ママはおそらのくもみたい

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刊行日 2023/06/05 | 掲載終了日 2023/04/30

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内容紹介

「あなたの ママは どんなものに にていますか?」学校で出された宿題にカエルくんは困ってしまいました。ママの口ぐせや思い出は浮かんでも、答えはなかなか見つからず、悲しみに暮れているパパにも聞けません。一人で空を見上げていると、空に漂う雲の形が、だんだん何かに見えてきて……。
大切な人を思いながら、死の悲しみを乗り越え前を向く父と子の姿を、今注目の台湾の作家・画家が美しく繊細に描きます。雨上がりの光が感じられる絵本。

「あなたの ママは どんなものに にていますか?」学校で出された宿題にカエルくんは困ってしまいました。ママの口ぐせや思い出は浮かんでも、答えはなかなか見つからず、悲しみに暮れているパパにも聞けません。一人で空を見上げていると、空に漂う雲の形が、だんだん何かに見えてきて……。
大切な人を思いながら、死の悲しみを乗り越え前を向く父と子の姿を、今注目の台湾の作家・画家が美しく繊細に描きます。雨上がりの光が...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784591178010
本体価格 ¥1,650 (JPY)
ページ数 32

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NetGalley会員レビュー

台湾発の絵本。ちょっと掠れた色合いの絵も、子どもが書いたようなフォントも味わいがあってすてきです。学校で出された宿題を考えあぐねるカエルくん。ママが何に似ているかだって?なかなか思い出せないママのこと。空の雲を見ながら居眠りしてしまったカエルくんに不意に降りてきた考え。ママは何にだってなれる。どこにだっていてくれると気付いた時、パパの深い悲しみもカエルくんの不安も、いっぺんに霧散したのです。いなくなったと思っていたママは、こんなに近くに感じられる存在として自分たちのそばにいるという安心感に包まれました。愛情は決して途切れません。

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パウダーブルーのあわい空にママの幻のような白い雲。
ママはぼくにとってはだいすきなママ。
ママは、パパにとっては運命のパートナー。
思い出が足りないぼく、思い出がもう自分の半分になちゃっていて、その半分をちぎり取られたようなパパ。
同じ寂しさでも見える世界がちがう。感じる温度が違う。
そんな、喪失の日々に。思い出せるかな、一緒にいたときのよろこびを。ぬくもりを。
パパ・・・パパ・・・ぼく、ママを感じたんだ!いなくても、みえなくても・・・ほら、おそらのくもをみて!
ほら、あれは、ママ!ほら、こころにひびくママの声。耳じゃないんだね、パパ。
パパにも聞こえた?ママのよく言っていた何気ない日常のことば。
「カエルはね、はだが しめって ひんやりしているほうが けんこうなのよ!」
このことば、こんなふうに思い出すとは、おもいもしなかったけど。そう、ママはいつもいちばんだった・・・頑なに閉ざしてた、パパの心のふたがとうとう開いたみたい!
あふれ出すママは、ほんとにお空の雲みたい。おっきくて、やさしい。
ぼくらも、いつか、おいつくから、まってってね。うん、大丈夫。パパとぼくを見ていてくれるって知ってるよ。ありがとう。ママ。だい、だいだいすきだよ・・・

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色がにじんでぼやけている世界。それが悲しい世界の色なのがわかると、
悩みの中の世界の光の色、意識と認知がイメージとして、
大まかにぼやけたのがリアルな世界だともいえるかもしれないということを知る。

かえるくんのママに対する思い。事情は分からないけれど、
ママに向き合って、ほかの人との考えの違いに悩んで、
得ることができた世界は、前の世界よりも広い空の上に浮かんでいるね。

日本語だと雲とクラウドって使い分けるけれど、
クラウドのデータの中に大事なものがある安心や不安とも似ているのかもね。

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まだ小さいであろうカエルくんの気持ちを表すような、淡く優しさを感じるイラストに一生懸命書いたような文字。
カエルくんの前向きな気持ちがパパの気持ちも癒し、悲しみや喪失感へとしっかり向き合う2人の姿にじん…ときました。
お子様に家族の大切さといつかくるかもしれない時の事を優しく教えてくれる絵本だと思います。

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しっとりとしたブルーにやわらかいピンクが重なり化学反応を起こしているよう。

天国からカエルくんを見守るママの想いがカエルくんに伝わり、それがパパにも伝わっていくのは
家族の物語でもあり、自然界からのプレゼントのようにも感じました。

また、カエルくんの心の中を映し出しているようなフォント、これには脱帽です!

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宿題の答えが出せず、ひとりぼっちで考え続けるカエルくん。
「あなたの ママは どんなものに にていますか?」
唐突に質問されたらカエルくんじゃなくても、うまい答えが返せないような気がします。
直接的にママが死んでいると言葉にはされてませんが、空に浮かぶ雲をママに例えたり、遠くへ旅立ってしまったママについて思い出の場所でパパと語り合う姿は、空虚な感情と折り合いをつけた瞬間のようで、前向きな雰囲気を感じることが出来ました。
カエルくんの幼さと素直さといじらしさが表現されているような文字が素敵で、ママを大好きな思いがまっすぐ伝わってきました。

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大好きなお母さんがいなくなったカエルくんは、学校の宿題に悩みます。悩んで、悩んで、お父さんとお母さんと3人で競争した丘で、空を眺めながら眠ってしまいました。ママはお空の雲みたい、という結論にいたる発想と、お父さんがそれに同意する過程が微笑ましいです。大切な人を失った人の心に優しく寄り添う一冊。

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英語では「Mother Cloud」あるいは「Mother is a Cloud」、中国語では「媽媽是一朵雲」である。和訳されると「ママはおそらのくもみたい」という、すごく愛想可愛いタイトルになっている。この児童絵本はいくつかの言語で楽しめるわけである。今回はNetGalleyから頂いた日本語バージョンを読みました。 カエルは放課後になるといつも一番早く家路につく者でしたが、今日はそうではなかった。カエルはゆっくり山を登って雨の日にママとパパとの山登り競争の日々を思い出す。当時、勝者はいつもママだった。ママはもうこの世にいない。カエルは少しずつママの顔を忘れていく。 切なくて癒しになる絵本である。クレヨンで描かれた絵は子どもらしくてお話が心に伝わりやすい。文字はちょっと読みづらいという短所はある。

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独特な色使いの絵本。最初の1ページから惹きつけられました。カエルくんの切ない気持ちが、イラストの配色、そして文章の文字のひと文字ひと文字から伝わってきます。従来の絵本には見られないスタイルで、とても心に残る絵本でした。

この作者の他の作品もぜひ読んでみたいと思いました。

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大切な人がいなくなった時の悲しみは、簡単に癒されることはないのでしょう。ましてや子どもなら、その悲しさをどうすればいいのかわからないことも多いはず。大好きなママがいなくなり、パパも悲しみから出てこられないことを感じているカエルの子は、そんな悲しみの中でも前を向こうとしているように感じます。子どもの力を改めて知る絵本でした。

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素朴なタッチの文字と、心象風景のような絵が内容にとても合っている。ママはかけっこがいつも一番だったから…って自分を納得させているというか、折り合いをつけているのがいい。そうでも思わないとね、、、。「海辺の犬の大家さん」ってペンネームが素敵だ。

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いとうひろしさんの訳がとってもいいなあ。絵も文章も心の奥底まで伝わっていくみたいで、とっても感動しました。おとうさんが元気になってくれて、読んでて嬉しかったです。家族ってすごいなあとあらためて思い知らされたお話でした。ありがとうございました。

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・・・なんとも言えない読後感で、読み終わってすぐに簡単に言葉にできない絵本だった。爽やかな空の水色と雲の白と、ざっくりとした造形で描かれた、シャツの中に住んでいそうな印象のかわいらしいカエルくんと。
絵とタイトルからは想像がつかない、心の奥底にあるしずかな悲しみ。
喪失を抱えながら、自らの一部としてこれからも生きていく、つらさをも自分の一部として、そうやって、みんな生きていく。深淵を覗き込むような気持ち。

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