保健室には魔女が必要

偕成社ノベルフリーク

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刊行日 2022/12/12 | 掲載終了日 2022/12/12

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内容紹介

ある人が、こんな言葉を残している。

『学校には、おまじないが必要だ』

 だから、わたしはここにいる。

 保健室には、魔女が必要だ── (本文より)


主人公は、中学校の保健室の先生にして魔女。自分が考案する「おまじない」を流通させ、もっとも定着させた魔女が選ばれる七魔女決定戦に参加している。今日も魔女は、保健室にやってくる生徒たちの悩みをきき、それを解決する「おまじない」を授ける。悩みによりそう連作短編集。

ある人が、こんな言葉を残している。

『学校には、おまじないが必要だ』

 だから、わたしはここにいる。

 保健室には、魔女が必要だ── (本文より)


主人公は、中学校の保健室の先生にして魔女。自分が考案する「おまじない」を流通させ、もっとも定着させた魔女が選ばれる七魔女決定戦に参加している。今日も魔女は、保健室にやってくる生徒たちの悩みをきき、それを解決する「おまじない」を授ける。悩みによりそう連作...


出版社からの備考・コメント

【ご注意下さい】
ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。

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おすすめコメント

【目次】

・ 自分のきらいなところが消えてなくなるおまじない

・ 胸が小さくなるおまじない

・ お母さんにひどいことをいわなくなるおまじない

・ 目が大きくなるおまじない

・ 特別な人になれるおまじない

・ きらいな人を不幸にするおまじない   

【目次】

・ 自分のきらいなところが消えてなくなるおまじない

・ 胸が小さくなるおまじない

・ お母さんにひどいことをいわなくなるおまじない

・ 目が大きくなるおまじない

・ 特別な人になれるおまじない

・ きらいな人を不幸にするおまじない   


販促プラン

【著者紹介】

作 石川宏千花(いしかわひろちか)

女子美術大学芸術学部卒業。『ユリエルとグレン』で講談社児童文学新人賞佳作を受賞。作品に「二ノ丸くんが調査中」、「死神うどんカフェ1号店」、「少年N」などのシリーズや、『わたしが少女型ロボットだったころ』『拝啓パンクスノットデッドさま』(日本児童文学者協会賞)などがある。


作 赤(あか)

イラストレーター・グラフィックデザイナー。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。 書籍、広告などを中心に活躍している。

【著者紹介】

作 石川宏千花(いしかわひろちか)

女子美術大学芸術学部卒業。『ユリエルとグレン』で講談社児童文学新人賞佳作を受賞。作品に「二ノ丸くんが調査中」、「死神うどんカフェ1号店」、「少年N」などのシリーズや、『わたしが少女型ロボットだったころ』『拝啓パンクスノットデッドさま』(日本児童文学者協会賞)などがある。


作 赤(あか)

イラストレーター・グラフィックデザイナー。多摩美術大学...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784036492107
本体価格 ¥900 (JPY)
ページ数 158

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NetGalley会員レビュー

どうも違うよなぁ、と思うことがあった。いじめに類することがあったときに、同レベルになるから放っておけというヤツだ。泣き寝入りと紙一重のその方法が、功を奏したところを少なくとも私は知らない。やり過ごすための命綱にはなったとしても、解決には到らない。
この物語の魔女がそこに答えをくれた。
その情報を冷静に伝えて、広く話題の俎上にのせればよいのだ。その行動の後ろの妬み嫉みに気づくよう、ハンドリングすればよいのだ。
そんなことを考えさせてくれる本だった。

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保健室の先生という立場で「魔女のおまじない」を広め、七魔女の座を目指している主人公。とはいえ、迷える中学生の手助けをすることが最優先で、中学生くらいの年頃によくありそうな視野の狭さや悩みに向き合う日々。何でもおまじないで解決するのではなく、養護教諭としての職務とバランスを取って最善を尽くそうとするところに誠実さを感じました。本を読むのが好きな子に自分でおまじないを産み出せる能力が期待できるなら、本を読むのが好きな子を増やす努力をもっとしなくてはと思っいました。

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雄花第一中学校養護教諭の弓浜民生(通称みんちゃん先生)が、保健室に悩み相談に来る生徒たちの話を聞き、おまじないによって悩み解決の手助けをする連作短編物語。
実は、養護教諭というのは仮の姿で、弓浜民生は魔女である。
現在、「ひとつでも多くのおまじないを人間の世界に流通させた者を一席だけ空いた七魔女の末席に迎え入れる」という七魔女決定戦に参戦している。
七魔女決定戦に勝つために悩みを抱えた中学生におまじないを教えているわけなのだが、時に、魔女であることよりも養護教諭という立場を優先して、おまじないを使わずに悩みを解決しようとすることもある。

教諭の立場から、自分と考え方が全く違う、苦手意識を感じるような生徒に、頭ごなしに否定せず、どのように問題の抜本的部分を伝えたらいいのか、と悩む場面も盛り込まれていて興味深い。
魔女同士の戦いなども描かれているのでエンターテイメントとして楽しめ、その上、読者が実際に抱えている悩みの解決のヒントも得られ、理想的な中学生向きの物語だと思う。
ただ、保健室に相談に来るのがすべて女子生徒というところが気になった。
次回は男子生徒の悩みも読んでみたい。

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YAの鉄板、「保健室もの」の作品。やっぱり、保健室ってちょっと特別な場所ですよね。それで、文学の中の保健室にはちょっと不思議でカッコいい先生がいるもんなんですが、この作品の先生がまたクールでかっこいい。しかも魔女。読まずにはいられません。
主人公の魔女が、助けが必要な子と触れ合うための就職先として保健室と図書館で迷った、という下りがあって、そうだよね〜、と、うなずきました。この本は、子どもたちが、思春期をサバイバルしていくのを、ちょっと楽にしてくれそうな本だと感じました。うちの図書館にも魔女がいたらいいのにな。私がなれればいいんですけど、ちょっと大変そう。武闘派じゃないと難しそうだし…。
なにはともあれ、読めてよかったです。出版が楽しみです。ありがとうございました。

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保健室に魔女とは、いわゆる魔法使いモノ?これって児童文学なんだよね?と思って読み始めたら、ストーカーやらセクハラだとか、今どきの色んな問題が出てきて、本のジャンルなんかは、全く意味がないと思ってしまった。そして読み終えたら タイトル通り、本当に保健室には魔女が必要なんだと納得してしまった。
 私もこの町の中学生になって、魔女の保健室のみんちゃん先生に相談したてみたい。だってみんちゃん先生は、本当に格好いい魔女なのだ。他の仲間の魔女たちも、それぞれ個性的で楽しい。そして、毎回彼女のおまじないで、保健室に相談に来る生徒たちの悩みがスッキリと解決するわけでもないところも、またいい。最後は毎回、ちょうどいい落とし所をみつけていて、そういう点もいわゆる魔女ものっぽくなくて良い。
出来れば気が早いけれど、シリーズ化してもらって、誰が七魔女決定戦に残るかまでを知りたいな。

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タイトルと怪しげな表紙に惹かれて読み始めた作品。「みんちゃん先生」こと主人公の弓浜民生(人間名)は中学校の保健室の先生であり、魔女。一席だけ空いた七魔女の末席に迎えいれてもらうために「七魔女決定戦」に参戦している。その一席に座れるのは、ひとつでも多くのおまじないを人間の世界に流通させた者だけである。

他の魔女達とのやりとりで、突然口調が男性のように変わるところが最初は慣れず、誰がこの言葉を話しているのか、「先生」とはどの人のことを言っているのか、と頭を悩ませてしまったが、読み進めていくうちにそれもはっきりと分かってきた。保健室の先生としての「みんちゃん先生」は、「七魔女決定戦」としての任務をしっかりと頭に入れつつも、色んな悩みをもって保健室に訪れてくる生徒たちとは真摯に向き合っていた。そんな中、本来は「魔女」でありながら、「みんちゃん先生」の心が少しずつ人間に寄り添うように変化していくのが感じられた。「おまじない」が生徒の悩みをそのまま解決するものではなく、生徒が本来の自分に気づき、そのままの自分を愛せるようになっていけばいい、と思える作品だった。

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学校の保健室の先生は、実は魔女だった!その設定に俄然興味そそられ、私はもう中学生の自分になって夢中で読んでいた。お悩み別の短編、ルビもあり推敲された文章でサクサク読める。各章は、今どきの生徒たちの様子を見極め、自ら話せるような接し方、彼女たちの本音や気持ちに寄り添い、自然な形で気づいていけるよう促す"魔女先生"の粋な計らいに満ちていた。自分の学校にこんな保健室の先生がいたらなぁ!と同時に、考え方や生きていく術の大切な知識も心に入っていく仕組みの良書。装丁もリアルとフィクションが共存しているように見えて良き!

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保健室は学校の中でも特別な場所。そこは教師やクラスメイトには見せられない自分の顔を素直に出せる場所。
中学校の養護教諭にして魔女のみんちゃん先生が、生徒たちの悩みを聞き、おまじないを授ける。
このおまじないの成功如何が魔女の世界の七魔女決定戦の結果に影響するから、本気も本気。
生徒たちの思春期特有の悩みはさまざま。誰にも言えないからみんちゃん先生に打ち明けに来る。悩みの本質を見抜き、解決に導くおまじないは、みごとな心理劇。
人の心の複雑さがおもしろく描かれている。キリリとクールでかっこいい魔女、とても魅力的でした。

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魔女の立ち位置、というか人間界に対する見方や考え方が、なるほどと思う。でも中学生の悩みに寄り添う姿が素敵。小学生みたく大人に頼るわけにいかず、高校生みたく大人の階段を登る自覚もないお年頃…の記述に頷くことしきり。保健室か図書室か迷ったという下りが大好き。

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児童書を読むことはあまりないのですが、ブックサンタで贈る本を探していて、読ませていただきました。
正直、クリスマスの贈り物としては、ちょっとリアルな問題がつまっていて微妙かなと思ったのですが、
今の子どもたちが抱えていそうな悩みに寄り添い、解決策を見出す手助けになりそうな、
とても良い本だと思いました。
保健室に魔女先生を配置するのは無理ですが、学校の図書室にはこの本を置いて、
そして暗い顔をしている子に、そっと差し出してあげてほしい――そう思いました。

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雄花町には魔女がいる。人間たちの間にすらりとまぎれて。みんちゃん先生もそのひとり。悩みを抱えて保健室を訪れる生徒たち。話を聞いて、教えるおまじないが神秘的。おまじないが効けば
七魔女の地位が近づくという設定も斬新。ビターでクールな語り口、決して甘すぎない中学生の現実。続編と新たなおまじないが待ち遠しい!

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保健室の先生をしている魔女。魔女としての仕事は「おまじない」を作ること。人間としての仕事は、生徒の話を聞いて、解決への道しるべを作ること。
 生徒から聞いた、他の魔女が作った「おまじない」が気に入らなかったら、『おまじない」の無効化を賭けて、拳で殴りあう。流通した「おまじない」の数が多い者が、「七魔女」の称号を持つ者の一人となれる。
 生徒の悩み相談とその解決策、ライバルの魔女との友情の、そのありかたが魅力的。

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中学校の保健室の先生だけれど、実は魔女。毎日悩みを抱えて保健室にやってくる生徒たちの話に耳を傾ける一方魔女としては、自分が考えた「おまじない」を、最も多く人間界に定着させた魔女が選ばれる、七魔女決定戦に参戦して、1つしかない席を獲得することを目指している。実際中学校の保健室にやってくる生徒の大半はも、悩みや愚痴を聞いてもらうのが目的だと思う。この物語は、中学生(女子)の共感を得ると思います。

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保健室の先生というと、そこは何か気に休まるというのか、この感覚は理解できるのです。おまじないですか。いいですね。みんな学生の時は不安だし、こういう空間というのかなあったにこしたことはないと感じます。いいと思います。

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保健室って先生次第の所があり、怖い先生だと行くのもためらわれますが
雄花第一中学校の保健室の先生(魔女)は最高に素敵な先生でした。
中学生の悩みに何気なく寄り添える、そして解決に向かわせる
「おまじない」をそっと教える。
私もそんな大人(魔女)になりたいです。
魔女仲間も最高でした。

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タイトルのイメージでは、生徒の視点から、保健室の先生がまるで魔女のような内容なのかと勝手に思っていたのですが、主人公が保健室の先生であり、魔女なんですね。
魔女といっても普通イメージする魔女とは随分違い、魔女狩りの経験から学んだ優しい良い魔女達!一つ一つは大したことないない悩みに真摯に向き合う魔女さんが素敵です。

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保健室はけがや病気の生徒よりも、心が弱った生徒の利用が多いように思っています。
そんな生徒たちに毎日にこやかに対応している養護教諭は、本当に魔女かもしれない!
どんなおまじないを教えてくれるのか、わくわくしながら読み進めました。保健室にこの本を置いて、保健室登校の生徒にも読んでほしいと思いました。

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中学校の保健室にいる先生、彼女は魔女だ。その魔女のところへいろんな事情を抱えた中学生が訪れる。魔女は魔法ではなく「おまじない」を教え、子どもたちの悩みや事情を子ども自ら解決していく。この物語は「おまじない」を通して語られる短編で構成されていて一編の長さがほどよく読みやすい。長編が苦手な子どもでも飽きることなく最後まで読めるだろう。この魔女が何のために人間の世界にいているのかは物語を読んでほしいとして、私自身読んでみて、これは保健室に訪れる子どもたちを通じて自分の心の中を探られている思いがした。読み終えてもまた読み返したくなる、そんな本だ。

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やはり、石川さんの本は面白いと思いました。七魔女決定戦に勝ち進むために、おまじないを数多く普及させるという設定が最初は謎でしたが、読み進めるうちにわかってきました。そして、そのおまじないを必要とする中学生たちの姿が、まさに現在の子どもたちの姿そのもので、同世代の子は共感しながら読むことができそうです。

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保健室には魔女が必要だ。だから私は中学校保健室の先生にー。魔女と二足のワラジのみんちゃん先生は今日も生徒の悩みにちょちょっとおまじないを⁉️小学生と高校生の中間のこの時期の悩みはまた特有。自分の事を好きになりたい、胸を小さくしたい、お母さんに優しくなれる、目を大きくしたい、特別になりたいetc…。先生は時におまじないを教える。だけどそのおまじないはね…ほんの小さなきっかけや考えを変えるだけでいいのかもしれない。中学生だって大人だってそう。自分以外の人の心は読めないから。先生は今日も七魔女決定戦へ〜。

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七魔女の座を競う魔女たちはおまじないの定着に日夜奮闘している。
そんな魔女のひとりは、人間界の職業として中学校の保健室の先生をチョイス。
保健室の先生として中学生の悩みに向き合っている。
そんな中学生のお悩みに合わせておまじないをこっそりと伝える。
おまじないと中学生のお悩みの相性が抜群!
もちろん、おまじないだけでなく保健室の先生として悩みの解決を目指します。

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とても面白いお話ですね。
保健室の先生にはわたし自身、とてもお世話になりました。
小学校から高校まで、とても気を許した養護教諭さんも少し苦手だと感じだと養護教諭さんもいます。

でもどの先生たちも、他の数学や体育の先生とは違った空気を持つ方ばかりでした。

小さな身体にのしかかる不安をおまじないに助けてもらう姿はとても可愛らしいです。
裏で実は魔女の顔を持つなど想像をせずに主人公に慕っている生徒たちが可愛くて仕方ありませんでした。

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中学生の子たちの悩みを聞くという設定なので保健室の先生が主人公ですが、本当は話を聞いてくれる大人であればどんな立場の人でもいいんだろうなと思いました。親でもなく、担任の先生でもないけれど、信頼して相談できる、話を聞いてくれる大人の存在が必要なのだと。逆に今の子たちにはそういう人がいないのだと考えさせられました。(思えば、先生も他の魔女たちとやりとりする中で考えを浮かばせたりしていました。大人にもそういう人が必要ですね)
保健室に話をしにくる中学生の悩みは、本当に今の子どもたちが抱えているものばかり。それに対して先生は、十分話を聞いてあげてはいるものの、具体的なアドバイスは与えてはいないと思います。おまじないは形だけに過ぎず、子どもたち自身が行動し解決に向かわせている。先生はその行動やそこから出てきた結果を聞いて、気づきを与えているにすぎないのですね。
なるほど、大人はあれこれ口や手を出しすぎてはいけないなと痛感しました。
小説はあまり読まないのですが、ぐいぐいと引き込まれ、気づいたら終わっていました。短編集なので読みやすかったです。

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一番を決める魔女同士の戦い。その争い方がまた斬新で平和的なのに、時々殴り合いの喧嘩やってたり、え??魔女なのに??って(笑)思春期の悩みをこんな保健室の先生に相談できたら、すごく頼りになりそうだと思った。面白かったです。

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