンダ。そのパンダが日本に来るまでの日中間のやりとりや思惑、他の国への中国からの譲渡や貸し出しの外交史が分かりやすいです。
これまで中国からのどこの国へ、なんという名前のパンダがいつ行って何歳まで生きたかなども図表になっていたのも、参考になり、よかったです。
中国の人たちに知られるより早く、海外で人気になったパンダ。一頭一頭のことにも思いが馳せられます。

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パンダ1頭につきレンタル料1億円。これを知った時、さすが世界中で活躍する中国人だと思ったものである。しかしそのパンダにこれほどの深い歴史があり、世界中で愛されるこの珍獣が外交の舞台で活躍してきたことを改めて知った。
何よりこのパンダが狩猟の対象として欧米の富裕層の関心となったことは植民地化が当たり前だった時代の残酷な事実である。それが生け捕りにされて重宝された時代から、動物保護を先取りする形での外交、感謝を表す形ののパンダ贈呈、貸与と言った現在の中国の政策へと変化していく。
日本以上に外国の餌食とされ、内戦も経験し、今なお続く権力争いの中にある国の「国宝」としてのパンダ。愛らしい姿と仕草で世界中に幸せを振りまきながら、パンダマスコットの変容と同じく、その存在意義を変えて行くのかもしれないと感じさせてくれる。

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パンダという観点から中国の歴史、特に外交の歴史を斬る。
とても斬新な試みの書。
各時代のパンダの個々のデータも挙げられ、研究をまとめあげられた印象の内容の濃い作品だった。
それにしても、パンダ、珍獣として、どうしてここまで人々の心を掴んで離さないのか。そのせいでこうやって、存在が「利用」されていることに複雑な気持ちにもなる。
今の、レンタル、という方法をとるようになった変遷も書かれている。

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