ほしとそらのしたで

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刊行日 2022/11/04 | 掲載終了日 2022/11/11

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内容紹介

ーおねがいです。ほしを だしてください。

『なんでもや』のかににかかってきた、魚のお母さんからの電話。

何もしてあげられないかにのやるせない思いは

あぶくとなって、やがて空へのぼっていき…。

(「ぱちん ぱちん きらり」より/ほか5作品)

「第12回赤い鳥文学賞」を1982年に受賞した『ほしとそらのしたで』が、受賞40年の節目に、装い新たに復刊します。星と空をテーマにした美しい短編集。イラストはすべて、高畠純による新規描き下ろしです。思いやりの気持ちと小さな幸せが詰まった、心あたたまる1冊です。


●小学校低学年〜
 


【著者紹介】
 
矢崎節夫(やざきせつお)作

1947年東京生まれ。童謡詩人佐藤義美、まど・みちおに師事し、童謡・童話などの世界で活躍。1981年刊行の『ほしとそらのしたで』(フレーベル館)で第12回赤い鳥文学賞を受賞。童謡詩人金子みすゞの遺稿を発掘し『金子みすゞ全集』(JULA出版局)を編集、以後その作品集の出版に携わる。山口県長門市にある金子みすゞ記念館の館長をつとめる。2021年児童文化功労賞受賞。 


高畠 純(たかばたけじゅん) 絵

1948年名古屋生まれ。1983年、『だれのじてんしゃ』(フレーベル館)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。2004年に『オー・スッパ』(講談社)で第9回日本絵本賞、2011年に『ふたりのナマケモノ』(講談社)で第42回講談社出版文化賞絵本賞受賞。『なんでもかいけつ! テレビマンボルフ』(教育画劇)、『ペンギンたんけんたい みなみのしま』など作品多数。

ーおねがいです。ほしを だしてください。

『なんでもや』のかににかかってきた、魚のお母さんからの電話。

何もしてあげられないかにのやるせない思いは

あぶくとなって、やがて空へのぼっていき…。

(「ぱちん ぱちん きらり」より/ほか5作品)

「第12回赤い鳥文学賞」を1982年に受賞した『ほしとそらのしたで』が、受賞40年の節目に、装い新たに復刊します。星と空をテーマにした美しい短編集。イラストはすべて、高畠...


おすすめコメント

★赤い鳥文学賞受賞作品が、40年の時を超えていま復刊!

★児童文化功労賞受賞、矢崎節夫が贈る、6つの名作童話。

★小学校低学年の子どもたちが初めてふれる読み物にぴったり!

★赤い鳥文学賞受賞作品が、40年の時を超えていま復刊!

★児童文化功労賞受賞、矢崎節夫が贈る、6つの名作童話。

★小学校低学年の子どもたちが初めてふれる読み物にぴったり!


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784577051108
本体価格 ¥1,360 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

わたしには天賦、天命を思い出させる物語でした。天賦は英語で ” gift ” 、天命は ” calling ” といったりします。
生まれつきに「与えられた才(=gift)」。他人にはない才能は思春期には、往々にして戸惑いのもとにもなるけれど、それは、自分の天命に気付くヒントであるように思います。与えられた物が一つだけじゃないときには、たしかに振り回されるけれど、「呼ばれ(=calling)」るように、導かれていく景色の中で、自分の心の「うずき」と「よろこび」を知るようになります。それが、自らの使命にきづくということ。その時には、いくら優れていても要らないものはアッサリ捨てる。選んだ才を磨き上げ、自らの命を世のため、人のために捧げたいとおもう・・・
この物語に登場する、かにも、せみも、つゆくさも・・・みんな、それぞれ、いさぎよい。自分が生きていくだけのことを考えている人間が、やがて、ネジを巻いてもらわないと動けなくなるのにたいして、彼らの思いは透明で、永遠です。ただ、より純粋に、より透明に、だれかのしあわせを思う。それが、彼らの生きるということ。時間を使うということ。それが、きっと、いさぎよい。
矢崎節夫さんは。物語の「なんでもやさんの かに」のように、子どもたちの未来を守ろうと、いのちつきるまで、物語を綴り続けておられるのですね。ずっと、ずっと、ずぅーと。
「矢崎さんは児童文学で生きていく人だから」と、選ばれた矢崎さん。金子みすゞさんを見出す仕事も、自ら見出された矢崎さんの、天命の一つだったのかもしれませんね。
「いつか もっと おおきくなったら、だれかの ねがいごとを かなえておやりよ」えんとつそうじやの おじさんの ほしのこ へのことば・・・これは、わたしへの、あたたかなエールです。
ありがとうございました。

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美しい情景を、やさしいことばでつむぎだされているので読み聞かせにも、読める子には自分で何度も読むのにとても良い。

命のはかなさ(にじとつゆくさ)や、季節のうつろいと小さな命(すずむしりーん)について書かれているこの短編2つは特に、自分にとっても印象に残る話で、小さな子どもにとっては、わからなくても何か心に響くものなのではないか。
最初は感情に名前が付けられない気持ちでも、どこかでまたその小さな芽が芽吹いていけばよい。そんな小さな宝石がたくさん集まった短編集である。

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40年のときをへて、復刊された6つの幼年童話。
どれも澄んだ香気と温かな思いに満ちて、わたしの中にふぅわりと降りてきます。
青空と星の物語。光の下でも、夜の闇の中でも、心に触れるものがあることに思いを致せば、それは自分を支えるものとなってくれる。
他者への眼と発信、交流。お互いの思いが交錯する時、そこに生まれる何か。そういう密やかで美しいものを、このお話たちは掬い上げています。

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ふふっとほおが緩むようなもの、ほろっと涙がこぼれるようなものまで、短い話六つからなる幼年童話。
懐かしい感じがすると思ったら、四十年前に出版されたものの新装版だった。
星に関する話が多く、一話も短いので、子どもを寝かしつけるときに読むといいかもしれない。
ほとんどがひらがなで書かれており、数えるくらいしかない漢字にはルビがふられているので、低学年の子どもが自分で読むのにも適していると思う。
高畠純氏の絵も、お話とよく合っている。

今の子も星空を見上げたりするのだろうか。
忙しい現代だが、空を見上げる心と時間の余裕があってほしい、そういう思いから、今、この物語の新装版を出したのかもしれない。

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この本には六つのお話が納められています。絵よりは文集の方が多いですが、かなで書かれているので、小学校低学年なら、自分で読むことができると思います。このような本をきっかけにして、本好きの子供が育てばいいですね。絵は、最初のお話と最後のお話には全部ではありませんが、カラーになっています。あとは白黒なので、絵本を卒業してから次に読むものとしていいと思います。

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1981年にでた初版からほぼ40年の時を経た再販、という本を読ませていただいた。金子みすゞさんの遺稿を発掘しまとめ上げ、記念館の館長をつとめられている著者。
言葉の選び方。読みながら、そして読み終えて感じたのは。ほとんど漢字を使わない、ということは子供でも読めるようにという点でよくある。でも大抵の場合大人にとっては一瞬読みにくかったりすることがある。それは日本語という言語の特性で、習うのも書くのも面倒が多い漢字、がいちいち意味を持っているせいで、文章の理解を助けていることがわかるのだが。この本は、なぜだか、そういうひらがなの読みづらさを感じないのだ。なぜなのだろう。
そして、時々、うわあ、ってため息をつきたくなるほどの、自然で美しいアイディア。高畠純さんがこの世界を彩る。
素敵なものを読ませていただけました。

矢崎節夫さんについて:
「童謡詩人金子みすゞの遺稿を発掘し『金子みすゞ全集』(JULA出版局)を編集、以後その作品集の出版に携わる。山口県長門市にある金子みすゞ記念館の館長をつとめる。2021年児童文化功労賞受賞」

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