絶滅したオオカミの謎を探る ―復活への序章―

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刊行日 2022/07/05 | 掲載終了日 2023/03/20
PUBFUN(パブファン), 狼と森の研究所

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内容紹介

本書はかつて日本列島に生息し、明治時代に絶滅したオオカミの本当の姿を明らかにしようとしています。第一部はオオカミに対する偏見、心の中に染みついたイメージはどこからくるのか、第二部はオオカミの実際の姿を理解するため、姿かたちだけでなく行動様式と生態系内での役割を知ろうとしています。そして第三部でその理解に至る生物学、生態学の歴史を欧米と日本の生物学・生態学の歴史の比較としてとらえます。第四部は過去に記録された日本人とオオカミの不幸な事故について検証し、第五部では日本列島にどのくらいのオオカミが生息できるのかを推定しました。そしてオオカミがいなくなった日本の森に何が起きたのかを検証し、オオカミの役割について解き明かしています。
オオカミ不在の生態系が引き起こす社会問題を入口に、オオカミと生態系を考えていくと、現在起きているシカ問題をオオカミ問題としてとらえたことで、オオカミの生態系での役割、人間との関わり、社会の中の位置づけ、歴史、おとぎ話や伝承の中での姿などなど様々な側面が見えてきます。
日本ではオオカミといえば「まだ生き残っている派」「歴史ミステリー派」、「狼信仰と民俗学的オオカミ派」など、いずれも伝承、伝聞、残された記録を手掛かりにアプローチする人たちが多くいます。しかしオオカミとは何者かの知識のない人たちの情報や、分類のための探求もされていない時代の記録を探したところで得られる姿が正確であるはずもありません。そのためオオカミの姿はますますぼやけて「幻」になっていったのです。
現在の米国ではオオカミといえばキーストーン種だという評価を得ている科学的な姿です。現代の科学は真の姿を伝えていますが、日本の科学者たちがそれを知ろうともせず、おとぎ話で刷り込まれた偏見のままに語るのは驚きです。
日本では中大型野生動物研究のフィールドワークが開始される前にオオカミがいなくなってしまったため、生物学におけるオオカミの、世界との情報格差は開く一方です。オオカミという実体をもった動物の姿を知ればシカ問題の解決策としてのオオカミ復活への道筋も見えてくるにちがいありません。

第一部 オオカミの虚像
一章 オオカミはなぜ人喰いなのか~物語の力
二章 オオカミは「大神」?それとも「害獣」?

第二部 オオカミの実像
三章 オオカミとは、何者?
四章 オオカミはなぜ絶滅したか
五章 オオカミの帰還

第三部 オオカミの科学
六章 オオカミの発見~アメリカの研究史
七章 日本の生態学の歴史とオオカミ
八章 オオカミとイヌの違い

第四部 ニホンオオカミの謎
九章 「幻の」ニホンオオカミ
十章 江戸時代のオオカミ事件
十一章 事件の背景にある社会
十二章 ヤマイヌ考~ヤマイヌ=オオカミという常識を疑う
十三章 諏訪狼事件はどのような社会で起きたのか

第五部 オオカミを頂点に
十四章 日本にオオカミはどのくらい生息できるのだろうか
十五章 現在の日本列島―捕食者のいない自然
終章 特別な種オオカミ~オオカミが食物連鎖の頂点にいた

【著者紹介】
狼と森の研究所
日本の自然とオオカミの関係を探求し、オオカミという動物が、自然生態系にとってどのような意味をもつ存在であるか、どんな役割を果たすのか、「世界のいま」を含め科学的に正しい情報を普及することを目的に活動している任意団体です。

朝倉 裕
狼と森の研究所主宰
早稲田大学商学部卒
著書「オオカミと森の教科書」(雷鳥社)2014
訳書「ウルフ・ウォーズ」(白水社)2015

南部成美
東北大学文学部社会学科(心理学専攻)卒
東京農工大学大学院農学研究科修了。修士(農学)
訳書「オオカミ 迫害から復権へ」(白水社)2014
訳書「ウルフ・ウォーズ」(白水社)2015
日本でのオオカミ教育の実践が評価されインターナショナル・ウルフセンター(米ミネソタ)よりWHO SPEAKS FOR WOLF AWARD2018受賞

【出版にまつわるエピソード】
2018年からメールマガジンで書き続けてきた内容を一冊の本にまとめましたが、内容を構成し推敲するのに長い時間がかかりました。また新たに調べ直さなければならないことも多く、本を書くことでさらに知識の幅が広がった気がします。
そうするとまだまだ知りたいことや書きたいことが増えてきています。日本だけでなくアメリカの情報もヨーロッパの情報も集めはじめ、次の本の主題も決まりました。
アメリカもヨーロッパの諸国もオオカミを自然界の重要な、必要不可欠の存在と考えるだけでなく、政策として保護し増やそうとしています。次はヨーロッパの野生動物政策を調べて出版する意欲をかき立てられています。

本書はかつて日本列島に生息し、明治時代に絶滅したオオカミの本当の姿を明らかにしようとしています。第一部はオオカミに対する偏見、心の中に染みついたイメージはどこからくるのか、第二部はオオカミの実際の姿を理解するため、姿かたちだけでなく行動様式と生態系内での役割を知ろうとしています。そして第三部でその理解に至る生物学、生態学の歴史を欧米と日本の生物学・生態学の歴史の比較としてとらえます。第四部は過去に...


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出版情報のISBNは管理用コードです。
作品のISBN:978-4991265907

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出版情報

ISBN NXPAP00012513
本体価格 ¥2,460 (JPY)
ページ数 229

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