シタマチ・レイクサイド・ロード

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刊行日 2023/03/13 | 掲載終了日 2023/02/28

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内容紹介

新高校2年生の湯浅希和子は、部員たった5名の文芸部員。近現代文学に詳しく「明治時代の遺物」と呼ばれる山下先輩、詩を書く島田楽(もと)、小学校時代から「童話作家になる」と作品を書き続けている楓香など、個性が集まる部に新しく新一年生が入ってきた。

希和子は、読書はきらいじゃないが、自分はクリエイティブな才能のある人間じゃないと思っている。創作に熱を燃やす部員たちのなかで希和子が見つける文芸との関わり方は? 心がただ一筋に打ち込めるものって? 部員それぞれの「書きたい」気持ち、「書けない」ジレンマ、文芸部の人間模様を横糸に、希和子のラブストーリーが縦糸として織られる。

上野、谷中・根津・千駄木界隈を舞台に、レイク(不忍池)サイドロードで紡がれる希和子の青春物語。

新高校2年生の湯浅希和子は、部員たった5名の文芸部員。近現代文学に詳しく「明治時代の遺物」と呼ばれる山下先輩、詩を書く島田楽(もと)、小学校時代から「童話作家になる」と作品を書き続けている楓香など、個性が集まる部に新しく新一年生が入ってきた。

希和子は、読書はきらいじゃないが、自分はクリエイティブな才能のある人間じゃないと思っている。創作に熱を燃やす部員たちのなかで希和子が見つける文芸との関わり...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784591177587
本体価格 ¥1,500 (JPY)
ページ数 223

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NetGalley会員レビュー

物語を書かない文芸部員の希和子。1年の頃は文芸部存続の危機を救ったということが支えになっていたけれど、2年になり新入部員を迎えると、自分の存在価値を見失い、思い悩む日々。そんな時、新入生として現れた妹の元カレである朔と交流を持ち始める。朔との関係性や、希和子の悩みの着地点がとても良かった。中高生に激押ししたい1冊です。

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YAど真ん中。ぜひ、中高生に読んで欲しい作品だと思いました。
1つも熱中できるものが無い、文芸部なのに書けない、そんなジレンマが痛いほど感じられました。なので、後半どんどん主人公が積極的に編集したり、意見を言ったりと変わっていく様子に嬉しくなりました。
妹の元カレとして出てくる彼との恋愛も絡めながら物語が進み、主人公も変わっていく。まさに青春時代を生きているなぁと。
生意気な一年生にはちょっとイラッとするシーンもありましたが、最後にはちょっぴり丸くなっていて可愛かったです。

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旅行で行った上野公園がありありと思い浮かぶ物語でした。たくさんの地名で彩られ、文芸部という部活も部活だったんだなと、かつて文芸部だった私の高校時代を懐かしく思い出しながら読みました。淡い恋の予感がそこにスパイスを添えてくれています。「本をめぐる旅」私もしてみたいなと思いました。良い物語を読ませていただきありがとうございました。

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積極的に子どもに薦めたくなる恋愛モノ。

主人公は何にも本気になれないという高校2年生です。
文芸部なのに創作意欲がないことに引け目を感じていた彼女が、意外なところから味方を得て、活力をもらい、新しい自分を発見します。

終盤にかけての主人公の覚悟、決意、いいですね~。

十代の淡い恋を描いた作品ですが、爽やかで、微笑ましく、気づけば「ガンバレ~」って応援していました。
そして、幸せな気持ちに包まれたまま読み終わりました。

この作品を世に送り出すのに関わった全ての人に感謝を。

本が運んでくれるこの多幸感、多くの人に味わってほしいです。

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表紙カバーイラストやタイトル、冒頭のイラストマップからは界隈を高校生が巡る話しかと予想しましたが、文芸部に所属する高校2年生の湯浅希和子の一年間の話で、周囲の友人との違いに戸惑ったり、慕ってくれる後輩の気持ちに鈍感だったりと、文化系クラブ高校生の日常の積み重ねが丁寧に綴られていました。打ち込めるものを持っている高校生は少数派だと、歳を取った者からは言えますが、その時を生きている人たちには何もない自分は深刻かもしれませんね。

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高2、希和子の一年。去年、廃部の危機を回避するために入部を勧められた文芸部。読むのは好きでも書くことはできない文芸部員としての葛藤が綴られる。新一年生のやけに堂々とした書くことへの意欲を見せつけられて部内で居心地が悪い。少人数の文芸部だからこそ、お互いの関わり方の難しさがある。各人の個性と書くことへの熱意の温度差がちょっとした軋轢のようにも感じられる。まっすぐに打ち込めるものがないと自己評価する希和子の逡巡とそこからの変化が見ものだ。勝手に希和子を慕う妹の元彼との恋の波立ちもいいアクセントになっている。
読むこと、書くこと、高校生たちの真面目で眩しい部活の日々に心洗われる思いです。

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