ふたつの心臓を持つ少女(仮)

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刊行日 2022/03/02 | 掲載終了日 2023/06/30

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内容紹介

1850年マンハッタン。エキゾチックな美人死体盗掘人コーラは、裕福な令嬢と中国人の港夫の間に生まれ、生後すぐに心臓がふたつあると診断される。当時、めずらしい特徴を持った人体が高値で売買されていたため、コーラはそのことを隠し、ジェイコブという男の子として育てられた。これで“ふたつの心臓を持つ女の子”はいなくなる。母は出産で亡くなり、その実家はコーラの存在を認めなかったため、育ての親である母の従姉に育てられていたが、コーラが17歳の時に病気で亡くなる。

伯母の死後、20歳になったコーラは死体盗掘人として生計を立てていた。女の姿ではやりづらいため、仕事の際はかつらをかぶり、ふたごの弟”ジェイコブ“としてふるまう。

コーラは珍しい身体的特徴を持った死体や奇妙な死因で亡くなった遺体を専門にするが、それは心臓をふたつ持つ自分が狙われたときにいち早く察知するためでもあった。あるとき、自分がマークしている人々が、自然死ではなく次々と殺害されていることに気付く。

そのころ“ふたつの心臓を持つ女の子”のうわさが都市伝説のように広がりはじめていた……。

1850年マンハッタン。エキゾチックな美人死体盗掘人コーラは、裕福な令嬢と中国人の港夫の間に生まれ、生後すぐに心臓がふたつあると診断される。当時、めずらしい特徴を持った人体が高値で売買されていたため、コーラはそのことを隠し、ジェイコブという男の子として育てられた。これで“ふたつの心臓を持つ女の子”はいなくなる。母は出産で亡くなり、その実家はコーラの存在を認めなかったため、育ての親である母の従姉に育...


おすすめコメント

著者のリディア・ケイン(Lydia Kang)はコロンビア大学とニューヨーク大学医学部を卒業した医師で、ネイト・ピーダーセンとの共著で『世にも危険な医療の世界史』も文藝春秋から出版されている。本書で重要な意味を持つ医療ミステリ的な分野にも説得力があり、矛盾なく楽しめる作品となっている。

著者のリディア・ケイン(Lydia Kang)はコロンビア大学とニューヨーク大学医学部を卒業した医師で、ネイト・ピーダーセンとの共著で『世にも危険な医療の世界史』も文藝春秋から出版されている。本書で重要な意味を持つ医療ミステリ的な分野にも説得力があり、矛盾なく楽しめる作品となっている。


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784801934535
本体価格 ¥1,300 (JPY)
ページ数 480

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