憐憫

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刊行日 2022/11/07 | 掲載終了日 2022/11/14

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内容紹介

かつて子役だった沙良は、芸能界で伸び悩んでいた。自分の正体をまったく知らない人間に出会いたい──そんな折に酒場で偶然出会った柏木という男に、たまらない愛しさと憐憫(れんびん)を感じた──。愛に似て、愛とは呼べない関係を描く、直木賞作家の野心作。

かつて子役だった沙良は、芸能界で伸び悩んでいた。自分の正体をまったく知らない人間に出会いたい──そんな折に酒場で偶然出会った柏木という男に、たまらない愛しさと憐憫(れんびん)を感じた──。愛に似て、愛とは呼べない関係を描く、直木賞作家の野心作。


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★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

★表紙は仮のものです。変更の可能性があります。

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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784022518682
本体価格 ¥1,600 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

愛なのか、それとも愛ではないのか。この感情に名前をつけようとするたびに、迷子になった子供のように途方に暮れてたたずむ。重ねた肌が離れていく空しさ、汗ばんだ肌が冷えていく時の心もとなさ。掴み損ねた言葉ばかりが、空回りしていく。

忘れられない香りのように、余韻だけがただ残る。

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柏木さんは人間として本当に存在していたんだなぁと。不思議と安心しました。
愛ではないけれど求めてしまう人。心が求めているものを見付けて、気付いて、生きていく。女性の弱さと強さをひしひしと感じました。
「彼が分かっている、ということを私は分かっている、ということを彼が分かっていること。」ここ、読めば読むほど好きです。どんなに安心できるだろうと、どんなに大事なことだろうかと。もしかしたら誰もが心のどこかで求めていることかもしれません。
言葉の一つ一つを噛み砕きながら一気読みしました。
素敵な作品をありがとうございました。

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子役としてデビューした沙良は、経験をつみながらも、
体やメンタルの不調でその実力が発揮できずにいた。
そのうえ、親や親類が絡む金銭問題にも悩まされる。

そんな時に出会った柏木に憐憫を感じたのは何故か。
その憐憫は誰に向けられたものなのか。

人は自分が壊れて始めていることに気づけない。
自分をわかってくれる人に出会い、相手が自分をわかっていると自分も気づくことで救われたいと思う。

ある意味、哲学的な島本理生だ。

そして、最善の選択をした時、
後悔はしないと、あなたは言い切れますか?

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彼が分かっている、ということを私は分かっている、ということを彼がわかっているということ。
信頼のある言葉とは裏腹に、綱渡りのような恐ろしさと揺らぐ気持ちも感じる。
不安定な気持ちを抱えた紗良が素性の知らない柏木の中に自分に似たものがあることに安堵したのか。恋愛とは違った労りのような逢瀬。
彼の失ったものと紗良の失ったもの。
彼の憐憫さは、紗良の憐憫でもある。
口にしない想いをわかってくれる人かいる。
それだけでよいと純粋に思った瞬間があったことは紗良を強くしてくれるのかもしれない。
人は見るよりも見られたいものだという人間の欲望と後悔はずっと続いていくような…。
余韻のある物語に魅せられてしまいました。

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島本さんの作品を読むといつも底無し沼にずぶずぶとはまっていくような気持ちと、どこか許されているような気持ちとでぐちゃぐちゃになるんですが、今回はあまりにもかけはなれた設定だったせいか(いつもが自分に近い設定というわけではないのですが)わりと冷静に読めました。
自分のことを自分のように理解されたら、離れがたいし、手放したくなくなる、かも。でも、本当に理解されているかなんて実はわからないというか主観であって、結局は弱さとか強さとかは、匙加減くらいの些細なきっかけで天秤が傾いてしまった状態かも。そんなことを考えているとタイトルの憐憫は何に対してなのか、と考えずにはいられませんでした。

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心がきゅうっとしっぱなしでした。
島本理生さんの小説の好きな雰囲気がそのまんまに表れていて、まさに待望の新刊です。

とても親切で理解のある旦那さんだと思っていたので、浮気のわけも、心が離れているわけもよくわからないままでした。
理屈でないところがリアルなのかもしれません。

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