きみが忘れた世界のおわり

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刊行日 2022/10/24 | 掲載終了日 2022/10/23

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内容紹介

完成間近の卒業制作を教授に酷評された木田蒼介は、自分の過去――交通事故で亡くした幼馴染・河井明音をテーマに作品を描き直すことを決める。
しかし、蒼介は彼女にまつわる記憶を完全になくしていた。
明音に関する情報を集めるうち、蒼介の思い描く明音像を投影した幻覚・アカネが現れる。
蒼介は、徐々に失われた記憶を辿っていく。

第16回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。

完成間近の卒業制作を教授に酷評された木田蒼介は、自分の過去――交通事故で亡くした幼馴染・河井明音をテーマに作品を描き直すことを決める。
しかし、蒼介は彼女にまつわる記憶を完全になくしていた。
明音に関する情報を集めるうち、蒼介の思い描く明音像を投影した幻覚・アカネが現れる。
蒼介は、徐々に失われた記憶を辿っていく。

第16回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、...


おすすめコメント

王道の青春小説ではありますが、交通事故でなくなった幼馴染の視点から描かれる青春×SF小説です。
第16回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作品で、選考委員の宮内悠介さんからは
「芸術を通して死者と向き合う普遍的な取り組みに、死者視点の二人称と、さらにはSF的な趣向を加えた技巧的な意欲作」
と評していただきました。
二人称小説という形式で描かれた本作をどうかお楽しみください。
――担当編集者より

王道の青春小説ではありますが、交通事故でなくなった幼馴染の視点から描かれる青春×SF小説です。
第16回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作品で、選考委員の宮内悠介さんからは
「芸術を通して死者と向き合う普遍的な取り組みに、死者視点の二人称と、さらにはSF的な趣向を加えた技巧的な意欲作」
と評していただきました。
二人称小説という形式で描かれた本作をどうかお楽しみください。
――担当編集者より


販促プラン

読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。

また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

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作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業局販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

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出版情報

ISBN 9784065293225
本体価格 ¥1,500 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

なぜ蒼介は亡くなった幼馴染みの明音のことを忘れてしまったのか。二人の関係性をあれこれ考えながら読み進める。それはラベリングできないような二人だけの関係だった。そういう関係性を表す言葉がミチカちゃんの言葉含めとても良かった。

なぜ明音を忘れてしまったのだろう。蒼介の失った記憶を辿るのは苦しさもあった。でも青春時代ってそういう苦しささえ成長するための重要な経験値なのではないだろうか。
その苦しささえも愛しく思えるほどの青春小説だった。
若い人だけでなく、幅広い世代におすすめしたい。

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美大4年生の蒼介は卒業制作の油絵を描き直すことを決意する。最初はゼミの担当教授への反感からだったが、次第に自らの過去を遡ることになる。6年前、蒼介は交通事故に遭い、その後遺症で左足が不自由だ。だが、同じ事故で幼馴染の明音を亡くし、彼女に関する記憶のすべてを失っていた……。
二人称“きみ”で紡がれる物語は、静かな、だが深い余韻を残す。最初は語り手である“わたし”と、呼びかけられる“きみ”が誰だか不明で混乱するが、次第にその構図が見えてくると、なるほどと納得する。

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きみとわたし。
もう決して会うことはないけれど、過去にそして心の礎にいる確かなもの。記憶を失って、その姿を過去にあった出来事を周りの人から聞くことで思い描き、音楽と絵画が混じり合い、色や音があふれる感じがしました。
事故は悲しすぎるけれど、前に進んでいく蒼介を一緒に応援したくなりました。

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蒼介、美大で才能を評価されるだけあり人間的にはなかなかのダメ人間。

蒼介に好意を寄せる明音といい彼女候補の茉莉、絵画教室のミチカもきっと風変わりな娘なんだろうな。

イチオシは小学生のミチカ。彼女のセリフがこの作品の肝じゃないかなと思う。

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美大生の木田蒼介は、幼馴染の河井明音をテーマに、卒業制作に心血を注ぐ。
二人は高校生の時、共に巻き込まれた交通事故で、蒼介は左足の機能と、明音に対する記憶を失い、彼女は命を失ってしまった。

彼女との過去の記憶を取り戻すため、蒼介の葛藤と、取り巻く人たちの苦しみが始まる。
物語が、そこに生きているかのような明音自身の視点から語られるのも興味深く、新しい。

二人がお互いの才能を認め、理解していたことを示す交換日記とはどんなものだったのか知った時、
更なる感動に包まれる。

過去は変えることはできないけれど、
気持ちや立場で、過去の見え方は変わる、ルビンの壷のように。

ラストは、
二人が共に、描き、作曲した「リメンバー・マイ・エモーション」が、
あなたの目に、耳に押し寄せてくるだろう。

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タイトルそのままの小説でした。
主人公の幼馴染がこの小説の話し手だったり、主人公が作り出した幻影の幼馴染も登場したりで、若干の読みづらさは感じましたが、それも初めのうちだけで、先が気になり、一気に読み終えてしまった作品です。250ページちょっとの小説でしたが、もっと長い作品のような気がしました。
美大の卒業制作に勤しむ、才能豊かな主人公。事故で失くしてしまった幼馴染との過去を辿っていき、作品に反映させ、時にはそれを否定され、また取り組み、、、。その過程で、主人公は失くしてしまったものたちを取り戻していくように思えました。
最後はハッピーエンドでしょうか。
次第に強さを見せていく茉利さんも、良い味を添えていたように思いました。

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きみが忘れた世界のおわり/実石沙枝子

-世界のおわりは、新たな希望へのはじまり-

不幸な事故で記憶を失った大学生の蒼介が、自分と向き合って止まっていた時を取り戻し、
記憶と未来を手に入れる感動ストーリー

記憶障害が回復するのは一瞬かも知れないが、そこに向けての内面の揺らぎは目には見えないものだと思う。
それを、ちょっと不思議な幽霊と幻覚、つまり、過去の真実(明音)と、記憶を取り戻す過程(アカネ)
として表現したところが新しくかつ、美しいと思う。

そして、ちょっと偏屈な主人公の蒼介を支えてくれる家族や友人・生徒、そして恋人たち…みんな温かかった。

新鮮な切り口と、出てくる登場人物全てが無駄なく記憶のパーツを埋めるきっかけを与え、
そしてみんな温かい物語に感動しました。
素敵な物語をありがとうございます。

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「きみ」と語られる物語はどこまでも優しく、それでいて厳しくもあり、読んでいてとても引き込まれました。

二人称的な視点、幽霊とも言えない存在(現れるものではなく見出していくものという点で強いて言えば「気配」でしょうか)、記憶と創作というテーマの面白さ、複雑さは映像化の可能性も感じさせるものだったと思います。しかし、終盤、主人公が幼馴染の記憶を思い出すこと、卒業制作を完成させることの部分には消化不良を感じたことも事実です。彼女を「わかる」ことが、彼女を「描く」ことに何をもたらすのか。そこが見えてくると、より面白かったのではないかと思いますし、私もその方法を考えてみたいと思いました。

しかしながら、読んでよかったと思えたことは間違いないです。出版前の貴重な原稿を読ませていただき、感謝いたします。

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想像していた物語とはちょっと違っていました。
まず、死者視点の2人称というのが、思いのほかに乾いていて、とっつきにくくて。ただ、視点人物の明音のキャラクターを知るうちに、キャラと語り口が合っていると気づき、物語に入り込みました。
蒼介(生者)と明音(死者)、アカネ(蒼介の幻想)という関係が最初わかりにくかったのですが、やはりこちらも明音を理解してくると、明音とアカネの違いが面白かったです。

作品を通して、蒼介と明音のひと言では表せない関係性が描かれていきます。周囲の思い込みに本人の気持ちさえ歪むという過程がうまく描かれていて、そこが一番印象に残りました。

とても面白かったです!
前半がわかりにくく途中まで物語に入り込めなかったがちょっと残念。
視点や蒼介のキャラや、二人の関係性などとてもユニークだったわりには、全体を通して見ると予定調和過ぎると思いました。

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美術と絡む、失った記憶を取り戻す話というイメージから、ほっこり青春作品と思っていました。ところが、気持ちよく裏切られたSFテイストが面白い。死者から見た二人称の書き方も、この話には合ってますね。どんな結末なのか見ごたえありです。

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「きみ」という二人称での文が、なぜ?なんのために?と不思議な感じで読み進めた。
語り手の正体が徐々にあきらかになるにつれ、ああ・・と納得。
まるで、自分の半分が消えてしまったかのような喪失感、それを抱えて生きるのはあまりにもつらい。
忘れたまま生きていけたら、もしかしたら、その方が幸せかもしれない。
忘れて生きていく幸せと、痛みを抱えて生きていくつらさ・・。
どちらかを選べと言われたら、自分はどうするだろう。
そんなことをずっと考えながら読んだ。
読めてよかった。

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卒業制作の為に記憶がすっぽり抜けた亡くなった幼なじみの記憶を思い出していく話。
自分も大切なひとを亡くしたことがある。
高校生にとって好きなひとやかけがえのない人を失くすことは身が抉れるような経験だ。
蒼介はショックからか記憶ごとごっそり失くしてしまった。
そもそも身近なひとを亡くしたとき。嫌な記憶は全く出てこない。都合が良いのか思い出しか出てこない。それを無理矢理思い出そうとするのはこの上ない試練だと思う。
この物語の語りべは故人である明音である。客観的な描写に初めは戸惑って読み進めるのが難しかったけれど、物語が進むと嘘みたいに読む手が止まらなくなった。
本人はこざっぱりとしているけれど、やっぱりやりきれない。親御さんの想いを想像すると胸が張り裂けそうになる。
蒼介の未来を明音や周りの大人と一緒に応援したくなった。

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失われた幼馴染の記憶を取り戻す物語で、掘り下げれば掘り下げるほど、彼女が単純な言葉では括れない存在であることは浮き彫りになってゆく展開に鳥肌が立ちました。途中からはもう読むのを止められなかったです。正直ここまで心揺さぶられるとは思いませんでした。

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読み始めた時は“きみ”と語りかける人物が誰を指すのか分からず戸惑いましたが、読み進むに連れて分かってくるとめちゃくちゃ切なくて、引き込まれて、一気に読みました。

明音を思い出そうといろんな人から話を聞いていく蒼介。それぞれが亡くなった明音に寄せる思いに泣きそうになった。子供がいるので一番共感出来たのは、明音の母親に対してでしたが、想像するとなんとも言えない気持ちになりました。

徐々に真実に近づいていく蒼介。すべてを思い出して交わされる蒼介と一國との病室での会話がとても良かった。読み終えてからタイトルを見ると、あぁそう言う意味だったんだなと納得。蒼介が卒業制作で描いた絵、見てみたいな。

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語り手明音と、きみ・蒼介と、きみが想い描いた「アカネ」の関係性の不思議。少しずつ思い出した明音の真実、生きていくために作り出した「アカネ」。
彼女を思い出さないと世界を取り戻せない。
彼女を思い出すことは自分を取り戻すこと。ソウルメイトを失ってしまった苦しみと焦燥感が、忘れていた、忘れたかった過去を取り戻し再生していく描写が素晴らしい。

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一枚の絵の創作過程の物語、芸術家の一点集中の頭の中や芸術家同士の絵と音楽での会話は、芸術にはうとい自分では到底かなわないことなのでとても興味深いし、芸術家に振り回される周りの人達の主人公に才能がなければこんな奴と思いながら接する感じも面白かった。

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交通事故により自分の目の前で亡くなった明音の記憶が全くない美大生の蒼介は、卒業制作で明音を描くことを決意する。描くために、彼女のことを調べ始め、少しずつ記憶の欠片を取り戻しながら、自分自身にも向き合っていく。互いの才能を認め、お互いにとってかけがえのない存在だったことに気づいた蒼介が完成させた卒業制作。二人称で描かれる作品をあまり読んだことがないので最初は戸惑ったが、読んでいるうちに、独特のすれ違い感というか、距離感というか、離れてしまった寂しさのようなものを感じ、違和感なく読み進めることができた。絵画と音楽という違う分野の芸術の才能を持つ幼なじみ同士が育んだ絆。目で追っているのは字なのだけど、蒼介が作りあげる色彩豊かな絵画が目の前に現れ、明音が奏でる伸びやかな音色が聞こえてくる気がした。

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読み始めはなんて事のないお話だと思っていましたが、第五章の辺りで(ミチカちゃんの言葉を借りて)どどーんって感じがしました。記憶が無くても芸術家って変わった人が多いし、蒼介の茉莉さんに対する態度とかそれが普通なのかなと思っていましたが、少しずつ明音のことを思い出していくにつれてそれは違うなと。蒼介の記憶と一緒に読み手の気持ちも変わっていくお話だと思いました。最後の「それじゃあ、また」に明音の(それまでの)蒼介への想いが現わされているように感じました。

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