黄色い家

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刊行日 2023/02/20 | 掲載終了日 2024/03/07

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内容紹介

米、英、伊、仏など世界中から翻訳オファーが殺到!

人はなぜ金に狂い、家に縛られ、罪を犯すのか。


現代社会にある悲劇から目を背けず、圧倒的なリアリティと息もつかせぬ緻密な文章で描ききった、著者渾身の最高傑作! かつてない読書体験を与えてくれる世界文学の最前線を、どうぞご堪能ください。


<あらすじ>

 2020年春、惣菜店に勤める花は、ネットニュースで黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。

 長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。社会からはみ出して肩を寄せ合う花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、生きていくためによりリスキーな“シノギ”に手を出すことになる。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。

 善と悪の境界はどこにあるのか、自分の記憶は真実なのか――追い込まれていく花の物語を息もつけずに見守るうち、訪れるラストシーンの美しさに読者は胸打たれ、感嘆のため息を漏らさずにはいられない。


著者 川上未映子(かわかみ・みえこ)

大阪府生れ。2008年『乳と卵』で芥川龍之介賞、09年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で中原中也賞、10年『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞受賞、13年、詩集『水瓶』で高見順賞、同年『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、16年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞、19年『夏物語』で毎日出版文化賞を受賞。他の著書に『すべて真夜中の恋人たち』『春のこわいもの』など。『夏物語』は約30言語に翻訳・刊行され、『ヘヴン』の英訳は22年国際ブッカー賞の最終候補に選出された。

米、英、伊、仏など世界中から翻訳オファーが殺到!

人はなぜ金に狂い、家に縛られ、罪を犯すのか。


現代社会にある悲劇から目を背けず、圧倒的なリアリティと息もつかせぬ緻密な文章で描ききった、著者渾身の最高傑作! かつてない読書体験を与えてくれる世界文学の最前線を、どうぞご堪能ください。


<あらすじ>

 2020年春、惣菜店に勤める花は、ネットニュースで黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は若い女...


出版社からの備考・コメント

※本データは製作途中のゲラを元にしたものです。刊行される書籍と異なる箇所がありますことをご了承ください。
※外部サイトやSNSで本書をご紹介いただく際に本文を引用される場合は、必ず発売後の製品版より引用をお願いします。
※本ページのサムネイル画像はNetgalley専用に作成したもので、実際の表紙画像とは異なります。
※無断複製、他者への転売を固く禁じます。

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販促プラン

<中央公論新社営業局より>

この度はご覧いただきありがとうございます。

ご一読いただき、面白いと思って頂けたら、ぜひコメントを頂戴できますと嬉しいです。

※いただいた感想(書店名・お名前など)は、弊社のTwitterや宣伝・拡材などに掲載させていただく場合がございます。掲載にあたっては事前に確認のご連絡を差し上げます。

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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784120056284
本体価格 ¥1,900 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

生きていくのってなんて難しいんだろう。
自分に何か悪いところがあって、
何かを間違って、落ちていくのか?
どこかに、普通なら踏みとどまった分岐点があったのか?
追い詰められ犯罪に堕ちていく彼女たちに、私はなんて言ってあげられただろう。
仕方なかった、ほかにも道はあった、運が悪かった、どれもが違う。
彼女たちに、居場所を見つけて笑っていてほしかった。

こんな言い方はずるいかもしれないけど、どれだけうまく内容を掬い取って感想に書いてもこの作品のすごさを伝えられる気がしない。
作品に書かれた、浮かんでは消える思いに、諭す言葉に、罵り合う口喧嘩に、はっと響く一文が無数にあって、それは一文だけを取り出してみても伝わらない、作品を読むことでしか絶対に得られないものだから、感想なんかより、作品自体を読んでほしいと強く言いたい!

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重くてしんどい話。すきま時間とか息抜きに、なんて読める話ではありませんでした。
主人公·花がどうやって生きていけばいいのか途方に暮れて、心のなかで『お母さん、お母さん』と思わずすがる場面は本当につらくて胸がいたかった。
騙したり盗んだりすることが正当化されるわけではないけれど、それしか選べないところまで追い詰められてしまう状況に、読みながら悲しさや虚しさ、いろんな気持ちがごちゃ混ぜになってずっしりとのしかかってきました。

一方で、『大人に利用されていたんだよ』という言葉も心に残りました。
子供には必要な愛情や教育、支援の手が差し伸べられ、大人の利益のために利用などされないような社会になってほしい。そんなふうに思わせる作品です。

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とてもすごい小説でした。お金を稼ぐことは愛する人たちとの生活を守る手段に過ぎなかったのに、お金のために愛する人を支配して結局離れられてしまう。
読み終わった後でも、わたしは花になってこの世界を見てしまう。

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大人や金に翻弄され戻れないところまで来てしまった少女花。その中でも賢く逞しく生きていき、行き過ぎてしまうこともあるが大切なものを守ろうとする花の気持ちがとても美しく眩しかった。
家族の象徴であり幸せの象徴とも言えそうな「家」。そこで一緒に暮らすうちに花と黄美子の関係性がだんだん変化していく過程が切なくもあるんだけど、根底にあるものは変わらないのだと思った。花もことあるごとに思い出していた食物でいっぱいになった冷蔵庫を思い浮かべると、もうそれだけで私まで満たされた気持ちになる。
川上未映子さんの代表作のひとつになることは間違いないと思う。

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今、読み終わりました。しばらく花ちゃんになっていました(同い年です)。もっとこうしたらいいのに、賢いのに目先のことに飛び付かなければいいのに、人間関係の運はとてもいいのに、と色々なことをもどかしく思っていました。途中、ヴィヴさんの言った「馬鹿は馬鹿だから幸せでいられる」というようなこと、思ったこともあればわざと考えないようにして自分を幸せにしたことがあります。ラストは私には救いがあるように見えました。黄美子さんの状態は悪そうだけど、もう今度こそ後悔の無い時間を過ごせるような気がします。花ちゃんとしてそう思います。それにしても長くつらい読書でした…。

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