彼女たちのいる風景

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刊行日 2022/11/28 | 掲載終了日 2022/11/27

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内容紹介

生きづらいけれど、生きていたい。私たちはもう一度、産声を上げる。

私たち、38歳。全てが順風満帆にすすんでいる、はずだった。
出産によって「マミートラック」に追いやられてしまった凛。
「シングルマザー」として、発達障害の子供を抱え貧困から抜け出せずにいる響子。
週刊誌のサブデスクまで上りつめがらも、「不妊治療」がうまくいかない美華。

月一回のランチ会で愚痴をこぼすことでストレスを解消していた私たち。
いつの間にか「本当の悩み」は避けるようになっていた。
誰にも言えないその感情はやがて――。

相手を見下すことでしか自分の人生を肯定できない「私」は心が汚れているのだろうか。
「女」、「妻」、「母」。
役割を背負わされ、反発しながらも生き抜く、三者三様の戦い。

令和版『女たちのジハード』!

著者:水野 梓
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部、オレゴン大学ジャーナリズム学部卒業。警視庁や皇室などを取材、原子力・社会部デスクを経て、中国特派員、国際部デスク。ドキュメンタリー番組のディレクター・プロデューサー、夕方のニュース番組のデスク、系列の新聞社で医療部・社会保障部・教育部の編集委員を歴任。


生きづらいけれど、生きていたい。私たちはもう一度、産声を上げる。

私たち、38歳。全てが順風満帆にすすんでいる、はずだった。
出産によって「マミートラック」に追いやられてしまった凛。
「シングルマザー」として、発達障害の子供を抱え貧困から抜け出せずにいる響子。
週刊誌のサブデスクまで上りつめがらも、「不妊治療」がうまくいかない美華。

月一回のランチ会で愚痴をこぼすことでストレスを解消していた私たち。
いつ...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

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○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、...


おすすめコメント

著者の水野梓さんは、『蝶の眠る場所』『名もなき子』という社会派ミステリを立て続けに発表し、注目を集める作家さんです。今回書かれたのは、女性たちが傷つき、悩み、倒れ、それでもまた生まれ直す物語でした。

これまでと違うテーマを選んだのはなぜか。水野さんは、今よりもハラスメントが露骨な男社会でキャリアを切り拓かれてきました。今日に至るまで、苦難と忍従を強いられることも多々あったはずです。ですが水野さんは、不幸なことさえ前向きな話に変えてしまうのです。例えばつらい時、人生が差し出してきた酸っぱいレモンがあったとします。それは涙が出るほどに酸っぱい。口に入れるのも嫌なものだったとします。でも水野さんは、その酸っぱいレモンでおいしいレモネードをつくってしまうのです。

ご自身の経験はもちろん、同じ時代を生きてきた女性、そして後に続く者たちの経験を下敷きに書かれた本作は、共感と祈り、願いと失望の連続で、読み終えたとき、涙が頬を伝っていくはずです。

どうか、水野さんの新たな飛翔をご覧ください。

酸っぱい話ですが、最後においしいレモネードが待っているはずです。

著者の水野梓さんは、『蝶の眠る場所』『名もなき子』という社会派ミステリを立て続けに発表し、注目を集める作家さんです。今回書かれたのは、女性たちが傷つき、悩み、倒れ、それでもまた生まれ直す物語でした。

これまでと違うテーマを選んだのはなぜか。水野さんは、今よりもハラスメントが露骨な男社会でキャリアを切り拓かれてきました。今日に至るまで、苦難と忍従を強いられることも多々あったはずです。ですが水野さん...


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著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。

また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

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作品の拡材や指定配...


出版情報

ISBN 9784065295953
本体価格 ¥1,800 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

夢を持って社会に踏み出した若者は、
その夢が阻まれることも、敗れることも想定していない。

共に、三人三様の道を踏み出した凛、響子、美香。
15年の年月が経ち、様々な要因から、
それぞれ生きづらさを抱えることになってしまう。

出産によって仕事を制限させられる凛。
自ら、シングルマザーを選び、しかも、繊細過ぎるわが子の接し方に悩む響子。
出世をしながらも、子どもを持つことができない美華。

友人だったはずの彼女たちが、お互いの境遇を羨んだり、妬んだりし、そんな自分に嫌悪感を抱く。
彼女たちの叫びが、これでもかと、頭の中で響き渡る。

あるいは読み手の人生が、彼女の誰かの生き方に重なるかもしれない。
どういう生き方を選んだとしても、また選べなかったとしても、そこに幸せを感じるかどうかは、あなた次第なのだ。

ラストは、温かな情景が広がり、やりきれなさが中和された。
人が支えあっていく社会が広がっていって欲しいと、改めて想う。

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まだ38歳と捉えるが、もう38歳と捉えるか。同級生だった3人の想いは、それぞれ複雑だ。
後悔のない人生などないと言われるが、どうしても幸せの価値を他人と比べることで計ってしまう。互いの胸の裡は知るよしもない。
仲が良かったからといって、何でも話せるわけではない。希望や夢を語り合った者同士だからこそ。ましてや同情なんてされたくない気持ちは、きっと誰の心にもあるものだと思う。
女性の辛い、苦しい、思うにならない人生の苦味が詰まっていた。
そして、傷つき悩んだ先に自ら選びとる力強さも感じられました。
そして、そして…ああ、そうなのねと。
『蝶の眠る場所』『名もなき子』で社会派ミステリを描いた水野さんの新たな一面を見られたような気がします。
鼻の奥がツンとして涙を堪える。
なんかもう、こんな気持ちになるとは思わなかった。
私たちは孤独じゃないよ。
向かい風が吹き、先のわからない道を歩いているならば、それでも顔を上げ堂々と生きていきたいと強く思いました。

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よかった。
同世代として、自分事のように一緒に妬み、喜び、悲しみながら読みました。
仲の良い友だちなのに、それぞれの人生をそれぞれが無い物ねだりして妬みながらも、助け合い生きていく姿。
治療か延命か。仕事か出産か。数々の分岐点で悩みながらも、前に進む姿。
文中のいくつかの言葉に共感しながら激励を受けながらの読了。

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まだまだジェンダーレスという言葉だけが一人歩きしている世の中、学生時代の仲間3人が社会に出て、夢を打ち砕かれ、時に現実と理想との厳しい狭間でもがき、それでも前を向いて歩いて行く、三者三様の揺れ動く感情がそれぞれ突き刺さる。持ち物や言動で格差を感じつつも、やはり学位時代の根っこは強いのだなぁと、希望を捨てなかった女性達にエールを送りたくなる、そんな一冊。

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テレビ局の報道という典型的なオールド・ボーイズ・ネットワークで働いたからわかる「世間の不条理」が詰まっていて息苦しくなってくるが、これが現実。
出産によるマミートラック、発達障害の子を持つシングルマザーの貧困、うまく行かない不妊治療など、女性の置かれた立場と直面する問題は、まさに今の日本の失われた30年の閉塞感を思わせる。
でも読後感を悪くしない、希望が望めるラストでいろいろ救われる。

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社会に出て、運や選択の積み重ねによって自分の人生で得られるものと得られないものがはっきり見えてきたときに、他の人と自分を比べずにいることは難しい。
未来に同じような可能性が広がっていると思っていた、大学時代の友達とは特に。
38歳の彼女たちが抱える悩みはどれも、これからの生き方を考え直さずにはいられないほど重くて、でも本当によくある悩みで、3人ともに感情移入しながら読みました。
奇跡に頼らずしっかり向き合うことで乗り越えようとする3人の姿は、きっと同じ悩みを抱えている人の希望になるはず。
あたたかい気持ちで読み終えることができました。

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何て息苦しいの……。
自分の38歳当時を思い返してみましたが、日々の生活に追われて暮らしていた記憶しかありません。
自分と人を比べたり、人を監察したりしている余裕もなかったです。
何もかもが思い通りになるわけがないことが分かっている年齢のはずですが、今は情報が多すぎるのでしょうか。
こういう経験や養育がパーソナリティー障害につながるのかもしれません。

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38歳の元同級生3人、それぞれの悩み。
学生時代はあんなに自由だったのに、未来は大きく明るく開けていたのに、今目の前にあるのは乗り越えられる気がしない壁。
本当の悩みは親友たちにも打ち明けられない。
隣の芝生はとても青く見える。
なぜ私だけがこんな場所に立たされているの?
なぜ私は彼女になれないの?

マミートラックという言葉を初めて知った。
産休育休を経て職場復帰したのに、気がつけば出産以前とは違うトラックを走らされている。いくら走っても同僚には追いつけない。

女性ならではの苦難に面した彼女たちが、足掻きながらなんとか少しでも明るい方向に向かおうとする物語。
リアルさが身につまされます。

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三人の境遇が苦しくて、でもそういうのがもはや普通になっていて、誰もが生きるのが苦しいと思いながら生きているのかもしれないなと思いながら読みました。小さくても大きくても悩みのない人なんていないと思います。人からするとほんの小さな悩みだと思われるかもしれないけれど、本人にとっては生きているのが辛いと思うほどかもしれない。女の幸せは比較論というのはほんとよく言ったもので、どうしても女は特に、人と比べて一喜一憂しがちだと思う。そんなの意味がないと知っているのにやめられない。

そういったものを抱えながら、これからの人生どうやって生きていくのか。後悔のない人生なんてないと思うけれど、できるだけ後悔のないように、自分の選んだ道を信じて、なるべくポジティブに生きていけたらいいなと思いました。

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