それで、いい!

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刊行日 2022/11/14 | 掲載終了日 2023/05/31

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内容紹介

第69回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校低学年の部


絵を描くのが大好きな、きつね。上手下手なんて考えもせず、夢中で絵を描いていました。あるとき、先生がきつねに展覧会に絵を出品するように勧めました。きつねは「みんながおどろくような、すごい絵を描く!」と意気込みます。だけど、なにを描いてもすごい絵なのかどうかわからず不安ばかりが募ります。あんなに絵を描くのが楽しかったのに、いまはちっとも楽しくないのです。とうとうきつねは絵を描けなくなって……。

人に認められることは、自信を持つことにつながります。だけれど、認められることばかりに気を取られてしまうと、人の目を気にして、自分自身の気持ちや考えをどこかに置き忘れてしまうこともあるものです。

きつねも、そうでした。ただただ、描きたいものを描きたいように描くことが大好きだったのに、みんなに「すごい絵」と、思わせたいという気持ちが強くなると、描いても描いても満足できず、描いても描いてもこれではいけないような気持になっていました。

そして、だんだん、描くことが苦しくなってしまうのです。

この物語は、子どもたちに、あなたはあなたのままでいい、と語りかけます。

人の目を気にしないで、やりたいことと、やりたいようにしていいのだ、と。

そのままのあなたが、すばらしいのだ、と。

第69回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校低学年の部


絵を描くのが大好きな、きつね。上手下手なんて考えもせず、夢中で絵を描いていました。あるとき、先生がきつねに展覧会に絵を出品するように勧めました。きつねは「みんながおどろくような、すごい絵を描く!」と意気込みます。だけど、なにを描いてもすごい絵なのかどうかわからず不安ばかりが募ります。あんなに絵を描くのが楽しかったのに、いまはちっとも楽...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784591168363
本体価格 ¥1,300 (JPY)
ページ数 79

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NetGalley会員レビュー

絵を描くのが好きなきつねさん。
上手に描くこと、みんなにすごい!と言ってもらえることを目標にするばかり、大事なことを見失いそうになります。
友情と、自分の好きなことを好きなままでいることの大切さが伝わるお話しです。
最後はついうるっときてしまいました。
大人も一緒に読んで楽しんでほしい作品です。

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とても素敵なお話でした。
読み終わった時に、タイトル通り、「それで、いい!」と自分のやること、好きなことに、自信を持てるようになる子が、いっぱいいるだろうなと思いました。
絵本ではないけれど、挿絵がたくさんあって、本が苦手な子でも読みやすいのではないかと思います。
またその絵が、作家さんが絵も描いたのかと思うくらい、本文とよく合っていました。
わしの絵も力強くていいですし、うさぎさんの絵も愛に満ち溢れてる感じでしたし、最後の夕焼けの色も素敵でした。
お気に入りの本だけを集めた本棚に入れておきたい一冊だと思いました。

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やまねこはきつねの絵を下手だと決めつけるけれど、下手の横好きほどでもない。
ただ、人から下手だと言われれば気が悪いし、何くそ!と見返したい気持ちも起きる。
いい絵を!と意気込んで描いてみても、思うように描けないことに苛立つきつねがいじらしい。
うさぎに寄り添ったことで、うさぎがくれたことばに救われるきつね。
「それで、いい!」。こんなに力強いことばがあるでしょうか⁉︎好きなように好きな気持ちをぶつけた自分の絵がいちばんだ。
はたこうしろうさんのイラストは、きつねの気持ちを代弁するかのような気持ちのいい絵です。

前編の『みてても、いい?』を読んでいれば、きつねとうさぎの関係性がもっとよく理解できてふたりの心のやり取りを深いところまで読み取れると思いますが、本作だけでももちろん楽しめることは請け合い。

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去年、ブックサンタさんの活動を知り、協力したいと思ったのですがどんな本を選んだらよいのかわからず随分迷ってしまったので、青少年読書感想文コンクールからこちらの本のことを知り、リクエストさせていただきました。

想像していた以上に、とても良かったです!
人の評価を気にせず好きなものを突き詰めていくという、大人でも割と難しく迷ったり悩んでしまうことに、優しく、可愛らしく答えを出しているところがよかったです。
きつねさんとうさぎさんの友情が、末永く続くといいなと思いました。

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いくつもの伏線はる大人の小説と違ってストレートに感情に訴えてくる児童文学、とりわけ絵本の世界は大人にとっても心を癒してくれるすばらしいものだと思う。この作品もその一つである。
自分の好きなもの、得意なものが認められてある日、「何者」かになれるかもしれない期待が訪れる。でもその重圧に押しつぶされそうなとき、もう一度原点に戻ろうよと呼び掛けてくれる。その温かさの源にある友だちの何気ない言葉。焦らなくてもいい、あなたの感じるままに進みなさいと背中を押されたその先に自分の道があることを伝えてくれるお話。急かされて息苦しい社会の中で、ふっと立ち止まる瞬間が子どもにも大人にも必要ですよね。

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#それでいい

自分軸、他人軸。大人でもときおりぐらついてしまうモノサシ。前向きではない批判ばかりする人はいる。みんながみんな同じ意見ではないし、こだわりの強い人もいる。それでも、たったひとりでも、自分の側に立っていてくれる人がいてくれたなら、こんなにもチカラをもらえる。

子どもたちがこの作品を読んで、そんな存在を思ったり、自分がそうなりたいと感じたり、こわいくらいに、涙が出そうなくらいに、畏怖を感じるほどの美しさに出会ってみたいと感じるであろう作品。

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生き方、考え方の本。
と言うと、堅苦しいけれど…

好きなもの、そのものの素敵なところを、感じたままに描く良さに気づかせてくれる。

表現することの良さに
表現することの喜びに
気づかせてくれる。

低学年でも読める長さながら
キツネの気持ちに共感できて楽しい。

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絵を描く事が大好きなきつね。心の赴くまま自由に描いていたけれど、批評家たちがあらわれて…。人の目を気にし過ぎて思う様に絵が描けなくなってしまったきつねを救ったのは、やはり心無い言葉に傷ついていたうさぎ。二人できつねの絵を眺めながらおしゃべりしていくうちに少しずつ初心を取り戻すきつね。他人の目を気にする事なく、好きな事をする。そんな当たり前だけどとても大切な事をやさしく教えてくれる本。この本をよんだ子どもたちが、好きな事に夢中になれる楽しさを見つけられると良いなと思います。
読ませていただき、ありがとうございました。

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それで、いい!
潔いタイトルがいい!大好きだ!
そうなの、君たちは、それで、いい!
きつねさんは、その思いに行きつくまでに、色々悩んで、考えて。。。
でも、そのおかげで、うさぎさんという素晴らしいお友達ができたね。
周囲のことばや目に惑わされて、自分の大好きを見失ってしまっている子供たちに大きな声で言ってあげたい。
自分の大好きを大切にすればいいんだよ。
そう、それで、いい!

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周りを気にしすぎて、自分の好きなことを閉じ込めてしまう様子がよくわかりました。
自分らしくいる、自分が好きなことをする、ということがやっぱり大事だなと思わせてくれる本でした。
そのままの自分を友達に受け入れてもらえることはやっぱり嬉しいだろうなと思いました。誰もが認め合えるといいですね。

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もうすぐ展覧会。みんなに「色がはみ出している」とか「だっせえ」とか言われて、「いまに みてろよ」と「すごい絵」を描くことに闘志を燃やし始めたきつね。でも、いくら描いてもうまくいかない。「すごい絵」を描くための「すごいもの」も見つからない。

大好きだった絵が楽しくなくなり、どんどん嫌になってしまうきつねの心情がページをめくるごとに読み手に伝わってくる。でも、ある日、鉄棒で前回りができなくて沈んでいるうさぎとの出会いによって、きつねは本当に大事なことに気づき始める。

なんでも「うまく」やろうとすると、完璧を求め、なぜ、自分がそれを好きだったのか、を忘れてしまうことがある。そういう時は初心に戻って考えてみるのもいいかもしれない。自分は自分のままでいいんだ。自分のことを認めてくれる誰かが必ずいるはず。この作品はそんなことを感じさせてくれた。

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好きで絵を描いていたのに、友だちから批判されて落ち込むきつね。
そんなきつねを救ってくれたのは友だちのうさぎでした。
自信を失っていた時に、自分が描いた絵が好きって言われたらもう嬉しくてしょうがないですよね。これこそ友の力!

友だちとの関係は時には複雑になりますが、そんな時に差し伸べたい本であります。

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クレヨンで絵を描くのが大好きな、きつね。そんなきつねが絵を描けなくなってしまったんだね。「すごいもの」を描こうとするから、描けなくなった。「すごいもの」を描くと言うから、描けなくなった。あらがどんどん見えてきて、描けなくななった。
あぁ。自分にもあるある、こういう事。高い目標に縛られて、自分の言葉に縛られて、厳しすぎるチェックに縛られて、楽しくなくて苦しくて、身動きが取れなくなるって、逃げたくてもできなくて…… きつねと同じになっちゃったことが、ね。
そう、大切なのは「やりたいから、やる」、なんだよね。それに気づいたから、きつねはまた描けた。もっと描けた。よかったね、きつね。
そして、本当に美しいものを目にした時、きつねはスケッチブックを閉じたんだ。描けることは、描くことが出来ないものに気づくこと。そんなに素晴らしいものに、出会えたんだね。よかったね、きつね。
自分の思いから描く、そして描かない。「それで、いい!」んだよね、きつね。

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好きだからやっていることでも、誰かの言葉で迷ったり嫌になったりすることがあります。主人公のきつねも、好きだから絵を描いていたのに、認められるために絵を描こうと思うようになります。好きなことだからこそ、褒められたい認められたいという気持ちが生まれるものですが、本当の自分の気持ちや、大切にしたいことに気づかせてくれるお話でした。表情が豊かな動物達の挿絵が物語とよく合っています。時々あるカラーの挿絵もとても素敵でした。

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昨今の小学校では絵を描く事が以前に比べて圧倒的に少ない。コンクールも、学校で積極的には行わず一部の限られた生徒がクラブや私的に応募するにとどまる。キツネ君の微妙な心情が自分ごととして捉えられる子とそうでない子がいるだろう。挿絵がキツネとウサギの心の動きをうまく表現してくれているので自分ごととして捉えられなくても何かを感じ取ってくれると思う。

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絵を描くことが大好きなのに、友達にけなされてしまったことで、自信をなくしてしまうキツネ。低学年の子どもたちにも、こういう経験ってある気がします。読みやすい物語ですが、自分の心との対話につながるような深いものを感じました。

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展覧会のためにいい絵を描こうとする狐、これもダメ、あれもダメと書く物を探し続ける。みんなに色々いわれながらも描き続ける狐。最後納得がいく作品ができるか否か!?というお話し。温かいストーリーでほっこりします。小学生にお勧めしたい一冊です

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