成瀬は天下を取りにいく

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刊行日 2023/03/17 | 掲載終了日 2024/05/20

ハッシュタグ:#成瀬は天下を取りにいく #NetGalleyJP


内容紹介

衝撃の新人誕生!?
R18文学賞史上初の3冠受賞で圧巻のデビュー!!!

新潮社は、成瀬を推します!

2021年、今まで窪美澄さんや町田そのこさんを輩出してきたR18文学賞で「ありがとう西武大津店」という作品が初めて3冠を受賞しました。

この作品、恋愛もどんでん返しも大冒険もないですがなぜかすっごく面白いんです!

この「ありがとう西武大津店」を収録した連作短編集、『成瀬は天下を取りにいく』が満を持して刊行になります!

辻村深月さんや三浦しをんさんなど、多くの人が感想を寄せてくれました。応援してくださる書店さんには特典として特別拡材などもございます!ぜひぜひ、ご一読くださいませ。


プロモーションや販促活動など、新潮社も力を入れていきます。

応援団公式ハッシュタグとしてぜひ#成天も使ってください!

衝撃の新人誕生!?
R18文学賞史上初の3冠受賞で圧巻のデビュー!!!

新潮社は、成瀬を推します!

2021年、今まで窪美澄さんや町田そのこさんを輩出してきたR18文学賞で「ありがとう西武大津店」という作品が初めて3冠を受賞しました。

この作品、恋愛もどんでん返しも大冒険もないですがなぜかすっごく面白いんです!

この「ありがとう西武大津店」を収録した連作短編集、『成瀬は天下を取りにいく』が満を持して刊行にな...


おすすめコメント

2024/1/24 続編『成瀬は信じた道をいく』が発売決定!

続編刊行につき、『成天』をぜひ読んでいただければ嬉しいです!
一緒に成瀬が帰ってくるのを待ちましょう!

2024/1/24 続編『成瀬は信じた道をいく』が発売決定!

続編刊行につき、『成天』をぜひ読んでいただければ嬉しいです!
一緒に成瀬が帰ってくるのを待ちましょう!


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784103549512
本体価格 ¥1,550 (JPY)
ページ数 208

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

こんなユニークなスーパー 女の子が現実にいたら、きっと誰もがファンになってしまう。成瀬本人の視点で描かれるのではなく、彼女の不思議な魅力に心を奪われていく周りの人々の視点で進むのがいい。髪を丸刈りにした経緯が最高。絶対に続編が読みたい。成瀬が200歳になるまで。

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この作品は天下をとりますよ!
なにこれ面白い!
大きな事件は起きないけど、それぞれの人生においての忘れられない何か、うまく言葉にできないその気持ちがこの作品は表現している(興奮でなに言っているかわからなくなってます)
成瀬に島崎に大貫さんになりたかった。
行動力がある友達、その友達に付き合う友達、距離をとりつつも交流できる友達。すべて素敵。
どの話もとても良くって読んでて笑顔になります。こんな青春小説待ってた!!

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成瀬と言うスーパーキャラに「アハハ」と笑いが止まらなかった!

まず、西武大津店でなにをやってくれるのかという期待が増し、次の「膳々から来ました」という漫才コンビの話はどんなネタが出てくるのかとクワクした。登場人物の設定だけでなく、会話の端々からもその人となりが伝わり、成瀬にハマル人が続出しそうな予感。
家族全員が楽しめる作品なので幅広い世代に広めたいな。

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2021年 R18文学賞受賞の「ありがとう西武大津店」含む連作短編。

成瀬に恋をしてしまったかもしれない。成瀬はそのくらい目が離せなくて推せるキャラクターだ。
テンポよく進み、時にクスッとし、中高生の頃に感じた窮屈さを思い出し、今の時代だからこそのやるせなさも描かれていた。
こんなにも滋賀密着型に描かれてしまったら、どこかに成瀬の存在を感じ、膳所に成瀬を探しに行ってしまいそうだ。
年齢性別問わず楽しめる青春小説で、最高に面白かった。

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才能があって努力家でマイペースでブレがない成瀬、強い。
やっていること自体は(やろうと思えば)誰にでもできることだ。でもそれを思いつき、実行に移す人は稀だ。
地元の人に長く愛されたお店がなくなる。そこにあるたくさんの思い出。思い出は消えないけれど、象徴がなくなるのはやっぱりさみしい。
成瀬を見守る島崎。彼女もまた別の意味ですごい人だと思う。成瀬がやってくれることをずっと見ていてほしい。大津にデパートを建てる日を見届けてほしい。
元気が出る青春小説だと思う。

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たくさんの著名人が推している作品ということで興味を持った作品です。
何度も1人で読みながら笑ってしまうほど成瀬のファンになりました。
成瀬だけでなく、周りの人々の関わり方や、地元愛も良かった。
200歳までの人生を見届けたい。
続編希望します

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めちゃくちゃ面白かったです!
成瀬が大好き過ぎて、私も二百歳まで生きて成瀬あかり史をもっと見たい!
成瀬がいて、成瀬に愛されてる大津市に嫉妬してしまいました。
そう思わせるくらい魅力的な人物でした。最後の成瀬視点から見た島崎の話は、いつまでも一緒というわけにはいかないのが分かっていても胸がギュッとなりました。タイトルも言い切っている感じが力強くて興味をそそられました。成瀬の凛とした感じも表れているように思います。
また、京都在住で、滋賀で働いていたので、におの浜や平和堂などの名前が出てくるのもうれしかったです。

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おもしろかった!一気に読んでしまった。人間描写が魅力的で成瀬さんと島崎さんのことをすぐ好きになってしまった。3話目で2人が出てこないと寂しくなってしまったくらい(でも4話目からまた出てくるのでご安心を)。成瀬の人生をこれからもずっと見ていたい、そういう温かい気持ちになりました。

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成瀬の個性の強さにやられました!読み終える頃には、すっかりファンになってしまう。彼女が挑戦する数々の突飛な行動にたびたび驚かされるが、「たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。」という言葉が、彼女の生き様を表現していて、感銘を受けた。
そして、それをそばで見守る島崎さんも素敵。二人の仲がこれからも続いていってほしい。

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あの頃の私は成瀬になりたかったし、成瀬に会いたかったんだと気付かされた。
どんな時代でも可能性は広がっていて、それを否定しなければでこんなにワクワクする日々がやってくる。
誰もが「あの頃」に思いをはせる物語でありつつ、どこまでも「現在」の小説だと思った。

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思いついたことを、躊躇なく行動に移す成瀬。周りからどう思われるかということにはあまり頓着しないようにも見える。短編連作、途中で成瀬たちメインの話から少し逸れて、また戻ってくる。視点が変わることで、いろいろと気づくことができる構成になっているようで面白いと思いました。現実に、成瀬のようになるのはきっと難しい。だからこそ、成瀬の行動力にわくわくしたり、胸のすく思いがしたりするのだと思う。他人の目を気にして、身をすくませている若い人たちに読んでほしい。気分だけでも、なんか自由になった気がするから。

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タイトルがまず好き。
成瀬ならいつかは本当に天下を取りそうだし、成瀬ちゃんの周りの人も面白いから何かやりそう。
読み進めるうちに、成瀬ちゃんが私の友達のように思えて、なんだか無性に応援したくなりました。

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一話目の作品がR18文学賞を受賞したときから、どんな単行本になるのか楽しみにしていたので、今回NetGalleyで読めて嬉しかったです。そして期待を裏切らない内容でした。
とにかく著者さんの、読んでいて思わずフフッとなってしまうユーモラスな文体にセンスを感じます。地の文で「もう中学生にとってのダンボールみたいな存在だ」なんて比喩出されたら、笑うでしょ。でも、こうしたユーモアが、決してやり過ぎない良い塩梅なのです。
ただ可笑しいだけではなくて、読んでいて胸がキュッとなる表現も出てきます。最終話で、一見脈絡もないような色々なことに全力で取り組んではどんな結果も受け止めてあっけらかんとしている成瀬が何を考えているのかがわかったとき、この物語の骨格が見えた気がしました。
失敗や、結果が出ないことをまったく恐れず、全ての経験が肥やしになる。そんな成瀬の生き方に、若い人も、私みたいな大人も見習うべきことがあり、読み終わった後はとても爽やかな気分になる作品でした。

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読み始めた時は「なぜこの作品が『R18文学賞』なのか?」と感じていたのですが、読み終わった今、断言できます。「これは『R18文学』である」と。長年慣れ親しんだ場所が無くなる切なさに、真に、深く、共感できるのは、大人だけでしょう!

成瀬あかりを主人公に、彼女の中学生〜高校生の日々を描いた連作短編。
主人公のあかりちゃんがとにかくすごい!
勉強も、スポーツもなんでも(シャボン玉やけん玉も)、何でも万能。
出来過ぎゆえに周りはちょっと引いてるけど、それを気にせず突き進む鋼のメンタル。
その生き方が本当に気持ちいい。
あかりちゃんを1番近くで見続けた、幼馴染のみゆきちゃんに私もなりたい・・・。

あと滋賀の実在の場所がたくさん登場する点も見逃せません。
滋賀在住歴が長い人の感想をぜひ聞いてみたい。

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面白かった!!
何か事件が起きる訳でもない。主人公は何かに困難に立ち向かっている訳でもない。只々、滋賀県大津市に暮らす学生の日常の物語。でも、何故か涙が出てくる。理由なんか無いのかも。ただすごく当たり前の日常過ぎて、眩しい。

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やっぱり、滋賀県大津市に住んでおられる作家さんやん!
最後のページ見ながら納得やわ。
この本文全部から有り余るほどの
滋賀県に対する「地元愛ヤバイ‼︎」
しかも 新人作家さんかもしれへんけど
生年月日から差し引くと 世代はそんなに変わらへん笑笑 失礼

どうりてこの どこか懐かしさすら感じる
安定した作風。
「ママ、本読みながら笑ってるよ」て
子供らにキモがられるはずだわ
どんだけ笑ったか!

大体皆さん読み終えた後に成瀬ロスに陥る
確かに成瀬あかりの癖強キャラはハマる。
清々しいぐらい竹を割ったような性格だが
「はぁ⁈」ってツッコミたくなるような
突拍子もない発言と、
真顔でボケる抜け感に、
「この先も見守っていきたかったのに」
「一冊じゃ足りない」気持ちになっちゃう!
成瀬あかりに惚れてしまった西浦君に
無言で握手したくなるほどに
共感‼︎

滋賀県の書店は
この作品を全力推しして欲しい‼︎
全滋賀県民は読むべき作品やわ…

そしてわたしは聖地巡礼する気持ちで
この作品の中に出てくる地名や店名を地図とにらめっこしながら検索し(実在してるし、西武の閉店も時代背景から建物や階段の形状もお話と同じ。閉店間際のパネル展もやったらしい。ときめき坂もあるんやよ!)
成瀬あかりは ここにおったんやな…とか
想いを馳せてしまったよわたし。

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まず成瀬のポジティブな姿勢に驚かされた。その物怖じせず頂上を目指す姿が、悩まずブレない視線が。そしてブレーキを知らないからこそ、才能を全開できる事が。
中学時代、島崎はそんな成瀬をサポートしようと躍起になったが、振り回されてばかり。そんな視点から語られるからこそ、中学での成瀬のスケールの大きさがわかった。
成瀬は高校へと進む。彼女が更に気高くビッグに、孤高となっていく様子が、様々な人の視点で浮き彫りになっていく。
そんな突き進むだけの成瀬が、孤立でなく孤高な存在としていられたのは、島崎がずっといてくれたから。それにやっと気づいた成瀬の姿を読んで、途端に等身大の女の子として感じられた。読み手として応援したいと思える存在に。
だから、これからも「あの目標」に向かって登り詰めて欲しい。それが出来るはずと実感できた、島崎が傍らにいる成瀬の、全身全霊の踊りだった。

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おかわり何杯でもありったけ欲しいくらい面白かった。成瀬だったら天下取れるし、何なら世界取っちゃうとこまで見せて欲しい。膳所に行けば成瀬ウォッチングができるのなら引越してもいいかもしれない、と思えるくらい成瀬にやられた。

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こんな同級生がいたら、どうする?
常にそう思いながら読み進めた。
悪気はない、確かに。
自分に正直でまっすぐ生きている、確かに。
裏表がない、確かに。
強く惹かれるけれど、近づきすぎたらやけどしてしまいそうだ。
そう思っていたのに、読み終わるころにはやけどしてもいいから、
成瀬と友達になりたいと思ってしまった。
作者にやられた、という感じだった。

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やりたいことを全力でやる。そんな誰にでも出来るけど、誰もが勇気を持たないと出来ないことをヒョイヒョイ挑戦する姿を見て、とても勇気づけられました。
挑戦した後に目標を調整していくのも良い。超人的でありつつ人間味溢れる成瀬の生き様は見ていて心地よかったです。

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成瀬は成績優秀。足が速い。絵もうまい。何でもできるのだ。
そんな成瀬の目標は200歳まで生きること。
周りからは少し変わっていると思われているが、成瀬は揺るがない。
いろんなことにチャレンジする。種はたくさんまいた方がいいと思うから。

成瀬と島崎の友情。成瀬を温かく見守る両親。クスッとさせて、心を温かくする物語。

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「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げたいと思う」
冒頭から興味をそそるセリフから入るあたり、掴みはOK!ここから成瀬あかり史の世界へ誘われる。
西武大津店の閉店を見納め、M-1の予選へ出場し、高校でも新たな世界へ突き進む。
そして忘れてはならない、成瀬の幼馴染みの島崎、彼女のポテンシャルに拍手。
膳所を一気に有名にする「成瀬は天下をとりにいく」
滋賀の才能に熱視線。

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成瀬最高!勉強もスポーツもできるスーパー女子の成瀬あかり。そのキャラクターは独特で、彼女が何を言うのか何をするのか、ワクワクしながら読んでいた。もっと成瀬を見ていたい。これは、成瀬ロス⁉︎ どうか、続編をお願いします!

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自由奔放でマイペースな主人公の成瀬。
なんでもできるスーパー女子なんだけどどこかちょっとズレている?
タイトルが気になり読ませていただきましたが成瀬ならいつか天下を取れる!
成瀬が天下を取るその日を見届けたいので続編を期待しています!

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面白すぎて読み始めたら止まらない!常に何か目標を持ち自分らしく我が道を行く。たまに笑ってしまうけど本人はいたって真剣。そんな成瀬にすっかり夢中になってしまった。
利己的でも自己中でもなく他人を決して否定しない。成瀬の魅力は語りつくせない。幼なじみや周囲の人々の言動も楽しい気分にさせてくれる。きっとこれからも成瀬の興味は尽きないはず。どんな大人になるのだろう。たとえ偉業を成し遂げても変わらないんだろうな。余韻がすごすぎて頭の中が成瀬でいっぱいです。
素晴らしい発想で、成瀬という人物に出会わせてくれてありがとうございました!

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成瀬はいずれ天下を取るであろうことを信じます!
だって無敵なんだから。
女子は周りの目を気にして行動しがちなのに、成瀬は我が道をゆく。
それはなかなか成し遂げられないこと。
でも成瀬ならこの先も飄々と前へ進んでいきそう。
応援せずにはいられません。
是非とも続編を!!!

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面白かったです。久しぶりに笑っちゃうくらい面白い物語に出会いました。成瀬最強ですね。ある意味ハイスペ女子です。おかしいと思われようが、普通じゃないと思われようが、自分を貫く姿勢はかっこいいです。成瀬は周りなんか気にしていないのです。そんな成瀬を温かく見守ってくれる周りの優しさもいいですね。読んでて笑いながらなんだか嬉しくなりました。我関せずの成瀬にも弱点があるとしたら、親友。島崎がいなくなってしまうという状況に、らしくないほど狼狽えてしまうところが可愛くて、さらに大好きになりました。しかもずっと笑わせてくれていたにも関わらず、最後にホロリとさせられて…ずるい。上手い。最高に面白い。これはいろんな方に読んでもらいたい。

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突き抜けたキャラクターの成瀬が面白い。浮きまくる成瀬よりも、普通の(ただ成瀬を受け入れる時点でそうともいえない)友達がすごい。見守り続けたい、なんてすごい愛だと思う。200歳まで頑張ってほしい。滋賀から世界に、挑戦した作品。

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「ありがとう西武大津店」を読み終わったとき、あぁ夏休みが終わってしまう、成瀬ともお別れかとしょんぼりしてしまった。それがページをめくると成瀬がいた!しかも漫才!!なんでだよ!!!
飄々としてて、何事にも動じなさそう、なのに友達との別れに動揺しまくりの成瀬がどんどん愛おしくなる。ずっと観察していたい。
令和なのになぜか懐かしい、無性に自転車で走り出したくなってしまう。青春小説が大好きだったことを思い出した。

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成瀬は好奇心にあふれた女の子。溢れ出す才能を思いつくままに使い続け、エネルギーいっぱいの毎日を送っている。彼女を動かす原動力とはなんだろうか? たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいいと彼女は思っている。興味を感じたことに挑戦せずにはいられない性格、周りの目を気にしない性格をもちながら、いつも親友の島崎を巻き込んで行動をする。どんなときにも、島崎と成瀬の友情は変わらない。成瀬のような性格の少女が増えれば、世の中の沈滞したムードはもっと明るく前向きになるだろう。

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成瀬あかり、めちゃくちゃかっこいい!
周囲の目なんて一切気にせず、自分が疑問に思ったこと、
やりたいことについてとことん追求する姿。
なかなかできることではない。
まさに有言実行タイプ。
特に大きな事件が起こるわけでもないのに、成瀬あかりから
目が離せなくなっていた。
気付くと「次は何をしてくれるのか」とワクワクしながら読んでいた。

きっと成瀬なら200歳まで生きれるぞ。

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面白い!
なんといっても成瀬のキャラクターがとても魅力的だ。
確固たる自分を持ち、惑わされることなく行動する。
とても強く見えるが、幼馴染の引っ越しに動揺する。
そんな繊細さもかわいく思える。

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以前名古屋愛にあふれた愛知出身の友人に「いくら都は京都だ東京だといっても天下人はみな愛知出身。いつか名古屋が天下を取る」と言われたことがありましたが、この本を読むと新たな天下人が滋賀から出そうな勢いですね。本当に、200歳まで生きそう。

大学生くらいまでは渋谷西武にはちょいちょい行っていたのに西武とライオンズ(私の中ではデパートは「SEIBU」で野球チームは「西武ライオンズ」だった)が繋がっておらず「何でライオンズのユニ着てくの?」と最初「?」が飛んでいたのですが、ライオンズ=西武!とすぐにつながるくらい、優勝セールとかもあって(地元は離れていても)大津の方にはライオンズがおなじみだったのかなぁと、そんなことにも思いを馳せました。生活に根差したものがあるって、力強いことですね。

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「塞王の楯」「偉大なるしゅららぼん」、そして「成瀬は天下を取りにいく」。新しい滋賀小説の代表作!!今は離れているけど、滋賀で生まれ育った者として本当に嬉しい!
これはどの小説にもていない、今まで味わったことのない読後感。読んでる間はとにかく楽しい!成瀬のやること、周りの子の戸惑いとわワクワク、すべてがいま私の隣で起こっているような、自分が学生時代に戻ったような錯覚。読み終わると、ちょっと寂しい。成瀬の世界は続いてるはずなのに、もう私はそれに触れられない。そして私の青春ももう取り戻せないことを実感する。ここまで読む人を巻き込む小説を書けるなんて、宮島未奈、すごすぎる。読んだ人みんな絶対成瀬のことが大好きになる!

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「成瀬ー!大好きだー!!」と、読み終わって叫びたくなった。わたしも成瀬みたいになりたかったし、島崎みたいに成瀬あかり史を間近で見てみたかった。
でもおそらく、側にいるのがわたしではダメだった気がする。成瀬の傍らに島崎がいたという運命に感謝したい。お互いにリスペクトし合える関係の島崎がいたからこそ、成瀬が成瀬らしくいられたのかもしれない。
大学生になった成瀬のお話も読んでみたい!

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疾走感があって、はちゃめちゃで、何よりひたすらにいとおしい。
一気読みした後に、ぎゅうっと抱きしめたくなる小説でした。

ぶっ飛んだ率直さで我が道をいく成瀬と、振り回されつつもそれを心から楽しんでいる島崎。
二人の織りなす日々にキラキラも甘さもないけれど、まさに「青春」だなと。
そして人々の心のよりどころである西武大津店の存在の大きさに、ふいに自分の地元を思い出したりもしました。

程度の差異こそあれ、描かれているのは私たち誰もが経験したことのある景色で、だからこそこの物語はちょっと懐かしいのかもしれません。

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声を出して笑ってしまった。
吹き出すだけでなくアハハ!と。
ブレない意志の強さを持つ成瀬はもちろん、
彼女の唯一無二の親友、島崎のツッコミがなんとも小気味よい。

成瀬が200歳になるまでまだ182年あるので、是非続編をお願いしたい。
大学生から社会人となる成瀬。
是非見てみたい!

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不可思議な女子?摩訶不思議女子?でも何に媚びるでもなく自分の欲求に忠実というか素直というか奇想天外というか、とにかく面白い。見届けようと思う島崎の気持ちに少し同調。いいな、セゼカラ。二百歳まで頑張れ成瀬。

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最初から最後まで面白くて、ニヤニヤしながら読んでしまった。マスクしていなかったら怪しい人間。
自然と頭の中に「成瀬が好きだと叫びたい」という言葉が浮かんできた。特に、島崎が引っ越してしまうと聞いた後の成瀬。完璧超人、何事にも動じない成瀬がどこにでもいる人間になってしまうのが可愛らしい。でも何よりもすごいのは、成瀬を受け入れていずっと付き合っている島崎だと思う。彼女に拍手を送りたい。

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中二の夏休みに、突然成瀬が変なことを始めた。もうすぐ閉店を迎える西武大津店に毎日通って、ローカルテレビ局の閉店カウントダウンのコーナーに成瀬が映っていた。

 突然坊主頭になったり、200歳まで生きると宣言したり、とにかくマイペースな成瀬。周りは呆れ顔だけど、本人は堂々としているところがスゴイ!

 成瀬はきっと大物になるよねぇって期待しちゃうなぁ!

 大学生になった成瀬の話も読みたいので、続編希望です。

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めちゃめちゃ面白かった!青春真っ只中の成瀬がどんな大人になるのか楽しみ!
200歳まで生きるつもりで生きたらもしかしたら誰も行きつかなかった限界を超えるかも。笑えるほど真剣に生きている成瀬の行動力が大好き。
何にも動じない様に見えた成瀬が唯一動揺したのが、幼なじみ島崎の引越し。空気の様にいつもそこにいて当たり前だと思っていた島崎がいなくなると聞いた時の動揺に素顔の成瀬を見た様で可愛かった。
周りの空気を読めない成瀬だけどいつまでもそのままでいて欲しいなぁ。

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宮島さんの両肩を持って、ご本人の身体がぐわんぐわん揺れようとも気にせず伝えたい「最高でしたよー!」と。
小説新潮で拝読したあの時の「凄い人がまた出てきた。」を更に更に上回る感動を頂きました。
成瀬の魅力に気がつける同級生ではなかったかもしれないけど、成瀬を頼もしく思える大人にはなっています。滋賀滋賀!

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三浦しをんさんの名前に惹かれて読んでみました。
初めから惹きつけられる感じが、ああなるほど著名な作家さんたちが論評?っていうのか寄稿?されているのが判る様な気がします。現実にあった店をあのような形で表現されるとは

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さわやかな青春小説!何でもできるけどすこし変わっている成瀬と、その周りの人々とのエピソード。成瀬は揺るがず、一人で強くどこまでも生きていける人にみえたが、ラストエピソードで島崎がいたからこそだったことがあかされ、じーんとしました。春にぴったりの物語ではないでしょうか。

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なんだろう、これは。一話目から抜群に面白い。成瀬の普通の日常の中の、普通じゃないへんてこな挑戦。
強烈なキャラクターを持つ成瀬の、滋賀愛に溢れた物語。こんな子他にいない。唯一無二の存在、それが成瀬。
単なる青春小説の枠に収まらないのは、成瀬をとりまく人々の群像劇として描かれているから。もう、成瀬が愛おしくてたまらないのです。

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最強女子生徒、成瀬登場。名前忘れたけど『武士道シックスティーン』の天才剣士と双璧を為すな。突拍子もないことを思いついては友達を巻き込む。やたら実行力があるだけに迷惑以外なにものでもない。だけどちょっと気になる。愛想無くて物怖じもしない成瀬が大物感漂わせてながら大津市を愛する6編。大津と言えば百人一首の聖地近江神宮があるのだが、と思っていたら5編目にカルタの話がでてきた。

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読書界隈でハズレがないとされているR18受賞作。
R18は微妙な性描写のあるものが多い印象だったけど
これは全く無い。でもすごく面白い。
成瀬はなんでも完璧に出来て、独特の雰囲気から人を寄せ付けない一目置かれる不思議な子。
小さな頃から賞を総なめ。秀才、天才、奇才と呼ばれる。
閉館する近所のデパートが中継されると聞きつけて毎日立ってテレビに写ろうとする。
坊主にして年単位で何センチ伸びるか検証する。
M1に出ようとする。200歳まで生きることが目標。とにかく色々と情報量が多い。
サイボーグみたいだと思っていたけれど成瀬視点の章で感情を知ったとき、なんだ人間ぽいじゃんって思って余計に好きになる。

初めは成瀬の幼なじみ、同じクラスになった女子生徒、中継を見ていた大人の視点、かるた大会に出た他の学校の学生など周りの視点から客観的に成瀬を観察出来る。人物像が固まってきたところで最後は成瀬の視点で物語は綴じられる。
R18文学賞を受賞したもの「ありがとう西武大津店」を本にするためにあとから書き下ろしたのかなと推測、でも他の章もおまけ感が全くなくて(失礼)物語が統一されていると思った。
続編も出て欲しい。

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幼馴染みの成瀬と島崎。成瀬は、ちょっと変わり者で、中2の夏休み閉店を控えた西武大津店に毎日通ったり、200歳まで生きる、本格的に漫才をやる…とか。
滋賀県の郷土愛がつまった1冊で、青春小説なんだけど、成瀬の突拍子のなさが、とってもおもしろく応援したくなりました。
読みやすくて、みんなにおすすめしたいです!
デビュー作なんですね、今後の作品も楽しみです。

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成瀬さんとめちゃくちゃ友達になりたい!
といっても友達になったらなったで戸惑い、振り回されるのではないか。
いやむしろ振り回されたい。
物語には刺激的な登場人物が必要だが、成瀬は新感覚かも。
主人公の成瀬あかりはちょっと…だいぶ変わった中学生。
西武百貨店大津店が閉店すると聞き、「最後まで見届ける」と大津店通いが始まる。
それに振り回される幼馴染。
成瀬にとっては当たり前の行動が、周囲の人間には突拍子もなくどう反応していいかわからない。
しかし、その成瀬の行動がじわじわと周囲に刺激を与えていくところが癖になる。
そしていつしか読者は成瀬ファンになっている。
人間というのは自分の尺度が普通で、他人の尺度はいつもどこか変わっている。
でもその自分には変わっていると感じる他人の尺度に触れることで成長はあるのかもしれない。
そんなことを思わせる物語だった。
成瀬大学生編が出ないだろうか…切望する。

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これは…なんだろう。
ティーンが主人公だけど青春小説というにはのんびりフラットすぎ、日常小説というにはおかしな人が登場しておかしなことがささやかに起こっている。友情も恋もあるけど、友情や恋からエモーショナルなドラマや事件は発生せず、登場人物が深く悩んだり大きく成長するような物語の方向性もなく(ちょっとは悩むしちょっとは成長する)、全部が地方都市(膳所)特有のゆったり柔らかな時間の中に溶け込んで流れていく。
「どういう作品」という枠がつけにくい。しかしこれがとても面白い。

あまり大きなドラマは起こらず、登場人物たちはとぼけている。でもゆるい作品ではない。
この作品には「ゆるい」という言葉に含まれる、あえて真摯にならずに脱力して読者に笑ってもらえるのを待ってるようなところがない。登場人物が芯からピュアでまじめで一生懸命だから。

でも芯からピュアでまじめで一生懸命なのに、熱くはない。常に程よく力が抜けてて、最初から最後まで「常温」のまま。
ドラマティックにもならず熱くもならなくていい、たまにおかしなことをしながら常温のまま生きていける時間の優しさが心地良い。

連作短編でいくつか主人公が違う作品もまざってるものの、中心になってるのはひとりの少女の物語。受賞した文学賞の名前は「R−18」だけど、すてきなYA文学として読める作品で中高生にもおすすめ。

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物語は滋賀県大津市を愛する「成瀬あかり」を取り巻く人々が、彼女について語る形で話が進みます。
彼女のその飛び抜けた行動力は見ていて気持ちが良く、次は何をやってくれるのかと期待してしまう。
もし同じ学校の生徒であったならどれだけ楽しかっただろう。大人になってもふとした瞬間に思い出すだろうその存在感。
きっと、成瀬なら大津市観光大使から市長になり、再び大津に百貨店を誘致してしまうのではないか。(そんな話は出てきません。)
何事にも真剣に、そして全力で取り組むそのまっすぐな姿に魅了される。
いつも7割で過ごしがちな私は身の引き締まる思いです。
何か背中を押してほしい時に読みたい本になりました。

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めちゃくちゃ面白いっ!!女子高生の成瀬がとにかく最高だ。読み始めは『変なのが出て来たー。楽しみ』だったが、読みながら成瀬と行動を共にしている錯覚に陥る。変で面白いから何とも言えない愛おしさで一杯になってくる。先の読めない想定外の成瀬の言動はもちろん驚きと面白さ満載で、最終章での成瀬の気持ちには涙ぐんでしまう。成瀬の様な魅力的な変人は探してもなかなか居ないだろうと思うと幼なじみの島崎が羨ましい。一度しかない、人生の中では短い青春時代にもの凄くぶっとい青春を謳歌する成瀬にエールを送りたい。大学編も読みたい。

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西武大津店の閉店がこんなに熱いイベントだとは!地元愛、羨ましい。女子中高生の成瀬のまっすぐな成長が眩しい。成瀬を見守る友人島崎もいい味出している。成瀬のことが気になるカルタ少年の話は読みながらニヤニヤしてしまう。おじさんたちの同窓会の話はなくてもいいかな笑。

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中学から高校までの青春時代を描く短編集。多感なあの頃を思い出しながら…登場人物の気持ちに引き込まれつつ…あっという間に読了。

主人公は、成瀬あかり…思いつきがとてもユニークでぶっ飛んでいる、更にそれを実行するパワフルな行動力の持ち主。本人は、至って真面目で何事も卒なくこなす優等生だ。成績優秀、スポーツ万能、多才な唯一無二の存在。「あかりちゃん」ではなく「成瀬」と呼ばれるのがしっくりくる、そんな女の子。

物語は、成瀬あかりの周りにいる人の視点で進む。幼馴染の島崎みゆき、同級生の大貫かえで、カルタ部の大会で知り合った男子高校生など。みな成瀬あかりのペースに巻き込まれながらも、目が離せない魅力に惹きつけられていく。

終始、クスッとニヤッと笑ってしまう流れの中で、ホロリとする場面が終盤にあった。何事にも淡々とこなしてきた成瀬あかりだが、幼馴染の島崎みゆきの東京への転居を耳にして動揺する場面が印象に残る。当たり前であったことが当たり前でなくなるときに、人は大事なことに気付き、もう一歩成長するのかもしれない。

また、作者の地元愛に溢れた作品でもある。
滋賀県大津市、膳所(ぜぜ)の知名度アップは間違いない。琵琶湖の遊覧船ミシガンクルーズ、カルタの聖地近江神宮、江州音頭、ときめき坂商店街…実際に訪れてみたくなるのは、きっと私だけではないと思う。

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読み始めて1分も経たないうちに、私は成瀬と友達になりたいと思った!
困った、読む手が止まらない。何も手につかない。家事なんかしている場合じゃない。
仕事中もこっそり読んだ。
そして読了後のこの爽快感は何?
こんなに私のことを夢中にさせてくれた成瀬、ありがとう!
読書がこんなに楽しいものだと久しぶりに思い出させてくれた本でした。
続編を是非!

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面白かったです。はじめは成瀬の変人ぶりで引っ張っていくのかと思ったけど、成瀬は成瀬で理由のある言動をしているし、人を傷つけない優しさを持っている。いっそ清々しく、そしてカッコよくて可愛い。読了後は気分良く1日を過ごせる良書だと思う。どのエピソードも良かった。

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やばい、新たな大ヒットの予感…!その末端でもウェーブに乗れたようですごく嬉しいです。ハイパー女子の成瀬、突き進む成瀬、周りの違和感などどこ行く風の成瀬、成瀬やばいってよ、、!かたや孤高の成瀬と対極の空気読みすぎ女子の島崎、波長を気にする島崎、悪者になりきれない島崎、友人思いの島崎、やっぱり成瀬が気になってしょうがない島崎、島崎、あんたいいやつやん、、。西武大津店の下りは、こちらも生中継を見ているような高揚感と、何が起こるかわからない緊迫感の中読み進めました。胸を抉られるような青春の残酷さがそこまでなかったのも、本当の悪人が誰1人出てこなかったのも爽やかな読後感に繋がった気がします。新潮社さんの今春1推し、今から販促が楽しみです。

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関西出身のものからすると大変面白かったです。
なんとなく誉田哲也さんの武士道シリーズを思い出させるような女子高生の組み合わせで愉快でした。
西武大津店の廃業は大きなニュースでしたし、そこに思いを寄せる方も多くいらっしゃったと思います。
そういった方にこの本が届けば嬉しいです。

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息をするようにスケールの大きなことを言う人間、成瀬。
その滑稽さに気付かないのはおそらく彼女ただひとり。
幼なじみの島崎はそんな成瀬の親友。

ある時は地元の西武が閉店すると耳にし、夏の思い出として毎日夕方のニュースになぜかライオンズのユニフォーム姿でうつりこむ。
ある時はM-1グランプリに出場すべく漫才コンビを組む。

200歳まで生きると豪語する成瀬の日常はただただおもしろい。

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あーーー、こんな小説ってあり?と思わされてしまった。この世界は手に触れられそうなほど距離が近い。滋賀県出身の自分でなくても、特別華やかな学生時代を送っていなくても、自分の学生時代をありありと思い出す。そこに自分はいないのが不思議というか、話に描かれないあの教室のどこかの席に自分もいるんじゃないかなという感覚でした。
風変わりで飄々としたニューヒロインの成瀬がかっこよく羨ましくて。この小説から感じる距離感を構築してるかのように思っていました。しかし実際は成瀬に関わる島崎や各話の主人公たちに、自分と重なる部分垣間見て、自意識過剰な青春時代を思い出していたのかもしれません。
最後の一編が成瀬の視点で描かれることで、そのことに気付かされました。

受賞作が確実に面白い! 
さらに受賞作以外の作品を読むことによって完成していく世界が味わえる短編集でした。

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これは何という面白さ!!中学校〜高校生女子のちょっぴり面白い青春を読みたいならこれは外せない!!舞台は滋賀県大津市がメインで、西武大津店閉店、江州音頭、ミシガン、平和堂と、滋賀県民ではない私は読みながら検索しまくり。新人作家の著者は、大津市在住とのこと。これは側から見ると大分変わっている成瀬あかり史と、幼馴染みの島崎みゆきの歴史でもある。私は成瀬は天下を取れると信じるし、大津にデパートも夢ではない!200歳まで生きてくれ〜

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「第20回女による女のためのR-18文学賞」で、史上初のトリプル受賞(大賞・読者賞・友近賞)を果たした「ありがとう西武大津店」を起点とする連作長篇。不可思議な言動をする女子・成瀬あかりと、彼女の言動に振り回される(?)島崎みゆきの2人を中心に書かれている。
成瀬は頭が良すぎるがために、その発想が凡人には理解されないように思えた。ぼくがガキの頃にも、勉強はできるのに異常な言動をするやつが1人や2人はいたような気がする。別段、ウケを狙っているわけではなく、いたってまじめなのだが、結果的に変人扱いされてしまうという……。
しかし成瀬は、他人の評価や態度など気にすることもなく、我が道を突き進む。いいなあ、このキャラ。
この文学賞からは好きな作家が多く輩出されているので注目しているのだが、また1人、追いかけたい作家が誕生した。

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なんといっても主人公の成瀬が魅力的だ。
子供の頃から行きつけのデパートが閉店と聞けば、目立つ格好で毎日訪れ、そこからのテレビ中継に映る。
友人と漫才コンビを組んでM-1に出場したり、突然坊主頭にしたり、ある時は競技かるたの選手だったり。
この本には「青春のヘン」が詰まっている。
たぶん身近にいると大変だと思う。けど豊かな気持ちや生活に慣れることも間違いない。
いかにも令和で昭和なヒロイン誕生。脱帽です。

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読むほどに成瀬の魅力に惹き込まれていく。個性的で行動力のある成瀬は何事も人よりきわめ、進んでいく。周りの人物から見た視点がまたよく、どんどん話に入り込み、目が話せない。200歳まで成瀬の活躍を追って行きたくなる、元気のもらえる作品でした。

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私はこの作品のことを、「ほんタメ」というYouTubeチャンネルで聞いて知っていました。どんなさくひんだろう、読んでみたいと探しましたが見つからず、やっとこの機会に読むことができました。
それまでに上がりに上がった期待をハードルを成瀬さんは軽々飛び越えてくれました。
もし同じクラスメイトになったら、絶対に友達になるのに!と自分の高校時代に一緒になかなかの無茶をしてくれた友達を思い浮かべながら読みました。
爽やかで、ドキドキして、少し懐かしい成瀬さんと大津の物語をぜひたくさんの方に読んでいただきたいです。

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個人的な話ですが、小説読んでて、あーおもしろかったなすごくよかったなと思うことはたくさんあるんだけど、元気をもらえたなーって感じることはほとんどないんです。でもこの作品からはかなり元気をもらえた気がしました!
成瀬のキャラクターがとても良い。やることなすこと突拍子もないことばっかりなんだけど、彼女だってひとりの少女だと感じられるところもあって、目の前で成瀬のことを見ているような気分になる。
読み終えて外に出たとき、私は私の生まれた街を大事にしたいと思ったし、具体的なことは思いつかなかったけど、いろんなことやってみたいなと思った。なんだか嬉しい気持ち。とってもいい本でした!

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成瀬!すき!笑
最近読んだ本の中でもダントツにかわいい主人公でございました!
友情ってこうだよなって思わずニマニマしてしまった2人の関係。いつまでも2人でくだらないことをしていてほしい。
自分の中にある成瀬的な部分、もうちょっと出していってもいいのかもしれない。
長生きしてくれよな、成瀬!

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最高におもしろい!
笑いをこらえて何度も肩が震えてしまった。駆け抜けるように読んでいって、最後の章までくると、突然寂しくなる。終わるのがもったいなくなるほど、成瀬と島崎のことが、もう大好きになってしまっているから。
中学生にも、高校生にも、大人にも、どこの出身の人にも、たくさんの人に勧めたい。難しい説明はいらない。とにかくチャーミングな2人に会えるよ、と話してみようと思う。