あきらめなかった男

大黒屋光太夫の漂流記

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刊行日 2023/05/10 | 掲載終了日 2023/05/10

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内容紹介

 江戸時代は鎖国により、海外への渡航は禁止されていました。そんな時代に、はるかサンクトペテルブルクまで10年間にもわたる大冒険をした男たちがいたのです。船頭・大黒屋光太夫と船乗りたちです。

 彼らの船は嵐に遭い、何ヶ月もの漂流のはてにロシアの離島にたどり着きました。船を失い、言葉も通じず、食べ物も口に合わない。そんな異国の地で、いくつもの月日を数えます。帰国の許可を得るためには、帝都まで行って許可を得なければなりません。

 気の遠くなるような長い旅のなかで、病気で命を落とす者、現地の女性と結婚する者、キリスト教に改宗する者など、船乗りたちは様々な運命をたどります。しかし、どんな困難な状況におかれても、船頭の光太夫は帰国をあきらめることはありませんでした。そして、ついにエカチェリーナ女帝への謁見が実現します。不屈の漂流者の冒険を描く歴史アドベンチャー。

 江戸時代は鎖国により、海外への渡航は禁止されていました。そんな時代に、はるかサンクトペテルブルクまで10年間にもわたる大冒険をした男たちがいたのです。船頭・大黒屋光太夫と船乗りたちです。

 彼らの船は嵐に遭い、何ヶ月もの漂流のはてにロシアの離島にたどり着きました。船を失い、言葉も通じず、食べ物も口に合わない。そんな異国の地で、いくつもの月日を数えます。帰国の許可を得るためには、帝都まで行って許可を...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784863896772
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 256

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NetGalley会員レビュー

鎖国していた江戸時代の日本。国交がなく言葉も通じない状況で漂流し、ロシアに流れ着いた日本人の冒険譚。次々と仲間を失い、心折れそうな状況の中、不屈の精神で帰国を諦めない。異国の言葉を習得し、交渉を重ね、遂には女帝に謁見する。過酷な状況での光太夫の船頭としての振る舞いはチームのリーダーとして素晴らしい。異なる国同士が理解し合うには、対話に対話を重ねることが必要不可欠。同国民同士でも時に難しいことなのだから。

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大変面白かったです!!作品全体から良質な誠実さが感じられました。冒険ものの良質な苦労感と安堵感を感じることができました。光太夫の勇気と責任感がとても素敵だと思いました。多くの児童に伝えたいと思います。これからもがんばってください。応援しています。

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大黒屋光太夫とその一行が、江戸に向けて船を出す。しかし、嵐に見舞われて帆柱を切る決断をした瞬間おそらく彼らの運命は、ロシアに向けて動いていったのだ。

まるで目の前で起きているかのように息をつかせぬ展開が続く。アリューシャン諸島、イルクーツク、そしてサンクトペテルブルク。ロシアの人たちは政府の方針があることを度外視しても親切に彼らを迎え入れる。

すでに光太夫たちと同じ目線になって喜んだり、かなしんだり。
異国の地で果てていく命も多いのが辛い。
また彼の地のキリスト教に改宗し、残ることを決めた2人。

帰国が決まってから、彼らとの別れは自分ごとのように辛い。そして帰国してからの日本での日々。

これら今の私たちには体験し得ぬ物語を、まるで擬似体験でき、さらに心情に迫ることができるのも読書の楽しみだ。
それらを子どものうちから得られるこの本はとても、良い。

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小前さんの小説は変わらない読みやすさと面白さがあります。
こんな出来事とこんな人物がいたのかと驚愕。スマホやネットが普及した今だとなかなかない漂流記ですが、当時は情勢やなんやで本当に苦労されたと思います。そして、それがよくわかる物語だと思います。歴史小説好きにおすすめしたい一冊です。

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ロシア史が頭に入っていないせいか、大黒屋光太夫の漂流記を扱った作品に手を伸ばす機会がありませんでした。若い磯吉の視点で物語が進行すること、挿画があることで、気負いなく読み進めることができました。磯吉の未知の世界に興味を持ち、言葉や技術を習得する逞しい姿や仲間への献身ぶりに感銘を受けました。また、光太夫の判断力とリーダーシップ、交渉力は、今のところ私にとって上司にしたい歴史上の人物No.1です。これを機に司馬遼太郎や井上靖の作品も読んでみたいと思いました。

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大黒屋光太夫の話かな、と思っていたら出てきたけど、一緒に流された漁師の話だった。
流れつくまでにもロシアに流れついてからも日本に帰って来て、留め置かれている間にも仲間がどんどん力尽きていって、どんな思いだったんだろうと思う。でも希望を捨てず頑張れたから母親にも会えたんだな。頑張ろう、って思えた一冊でした。

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