成瀬は天下を取りにいく

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刊行日 2023/03/17 | 掲載終了日 未設定

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内容紹介

衝撃の新人誕生!?
R18文学賞史上初の3冠受賞で圧巻のデビュー!!!

新潮社は、成瀬を推します!

2021年、今まで窪美澄さんや町田そのこさんを輩出してきたR18文学賞で「ありがとう西武大津店」という作品が初めて3冠を受賞しました。

この作品、恋愛もどんでん返しも大冒険もないですがなぜかすっごく面白いんです!

この「ありがとう西武大津店」を収録した連作短編集、『成瀬は天下を取りにいく』が満を持して刊行になります!

辻村深月さんや三浦しをんさんなど、多くの人が感想を寄せてくれました。応援してくださる書店さんには特典として特別拡材などもございます!ぜひぜひ、ご一読くださいませ。


プロモーションや販促活動など、新潮社も力を入れていきます。

応援団公式ハッシュタグとしてぜひ#成天も使ってください!

衝撃の新人誕生!?
R18文学賞史上初の3冠受賞で圧巻のデビュー!!!

新潮社は、成瀬を推します!

2021年、今まで窪美澄さんや町田そのこさんを輩出してきたR18文学賞で「ありがとう西武大津店」という作品が初めて3冠を受賞しました。

この作品、恋愛もどんでん返しも大冒険もないですがなぜかすっごく面白いんです!

この「ありがとう西武大津店」を収録した連作短編集、『成瀬は天下を取りにいく』が満を持して刊行にな...


おすすめコメント

2024/1/24 続編『成瀬は信じた道をいく』が発売決定!

続編刊行につき、『成天』をぜひ読んでいただければ嬉しいです!
一緒に成瀬が帰ってくるのを待ちましょう!

2024/1/24 続編『成瀬は信じた道をいく』が発売決定!

続編刊行につき、『成天』をぜひ読んでいただければ嬉しいです!
一緒に成瀬が帰ってくるのを待ちましょう!


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784103549512
本体価格 ¥1,550 (JPY)
ページ数 208

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

こんなユニークなスーパー 女の子が現実にいたら、きっと誰もがファンになってしまう。成瀬本人の視点で描かれるのではなく、彼女の不思議な魅力に心を奪われていく周りの人々の視点で進むのがいい。髪を丸刈りにした経緯が最高。絶対に続編が読みたい。成瀬が200歳になるまで。

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この作品は天下をとりますよ!
なにこれ面白い!
大きな事件は起きないけど、それぞれの人生においての忘れられない何か、うまく言葉にできないその気持ちがこの作品は表現している(興奮でなに言っているかわからなくなってます)
成瀬に島崎に大貫さんになりたかった。
行動力がある友達、その友達に付き合う友達、距離をとりつつも交流できる友達。すべて素敵。
どの話もとても良くって読んでて笑顔になります。こんな青春小説待ってた!!

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成瀬と言うスーパーキャラに「アハハ」と笑いが止まらなかった!

まず、西武大津店でなにをやってくれるのかという期待が増し、次の「膳々から来ました」という漫才コンビの話はどんなネタが出てくるのかとクワクした。登場人物の設定だけでなく、会話の端々からもその人となりが伝わり、成瀬にハマル人が続出しそうな予感。
家族全員が楽しめる作品なので幅広い世代に広めたいな。

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2021年 R18文学賞受賞の「ありがとう西武大津店」含む連作短編。

成瀬に恋をしてしまったかもしれない。成瀬はそのくらい目が離せなくて推せるキャラクターだ。
テンポよく進み、時にクスッとし、中高生の頃に感じた窮屈さを思い出し、今の時代だからこそのやるせなさも描かれていた。
こんなにも滋賀密着型に描かれてしまったら、どこかに成瀬の存在を感じ、膳所に成瀬を探しに行ってしまいそうだ。
年齢性別問わず楽しめる青春小説で、最高に面白かった。

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才能があって努力家でマイペースでブレがない成瀬、強い。
やっていること自体は(やろうと思えば)誰にでもできることだ。でもそれを思いつき、実行に移す人は稀だ。
地元の人に長く愛されたお店がなくなる。そこにあるたくさんの思い出。思い出は消えないけれど、象徴がなくなるのはやっぱりさみしい。
成瀬を見守る島崎。彼女もまた別の意味ですごい人だと思う。成瀬がやってくれることをずっと見ていてほしい。大津にデパートを建てる日を見届けてほしい。
元気が出る青春小説だと思う。

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たくさんの著名人が推している作品ということで興味を持った作品です。
何度も1人で読みながら笑ってしまうほど成瀬のファンになりました。
成瀬だけでなく、周りの人々の関わり方や、地元愛も良かった。
200歳までの人生を見届けたい。
続編希望します

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めちゃくちゃ面白かったです!
成瀬が大好き過ぎて、私も二百歳まで生きて成瀬あかり史をもっと見たい!
成瀬がいて、成瀬に愛されてる大津市に嫉妬してしまいました。
そう思わせるくらい魅力的な人物でした。最後の成瀬視点から見た島崎の話は、いつまでも一緒というわけにはいかないのが分かっていても胸がギュッとなりました。タイトルも言い切っている感じが力強くて興味をそそられました。成瀬の凛とした感じも表れているように思います。
また、京都在住で、滋賀で働いていたので、におの浜や平和堂などの名前が出てくるのもうれしかったです。

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おもしろかった!一気に読んでしまった。人間描写が魅力的で成瀬さんと島崎さんのことをすぐ好きになってしまった。3話目で2人が出てこないと寂しくなってしまったくらい(でも4話目からまた出てくるのでご安心を)。成瀬の人生をこれからもずっと見ていたい、そういう温かい気持ちになりました。

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成瀬の個性の強さにやられました!読み終える頃には、すっかりファンになってしまう。彼女が挑戦する数々の突飛な行動にたびたび驚かされるが、「たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。」という言葉が、彼女の生き様を表現していて、感銘を受けた。
そして、それをそばで見守る島崎さんも素敵。二人の仲がこれからも続いていってほしい。

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あの頃の私は成瀬になりたかったし、成瀬に会いたかったんだと気付かされた。
どんな時代でも可能性は広がっていて、それを否定しなければでこんなにワクワクする日々がやってくる。
誰もが「あの頃」に思いをはせる物語でありつつ、どこまでも「現在」の小説だと思った。

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思いついたことを、躊躇なく行動に移す成瀬。周りからどう思われるかということにはあまり頓着しないようにも見える。短編連作、途中で成瀬たちメインの話から少し逸れて、また戻ってくる。視点が変わることで、いろいろと気づくことができる構成になっているようで面白いと思いました。現実に、成瀬のようになるのはきっと難しい。だからこそ、成瀬の行動力にわくわくしたり、胸のすく思いがしたりするのだと思う。他人の目を気にして、身をすくませている若い人たちに読んでほしい。気分だけでも、なんか自由になった気がするから。

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タイトルがまず好き。
成瀬ならいつかは本当に天下を取りそうだし、成瀬ちゃんの周りの人も面白いから何かやりそう。
読み進めるうちに、成瀬ちゃんが私の友達のように思えて、なんだか無性に応援したくなりました。

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一話目の作品がR18文学賞を受賞したときから、どんな単行本になるのか楽しみにしていたので、今回NetGalleyで読めて嬉しかったです。そして期待を裏切らない内容でした。
とにかく著者さんの、読んでいて思わずフフッとなってしまうユーモラスな文体にセンスを感じます。地の文で「もう中学生にとってのダンボールみたいな存在だ」なんて比喩出されたら、笑うでしょ。でも、こうしたユーモアが、決してやり過ぎない良い塩梅なのです。
ただ可笑しいだけではなくて、読んでいて胸がキュッとなる表現も出てきます。最終話で、一見脈絡もないような色々なことに全力で取り組んではどんな結果も受け止めてあっけらかんとしている成瀬が何を考えているのかがわかったとき、この物語の骨格が見えた気がしました。
失敗や、結果が出ないことをまったく恐れず、全ての経験が肥やしになる。そんな成瀬の生き方に、若い人も、私みたいな大人も見習うべきことがあり、読み終わった後はとても爽やかな気分になる作品でした。

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読み始めた時は「なぜこの作品が『R18文学賞』なのか?」と感じていたのですが、読み終わった今、断言できます。「これは『R18文学』である」と。長年慣れ親しんだ場所が無くなる切なさに、真に、深く、共感できるのは、大人だけでしょう!

成瀬あかりを主人公に、彼女の中学生〜高校生の日々を描いた連作短編。
主人公のあかりちゃんがとにかくすごい!
勉強も、スポーツもなんでも(シャボン玉やけん玉も)、何でも万能。
出来過ぎゆえに周りはちょっと引いてるけど、それを気にせず突き進む鋼のメンタル。
その生き方が本当に気持ちいい。
あかりちゃんを1番近くで見続けた、幼馴染のみゆきちゃんに私もなりたい・・・。

あと滋賀の実在の場所がたくさん登場する点も見逃せません。
滋賀在住歴が長い人の感想をぜひ聞いてみたい。

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面白かった!!
何か事件が起きる訳でもない。主人公は何かに困難に立ち向かっている訳でもない。只々、滋賀県大津市に暮らす学生の日常の物語。でも、何故か涙が出てくる。理由なんか無いのかも。ただすごく当たり前の日常過ぎて、眩しい。

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やっぱり、滋賀県大津市に住んでおられる作家さんやん!
最後のページ見ながら納得やわ。
この本文全部から有り余るほどの
滋賀県に対する「地元愛ヤバイ‼︎」
しかも 新人作家さんかもしれへんけど
生年月日から差し引くと 世代はそんなに変わらへん笑笑 失礼

どうりてこの どこか懐かしさすら感じる
安定した作風。
「ママ、本読みながら笑ってるよ」て
子供らにキモがられるはずだわ
どんだけ笑ったか!

大体皆さん読み終えた後に成瀬ロスに陥る
確かに成瀬あかりの癖強キャラはハマる。
清々しいぐらい竹を割ったような性格だが
「はぁ⁈」ってツッコミたくなるような
突拍子もない発言と、
真顔でボケる抜け感に、
「この先も見守っていきたかったのに」
「一冊じゃ足りない」気持ちになっちゃう!
成瀬あかりに惚れてしまった西浦君に
無言で握手したくなるほどに
共感‼︎

滋賀県の書店は
この作品を全力推しして欲しい‼︎
全滋賀県民は読むべき作品やわ…

そしてわたしは聖地巡礼する気持ちで
この作品の中に出てくる地名や店名を地図とにらめっこしながら検索し(実在してるし、西武の閉店も時代背景から建物や階段の形状もお話と同じ。閉店間際のパネル展もやったらしい。ときめき坂もあるんやよ!)
成瀬あかりは ここにおったんやな…とか
想いを馳せてしまったよわたし。

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まず成瀬のポジティブな姿勢に驚かされた。その物怖じせず頂上を目指す姿が、悩まずブレない視線が。そしてブレーキを知らないからこそ、才能を全開できる事が。
中学時代、島崎はそんな成瀬をサポートしようと躍起になったが、振り回されてばかり。そんな視点から語られるからこそ、中学での成瀬のスケールの大きさがわかった。
成瀬は高校へと進む。彼女が更に気高くビッグに、孤高となっていく様子が、様々な人の視点で浮き彫りになっていく。
そんな突き進むだけの成瀬が、孤立でなく孤高な存在としていられたのは、島崎がずっといてくれたから。それにやっと気づいた成瀬の姿を読んで、途端に等身大の女の子として感じられた。読み手として応援したいと思える存在に。
だから、これからも「あの目標」に向かって登り詰めて欲しい。それが出来るはずと実感できた、島崎が傍らにいる成瀬の、全身全霊の踊りだった。

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おかわり何杯でもありったけ欲しいくらい面白かった。成瀬だったら天下取れるし、何なら世界取っちゃうとこまで見せて欲しい。膳所に行けば成瀬ウォッチングができるのなら引越してもいいかもしれない、と思えるくらい成瀬にやられた。

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こんな同級生がいたら、どうする?
常にそう思いながら読み進めた。
悪気はない、確かに。
自分に正直でまっすぐ生きている、確かに。
裏表がない、確かに。
強く惹かれるけれど、近づきすぎたらやけどしてしまいそうだ。
そう思っていたのに、読み終わるころにはやけどしてもいいから、
成瀬と友達になりたいと思ってしまった。
作者にやられた、という感じだった。

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やりたいことを全力でやる。そんな誰にでも出来るけど、誰もが勇気を持たないと出来ないことをヒョイヒョイ挑戦する姿を見て、とても勇気づけられました。
挑戦した後に目標を調整していくのも良い。超人的でありつつ人間味溢れる成瀬の生き様は見ていて心地よかったです。

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成瀬は成績優秀。足が速い。絵もうまい。何でもできるのだ。
そんな成瀬の目標は200歳まで生きること。
周りからは少し変わっていると思われているが、成瀬は揺るがない。
いろんなことにチャレンジする。種はたくさんまいた方がいいと思うから。

成瀬と島崎の友情。成瀬を温かく見守る両親。クスッとさせて、心を温かくする物語。

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「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げたいと思う」
冒頭から興味をそそるセリフから入るあたり、掴みはOK!ここから成瀬あかり史の世界へ誘われる。
西武大津店の閉店を見納め、M-1の予選へ出場し、高校でも新たな世界へ突き進む。
そして忘れてはならない、成瀬の幼馴染みの島崎、彼女のポテンシャルに拍手。
膳所を一気に有名にする「成瀬は天下をとりにいく」
滋賀の才能に熱視線。

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成瀬最高!勉強もスポーツもできるスーパー女子の成瀬あかり。そのキャラクターは独特で、彼女が何を言うのか何をするのか、ワクワクしながら読んでいた。もっと成瀬を見ていたい。これは、成瀬ロス⁉︎ どうか、続編をお願いします!

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自由奔放でマイペースな主人公の成瀬。
なんでもできるスーパー女子なんだけどどこかちょっとズレている?
タイトルが気になり読ませていただきましたが成瀬ならいつか天下を取れる!
成瀬が天下を取るその日を見届けたいので続編を期待しています!

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面白すぎて読み始めたら止まらない!常に何か目標を持ち自分らしく我が道を行く。たまに笑ってしまうけど本人はいたって真剣。そんな成瀬にすっかり夢中になってしまった。
利己的でも自己中でもなく他人を決して否定しない。成瀬の魅力は語りつくせない。幼なじみや周囲の人々の言動も楽しい気分にさせてくれる。きっとこれからも成瀬の興味は尽きないはず。どんな大人になるのだろう。たとえ偉業を成し遂げても変わらないんだろうな。余韻がすごすぎて頭の中が成瀬でいっぱいです。
素晴らしい発想で、成瀬という人物に出会わせてくれてありがとうございました!

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成瀬はいずれ天下を取るであろうことを信じます!
だって無敵なんだから。
女子は周りの目を気にして行動しがちなのに、成瀬は我が道をゆく。
それはなかなか成し遂げられないこと。
でも成瀬ならこの先も飄々と前へ進んでいきそう。
応援せずにはいられません。
是非とも続編を!!!

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面白かったです。久しぶりに笑っちゃうくらい面白い物語に出会いました。成瀬最強ですね。ある意味ハイスペ女子です。おかしいと思われようが、普通じゃないと思われようが、自分を貫く姿勢はかっこいいです。成瀬は周りなんか気にしていないのです。そんな成瀬を温かく見守ってくれる周りの優しさもいいですね。読んでて笑いながらなんだか嬉しくなりました。我関せずの成瀬にも弱点があるとしたら、親友。島崎がいなくなってしまうという状況に、らしくないほど狼狽えてしまうところが可愛くて、さらに大好きになりました。しかもずっと笑わせてくれていたにも関わらず、最後にホロリとさせられて…ずるい。上手い。最高に面白い。これはいろんな方に読んでもらいたい。

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突き抜けたキャラクターの成瀬が面白い。浮きまくる成瀬よりも、普通の(ただ成瀬を受け入れる時点でそうともいえない)友達がすごい。見守り続けたい、なんてすごい愛だと思う。200歳まで頑張ってほしい。滋賀から世界に、挑戦した作品。

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「ありがとう西武大津店」を読み終わったとき、あぁ夏休みが終わってしまう、成瀬ともお別れかとしょんぼりしてしまった。それがページをめくると成瀬がいた!しかも漫才!!なんでだよ!!!
飄々としてて、何事にも動じなさそう、なのに友達との別れに動揺しまくりの成瀬がどんどん愛おしくなる。ずっと観察していたい。
令和なのになぜか懐かしい、無性に自転車で走り出したくなってしまう。青春小説が大好きだったことを思い出した。

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成瀬は好奇心にあふれた女の子。溢れ出す才能を思いつくままに使い続け、エネルギーいっぱいの毎日を送っている。彼女を動かす原動力とはなんだろうか? たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいいと彼女は思っている。興味を感じたことに挑戦せずにはいられない性格、周りの目を気にしない性格をもちながら、いつも親友の島崎を巻き込んで行動をする。どんなときにも、島崎と成瀬の友情は変わらない。成瀬のような性格の少女が増えれば、世の中の沈滞したムードはもっと明るく前向きになるだろう。

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成瀬あかり、めちゃくちゃかっこいい!
周囲の目なんて一切気にせず、自分が疑問に思ったこと、
やりたいことについてとことん追求する姿。
なかなかできることではない。
まさに有言実行タイプ。
特に大きな事件が起こるわけでもないのに、成瀬あかりから
目が離せなくなっていた。
気付くと「次は何をしてくれるのか」とワクワクしながら読んでいた。

きっと成瀬なら200歳まで生きれるぞ。

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面白い!
なんといっても成瀬のキャラクターがとても魅力的だ。
確固たる自分を持ち、惑わされることなく行動する。
とても強く見えるが、幼馴染の引っ越しに動揺する。
そんな繊細さもかわいく思える。

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以前名古屋愛にあふれた愛知出身の友人に「いくら都は京都だ東京だといっても天下人はみな愛知出身。いつか名古屋が天下を取る」と言われたことがありましたが、この本を読むと新たな天下人が滋賀から出そうな勢いですね。本当に、200歳まで生きそう。

大学生くらいまでは渋谷西武にはちょいちょい行っていたのに西武とライオンズ(私の中ではデパートは「SEIBU」で野球チームは「西武ライオンズ」だった)が繋がっておらず「何でライオンズのユニ着てくの?」と最初「?」が飛んでいたのですが、ライオンズ=西武!とすぐにつながるくらい、優勝セールとかもあって(地元は離れていても)大津の方にはライオンズがおなじみだったのかなぁと、そんなことにも思いを馳せました。生活に根差したものがあるって、力強いことですね。

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「塞王の楯」「偉大なるしゅららぼん」、そして「成瀬は天下を取りにいく」。新しい滋賀小説の代表作!!今は離れているけど、滋賀で生まれ育った者として本当に嬉しい!
これはどの小説にもていない、今まで味わったことのない読後感。読んでる間はとにかく楽しい!成瀬のやること、周りの子の戸惑いとわワクワク、すべてがいま私の隣で起こっているような、自分が学生時代に戻ったような錯覚。読み終わると、ちょっと寂しい。成瀬の世界は続いてるはずなのに、もう私はそれに触れられない。そして私の青春ももう取り戻せないことを実感する。ここまで読む人を巻き込む小説を書けるなんて、宮島未奈、すごすぎる。読んだ人みんな絶対成瀬のことが大好きになる!

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「成瀬ー!大好きだー!!」と、読み終わって叫びたくなった。わたしも成瀬みたいになりたかったし、島崎みたいに成瀬あかり史を間近で見てみたかった。
でもおそらく、側にいるのがわたしではダメだった気がする。成瀬の傍らに島崎がいたという運命に感謝したい。お互いにリスペクトし合える関係の島崎がいたからこそ、成瀬が成瀬らしくいられたのかもしれない。
大学生になった成瀬のお話も読んでみたい!

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疾走感があって、はちゃめちゃで、何よりひたすらにいとおしい。
一気読みした後に、ぎゅうっと抱きしめたくなる小説でした。

ぶっ飛んだ率直さで我が道をいく成瀬と、振り回されつつもそれを心から楽しんでいる島崎。
二人の織りなす日々にキラキラも甘さもないけれど、まさに「青春」だなと。
そして人々の心のよりどころである西武大津店の存在の大きさに、ふいに自分の地元を思い出したりもしました。

程度の差異こそあれ、描かれているのは私たち誰もが経験したことのある景色で、だからこそこの物語はちょっと懐かしいのかもしれません。

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声を出して笑ってしまった。
吹き出すだけでなくアハハ!と。
ブレない意志の強さを持つ成瀬はもちろん、
彼女の唯一無二の親友、島崎のツッコミがなんとも小気味よい。

成瀬が200歳になるまでまだ182年あるので、是非続編をお願いしたい。
大学生から社会人となる成瀬。
是非見てみたい!

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不可思議な女子?摩訶不思議女子?でも何に媚びるでもなく自分の欲求に忠実というか素直というか奇想天外というか、とにかく面白い。見届けようと思う島崎の気持ちに少し同調。いいな、セゼカラ。二百歳まで頑張れ成瀬。

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最初から最後まで面白くて、ニヤニヤしながら読んでしまった。マスクしていなかったら怪しい人間。
自然と頭の中に「成瀬が好きだと叫びたい」という言葉が浮かんできた。特に、島崎が引っ越してしまうと聞いた後の成瀬。完璧超人、何事にも動じない成瀬がどこにでもいる人間になってしまうのが可愛らしい。でも何よりもすごいのは、成瀬を受け入れていずっと付き合っている島崎だと思う。彼女に拍手を送りたい。

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中二の夏休みに、突然成瀬が変なことを始めた。もうすぐ閉店を迎える西武大津店に毎日通って、ローカルテレビ局の閉店カウントダウンのコーナーに成瀬が映っていた。

 突然坊主頭になったり、200歳まで生きると宣言したり、とにかくマイペースな成瀬。周りは呆れ顔だけど、本人は堂々としているところがスゴイ!

 成瀬はきっと大物になるよねぇって期待しちゃうなぁ!

 大学生になった成瀬の話も読みたいので、続編希望です。

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めちゃめちゃ面白かった!青春真っ只中の成瀬がどんな大人になるのか楽しみ!
200歳まで生きるつもりで生きたらもしかしたら誰も行きつかなかった限界を超えるかも。笑えるほど真剣に生きている成瀬の行動力が大好き。
何にも動じない様に見えた成瀬が唯一動揺したのが、幼なじみ島崎の引越し。空気の様にいつもそこにいて当たり前だと思っていた島崎がいなくなると聞いた時の動揺に素顔の成瀬を見た様で可愛かった。
周りの空気を読めない成瀬だけどいつまでもそのままでいて欲しいなぁ。

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宮島さんの両肩を持って、ご本人の身体がぐわんぐわん揺れようとも気にせず伝えたい「最高でしたよー!」と。
小説新潮で拝読したあの時の「凄い人がまた出てきた。」を更に更に上回る感動を頂きました。
成瀬の魅力に気がつける同級生ではなかったかもしれないけど、成瀬を頼もしく思える大人にはなっています。滋賀滋賀!

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三浦しをんさんの名前に惹かれて読んでみました。
初めから惹きつけられる感じが、ああなるほど著名な作家さんたちが論評?っていうのか寄稿?されているのが判る様な気がします。現実にあった店をあのような形で表現されるとは

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さわやかな青春小説!何でもできるけどすこし変わっている成瀬と、その周りの人々とのエピソード。成瀬は揺るがず、一人で強くどこまでも生きていける人にみえたが、ラストエピソードで島崎がいたからこそだったことがあかされ、じーんとしました。春にぴったりの物語ではないでしょうか。

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なんだろう、これは。一話目から抜群に面白い。成瀬の普通の日常の中の、普通じゃないへんてこな挑戦。
強烈なキャラクターを持つ成瀬の、滋賀愛に溢れた物語。こんな子他にいない。唯一無二の存在、それが成瀬。
単なる青春小説の枠に収まらないのは、成瀬をとりまく人々の群像劇として描かれているから。もう、成瀬が愛おしくてたまらないのです。

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最強女子生徒、成瀬登場。名前忘れたけど『武士道シックスティーン』の天才剣士と双璧を為すな。突拍子もないことを思いついては友達を巻き込む。やたら実行力があるだけに迷惑以外なにものでもない。だけどちょっと気になる。愛想無くて物怖じもしない成瀬が大物感漂わせてながら大津市を愛する6編。大津と言えば百人一首の聖地近江神宮があるのだが、と思っていたら5編目にカルタの話がでてきた。

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読書界隈でハズレがないとされているR18受賞作。
R18は微妙な性描写のあるものが多い印象だったけど
これは全く無い。でもすごく面白い。
成瀬はなんでも完璧に出来て、独特の雰囲気から人を寄せ付けない一目置かれる不思議な子。
小さな頃から賞を総なめ。秀才、天才、奇才と呼ばれる。
閉館する近所のデパートが中継されると聞きつけて毎日立ってテレビに写ろうとする。
坊主にして年単位で何センチ伸びるか検証する。
M1に出ようとする。200歳まで生きることが目標。とにかく色々と情報量が多い。
サイボーグみたいだと思っていたけれど成瀬視点の章で感情を知ったとき、なんだ人間ぽいじゃんって思って余計に好きになる。

初めは成瀬の幼なじみ、同じクラスになった女子生徒、中継を見ていた大人の視点、かるた大会に出た他の学校の学生など周りの視点から客観的に成瀬を観察出来る。人物像が固まってきたところで最後は成瀬の視点で物語は綴じられる。
R18文学賞を受賞したもの「ありがとう西武大津店」を本にするためにあとから書き下ろしたのかなと推測、でも他の章もおまけ感が全くなくて(失礼)物語が統一されていると思った。
続編も出て欲しい。

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幼馴染みの成瀬と島崎。成瀬は、ちょっと変わり者で、中2の夏休み閉店を控えた西武大津店に毎日通ったり、200歳まで生きる、本格的に漫才をやる…とか。
滋賀県の郷土愛がつまった1冊で、青春小説なんだけど、成瀬の突拍子のなさが、とってもおもしろく応援したくなりました。
読みやすくて、みんなにおすすめしたいです!
デビュー作なんですね、今後の作品も楽しみです。

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成瀬さんとめちゃくちゃ友達になりたい!
といっても友達になったらなったで戸惑い、振り回されるのではないか。
いやむしろ振り回されたい。
物語には刺激的な登場人物が必要だが、成瀬は新感覚かも。
主人公の成瀬あかりはちょっと…だいぶ変わった中学生。
西武百貨店大津店が閉店すると聞き、「最後まで見届ける」と大津店通いが始まる。
それに振り回される幼馴染。
成瀬にとっては当たり前の行動が、周囲の人間には突拍子もなくどう反応していいかわからない。
しかし、その成瀬の行動がじわじわと周囲に刺激を与えていくところが癖になる。
そしていつしか読者は成瀬ファンになっている。
人間というのは自分の尺度が普通で、他人の尺度はいつもどこか変わっている。
でもその自分には変わっていると感じる他人の尺度に触れることで成長はあるのかもしれない。
そんなことを思わせる物語だった。
成瀬大学生編が出ないだろうか…切望する。

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これは…なんだろう。
ティーンが主人公だけど青春小説というにはのんびりフラットすぎ、日常小説というにはおかしな人が登場しておかしなことがささやかに起こっている。友情も恋もあるけど、友情や恋からエモーショナルなドラマや事件は発生せず、登場人物が深く悩んだり大きく成長するような物語の方向性もなく(ちょっとは悩むしちょっとは成長する)、全部が地方都市(膳所)特有のゆったり柔らかな時間の中に溶け込んで流れていく。
「どういう作品」という枠がつけにくい。しかしこれがとても面白い。

あまり大きなドラマは起こらず、登場人物たちはとぼけている。でもゆるい作品ではない。
この作品には「ゆるい」という言葉に含まれる、あえて真摯にならずに脱力して読者に笑ってもらえるのを待ってるようなところがない。登場人物が芯からピュアでまじめで一生懸命だから。

でも芯からピュアでまじめで一生懸命なのに、熱くはない。常に程よく力が抜けてて、最初から最後まで「常温」のまま。
ドラマティックにもならず熱くもならなくていい、たまにおかしなことをしながら常温のまま生きていける時間の優しさが心地良い。

連作短編でいくつか主人公が違う作品もまざってるものの、中心になってるのはひとりの少女の物語。受賞した文学賞の名前は「R−18」だけど、すてきなYA文学として読める作品で中高生にもおすすめ。

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物語は滋賀県大津市を愛する「成瀬あかり」を取り巻く人々が、彼女について語る形で話が進みます。
彼女のその飛び抜けた行動力は見ていて気持ちが良く、次は何をやってくれるのかと期待してしまう。
もし同じ学校の生徒であったならどれだけ楽しかっただろう。大人になってもふとした瞬間に思い出すだろうその存在感。
きっと、成瀬なら大津市観光大使から市長になり、再び大津に百貨店を誘致してしまうのではないか。(そんな話は出てきません。)
何事にも真剣に、そして全力で取り組むそのまっすぐな姿に魅了される。
いつも7割で過ごしがちな私は身の引き締まる思いです。
何か背中を押してほしい時に読みたい本になりました。

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めちゃくちゃ面白いっ!!女子高生の成瀬がとにかく最高だ。読み始めは『変なのが出て来たー。楽しみ』だったが、読みながら成瀬と行動を共にしている錯覚に陥る。変で面白いから何とも言えない愛おしさで一杯になってくる。先の読めない想定外の成瀬の言動はもちろん驚きと面白さ満載で、最終章での成瀬の気持ちには涙ぐんでしまう。成瀬の様な魅力的な変人は探してもなかなか居ないだろうと思うと幼なじみの島崎が羨ましい。一度しかない、人生の中では短い青春時代にもの凄くぶっとい青春を謳歌する成瀬にエールを送りたい。大学編も読みたい。

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西武大津店の閉店がこんなに熱いイベントだとは!地元愛、羨ましい。女子中高生の成瀬のまっすぐな成長が眩しい。成瀬を見守る友人島崎もいい味出している。成瀬のことが気になるカルタ少年の話は読みながらニヤニヤしてしまう。おじさんたちの同窓会の話はなくてもいいかな笑。

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中学から高校までの青春時代を描く短編集。多感なあの頃を思い出しながら…登場人物の気持ちに引き込まれつつ…あっという間に読了。

主人公は、成瀬あかり…思いつきがとてもユニークでぶっ飛んでいる、更にそれを実行するパワフルな行動力の持ち主。本人は、至って真面目で何事も卒なくこなす優等生だ。成績優秀、スポーツ万能、多才な唯一無二の存在。「あかりちゃん」ではなく「成瀬」と呼ばれるのがしっくりくる、そんな女の子。

物語は、成瀬あかりの周りにいる人の視点で進む。幼馴染の島崎みゆき、同級生の大貫かえで、カルタ部の大会で知り合った男子高校生など。みな成瀬あかりのペースに巻き込まれながらも、目が離せない魅力に惹きつけられていく。

終始、クスッとニヤッと笑ってしまう流れの中で、ホロリとする場面が終盤にあった。何事にも淡々とこなしてきた成瀬あかりだが、幼馴染の島崎みゆきの東京への転居を耳にして動揺する場面が印象に残る。当たり前であったことが当たり前でなくなるときに、人は大事なことに気付き、もう一歩成長するのかもしれない。

また、作者の地元愛に溢れた作品でもある。
滋賀県大津市、膳所(ぜぜ)の知名度アップは間違いない。琵琶湖の遊覧船ミシガンクルーズ、カルタの聖地近江神宮、江州音頭、ときめき坂商店街…実際に訪れてみたくなるのは、きっと私だけではないと思う。

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読み始めて1分も経たないうちに、私は成瀬と友達になりたいと思った!
困った、読む手が止まらない。何も手につかない。家事なんかしている場合じゃない。
仕事中もこっそり読んだ。
そして読了後のこの爽快感は何?
こんなに私のことを夢中にさせてくれた成瀬、ありがとう!
読書がこんなに楽しいものだと久しぶりに思い出させてくれた本でした。
続編を是非!

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面白かったです。はじめは成瀬の変人ぶりで引っ張っていくのかと思ったけど、成瀬は成瀬で理由のある言動をしているし、人を傷つけない優しさを持っている。いっそ清々しく、そしてカッコよくて可愛い。読了後は気分良く1日を過ごせる良書だと思う。どのエピソードも良かった。

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やばい、新たな大ヒットの予感…!その末端でもウェーブに乗れたようですごく嬉しいです。ハイパー女子の成瀬、突き進む成瀬、周りの違和感などどこ行く風の成瀬、成瀬やばいってよ、、!かたや孤高の成瀬と対極の空気読みすぎ女子の島崎、波長を気にする島崎、悪者になりきれない島崎、友人思いの島崎、やっぱり成瀬が気になってしょうがない島崎、島崎、あんたいいやつやん、、。西武大津店の下りは、こちらも生中継を見ているような高揚感と、何が起こるかわからない緊迫感の中読み進めました。胸を抉られるような青春の残酷さがそこまでなかったのも、本当の悪人が誰1人出てこなかったのも爽やかな読後感に繋がった気がします。新潮社さんの今春1推し、今から販促が楽しみです。

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関西出身のものからすると大変面白かったです。
なんとなく誉田哲也さんの武士道シリーズを思い出させるような女子高生の組み合わせで愉快でした。
西武大津店の廃業は大きなニュースでしたし、そこに思いを寄せる方も多くいらっしゃったと思います。
そういった方にこの本が届けば嬉しいです。

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息をするようにスケールの大きなことを言う人間、成瀬。
その滑稽さに気付かないのはおそらく彼女ただひとり。
幼なじみの島崎はそんな成瀬の親友。

ある時は地元の西武が閉店すると耳にし、夏の思い出として毎日夕方のニュースになぜかライオンズのユニフォーム姿でうつりこむ。
ある時はM-1グランプリに出場すべく漫才コンビを組む。

200歳まで生きると豪語する成瀬の日常はただただおもしろい。

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あーーー、こんな小説ってあり?と思わされてしまった。この世界は手に触れられそうなほど距離が近い。滋賀県出身の自分でなくても、特別華やかな学生時代を送っていなくても、自分の学生時代をありありと思い出す。そこに自分はいないのが不思議というか、話に描かれないあの教室のどこかの席に自分もいるんじゃないかなという感覚でした。
風変わりで飄々としたニューヒロインの成瀬がかっこよく羨ましくて。この小説から感じる距離感を構築してるかのように思っていました。しかし実際は成瀬に関わる島崎や各話の主人公たちに、自分と重なる部分垣間見て、自意識過剰な青春時代を思い出していたのかもしれません。
最後の一編が成瀬の視点で描かれることで、そのことに気付かされました。

受賞作が確実に面白い! 
さらに受賞作以外の作品を読むことによって完成していく世界が味わえる短編集でした。

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これは何という面白さ!!中学校〜高校生女子のちょっぴり面白い青春を読みたいならこれは外せない!!舞台は滋賀県大津市がメインで、西武大津店閉店、江州音頭、ミシガン、平和堂と、滋賀県民ではない私は読みながら検索しまくり。新人作家の著者は、大津市在住とのこと。これは側から見ると大分変わっている成瀬あかり史と、幼馴染みの島崎みゆきの歴史でもある。私は成瀬は天下を取れると信じるし、大津にデパートも夢ではない!200歳まで生きてくれ〜

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「第20回女による女のためのR-18文学賞」で、史上初のトリプル受賞(大賞・読者賞・友近賞)を果たした「ありがとう西武大津店」を起点とする連作長篇。不可思議な言動をする女子・成瀬あかりと、彼女の言動に振り回される(?)島崎みゆきの2人を中心に書かれている。
成瀬は頭が良すぎるがために、その発想が凡人には理解されないように思えた。ぼくがガキの頃にも、勉強はできるのに異常な言動をするやつが1人や2人はいたような気がする。別段、ウケを狙っているわけではなく、いたってまじめなのだが、結果的に変人扱いされてしまうという……。
しかし成瀬は、他人の評価や態度など気にすることもなく、我が道を突き進む。いいなあ、このキャラ。
この文学賞からは好きな作家が多く輩出されているので注目しているのだが、また1人、追いかけたい作家が誕生した。

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なんといっても主人公の成瀬が魅力的だ。
子供の頃から行きつけのデパートが閉店と聞けば、目立つ格好で毎日訪れ、そこからのテレビ中継に映る。
友人と漫才コンビを組んでM-1に出場したり、突然坊主頭にしたり、ある時は競技かるたの選手だったり。
この本には「青春のヘン」が詰まっている。
たぶん身近にいると大変だと思う。けど豊かな気持ちや生活に慣れることも間違いない。
いかにも令和で昭和なヒロイン誕生。脱帽です。

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読むほどに成瀬の魅力に惹き込まれていく。個性的で行動力のある成瀬は何事も人よりきわめ、進んでいく。周りの人物から見た視点がまたよく、どんどん話に入り込み、目が話せない。200歳まで成瀬の活躍を追って行きたくなる、元気のもらえる作品でした。

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私はこの作品のことを、「ほんタメ」というYouTubeチャンネルで聞いて知っていました。どんなさくひんだろう、読んでみたいと探しましたが見つからず、やっとこの機会に読むことができました。
それまでに上がりに上がった期待をハードルを成瀬さんは軽々飛び越えてくれました。
もし同じクラスメイトになったら、絶対に友達になるのに!と自分の高校時代に一緒になかなかの無茶をしてくれた友達を思い浮かべながら読みました。
爽やかで、ドキドキして、少し懐かしい成瀬さんと大津の物語をぜひたくさんの方に読んでいただきたいです。

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個人的な話ですが、小説読んでて、あーおもしろかったなすごくよかったなと思うことはたくさんあるんだけど、元気をもらえたなーって感じることはほとんどないんです。でもこの作品からはかなり元気をもらえた気がしました!
成瀬のキャラクターがとても良い。やることなすこと突拍子もないことばっかりなんだけど、彼女だってひとりの少女だと感じられるところもあって、目の前で成瀬のことを見ているような気分になる。
読み終えて外に出たとき、私は私の生まれた街を大事にしたいと思ったし、具体的なことは思いつかなかったけど、いろんなことやってみたいなと思った。なんだか嬉しい気持ち。とってもいい本でした!

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成瀬!すき!笑
最近読んだ本の中でもダントツにかわいい主人公でございました!
友情ってこうだよなって思わずニマニマしてしまった2人の関係。いつまでも2人でくだらないことをしていてほしい。
自分の中にある成瀬的な部分、もうちょっと出していってもいいのかもしれない。
長生きしてくれよな、成瀬!

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最高におもしろい!
笑いをこらえて何度も肩が震えてしまった。駆け抜けるように読んでいって、最後の章までくると、突然寂しくなる。終わるのがもったいなくなるほど、成瀬と島崎のことが、もう大好きになってしまっているから。
中学生にも、高校生にも、大人にも、どこの出身の人にも、たくさんの人に勧めたい。難しい説明はいらない。とにかくチャーミングな2人に会えるよ、と話してみようと思う。

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強烈な個性の持ち主、成瀬あかり。
小さい時から何でも出来て、
周囲の声など気にせず、
自分が決めた目標に突き進む。
例えば、
中2の夏休みを8/31に閉店を迎える西武大津店に捧げて毎日通う。
ただ、それだけの事なのに、目が離せない。
彼女のどこまでも真摯で前向きな姿勢がたまらなく愛おしい。
また、この物語そのものが、
大津愛に溢れていて、
ローカルネタがたっぷり盛り込まれています。
そういう作品は、その地方に対する発見があり、いつか旅してみたいと思わされるものですが、この作品は、まるで自分も大津市民になった気分にしてくれます。
何がこんなに惹きつけるのか。
声を出して笑ったり、
ちょっとしみじみしたり。
もう、すっかり成瀬の虜です。
是非、母になった成瀬。
ばあばになった成瀬を読ませて下さい!
読んだら元気になること間違いなし。
ともかく、めちゃくちゃオススメです!

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実際に2020年8月31日に閉店した
西武大津店のお話から始まる本作。
この近辺に住んでいる方々からすると
とてもおもしろい作品なんだろうな〜
と想像しながら拝読致しました。
(もちろん、一般の方が読んでも
おもしろい作品です)

変わり者の成瀬と、そんな成瀬の
幼なじみの島崎。
ふたりの関係性が良い。

来年の夏祭りも、ゼゼカラが楽しく
漫才を披露出来ますように。

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京都市から草津市に働きに行っている。
そんな荒んでいる私のTwitterのタイムラインでは、奈良か滋賀が京都と喧嘩をしている。というか、京都は近畿の全ての府県と喧嘩している。というか売っているら、そして、ちゃんと買っていただいている。「買っていただいでえろうおおきに」と言うところである。
なのにこの小説、滋賀県がテーマの話なのに京都の悪口が書いてない。というかあんまり京都にふてれない、まるで東京のような小説だ!寂しい!
滋賀県、膳所を軸にした話なのに京都の話も悪口も出てこず、破天荒と見せかけて憧れるくらい実直でキラキラ女子高生が誰とも違う青春を胸を張って過ごす素敵すぎる話が生まれてしまった。
寂しいやんか、からんでよ、京都と!
こんな名作に京都が絡んでないとは、京都のイケズ戦略も落ちたものである。
もっとこう、思わず悪口を言ってしまう存在感で京都は持ってるのに、相手にしてもらえないなんて何たること!

(京都に絡まず)ご当地小説を超えて誰もの心を震わす青春ストーリーが進み、(京都に絡まず)地元百貨店閉店という切なさとノスタルジックさを見事にまとめ、(京都を絡めず)見事な爽やさを感じさせてくれる1冊です。
(京都に関するコメントは全て個人の見解です。)

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ひさしぶりの青春小説。面白すぎて一気読み。
勉強もスポーツも何でもできるけれど、周りからは変わり者と思われていて少し浮いてしまっている成瀬あかりを中心に展開していく短篇集。
恋愛や冒険や特別な出来事がなくても、青春小説ってここまでおもしろくなるんだなぁ。成瀬のこの先の未来をもっと見ていたい、この物語が終わらないでほしいと強く思った。もしわたしが成瀬と同級生だったら絶対友達になりたい!成瀬と島崎の掛け合いも最高でした。

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滋賀県民でなくても面白い。むしろ滋賀県民が羨ましいと思う。成瀬に会いたい!!島崎にも会いたい。琵琶湖に行ったらミシガンに乗ったら成瀬にいて欲しい。そんな作品でした。アニメ化にして欲しいなあ。
一押しも納得です

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めちゃくちゃ面白かった。主人公の成瀬に惚れました。中学生ながら、一本筋が通った西武大津店への愛、そして地元愛。いい意味で笑えました。普通の人から見たら変な子かもしれないけれど、頭脳明晰だし、何事にも全力で取り組む姿勢がすごい。そして、この成瀬を支える島崎の存在とサポートもまた、絶妙にいい味を出している。中学生でMー1グランプリに出場したいという成瀬を止めることなく、相方となる島崎。多分破天荒な成瀬を放っておけないんだろう。いろんな人との出会いも、コミカルに描かれ、中学校から高校、大学受験と成瀬の青春は、とても充実したものだと思う。作者の宮島さんの自伝的な要素も加味されているのか、これからも注目していきたい作家さんです。

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他人の目を気にしないことの清々しさ!誰かに認められたくて何かをするのではなく、自分がそれをやりたい、やろうと決めたからやる。そして自分のことを馬鹿にしてくる他人に対する静かなきっぱりとした怒り!かっこいいです!
ても成瀬もいいけど、藤崎も良かった。いい奴だ。私も成瀬史に刻まれたい❗️

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著者の作品を読むのは初めてでしたが、爽快でスピード感がある心地よい青春小説でした!成瀬あかり、凄いキャラクターを生み出したものだ。次は女子大生になって、さらにパワーアップした成瀬に会いたい。もしかすると、まだケータイ持ってないかも?

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読み始めて、あっという間に読み終わりました。
そのくらい、引き込まれた1冊でした。
成瀬あかりという主人公が秀逸!
自分は、あかりには絶対なれないのがわかっているので、その強さにも憧れます。
あかりを取り巻くそれぞれの登場人物も、興味深い。
続が出るなら絶対読みます。

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小学生の卒業文集に「私は200歳まで生きる」書いた、成瀬あかりさんの
とんでもない青春ストリー、こんな女の子がいるんだと驚きです。常に「なぜなの」と聞きたい思いです。
中学時代、44年の歴史を閉じるショッピングセンターへの思いを表現、漫才M1に挑戦、
丸刈りで高校入学した理由、かるた部での活躍、小さい恋の話し、友情の話など、テンポよく一機読みです。
この子がこの先どんな生き方をするのか、楽しみです。きっと世界を動かす偉人になるかも!

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なんだろ、淡々と進むんだけど面白かったです。
成瀬のキャラが絶妙で。なんかあんまり考えずに読み進められました。成瀬のこうと決めたらとりあえずやってみる、進んでみる。大事な精神だなと思いました。年取ると新しいことにチャレンジするって色々と言い訳作ってやらないことを正当化しちゃうから、見習いたい。自分も高校生くらいまではチャレンジしてたもんな。
まぁ成し遂げる前に次に進んじゃうのは、あれだけど、、、そういう好奇心も大事か。

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承認ありがとうございました。
成瀬の一挙手一投足に目が離せず、ありえないでしょ!!と多々ツッコミを入れつつも時に笑い、時にうるうるとしながら楽しく拝読いたしました。
成瀬ワールド全開で、どんな大人になっていくのか、続きもすごく読みたくなりました。
まさに今年一インパクト大でした!

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14歳中学2年生の天才変人少女・成瀬あかりと同級生の平凡な親友少女・島崎みゆきのちょっと風変わりな青春物語です。ヒロインの成瀬は「いいな」と思ったことには迷いなく食らいつき綿密な計画と目標を立てて何が何でもやり遂げる執念とど根性とバイタリティーが凄まじい今時珍しい女の子なのですね。彼女は人からどう思われようと嫌われようとも全く気にせず如何なる障害をも吹き飛ばす強い精神力の持主で何事にも動じない逞しさがあるのです。家の近所にある西武大津店の閉店に向けたパフォーマンス、女漫才コンビでMー1グランプリへの挑戦。著者の作風はオーバーに笑いを取りに行くのではなく、しっかりと地に足の着いた自然体でドタバタ喜劇という程でもないのですが、読む内にジワジワと可笑しさが込み上げてきて成瀬の行動を見ていると自然に未来に向かって生きる上での勇気がもらえるのですね。また本書で強く語られる滋賀県への郷土愛は読者に故郷への望郷の念を抱かせるでしょうね。R18文学賞初の3冠受賞でデビューされた著者にはヒロイン成瀬の最終目標である200歳になるまで動向を追いかけてライフワークとして書き継いでいって頂きたいですね。

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帯で三浦しをんさんや柚月麻子さんら怱々たる方が絶賛されていたので読んでみたところ、今年一番の本に出会えたような気がします。大学生になった成瀬や島崎に是非もう一度会いたいです。滋賀県民、滋賀県民以外の方にも必読の一冊です。

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話によって語り手が違うのに、成瀬がどこかでちらりと姿を見せる感じがいいと思います。
6話全てに繋がりがあって、読み終えたときにスッキリ感、満足感がありました。

成瀬に思いを寄せる男子とのデート(?)だったり
『何にも動じす我が道を行く』と思っていた成瀬が動揺する話があったり。
読み始めと読み終わってからの成瀬のイメージは全然違ってきます。
最後の成瀬視点の話はさらに意外な繊細さが感じられて、最後まで楽しめます。

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器の大きい少女が闊歩するさまが爽快な作品。

突き抜けた面白さですね。

少しも止まらず我が道をゆく成瀬の生き方に周囲が巻き込まれ、影響されていく激アツ展開。

もはや一気読みするしかなかった!

短編ごとに主人公が幼馴染や地域の大人、同世代の子などにバトンタッチしますが、それぞれに見どころバッチリ。

漫才パートはうっかり電車の中で読んでしまい、恥ずかしいことになりましたよ。

そして、西武大津のお別れシーンには胸に迫るものがありました。

本好きでなくても最初の5ページで虜にしてしまうような魅力たっぷりの逸品です。

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読んだことのない味わいの青春小説。成瀬のような人物を本当の意味でキャラが立っているというのではないか。ブレない成瀬。マイペースな成瀬。勉強はオールマイティー、運動も抜群、計画に挫折なし。その上性別年齢関係のないものいいが何とも癖のある印象なのに、そのストレートで衒いのない言い方についつい会話を引き出される。滋賀県民ではないけれど、膳所高、平和堂といった地元ネタも親しみやすくて、成瀬推し。
変わった女の子という括りを超えて、成瀬の友情物語、高校3年間の成長の跡が刻まれた物語に引き込まれる。できれば、大学時代、さらにはデパート再建宣言のその後までシリーズ化していただきたい!!

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どっしりと構えた物語の大黒柱のような存在がきわ立つ。
一人称で語られることは結局最後までないのだけれど、柱を取り囲む人物たちの目線で描き出される、彼女、とそして、その周りのみんな。
大事件は起こらないのに引き込まれる不思議な力。

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圧巻のデビュー作という触れ込みは間違っていない。たしかに面白かった。成瀬のキャラが強烈で、読んだ人はみんな成瀬のファンになるだろう。…と思っていると、成瀬を苦手とする人物が出てきたりして、別の視点から成瀬を見ることもできる。無敵を誇っていた成瀬がラストで見せる焦りは可愛く、ほろりとさせられた。

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成瀬、最高!この主人公めちゃくちゃ好き。仲良くなれる島崎がうらやましいくらい。ある時は閉店間近の百貨店で、ある時はM-1グランプリで、成瀬はその存在感を遺憾なく発揮する。学校でもどこでも飄々と凄いことをする成瀬。頭が良くて裏表の無い成瀬。優しく正義感のある成瀬。200歳まで生きたい成瀬。どの場面でも成瀬がいる世界と、いない世界では、全く違うのではないかと思わせるような凄いヒロインがここに。爽やかで気持ちが良い読後感がやみつきになる、シリーズ化希望の一冊。

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主人公・成瀬あかりの中2から高3までを描いた疾走感あふれる青春小説。子気味良いテンポで淡々と進んでいく。それでいてウケを狙っているわけではないのにクスッと笑える。このシュールさこそ本作の魅力。たまらない。

まず成瀬あかりという人物を紹介しておこう。滋賀県大津市出身の中学2年生(のちに高校3年生まで成長)。成績優秀。物怖じしない。マイペース。中学では陸上部、高校ではかるたに傾倒。200歳まで生きることが目標(?)。M-1グランプリを目指す(??)。急に坊主頭にする(???)。クラスではちょっと浮いた存在で、悪意を込めると変わった子。だが、言葉を文字通り受け取る素直な子でもある。この尖ったキャラクターが、なぜか愛おしくてたまらないのだ。

本作は6話で構成される。1~5話までは成瀬の幼馴染・島崎みゆきをはじめ、成瀬を取り巻くキャラクターの視点から描かれる。ここで読者は成瀬という突拍子もない人物を目の当たりにする。そして満を持して最終話で初めて成瀬視点の物語が綴られるのだが、最後の最後で成瀬の人間味が垣間見られてグッとくる。なんてハートフルな作品なんだ。

1話目の「ありがとう西部大津店」は新潮社の新人文学賞・女による女のためのR-18文学賞で史上初の三冠を達成。つまり本作は著者・宮島未奈さんのデビュー作である。宮島さんは大津市在住。なお西部大津店は2020年8月に本当に閉店しており、そこから着想を得たという。著者の思い出がたっぷり詰まった作品であり、行ったことのない大津市のことも好きになってしまう。

意味がないと思われる行動に意味を持った時、人は手のひらを180度返す。本作ではそんな感動を味わえる。バカらしいことを大真面目に全力で振り切っているから面白いのだ。琵琶湖のようにキラキラした、パワーたっぷりの青春応援ストーリー。成瀬はきっと200歳まで生きるので、この物語はまだ序章にすぎない。成瀬の一挙手一投足が尊い。たぶん明日も明後日も成瀬のことを考えてしまうだろう。

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最初はちょっと変わった子だと思った成瀬ですが、読み進めていく内に彼女の行動、魅力にやられてページをめくる手が止まらず、結局一気読みしてしまいました。
おそらく常識人である友人の島崎との掛け合いがテンポよく、二人が漫才コンビを組んでしまうのも納得?
滋賀県についてもこちらは全く土地勘がないのに、情景が浮かんでくるような感じでがして、まるで読むVRのような錯覚に陥りました。
一般的な学生らしい話ではなかったけど、本書は間違いなく上質な青春小説。
彼女たちのこれからを読みたいので、続編に期待してます!

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成瀬が面白い!
この、一言に尽きます!
成瀬になりたくは、ないけれど😅
この先も、ずっと彼女の活躍を
遠くから(ここ重要)見守っていきたい。
続編、希望します❗
あ~面白かった!
もう一度、いや何度読んでも
やっぱり成瀬が面白い!

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超然的なキャラクターで地方都市という空間を切り取る巧みさが非常に面白かった。成瀬というキャラクターだけでなく、その周辺の人物への影響も描かれているのが多彩な印象を受けた。連作短編としては、視点が結構変わるのが見事に機能していて、キャラクター同士の距離感が一気にリアルになった印象。

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短編が集まって、周りや成瀬さんが悩みながら成長していく過程がとても興味深く素敵な話でした。
人によって考えることや受け止め方とか、そういう価値観というか正義は千差万別。
何が「当たり前」で何が「正しい」ことなのか?
誰かにとっては「正しい」ことでも、また別の誰かにとっては「おかしい」ことなのかもしれません。
でも、結局は自分の心に素直に向き合い行動することが大切なんだなぁと思いました。
ゼゼカラのこのあとの活動も気になります。
続編希望です!

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滋賀の膳所(ぜぜ)駅前の西武百貨店大津店の閉店という、ローカルながらそこに住む人々には衝撃のニュースと共に、成瀬という少女と彼女を取り巻く人々の物語。

成績優秀、器用で行動力もあるが、周りからは遠巻きにされている成瀬あかり。
突飛な行動ばかりしているようでいて、ちゃんと理由があり、自分で答えを出して納得する。

「ゼゼカラ」としてM-1に挑み、ネタを作っていくところはとても面白かった。
コロナ禍という制限の中でも、できることを探して全力で取り組む姿が眩しい。

突飛な行動をしていても、物語は日常の延長線上にあり、夢みたいな物語にはならないのがいい。
行動して、失敗して、少しずつ成長していく。成瀬の髪の毛みたいに。

いつか成瀬は本当に天下を取るんじゃないだろうか。
成瀬をいつまでも応援したくなる、そんな物語でした。

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Cool! ぶらあぼ! とにかく成瀬あかりが凄い!
華やかな見せ場があるわけではないのに読んでいてワクワクする、熱さを秘めた、明るい作品。
同じマンションに住んでいる幼なじみの島崎みゆきとの距離感もいい塩梅で、リアルだなと思いました。
ぬっきー大貫かえで視点の章、高校入学の成瀬の姿は強烈だったが、大貫の助言を受け入れる成瀬の思考回路に素直さを感じた。
成瀬が200歳まで生きて、天下を取る(なにで取る?)のか楽しみ。

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もし滋賀が地元だったなら、この小説が何割増しかで更に楽しめたかも知れない。羨ましい、滋賀県民の方々。嫉妬しました。
でも、地元じゃなくてもめちゃくちゃ面白かったです。成瀬のキャラクターがしっかり確立されていて、突拍子もないことを真顔で言っている姿が毎度毎度目に浮かんでくすりとしました。親友の島崎は冒頭は成瀬に対してドライな関係であるかのように言っていましたが、蓋を開けたら大事なところはべったりで心の中でつっこんでしまいました。ゼゼカラがずっと続いたらいいなと思います。
そして読み終わる頃には西武大津店に行ったこともないのにいつの間にか自分も思い入れがあったような気になるくらい入り込みました。
我が道をいく成瀬がこのままどう突き進んでいくのか気になって仕方ありません。

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成瀬は今までにいないタイプの主人公でとても面白かった。
暴走しているけど周りの気遣いもあって、最高じゃん!となった。こういうタイプの子が将来地元で有望な子になるのかなと微笑ましくなる場面もあった。
大貫さん等他の子からの成瀬の視点というのも面白かった。
「さようなら西武大津店」のコロナ禍での青春の感じ方がユニークで、一番好きな短編だった。

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地元への愛に溢れていて、突然突拍子もない行動をする存在感に周囲も目をそらせなくて、自身が自由に思うところを突き進む姿が、様々なところに影響を与えていく成瀬がなかなか痛快でした。認め合う島崎との友情や広島の西浦くんとの距離感もなかなか良かったです。

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成瀬の大ファンになりました
とても清々しい女の子
ピュアでかっこよくて
友達になりたいです
きっと第二弾が発売されること
読まれた皆さんが期待していると
思います
願望をその通りに叶えてしまう力
その勢いに憧れます

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この度はありがとうございました。
軽快に読み進めて、すっかり成瀬のゼゼカラのファンになってました。何にも動じない完璧な成瀬なのかと思っていたのに、島崎との別れを意識して空回りする様子がとても可愛らしく、なんだか泣けました。
続編も期待したい。200歳まで応援してます!

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初読みの作家さんです。
成瀬あかりがこの夏を西武に捧げようも思うと宣言するがこの時点では何をしようとしてるのか分からず。実際はひたすら閉店となる西武大津店に通い続けるというこれまたよく分からない行動。この後も唐突にM-1に出ると言ってみたりと変人感を全開にしていく。
これに付き合わされる島崎はひっぱりまわされるだけの人かと思いきやラストでは主従(といっていいのかはわからないけど)逆転したかのような感じでスッキリしました。

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滋賀県愛が強いアオハル物語。個性の強い成瀬と、その周囲の人たちのエピソードを描いた爽快な作品。最初の西武百貨店の閉店の話しは、まさしく神回。めっちや面白かったです。それから、ミシガン。遊覧船でのデート。地元愛にあふれる魅力的な成瀬のキャラが良かったです。僕は、親友の島崎よりも成瀬と距離を取りつつも近づいてくる大貫のキャラも好きでした。正直、終わるのが悲しい。もっと、この世界にひたっていたいと感じました。この作品大好きです。

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大津市を舞台にした連作短編集。
主人公が本当に本当に魅力的なんだけれど、でも実は友人だったり周りの人たちに支えられて、という相互補完的というか、ある意味リアルな自分たちの生活に投影できる物語だな、救われる物語だな、という爽やかな読後感。
成瀬も素敵だけれど、自分は島崎推し。

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滋賀県県庁所在地にも関わらず草津市に住みたい街No.1を奪われて久しい大津市を舞台に女学生の成瀬が大暴れ。
幼馴染の島崎視点で描かれる成瀬史が愛おしくてたまりません。
滋賀県大津市、特に膳所・におの浜周辺にゆかりのある人に(ターゲット絞り過ぎで心配になるくらい)特化したあるある満載。
読後は膳所駅~におの浜あたりをブラブラしたくなること間違いなし!!
今年一おすすめの一冊です。

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一風変わった女子中学生の成瀬あかり、いつか何かやってくれそうな期待感があるキャラ。読み進めると繊細な一面も見えて彼女の魅力に心掴まれる。

大きな事件は起こらず淡々と進んでいくけど、瑞々しさに溢れていて爽やかな読後感。

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まずはこの各界からの絶賛の声を読んで…
私はぐだぐだとまとまりなく感想なんかを書いてしまうので、たった3行でこんなにすてきに本が紹介できるなんててかっこいい!とそこがまず気になり。
こういうのって、感想に題名とかつけたら練習になるのでしょうか…

デビュー作とは思えないほどさくさくっと読めるスピード感だったり、わくわく感、キラキラ感…
ぐっと惹き込まれるお話でした。
まず成瀬が本当にいいキャラをしていて(笑)
たしかに、同じクラスにいたらもしかしたらお友達というよりは、クラスメイトとして接してしまうかもしれないけど、それは嫌だなっていう気持ちではなくて
すごいな、眩しいなって気持ち。
私はどうしても人の目を気にして顔色を伺って行動してしまうところがあるから、自分のやりたいことをのびのびと自由にやっている成瀬がすごくかっこいいと思いました。
そんな成瀬をとてもいい距離感で観察できて、どんどんどんどん大好きになりました♡

いまだかつてない青春小説、
だけどこれぞ青春小説。
こういう何気ない日常って本当にかけがえのないもので(成瀬の場合はちょっと破天荒だけど)
学生の頃のすごく楽しかった思い出たちって、当時の友達とその頃の話をすると今でも涙を流して笑えるほど大切なもの。
そんなことを思い出した読書体験でした♡

成瀬はきっと大人になっても、今の成瀬らしさを忘れずに生きてると思う。
大学生の成瀬や、社会人になった成瀬にも会いたいな。
続編を楽しみに待とうと思います
そして最後に。
成瀬が一風変わった存在として描かれてるけど、島崎もけっこうな変わりものだよね?いい意味でね?

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読めば読むほどに、成瀬やその周りの人を好きになる。「こんな、青春時代を送ってみたかった」と願わずにいられない。真っ直ぐに、力強くまぶしく、この胸に飛び込んでくる青春小説でした。ぜひ、続編を希望します。

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滋賀に成瀬あり!!
ちょっと・・・いやかなり?変わり者の成瀬。
そんな成瀬の良き理解者の島崎。
二人のコンビは最高だ。
最後はちょっと成瀬の普通っぽい感情がみえた・・けど、やっぱり成瀬は成瀬。
青春小説ってちょっと苦手意識があったけど、この本が払拭してくれた気がする。
オススメしたい!

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こんなに大勢の方々からの賞賛を帯に載せてハードル上げていいの?と思ったけれど、本当におもしろい‼︎
すっかり成瀬のファンです。可愛い女の子の絵が表紙ですが、私fは『あたしンち』のユズヒコのお友だち、石田さんをイメージして読んでいました。
言うことなすことスケールのでかい成瀬。
地元愛に溢れた成瀬。
時には戸惑う成瀬。
全てに引き込まれ、通勤途中で何回も笑ってしまい、マスクの中ではニヤついていました。
脇役キャラもいい!私の推しは身体がデカい、かるた部の西浦です。
 あちこちに散りばめられた滋賀愛もいいです。私も京都のオマケのようにして行った滋賀のお米をはじめとした食事の美味しさに驚いたのでまた行きたくなりました。楽しみな作家さん出会えて嬉しいです。

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「R18文学賞史上初の3冠受賞!」の謳い文句や辻村さんやしをんさんなど著名人応援コメントを見て読みたくなり、手にした1冊で宮島さん初読み。読み始めて過去のR18文学賞受賞作と全然違って戸惑ったけれど、久しぶりに面白い青春小説を読めた!スクールカーストなんて出てこない。自分がやりたいと思ったことに全力で突き進む成瀬の姿が清々しい。それを変に思う人も出てくるけれど、結構面白がって巻き込まれる周りの人もまた素敵。滋賀が舞台なので、県民の人結構胸アツになるエピソードが多いのでは?私もミシガン乗ったことある!

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絶賛のレヴューに惹かれ読む。滋賀県大津市を舞台にちょっと変わった中2の成瀬が主人公。全てにパーフェクトゆえ人は彼女を遠巻きに見るが幼馴染の島崎だけは彼女の言動に興味があり側で見守りつつ絆を深めている。キャラ設定は抜群に面白く、地元ネタ満載の青春小説。突拍子のない事でもそこには彼女の理由がありぶれない信念がある。独りよがりではなく相手の気持ちを考えつつ行動する姿に何だか励まされる。成長して滋賀を飛び出し世の中を変えていく姿をみたいな。ある意味ニューヒロイン誕生。

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爽やかな読了感!
ふだんは青春モノは読まないけれども地元でしかも大津西武なんて懐かしい場所が舞台とあっては読まないわけにはいかない。
期待通り懐かしい名称とよく知る地名のオンパレードで自然に頭に情景が浮かぶ。
そして成瀬。
壮大な目標を立てて挑み、周りを驚かせる。大体が中途半端で終わってしまっているけれど。
『やってみないとわからない
たくさんタネをまいて一つでも花が咲けばいい
花が咲かなかったとしても挑戦した経験はすべて肥やしになる』
この精神、ぜひとも見習いたい。
そして今度こそ成瀬は二百歳まで生きると言う目標を達成してくれるに違いない。

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最初のエピソードがとてもよかったです。
なかなか変わった女の子の成瀬、私も友達になりたい!
けどみゆきちゃんみたいにお笑いコンビとか組めないけど。
この二人のコンビすごくいいなと思いました。
ちょっと一風変わった青春小説で、とても楽しめました。
膳所という地名、初めて読みました!!この物語でも読まないと絶対に一生知ることがなかった地名だったと思います。
個人的にときめき小学校が出てきたので中学校はなんでときめきじゃないの!って思いました。きらめき坂もあるのかな。

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面白かった!
ちょっと覗くくらいの感じで読み始めましたが、ヒロイン成瀬が作中で次に何をするのか!?が気になってページをめくる手が止まりませんでした。
時代設定は2020年とつい最近なのですが、老舗デパートや町内夏祭りなどの舞台がノスタルジーを感じさせます。
成瀬はちょっと通常の女の子とは行動原理や物事への突破力が破天荒。
ですが親友との関係性など、普通の女子と変わらない点も垣間見えたり、そこらへんの緩急の付け方がまた上手い!
分量も200ページと丁度よく、さらっと読めます。
ゼゼカラ、再結成は二十歳の成人式?
続編希望です!

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成瀬あかり。何でもかんでも公言する中学生。
200歳まで生きると言い、笑いの頂点を目指し、けん玉の達人で、勉強もできる。
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」から始まる、成瀬あかりをめぐる連作集。
生きる磁場となり、周りを引きつけたり(反発もされながら)、彼女は我が道を行く。
朝井リョウの名作「桐島、部活辞めるってよ」を思い出さずにはいられないが、本作は主人公の成瀬あかりの輪郭がくっきりしてて、最終章は成瀬目線で締められている。
「やる」と高らかに宣言する心地よさ。
青春小説の新たな傑作の誕生。

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タイトルや表紙の雰囲気や錚々たる方々の帯からなんとなく派手派手な雰囲気を予想していたのですが、意外にも良い方向に裏切られて私の好きな淡々とした静かなけれども明るい小説でした。大阪府高槻市に住んで勤めているので、平和堂が間近で嬉しかったです。散りばめられた名言が胸に響きました。リクエスト許可ありがとうございました。

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この作品、天下とりましたね!
こんなに勢いよく爽やかな青春小説は久々です。
十代向けだけでなく、大人も学生時代のほろ苦い思い出を
ほんわか思い出させてくれるものだと思います。
滋賀も琵琶湖も最高です。今すぐ移住したくなりました。

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痛快爽快、我が道を行く成瀬が独特だけど可愛い。200歳までまだまだ先は長く、それと同時にまだまだ成瀬の物語が読めると期待する。
文章も読みやすくあっという間に読み終えた。本をあまり読まない人にもおすすめできそう。
最後、島崎との関係にお涙か?と思わせながらさすが漫才コンビ、ちゃんとオチをつけて終わってくれて安心した。

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なんだか少し、自分はみんなと違う、ならば自分の道を行く…とにかく成瀬はカッコいい。友だちとも出会えるし、恋愛も?地元が大好きな人びとばかりが登場して、地元ネタのオンパレード,あっぱれです。我が地元の小説もあったらいいのにと思いました。

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ものすごく読みやすくて面白かったです。
ページをめくる手が止まらないとはこのこと。

とにかく成瀬のキャラが強くて魅力的。
視点人物が話ごとに変わっても、
成瀬の放つ強烈で、個性的で、刺激的な、
しかし決して不快ではないパーソナリティが、
まぶしく輝いていました。

自分の中では河合優実さんをイメージしていましたが、
映像化される際はだれが演じるのか、今から楽しみ。

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コロナ禍の中、滋賀県で青春を謳歌する女子・成瀬あかりとその周りの人々の色んな想いが詰まった連作短編集でした。
成瀬の清々しく堂々とした生き方、そして眩しくて目がくらむほどの青春”アオハル”が羨ましく、元気を貰えました。
コロナ禍で閉鎖的になっている中、6つの短編を通してどんどん人との輪が広がっていくのを見て、自分自身のコロナ禍で溜まっていた心のもやが晴れていくようでした!
それからの成瀬の話も読んでみたい、私も成瀬あかり史を見届けたいと強く思いました。

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『成瀬は天下を取りに行く』

西武大津店や大津市にまつわる、成瀬と島
崎たちの地元愛に溢れる物語。

そこにあって当たり前だと思っていたところが突然なくなる。思い出がすべてなくなってしまうような…捧げようと思った成瀬の気持ちも分かる。なくなった後にその場所で同じ風景を見ても違うのだ。

成瀬は、万能のようでそうじゃない、突飛なところがあるけど、わりと人の話しを受け入れる、動揺もする。島崎じゃなくても見ていたくなる。新時代のヒーローのようだ。

きっと、成瀬は天下を取る。地元愛を持ちながら突き進む。成瀬が天下を取るところを見たい、というか続きが絶対に読みたい。明日からまた頑張ろうと勇気を貰える昨日だから…

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これまたすごいヒロインが出てきたなと思いました。クラスに成瀬みたいな子がいたら、きっと毎日が絶対楽しい。ラスト誤解が解けてふたりの気持ちがやっと重なる場面は少しジンとしました。ふたりのお笑いライブ、見てみたいな。

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閉店を控える西武大津店に夏休み毎日通ってテレビ中継に映ると言い出す成瀬あかり。M-1に挑むと宣言し、1回戦で敗退するも毎年挑戦し続ける成瀬あかり。高校では実験のために坊主頭にし、百人一首部に入り全国大会に進み、200歳まで生きると健康に気を配る成瀬あかり。

思いついたことはとりあえず試す、有言実行でマイペースの成瀬。幼馴染で成瀬と漫才のコンビを組む島崎みゆき、百人一首大会で成瀬の惹かれる西浦航一郎らが語る成瀬あかりは、とても魅力的だ。

孤立することも厭わない成瀬だが、島崎が転居すると聞いて動揺するあたりは、シスターフッドを感じさせる。

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読後の爽快感が素晴らしい作品です。一度読み終えた後はネットで物語に登場した実在の場所を検索して「ふむふむこういうところなのか」と調べつつ読みました。ミシガンクルーズ琵琶湖汽船のHPがほのぼのしていて「いいなぁ、行ってみたいなぁ」と思ってみたり地元愛あふれる内容に魅了されて聖地巡りしてみたいなぁと思ったり。
成瀬あかりの成長をまだまだ見続けたいので単行本の続編熱烈希望です!

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何故だろう、成瀬から目が離せない...学生時代に同じクラスになったとしても、きっと仲良くはならなかったと思う。だけど気になって仕方がない...裏表が無く、素直でスっと一本芯が通っているような成瀬がとても魅力的だ。
読ませていただき、ありがとうございます。

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あー楽しかった!読み終えてしまったさみしい!!
いままさにそれです。
勿論成瀬は最高に魅力的ですが、島崎の存在力が素晴らしい。成瀬あかり史を見続けたいと成瀬を支える島崎みたいな人がいるから、成瀬も成瀬で在り続けられるのでしょうね。2人の関係性が気持ちいいです。
他にも世代的に近い敬太さんとは相互フォロワーになりたいし、西浦くんのその後が気になりすぎて読者に残酷です、宮島先生〜と悶えたり、とにかく本当に楽しかったです。
あと宮島先生同じ歳なんですねえと何だか小さな共通点に嬉しくなりました。大津行ってみたいです。

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おお!
読んでる間中、「成瀬になりたいっ」と心の中で叫んでいました!
飄々として何事にも動じず常に冷静に最適解に突き進む。人にどう思われようと気にしない。好奇心旺盛でやりたいと思ったことに全力で取り組む。
かっこいいぞ成瀬。
だけど、読み進めていくにしたがって、成瀬は成瀬なりに悩みがあったり友達のことを気遣ったり別れと出会いに心躍らせたり沈んだりしてるんだ?!ということがわかってきて、ますます成瀬が好きになりました!
かわいいじゃん成瀬。
滋賀の琵琶湖のほとりで青春をある意味でおおいに謳歌しているJKたち。
それを見ているだけで何だか胸いっぱいになる物語です。

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読者は主人公・成瀬あかりさんのファンになることでしょう。
幼なじみのファンのごとく。

この小説のなによりのチャームポイントは、主人公のその「曲者っぷり」かと思います。

完全に日常会話としてでてくるのですが、
いいことを言っているなあとしみじみ思う箇所がものすごくたくさんありました。

あなたに目覚ましは必要ないのでは。とは思い、笑ってしまいましたが。

大真面目に笑わせてくれるニューヒロイン、成瀬あかりの誕生です。

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最初の1行からガシッと掴まれた!面白くて一瞬で読んだ。ただひたすらに成瀬が好きだ!成瀬と幼馴染みの島崎のコンビが好きだ!成瀬に島崎がいてくれて良かった!西浦が成瀬とお友達として関係を続けてる感じも良い。ミシガン乗ってみたい。最後のゼゼカラの話は感動して泣いた。成瀬と共に滋賀も好きになったよ。

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これだけ褒めちぎられていて、いろんな人が「最高だ」と感想を寄せていて、出版前から海外翻訳のオファーまであったという作品に、いまさら自分なんぞがレビューを書いたところでなんの足しにもなりはしないのは承知の上で、やはり言わせていただきます。

成瀬、最高です!

なんでもできて、どこまでもマイペースで、行動力抜群な成瀬あかり。
そんな描写はなかったと思うけど、学校でトイレに行くときも、きっと友達と群れずに一人で用を済ませちゃうであろうこんな女子がいたら、間違いなくかっこいい。
RPGの村人みたいなつっけんどんな喋り方がなんとも小気味よく、それでいてけっこう社交的だったりするところにも惹かれます。

作中には、西武大津店や膳所の町などの滋賀のローカルネタが盛りだくさん。滋賀にはあまり詳しくない自分ですが、住民視点で読むことができてすごく楽しかったです。

二百歳まで生きるという成瀬に爆笑してしまいました。自分にとって、二百歳まで生きると公言した人物は成瀬が二人目です。
一人目は誰かというと、我が父です。父は筆者が幼い頃、「俺は二百まで生きる!」とのたまわっては、歯をゴシゴシ磨いていました。筋トレもよくしていました。成瀬とよく似ています。

あれからン十年、父は八十を超えていまだ元気ではありますが、体のあちこちにガタがきて、寿命はせいぜい百歳で尽きそうです。自慢だった白い歯は、あまりに歯ブラシを強く当てていたために歯茎が崩れて一部が入れ歯になってしまいました。成瀬には、歯磨きの際にあまりゴシゴシ磨かないように勧めたいと思います。そして頑張って二百歳まで生きて、大津にデパートを建ててほしいと思います。

成瀬あかりを生み出してくれた宮島未奈先生には感謝の気持ちでいっぱいです。

間が空いてもかまいません。続編を期待しています。

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この小説をなんのジャンルで紹介したらいいのか、私にはわからない。ミステリーでもファンタジーでもないが1文読みだしたら止まらない。ぐんぐんと話に引き込まれていく。読み口は軽く、子どもの頃の朝読書の時間に読むような、すっと集中して読み切ってしまう魅力がある。

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ひさしぶりにこんなに好きになるキャラクターに出会えました。
成瀬も好きだし、こんな成瀬を淡々と受け入れる島崎も大好きだ―。

こちらで読んだ後、どうしても手元に残したくて
結局、その後2冊購入しました。
それほどの魅力。

読んだら絶対好きになる。

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とにかく成瀬あかりが魅力的!
こんなに心惹かれる主人公には初めて出会ったかも。
思ったら即行動、結果については深く考えない、わが道をどこまでも突き進む。
振り回される人もいる。迷惑がる人もいる。視界の端にちょっととらえてずっと気にする人もいる。恋しちゃう人もいる。
日常の小さな出来事が、彼女が関わることで特別なものになってしまう。

「成瀬あかり史」を見届けたいという人もいる…島崎の気持ち、わかります。

そんな完璧な彼女も、実はいろんなもの…特に島崎に支えられていたことに気付い
て、人間らしい狼狽を見せる最終章にはグッとくるものがありました。

眩しい青春成長物語。
読了後に残った、ほんわかして幸せな感情は格別でした。

そして読んだ人は大津に行きたくなりますね、確実に(笑)。

ブックスオオトリ四つ木店 吉田

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読んだ後元気になる話だと読んだ人からオススメされた。

自分の決めた事に真っ直ぐ突き進む成瀬。私はきっと実際に成瀬の様な行動には移せない。けれど成瀬の行動はとっても憧れる。次はどんな事をやってくれるのか期待しながら最後まで気持ちよく読めた。

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成瀬あかり、思春期、我が道を行く主人公。
彼女の圧倒的な存在感に惹きつけられ、笑う場面、涙する場面、スカッとする場面が随所にあり、没頭して読んだ。まさに、一気読みだ。
「推せる!成瀬は私の推しになりました!」と読み終えた後色んな人に言いたくなる画期的なおもしろさが詰まった作品。
主人公以外にも、若者を格好良く前向きにきちんと描いてキラキラがギュッと詰まっています。

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こんな女子中学生がいて欲しい!
誰にも左右されない強さの成瀬が見せる行動力。読み終えるのが惜しくなる。読者は成瀬の言動に引き込まれ、一気にラストまで突き進む。
観察力から始まる友情は、笑いと共感で心が温かくなる一冊。

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成瀬は武士みたい。高倉健みたい。無骨で真っ直ぐ。勉強はできるけど鼻にかけない。色んなチャレンジをしようとして、多くは失敗する。ハングリー精神がすごい。それを見守る島崎。最初は渋々、でも月日を重ねて、成瀬らしさを貫き通せるか成瀬以上に厳しくチェックする。成瀬の言動に苦笑いしつつも成瀬が大好き。聖母のよう。章ごとびっくりするくらい年月が飛ぶが、受験や進学を経て二人の友情が深まるにはこのくらいが必要なのかも。大学生になった二人も見たい!

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私が、生まれてはじめてマクドナルドのハンバーガーを食べたのは、当時出来立てホヤホヤの西武大津でした。
滋賀にマクドナルドがやってきた!大騒ぎしたこと思い出しました。
まさかこんなに滋賀滋賀したお話とは。
小学生の頃の思い出が蘇りました。

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なかなかいないタイプの中心人物でした。この成瀬の「強さ」は今の子供たちに見てほしいと思った。
 自分が「こうしたい」と目標を立て、ひたむきに行動に移す。自分を抑えて集団に溶け込もうとしない。出る杭になることを恐れない。かといって社会に迷惑をかける訳でもない。そして、そんな成瀬も幼なじみや広島から来た高校生、そして地域に対する「優しさ」がある。
 全て成瀬の真似をできるわけではないけど、彼女の「強さ」「優しさ」を子供たちは捉えてほしい。
 この作家さんのデビュー作だというが、親しみやすい言葉も多く使われており、今後も注目したいと思った。

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自分の頭の中にある今時の高校生像とは一線を画し、独特の感性を持った成瀬に物語のど頭から心を鷲掴みにされ、あっという間に読了。人の顔色を伺わず、周りにどう思われるかなど気にせず、他人を否定することなく、ただ自分の心が赴くままに行動する。自分の学生時代とは真逆の成瀬に対する憧れなのか、興味本位なのか。。。完全に成瀬沼にはまってしまった。そんな成瀬に魅了された登場人物の視点で描かれる本作。青春真っ只中にいる人も、青春を謳歌した人も、青春を忘れかけてしまっている人も、読めば誰もが思わず笑顔になってしまう青春小説!!

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成瀬ーーー!
本当に魅力的な女の子です!!

いじめられても、変わり者扱いされても、気にしないで自分の信じた道を突き進む姿に感動しました!
こんな風に好きなことをやって生きていきたいものです。(でも絶対に人には迷惑をかけない)
変わり者で女子力が高いわけじゃないのに(坊主にしちゃうし)ちゃんと「女の子」なのが見てて応援したくなります!!
本当に魅力的!
学生さんにも読んでもらいたいし、大人にも、男性にも、みんなに読んでもらって、元気になってもらいたいです!!

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Instagramのブックアカウントでよく見かけて気になっていたので、ウキウキとダウンロードさせていただきました。

何コレ!
噂にに違わずおもしろーい♡

やりたいこと興味のあることに向かって
綿密な計画を立てて突き進む成瀬あかりにまつわる連作短編集

無謀かどうかなんて関係ないし、
周りにどう思われるかも気にしない

成瀬の周りの人たちから語られる成瀬像にワクワクし、成瀬自身の視点で語られる最終話には微笑ましさと成瀬も人の子なのね♡という安心感を感じました

一見、凡人に見える成瀬の友人 島崎も懐が深い
私も島崎と一緒に成瀬あかり史をずっと
見守りたい!と思いました

恋愛やどんでん返しはないけれど、痛快な青春小説でした。

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電車で読んでいましたが、くくっと笑ってしまうところがいくつもあってすごく面白かったです。成瀬がひょうひょうとしていたが、島崎に支えられているラストウルウルしました。西武に閉店まで毎日いったり、M1に出たり、なかなかいない女子校生で楽しかったです。先輩司書が勧めていましたので読みたかったです。続きが楽しみです。

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成瀬の世界はここから始まった。
いやぁ、成瀬はどこまで行くんだろう。
決してわがままではない。決して他者に無頓着ではない。
でも、理解されずに苦しいことも多々ある。
成瀬だって機械じゃない。喜怒哀楽もある。
少しみんなとアンテナの感度が違うだけだ。
周囲からは奇異に見えても、そのこだわりや探求心が結果として人々を温かくしてくれる。
ボクらの周りにだって、成瀬はいたに違いないのだ。
それなのに、ボクらは・・・

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間違いなく本屋大賞にノミネートされる一冊であろう。
こんな青春時代、もう小説だけでしか味わえないだろう(実際に味わっている人がいたら、それは本当に宝物だ)。

賢いのに、すがすがしいほどずれている成瀬と、彼女をさりげなく支える幼なじみの島崎。
この二人のコンビがどうにも愛おしい(成瀬が必要とする時だけ手を貸す島崎はスーパーサブ)。
頭のいい子にいがちな中高の同級生大貫も突っ込み役として外せない。
読者は、嶋崎や大貫に自己投影しつつ成瀬の成長を見守ることだろう。
続編も期待!

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ありきたりなことしか書けないことが歯痒くてなかなかレビューできなかった。
まっすぐな成瀬。
変わり者で周りからは浮いているのだけど、それでもまぎれもなく真っ当な生き方をしている成瀬。
力強く生きている成瀬。
周りを巻き込むエネルギーを持っているのに本人はそんなこと考えてもいない成瀬。
人からどう思われるかなんて考えの外で、そんな余計なことに裂く時間もエネルギーもない。
自分の心に向き合って自分のやりたいことに突き進む。
そんな成瀬がたまらなく好きだ!

ほらありきたりでしょう?
この本を読んだらみんな同じような感じるでしょう?
でも仕方ない!
成瀬はストレートにわたしの心に入ってきたのだから。

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なるほど。これは面白いわ。
わりとなんでも出来るけど変人な成瀬を、周りの人から見たら短編集。
痛快!
そして、最終章が効いてる。
続編も書いてるそうなんで、早く読みたい。
大津行って成瀬の聖地巡りしてみたいな。もちろんミシガンは必須。

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膳所高校の生徒はは塾にも行かず自力で東大現役合格するような人たちなので、こういう変わった人もいるかもいるかも知れない。破天荒ながら本当にいそうなリアル感のある主人公に惹きつけられる。誰でも忘れたい過去や思い出したくない思い出などあるだろうが、彼女の人生には破り捨てたいページなど無いだろう。
あと、大津の西武百貨店の話でありながら、最後には平和堂で終わってしまう。映画「翔んで埼玉」でも出ていたが滋賀と平和堂の密着度がすごい(笑)

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噂通り、面白く読めた。成瀬最高!!久々にこんな個性的な彼女に会えて嬉しいくなる。もちろん、滋賀・琵琶湖・カルタ・西武にも興味が湧いてくる。そこが、筆者の筆の力だと感じる。ラストは、ウルウルと胸が熱くなる。次回作も、出版された。期待は大きい。

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気持ちいい!!
仕事終わりに飲むビールのような、爽快感!開放感!
成瀬は空気を読まない。向かい風なんておかまいなし。
成瀬はつむじ風のようだった。
大人になっていく成瀬が続編で見られるのだろうか。
最高に楽しみ!!

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ストーリーのテンポが良く、とても読みやすかった。
成瀬は最初変わった子だなという印象だけだったけれど、次は何をするんだろうといつの間にか目が離せなくなり、応援してしまう。今までにはいなかった主人公。
周りのことなど気にせず、我が道を突き進む強さを持ちながら、島崎のことになると急に不安になったり、人間味があってとても良かった。成瀬の側に島崎がいてくれてよかった。
今後も2人の成長を見届けたい。

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真っ直ぐ、我が道を行く成瀬のキャラの濃さが良かった。
他とは違って浮いているはずなのに、そこに唯一無二の魅力を感じた。
最高の主人公を軸に、清々しく爽快に突き進む成瀬に感化され、自然と元気になれる、きらめきあふれる青春小説です!

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読みたいと思いながら機会を逸し、やっと読むことが出来ました。
評判通りの面白さで久しぶりの一気読みでした。成瀬の独特な言い回しや一見はちゃめちゃな行動が、いつしか周りの人の気持ちや生き方にも影響を与えて、みんなが自分のことを考えて自分らしく生きる目標を見つけていく。読んでいて実に気持ちが良い小説でした。滋賀への愛も十分感じられ、私も琵琶湖に行きたくなりました。実は続編も既に一気読み済みです。大人になった成瀬も楽しみです!

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成瀬は側から見れば変わっていて、癖が強い。だけど真面目で、他人の目なんか気にせずまっすぐ生きていて素敵だと思いました。
成瀬が突拍子のない事をする時には必ず島崎がいて、成瀬は島崎がいるからこそ大胆な行動に出れる、そんな2人の関係性が好き。
わたしも島崎が言っていたように成瀬あかり史を見届けたい!続編も楽しみです!

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滋賀県で暮らすちょっと変わった女の子成瀬あかり。
同じマンションに暮らす幼馴染の島崎みゆき。

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
「島崎、わたしはお笑いの頂点を目指そうと思う」
そう言い出した成瀬に巻き込まれ島崎、ふたりが走り抜けた中学時代。

高校入学式当日に自らの髪を使って気になっていたことを確かめようとする高校時代。

なかなか周りの目を気にして出来ないだろうことを、
平気でやっているように見える成瀬はかっこいいなぁと。
芯のある凛とした立ち姿が目に浮かんで、
読んでいて清々しい気持ちになった。

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周りからどう見られても気にしない、自分がやりたいからやる成瀬。その迷い無く真っ直ぐ突き進んでいく成瀬の姿がとてもかっこ良くて、読み進めるたびにどんどん好きになっていきました。元気をもらえる1冊でした。

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超マイペースな成瀬と幼なじみの島崎にほっこり。
地元の馴染みあるお店や地域のイベント、中学校の同級生など思い出して私も地元に帰ったかのような気持ちになりました。
200歳まで生きる心意気で私も健康管理頑張りたいと思いました!

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少し変わった女の子「成瀬」が
大津にデパートを再建する野望を持っていろんな事にチャレンジするところに惹かれます。
滋賀県大津市が大好きな様子が伝わりほっこりします。
奇想天外でその様を想像すると笑ってしまう…そんな本です。
面白かったです。

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こんな風変わりで、真っ直ぐで、はちゃめちゃな主人公なかなかない。間違いなく成瀬が主人公なんだけど、語りは成瀬を取り巻く…、というか振り回されてる人々なのが、更に成瀬の常人離れしてる感をくっきりさせている。
特別ななにかが起こるわけではないけど、特別な青春の日々が全開!

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天下を取りに行くという題名から、努力の果てに極めていく根性物語かと思いきや、主人公の成瀬は何事も沙汰なくこなし、突拍子もないことを思いつき挑戦するも、実際は頂点を極めず、自分が納得したらあっさりやめてしまう。飄々としていて朱に交わらず、周りから孤立しても意に介さず、我が道を行く。
こんな人になれたらいいのにと憧れるのに、実際こんなふうには生きられないんだろうなと思うから、余計に応援したくなります。
成瀬にとっての天下とは
『広い世界を見て己の知を開く』こと。
坂本龍馬を彷彿とさせるような人でした。
成瀬に関わる人たちの心の声に何度も賛同しながら、次に何をしてくるのだろうと気になってあっという間に読み終わりました。
読み終わったとき、ふと、成瀬は心の底から笑ったことがあるのかな?とそのあたりも気になったので、もちろん続編を読みたいと思います!

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女子高生が天下を取るってどういうこと?と思いながら読み始めたのも束の間、成瀬の吸引力にあっという間に惹き寄せられた。前向きで、突拍子もなくて、でも地に足のついた成瀬の行動にワクワクして眼が離せない。ご当地小説としての面白さを超越した、最高に心踊る物語!

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久しぶりに読み進めるのが、楽しくて楽しくてたまらない本に出会いました。
成瀬の一挙一動を見つめたい、観察記録を書きたい。
日記を書くのも滞る私が記録を書きたいと思うほど魅力的です。
私も物語の中に入って 成瀬ウォッチャーになりたい。
読んだらみんなそうなりますよ。おすすめです。

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地元・滋賀を愛する風変わりな中学生「成瀬あかり」が、淡々と周囲を巻き込みながら我が道を突き進む爽快な連作短編集。

真っ直ぐで努力家だが紙一重で変人な成瀬への周囲の反応が実に面白い。困惑と羨望と、羨望を抱いてしまった自分への困惑と、格好良いけど決まりきらないヒーローの下積み時代を覗いたような不思議な感覚。好奇心旺盛で決めた事はブレない芯の強さを持ちながらも、他人の意見にも耳を傾ける意外なチョロさが、年相応でまた良かった。
成瀬の存在感に引けを取らない相方・島崎や級友・大貫の独特な感性など、登場人物それぞれの個性がしっかりと光る作品。

随所に滋賀の魅力がたっぷり詰まっていて、成瀬に惹かれる度に滋賀への興味も深まった。
続編では少し大人になった成瀬が見れるのだろうか?今度は何を巻き起こすのか、期待しかない。

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インパクト大!な主人公成瀬。常に真っ直ぐにやりたいことに突き進んでいく成瀬の発想力、行動力は何とも頼もしく愉快だ。幼なじみの島崎を巻き込みながら独自の道を行く。ひとりの行動が誰かの心を動かしたなら、それがほんの少しの人であったとしても、素敵なことだと思う。高校生の成瀬の世界はこれからもっともっと広がっていくことだろう。知名度を上げ、周りの人に影響を与え続けるであろう成瀬から今後も目が離せない。

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こういう子いたなあ、学生時代、学年にひとりかふたり。真っ直ぐで愚直で、でも自分で完結できる強さを持ってて。成瀬は自分の正義にすごく誠実だ。嘘をついたり誤魔化したり言い訳したりしない。とても清々しい人。
デパート閉店の章ですっかり成瀬の虜になってしまった。読んだら必ず魅了される、成瀬のこれからに期待!

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成瀬あかりについて読者は何も知らない状態から読み始めるのに、いつしか成瀬のパワーに魅了され、ページを捲る手が止まらなくなる。
成瀬あかり以前、以降の世界が変わって見えるほどなので、そういう意味では心して読むが良い。

また、自分の中にある芯が通ったものへの憧れ、自分にはできないと最初から諦めているものを成瀬は体現してくれる。しかも公平なのが何よりも爽やかなのだ。

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ずっと突き抜けて孤高の人だと思っていた成瀬が最終章で予想外の可愛らしさを見せてくれて、心臓ギュッとつかまれました。200歳の成瀬をこの目で見たかったけど、結構年上なので難しいかな〜。続編も読ませていただきます!

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成瀬あかりは変わった女の子。シャボン玉を極めてテレビに出演したり
1年でどれだけ髪がのびるか検証するために丸坊主になったり...
急にお笑いに挑戦したり...

なにかと目立つので小学校のときは女子に無視されていたけど
全然気にすることなく誰ともつるまず、やるべきことを淡々とこなす。
愛想がいいわけではないのに彼女のなにごとも直球で飾らない言葉が
なぜか心にしみる。

変わっているけどなんともいえない魅力がある女の子。
知らぬ間に注目を集めたり、いつの間にか人を巻き込んだり。
そんな成瀬と仲のいい同じマンションに住む島崎との友情。
カルタ部で出場した大会で他校の男子生徒に好かれて親切に
観光案内したり。

中高の多感な時に我が道を行く成瀬。今どき女子のキラキラさはないかわりに
ただ生きたいようにまっすぐに正直に生きる、一風変わった成瀬から
目が離せない。自分は人と違う、人の輪に入れないと思っているあなたに
あなたはあなたでいいんだよ!と思わせてくれるお話。

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素直で純粋な成瀬さんがただただ眩しい青春小説。異質な少女とかかわった人々の葛藤と変化が微笑ましい作品でした。
そしてある意味「ロボット」のような成瀬さんもかかわった人々に影響されて変わっていく描写に大変エモい気持ちを抱きました。

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沼に、沼に落ちます、成瀬沼!!
クセになる!もう、成瀬がカッコよくて可愛くてたまらない!!こんなに平和で愛すべき小説があるのか!?と
周りのキャラも良くて、成瀬と居るとみんな好きになってるよ!
私も成瀬あかり史を見届けたいと思った

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『完全に不審者』にクスッと&激しく同意しつつ、こんな事に?と思いながら読み進めていたのですが、気がついたら主人公を応援していました。
 何事にも全力な主人公に、私には出来なかった、『置いてきた青春』がここにありました。

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天下って、なんのだ?読み始める前にタイトルを確認し、一番最初に考えたのがそこでした。読み始めると、成瀬の本気度に圧倒され、そして、その目標(天下)のあまりの多さ、着眼点の異質さ、ジャンルがバラバラな感じ……に戸惑いながら、同時にどんどんと、成瀬の魅力にハマってしまいました。色んな人から見た成瀬、そして成瀬自身の視点で語られる成瀬。そのGAPは小さくないんだけど、芯が一貫しているから、「これでこそ、成瀬だよねえ」なんて、読後には心許した親友かのような感想まで持ってしまう。これは、本の形をした人間ですね。どうか、200歳まで生きてくれ。私はできるって信じるからね、成瀬。

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成瀬はなんでもできちゃう女の子。
じぶんがやってみたいことにはなんでも挑戦しちゃうすごい子です。
そんな成瀬でも、ちょっとしたことでだめになっちゃいます。
それはきっと成瀬にとってはあたりまえで、大切な存在だったから。
でもそこでくじけないのが、成瀬です。
だって二百歳まで生きるんだから。
くすっと笑えて、元気をもらえる物語です。

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真面目で、なんでも器用にこなしてしまう成瀬。飄々とした彼女の強さに圧倒されまささた。しかしそんな彼女が最後に見せた不器用さに愛しさが溢れました。そばにいるのが当たり前で、離れることで気付く友達の大切さ・・・。ほろ苦くて甘い、学生時代の青春を思い出しました。

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ちょっと変わった不思議な子、成瀬にやっと会えた。
様々な賞を取っていることでも有名だったが、これまで存在しなかった全く新しい主人公の登場!ということでどうしてもこの作品を読みたかった。

成瀬は一目では少しユニークな行動をとるように見えるが、自分の中にはっきりとした芯を持っていて、また自分の思いを全うしようとする姿が愛おしかった。自分の道を大切にしながらも、様々な挑戦の中で友達の意見にも耳を傾けることができる子だ。

まさに、天下を取りにいく成瀬の姿を見ながら微笑んでいた。
「ゼゼカラ」がこれからも続けばいいとも思った。
成瀬シリーズの第1弾「成瀬は天下を取りに行く」をやっと読み終えたので、第2弾の「成瀬は信じた道をいく」も今週末に読みたい。

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