いつかみんなGを殺す

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刊行日 2023/05/15 | 掲載終了日 2023/05/14

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内容紹介

『いつかみんなGを殺す』

「ゲラゲラ笑いました!!! 傑作です!!!」

新川帆立、腹筋崩壊!

「Gでジーンときてしまった……」

坂井希久子、まさかの感涙!

ホテルに潜むアレを殺せ!

悲鳴、歓声、絶叫!

発売前から震える声、続出!

読み終えたら、誰かに語りたくなる!

一歩踏み出す勇気をくれる、グランドホテルエンターテインメント!


鹿野森優花は、東京の老舗超高級ホテル、グランド・シーズンズの総支配人だ。この座を与えられてから1年、会長である祖父から譲り受け、社長となるには、今日行われるイベント・ミッドサマードリームナイトを成功させることが絶対条件だった。だが、対抗する旧勢力から、思いもよらぬ邪魔立てが……! 清潔かつ華美なこの空間に、居てはならない〝G〟を相手に、支配人、グランドシェフ、ベテランフロアマネージャー、新人ホテルマン、VIP客の歌舞伎役者、ピアニスト、そして影のある清掃人など、それぞれの立場と思惑が錯綜し、昇華する!! 

そう、人は皆、いつか、〝G〟を殺す……。

【著者紹介】

1975年青森県生まれ。東京外国語大学卒業。2011年『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』が第18回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞し、作家デビュー。2015年『東京すみっこごはん』が人気を博し、ヒットシリーズとなる。2016年『ベンチウォーマーズ』で第7回高校生が選ぶ天竜文学賞、第12回酒飲み書店員大賞を受賞。他の作品に『ハレのヒ食堂の朝ごはん』『グランドスカイ』『月はまた昇る』『世はすべて美しい織物』などがある。

『いつかみんなGを殺す』

「ゲラゲラ笑いました!!! 傑作です!!!」

新川帆立、腹筋崩壊!

「Gでジーンときてしまった……」

坂井希久子、まさかの感涙!

ホテルに潜むアレを殺せ!

悲鳴、歓声、絶叫!

発売前から震える声、続出!

読み終えたら、誰かに語りたくなる!

一歩踏み出す勇気をくれる、グランドホテルエンターテインメント!


鹿野森優花は、東京の老舗超高級ホテル、グランド・シーズ...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784758414425
本体価格 ¥1,800 (JPY)
ページ数 288

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NetGalley会員レビュー

這い寄る混沌、黒い悪魔。
ゴ……その名前を呼ぶことさえ抵抗がある人類の敵・G。
ホテルを舞台に繰り広げられる、
阿鼻叫喚、抱腹絶倒のヒューマンドラマ。

私はGが苦手である。
もっと強い言葉で表現するなら大嫌いだ。
出来る事ならその黒光りした姿を見たくない。
近寄りたくもない。
未来永劫Gとは和解できる気がしない。

Gを毛嫌いする私でさえも夢中で読んでしまうほど面白かったです。
背中はムズムズ、顔もきっとひとり百面相状態だったかもしれないが、
展開が気になりページをめくる手が止まりませんでした。

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ホテルの威信をかけた大舞台にGが出現!
何としてでも失敗出来ない一夜に奮闘する支配人、シェフ、清掃員に秘書まで…
阿鼻叫喚の光景に腹が捩れるぐらい笑ってしまいました。
Gにこんな人間ドラマが生まれるなんて…
Gへの見方がちょっと変わる?…かもしれない物語。

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Gとは本当にゴキブリの事だったんですね。こんな素敵なホテルにGが出るなんてあり得ない設定で楽しませていただきました。
大嫌いな虫がここにも、あそこにも!倒れそうになるくらい出てきますが、登場人物たちも癖ツヨな面々で笑いあり、悲鳴ありで夢中で読み切りました。

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ノンストップで進む物語にヒィヒィ笑いながら、一瞬で読み終えました!
冷静に考えたらホラーなのに、こんなにもおかしいのはなぜでしょう。笑
Gを中心に繰り広げられる、熱いヒューマンドラマ!思わずGーんとくるシーンもあり、心を揺さぶられました!
登場人物達もみんなクセがすごくて、なにを言っているんだ!?!と心の中で突っ込みを入れながら読みました。
でもみんながみんな真剣で、それがまたおかしくて…こんな作品は読んだことがありません!ちなみに私はGが大の苦手で、ゾワゾワしながら読んでいました。笑
いつか私もGを殺す日がくるのでしょうか…
あと、姫黒さんめちゃくちゃかっこよかったです!!
面白い作品をありがとうございました!

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アルファベット一文字でしかないのに、この存在感。
読んでいるうちにいつしか、ホテル側の人間となり、目の前で繰り広げられる様々なこと、全てGが絡んでいるのに、人情味溢れる人々の気持ちに寄り添っている。

登場人物全ての背景がきちんと書き込まれているから、現実感がすごい。そしてその視界の隅にいつGが出てくるかと緊張しながら読む。

それなのに勧善懲悪の悪の立場は、人間である。いつしかGは自己の内面と向き合い、自分の持つ負の側面や心の何かの象徴となっていくのだ。

読みながら、時々現実世界の視界の隅を気にしてしまう自分にも驚き、少しおかしくなってしまう。

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Gと関わりながら、登場人物たちが自分の抱えている問題と向き合っていきます。深刻な悩みも抱えているのですが、Gの登場で笑ってしまう場面もあります。最後に、思わぬ人物との関係が発覚して、真剣だけどユーモアも感じながら、楽しく読み進めることができました。

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登場人物の多さと、その説明のためになかなか進まない物語にヤキモキした4分の1を過ぎると、それ以降はどんどん読む速度が速くなった。早く先が知りたい!

「Gを愛する人がいるなんて!」「その技は何?」といろいろつっこみながら、
言ってしまえば、単なるGの退治譚に、これだけ真面目に真剣に、人生や生活を賭けられる人たちに呆れつつも、
最後まで楽しく読み終えた。
G騒動に巻き込まれたくはないなと思いつつ、読んでいる途中に部屋の天井に何やら虫が、、、。
幸い、Gではなかったけれど、この作品のおかげで(作品のせいで)、ちょっと神経質になったようです。

でも最後はスッキリしました。

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初めて読む著者の本は読み始めるとワクワクする。特に本書のように謎めいたタイトルの作品は特にそう思う。勘が鈍いのか「G」の正体を理解したのは物語の中盤になろうかという頃。あゝそういう事と思った後には物語自体が大きく動き出す。ハッピーな終わり方をするんだろうなと思いながら読み進んだが、色んなところに様々な仕掛けや人間関係が…。思わず著者が何重にも仕込んだ仕掛けに感服してしまいました。読み終えた時、「G」の出ない店のラーメンが食べたくなったよ。

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大事な日にホテルにGが現れる!それぞれの事情や思惑を抱えた人達が交差しつつ進んでいくストーリーにあっと言う間に読んでしまいました。
特に、フヒキラーに勤める女性とGを育てる男性とのGを巡るやりとりが面白かったです。
映画化されても面白そうです!だけどGは見たくないな…。

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名前を見るのも耳にするのも嫌がられ「G」ネット上で通じるようになってどのくらい経つでしょう。
その「G」が出てくるのに笑いが止まらなかったです。
ホテルに潜むGとそれに立ち向かう人々。登場人物みんなクセが強いし、Gに愛情を込めたり、どうしてGと自分を比較し始めるの!?と笑ってしまったり。
そして後半にかけて自分の中のGと向き合い始める時にはその思考が理解できないのに、私の中のGとは何だろうと考え始めてしまい自分で笑ってしまいました。

Gが苦手な人にはすすめにくいタイトルですが、とても面白いのでお勧めです。

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まるで(衛生的に)汚い「THE有頂天ホテル」。
由緒正しきホテルに大事なお客様がいらっしゃる一夜によりによって「アイツ」が……。
祖父から支配人の座を継いだ鹿野森優花は果たして、ホテルの評判を守り通すことができるのか。
とにかくG、G、G。ものすごい勢いと疾走感でラストまで走り抜ける小説。

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笑った。
読んでいてもついニヤニヤしてしまう。
一流ホテルに現れたG。
変なジンクスに囚われた歌舞伎役者が持ち込んだGが、真夏の夜にホテルを混乱に陥れる。
Gに振り回される人間たちのドタバタ劇で、軽いエンタメとして読める本だった。

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Gがめちゃくちゃ出てくるし、登場する人物たちも入り乱れて、とても濃い話!
設定の一つ一つなど「クスっ」となる面白さも手伝って、どんどん読み進めました。
ビッグGにはご対面は遠慮したいですが、慣れたらかわいく思えるのかしら??などと考え始めた私も洗脳されてきてるのかも?
ラストでこれまた「ニヤリ」と思いました。
すっきり読み終わりました。
ありがとうございました!

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もぉ面白くて
面白くて
面白すぎるーーーーー!

老舗ホテルで今宵開かれる
ミッドナイトサマー。
そこに現れた[G]
失敗の許されない勝負の一夜
客の眼前に[G]の姿を晒すわけにはいかない。
数々の問題を抱える者達が宴を成功させるために駆けずり回る。
陰謀と運命に翻弄されながらも彼等は生きる、そして戦う。
一夜の真夏の夜の夢は甘く溶けてゆく

[G]を中心のドタバタコメディ
笑いました。そして人間の奥深さに最後は微笑む。
きっと大丈夫、皆幸せになる。

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G降臨…
それもデカいときた
ゾワっとしながら読み進め
勝負のミッドナイトサマー!
この日だけは客にGが見つかってはいけない!
Gに振り回される複雑なG繋がりの人間たち
最後はGの呪縛を乗り越えて解放される!よし!

出てくるGが弱々感じましたが、アイツは
絶対に弱くない!
仕留めるのが難しい。そして
ティッシュでは絶対に掴めないです。
私もあのスプレーほしい…
とても面白かったです!!

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Gを駆除したい人間、Gを験担ぎに使いたい人間、Gを飼育したい人間、Gに恨みを持つ人間、そしてGハンター。様々な立場の人間たちの思惑がホテル内で交錯します。
Gを前にして冷静でいられなくなった人々がおかしな言動をしているのに、当人たちは大真面目なのが余計に笑いを誘います。
でもただの「人間対G」のドタバタ劇ではなく、最終的には胸が熱くなる展開で素晴らしかったです。Gにこんなに楽しませてもらえるなんて、もし家でGを見かけても1秒くらい感謝してから殺Gしようと思います。

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この物語は、Gに振り回されているようで人間の縮図を表している内容です。
「私とGをどちらを選ぶか?」という選択も迫られるシーンもあり、Gが人に与える大きな影響もあるのだなとしみじみ感じました。

Gによって運命が変わることがあるかもしれない。Gへの見方が変わる1冊でもありました。

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ホテルの後継者をめぐる権力争いと、それに利用されるGの話と思って読み進めましたが、そんな単純な内容ではなく、次から次へとうじゃうじゃ出てくるGを追いながら壮大なヒューマンドラマを味わえます。
序盤は登場人物の多さと名前の分かりにくさで少し難儀したものの、副支配人が縛られたあたりから俄然面白くなり、副支配人側の悪役トリオが行き着くラストも笑えました。まあハッピーエンドになった菊子もなかなかのワルですが。
みんな自分の殻を破るためにGを叩き潰していくのがスカッとして楽しい物語でした。絵面が強烈になりそうですが、夕食の時間帯を避けてドラマ化したらウケそうだと思います。

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自身の心の中に巣食う負の感情は、いったい全体どうして簡単に排除できないものがあります。
あまつさえそれらは毎日を生きる上で足留めの役割を果たすことがあり、ひいては自身の成長を阻害してしまうことに繋がってしまうことも。
 そんな人間誰しも抱く懊悩の正体を、ぱっと見でさえ嫌悪を催すGで具現化した発想力にまず惹かれました。なぜって、本心では潰してしまいたいと願うのに、実際に行動に移す際には弱さが首をもたげるからです。
 この、理想と現実の挟み方がよかった。
 さて、真夏の夜、一つの最悪な計画によってホテルに集うこととなった登場人物たちにはそれぞれ胸裡にしこりがあり、「まったくG一匹とってここまでのドラマを生み出せることができるのか」とただただ感心するばかりでした。限られた空間、限られた時間での緊迫感があるからこそ、こうも人間の心は揺り動かされるのだな、と。
 アクション要素に関してもシュールでありながらカッコ良さを内包し、私にできるかどうかはともかくとして憧れました。
 兎にも角にもGに対して隠し果たすことのできぬ本性を巧みに扱い、多人数視点でも軸のブレを感じさせないキャラの掛け合いが小気味よく、最後には私の中で何か黒い感情が蠢き出したら、それがあるいは何かの始まりだと捉えられる──厭悪していたはずのGが最後にはまた違って瞳に映る──可能性に魅せられました。
 本作を読み終えた後、たとえ自室にGが姿を現そうと、私は果敢に闘いを挑むことができるかもしれません。いや、挑みたいと強く思いました。
 何かに悩むなら目に見える形で悩みを表し潰せ。
 読後の余韻に漂うのはある意味での爽快です。

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Gってアレだよね。私怖くはないのですよ。むしろ敵意むき出しで叩きのめす怒りの焔がメラメラと立ち昇るタイプなので、ヤツとしては文字通り虫の知らせなのか、私の前には姿を見せないのです(笑)

最初は登場人物それぞれが自分の地位を死守するためのGをからめたドタバタ劇だと思ってた。でももう1つ意味があったんだね。
Gは己の心、乗り越えなければいけない壁だったんだ。

映像とフ〇キラー臭が脳内再生され臨場感タップリでかなり楽しめました。

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こんなにGが登場する小説が今まであっただろうか…。少なくとも、私は読んだことがない。
一流ホテルの大事な一夜に、大量発生するG。Gを撃退すべく駆け回る人あり、Gを保護する人あり、彼らの対立も含めて、みーんなGに振り回されている。
そんなドタバタ群像劇なのだけど、それぞれの登場人物たちには、乗り越えなければならない壁があり、その壁を乗り越えるために…とここで、タイトルが生きてくる。
いつかGが出た時は、自分の恨みつらみを反映して、一息で殺れるだろうか。。
映像化は絶対できないと思いつつ、でも怖いもの見たさで、この面白さを映像で見てみたいとも思ってしまう。
とにかく面白くて一気読みでした!

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舞台は東京の5つ星ホテルであるグランドシーズンズ
クリスマスシーズンより賑わう「ミッドサマードリームナイト」の最終日
さらに今夜は歌舞伎界の大物の儀式も行われるとあり、分刻みの予定をこなさなければならない人生を賭けた日
そんな大切な一日にあろうことかビッグGが現れる。

それぞれが自分の中のGに勝てるのか。

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みんな大嫌いなアレを、できれば視界からも記憶からも消し去りたいアレに真正面から取り組み、ここまで徹底的にやってくれると、テーマがぶれなくてかえって爽快!。と言いたいところなのですが、あまりの描写に私は、描写を楽しむところまでいけなかったです。あまりの突き抜けたドタバタもそれでも最後に不覚にもじいんときてしまった。
しかしなんでアレてそんなに嫌われるんだろうね。暗闇で蛍を放てばアレは闇にきえてどっちもどっちだ。かなりの無理矢理感で押し通すのが筆者の勢い。

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なんとGだけで1冊の本になってしまうなんて!
読み始めるまでタイトルのGがあのGだとは知らず、それがわかった時の衝撃といったら!
けれど、各章のタイトル、登場人物の名前、会社名と、あらゆる箇所にくすっと笑える工夫がこれでもかというほどちりばめられており、あっという間に読み終わりました。笑うだけでなくホロっとさせられる場面もあり、最高に楽しい1冊でした。

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星占いをすれば、今日の運勢はトコトン悪いのだろう。仕事に邪魔が入る。願い事叶わず。恋人と喧嘩......。よくもまあ、そんな人たちばかりこの日この夜集まったものだ。ここはとある一流ホテル。冒頭から穏やかならざる雰囲気が漂う。エピソードはグランドホテル形式だ。短い章立てで登場人物がクルクル入れ替わる。目まぐるしいことこの上ない。でもそれがこのドタバタ感を一層もり立てる。さて、開運のラッキーアイテムはG。Gを見つけて過去のわだかまりと共に屠れ。

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読み始める前からGって何?と思っていましたが、すぐに正体はわかったもののどんな展開が待ち受けているのか想像もできませんでした。Gに翻弄される人々の人間模様は、思わず笑ってしまうのに、じーんと来る仕掛けもあり、気づけば私もGに振り回されていました。もしかするとGはただの悪者だけでなく、自らを犠牲にし?迷える人々にやる気を出させ、前向きな結果を引き出す役割だったのかもしれません。面白かったです!

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東京の高級ホテルにG。舞台装置は十分だ。権力争いに夢中の副支配人、ミシュランの星を狙うシェフ、失恋したばかりのピアニスト、特別な理由で滞在する歌舞伎役者とその付き人、そしてGを駆除するために雇われた謎の清掃員。Gを巡って群像劇が繰り広げられそれぞれの思いが明かされる。Gが自分の中の嫌な部分、なかった事にしておきたい部分だとすれば、それを受け入れ折り合いをつけて進んで行くにはいつかはGを殺さなければならない。登場人物が必死の思いで実行する様子に共感した。本物のGの描写も生々しいが読後感は悪くない。

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その名を呼ぶことさえ厭われるG。このGを軸に展開する人間模様。スピーディーかつパワフルに描かれる、成功を条件に東京の老舗超高級ホテル、グランド・シーズンズの社長の座を譲り受けるためのミッドサマードリームナイトの一大イベント。あろうことか今宵に限って巨大 Gが出現!
Gとはなんとも人々に要らぬ負の感情を起こし、普段の人となりまで変えてしまう恐ろしい生き物か?ドタバタの陰に見える諸々の思惑。Gが巻き起こすドラマは意外にも胸に迫るものさえ含んでいた。呼んでいる間中、心の中はてんやわんやの状態でした。

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おもしろかった!まさに腹筋崩壊!
Gなのに?Gだから?
そして思いもよらない展開に一気読みでした。想像したくないのに浮かぶGの姿に脳内でモザイクをかけながら!
読後は、不思議な爽快感がありました。
映像化するときもGはモザイクでお願いします!

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Gとはゴキブリのこと。ある老舗ホテルでイベントのある大切な日、支配人に敵対する副支配人の勢力がホテルに大量のGを放った。その格闘の物語。かなり笑える。人の描き方も丁寧で、まさか、あの儀式をしていた大物歌舞伎役者とGハンターのおばさんの関係がああいう関係とは想像もしなかったし、色んなとこで人間関係が繋がっていて、それが面白かった。会長が変装しなんかいい味を出していた。

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Gと聞いて何を想像しますか?殆どの方があの黒光りする生き物を想像すると思いますが、正解です。

正にこれからの季節の主役(?)、でも歓迎はされない主役、今年もあいつとのバトルが本格的に始まる前に読んで欲しい、そしてそれぞれの中に存在するGを殺す手助けにして欲しい一冊です

この作品はある意味Gの物語と言っても良いのかもしれない

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老舗ホテルにとある理由によりGが発生する。
普段なら駆除するのだが今日は特別な日であり
厄介な事情もある。
殺すのか生きたまま捕獲するのか。
拡散するのか。
Gを憎んだり崇拝したり
自分のためにお客様のために。
立場によって目的も違う。
登場人物がそれぞれGにちなんだネーミングなのも面白い。どっちが人間でどっちがGなのか混乱するけれどそこも含めて楽しい。
舞台化したら面白くなりそうな作品だなと思いました。

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高級ホテルに紛れ込んだGを巡るドタバタコメディ。

ちょっとGが可哀想な気もするけど、最後みな自分の中のGと向き合っていく様子が面白くて笑いました。

小さい頃、飼っていたクワガタが逃げ出して母に殺虫剤かけられたのを思い出す笑

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正直なところGを題材として扱っている時点で、苦戦しそうな印象を持っていた作品だったが、社長を目指す改革派の総支配人と旧体制派の副支配人の対立、グランドシェフ、新人ホテルマン、VIP客の歌舞伎役者と付き人、ピアニストといった関係者の複雑に絡み合った因縁も描かれており、カオスな展開の中でそれぞれがGとの決着をつける中で、過去を乗り越えて新たな一歩を踏み出してゆく結末に繋がっている結末は思っていた以上に楽しめた。

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老舗超高級ホテルで繰り広げられる、“G”との壮絶な闘いをドラマティックに描いた、至高のエンターテインメント。

支配人、シェフ、ピアニスト、VIP顧客、研究者…ホテルにも“G”にも思う事が違う立場からの視点で、縦横無尽な“G”と共に目まぐるしく変化する状況に笑いが止まらない。ヘンテコだけどしっかりしたバックグラウンドを持ったキャラたちの百花繚乱。
思わず「嘘だろ」と言葉を失う、予測不能の攻防の連続。ふざけているようで超真剣。タイトル通り、この国で生きていたらいつかは訪れるその時の緊張感を、この上なく的確に表現した類を見ない作品。
オーソドックスな“G”の殺り方から、“G”の習性を利用した根絶法まで、これからの季節は役に立つ?事もあるかも。
自分の弱さと向き合うという隠れたテーマにも自然に繋がって、序盤はツッコミを入れていたような場面も、思いの外すんなり受け入れてる自分に驚いた。

最高の作品だったけど、どうしてもGへの嫌悪から評価を一つ下げたい。反面、素晴らしい表現の数々は、大半の人が嫌悪感を抱くGだからこそなせる技で、その対象が評価を下げる要因になるのはおかしい。いつの間にかGに絆されたのか、そんなジレンマに苦しむ読後感でした。評価は☆5です。

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まさかの、前代未聞の題材に慄きながら、でも確実に大団円まで追いかけてしまった。なにこれ面白い!! 登場人物の名前にニヤリとしながら、それぞれの抱えるヘタレポイントが共感しつつも笑える。三谷幸喜の映画みたい。わちゃわちゃした群像劇が、いつの間にか繋がりがあってラストシーンまで一気に包み込む力業。映像化は難しいかなー、もったいないなー。

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さまざまな人間とその人生が交差する高級グランドホテル。
真夏の夜の一夜、そこにそれぞれの思惑を胸に集った人々の人生は、すべてが古よりしぶとく命脈を保ってきた、人類共通の敵「G」に命運を握られ、あるいは翻弄されていた――。

タイトルから、コワいもの読みたさでおそるおそる手にとった本書だったが、軽妙洒脱な文章と人間味あふれる登場人物たち(ネーミングまで徹底している!)の生き様に、ページをめくる手が止まらない。想像するにおぞましい技も繰り広げられるのだが、本書を読み終わる頃には、それすらもなぜだかスカッとした気分にさせられるから不思議だ。

近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇なのが人生らしい。
本書の愛すべき登場人物たちの悲哀に満ちたドタバタ劇を、笑って笑って、最後に、こんなホテルなら泊まってみたい(ただしGがすべて駆除されていれば)と思わされる、そんな爽快な読後感だった。

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老舗ホテルの社長の椅子の争奪戦。対抗勢力が妨害工作に利用したのが、なんと「G」!!「Gを巡る一夜のドラマが、今、幕を開ける」なんてドラマチックに始まってはみたものの、Gで儀式を行う歌舞伎役者に、その為のGの飼育係、プロの殺G鬼、ホテル関係者にピアニストまで巻き込んで、ホテル中がGだらけ、悪意がはびこる誤解の渦。これでもかとてんこ盛りにされた超絶コメディー。バカバカしいと思いつつも、「穀句ローチ」やら「硼酸次」やら、そのネーミングに大いに笑い転げ、その人間関係のこんがらかりぶりにも引き寄せられ、読み進んでしまう。
なるほどねぇ、Gは自分の中の弱い部分の象徴かぁ…だからこいつと自分自身が闘わない事には前へは進めないのか。とんでもない屁理屈で大爆笑なんだけど、どこか心に響く。潰れたGの山と共に新しい一歩を踏み出す人たちが清々しい。

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表紙のスリッパとそれを握りしめる手の筋×殺すというタイトルから、あの「G」ねと思いながら読んだものの、登場するGの数の多さにびっくり。数年前の学園祭のクラス発表でGについて調べたクラスがあり、その際校内でも大量飼育すると職員会議で聞いときにはぞわぞわしましたが、この本のような事態にならなかったことにいまさらながらホッとしました。人類の三大忌避虫は、蚊、ハエ、そしてGだと個人的に信じて疑わないのですが、あの目にしたときに湧き上がる嫌悪感と叩き潰すことに駆られる敵意は何なのでしょうね。なのにG信仰者に加えてこよなくGを愛するキャラまで出てくるなんて…。それも高級ホテルが舞台。自分がこの場に居合わすのは絶対嫌だけれど、絶対に実害がないことがわかっている本の中で起こっている分にはこの悲喜劇はたいそうおもしろいです。いろんな人が相当不憫だけれど、個人的にいちばん成り代わりたくないのはピアニストの彼かもしれない、と私は個人的に思いましたが、読後にそんなことをみんなで言い合うのもたのしそう。

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人類が遺伝子レベルで嫌悪するG。幸運なことに、雪国育ちの私はほとんどお会いしたことない存在なのだが、それでも名前を聞いただけで戦慄する存在。そんなヤツを題材にホテルでの一日が描かれているのだけど、最初の数ページで大爆笑し(登場人物の名前まで関係しているんだもの)、読み進めるうちにGの存在が頭を占め、とても『ちょっとお茶でも飲みながら読もう』という気分にさせてくれない話だった。
登場人物に合わせて視点がコロコロと変わるけれど、それもホテルでの一幕が表現されていると思うとテンポよく読み進められる。映像化したらもっと面白そうだけど、Gにはモザイクをお願いしたい……。
とにかく『G,殺っちゃいなよ』のひと言に尽きるお話だった。

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カオスだ…。
すごい本を読んでしまった…。
都内の老舗高級ホテル「グランド・シーズンズ」。このホテルの一夜のドタバタ劇。
そう、タイトルの『G』ってあのGよ。
Gをめぐるヒューマンコメディドラマといった感じか。
Gを通して自分の内と向き合う。なんで?
でもね、もうドタバタ過ぎるのにジーンともきちゃうんです。時々ゾッとするけどね。
馬鹿馬鹿しいけど面白いです。

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スリッパを握りしめる手、タイトルの『G』という文字…これはアイツしかいない。私がこの世で最も恐れるアイツの話なのか…。アイツが出没するのは都内老舗高級ホテル。絶対に出てはいけない場所に、しかも巨大なヤツが出る。そんなGを巡って繰り広げられる人間模様が本当に面白い。滑稽に思える設定やセリフに笑い出す場面も多々ある中で、アイツが出てくると無意識にブルッとしてしまう。ホテルで起こるドタバタ劇のラストはどうなるのかと思っていたが、作家とは凄い!そこに繋げるかと感心してしまう。それでもGはやっぱり怖い。

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インパクトのあるタイトルが目を引き、拝読しました。

 多くの人類が嫌悪するあの虫が、老舗超高級ホテルに大量発生。あの虫とは... 湿気の多い場所を好む黒色の生き物...。そう、これは”G”を巡るドタバタコメディなんです。この作品では、Gを嫌悪する者から愛する者まで登場し、彼らの人生に交差する。

 Gは苦手ですが、なぜかGを中心とした人間ドラマに目が離せない。そんな魅力を持つ作品でした。

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老舗超高級ホテル、グランド・シーズンズのフレンチの厨房に巨大Gが出現!本日の重要イベントは成功できるのか?!…もうそもそも副支配人の名前が反則で笑う。いてはならないGを相手に、スタッフは大奮闘。特別な清掃人・姫黒マリはただものではなく、瞬殺の殺G描写がリアルで唖然。ホテルに居合わせた歌舞伎役者や付き人、ピアニストなどもただの脇役ではなく、Gに関わったそれぞれの過去があり、ここにいたことが彼らの人生の分岐点になっていく。そのそれぞれのドラマもとてもよかった。スピード感も抜群でラストの〆も最高。面白かった!

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ひいいぃー。とりあえず想像力はシャットアウトして読んでいく。これでもかと出てくるG!そう、あのG。
高級ホテルにあるまじき大量のG発生。名前も面白いらしいんだけど、コックローチぐらいしかわからず。ドタバタコメディかと思いきや、心暖まる(?)お話。トラウマの解決の仕方が、それ⁉︎ってなりつつ、段々いいぞやれやれー。登場人物のあの人があの人と繋がるんだっていうのも面白かった。

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グランドホテルを舞台に人類の永遠の敵Gを巡り利害関係者が敵味方に別れて繰り広げるハチャメチャなドタバタ・コメディーの痛快作です。一流ホテルの経営者とGを武器にして世間の評判を貶めて地位を奪おうと暗躍する勢力との戦いにG退治の専門家の女性、この日に勝負を賭けるシェフ、Gを崇拝する歌舞伎役者、Gを憎むピアニスト、コンサート歌手、殺虫剤会社の女性研究者ら大勢の人々の人間ドラマが、それぞれに喜怒哀楽の激しい感情の浮き沈みで読者の心に強く訴えかけてきますよ。Gのイメージを連想させる登場人物達のネーミングも笑えます。唯、全体的に難読漢字が多くて覚えるのが大変でしたので最初の方はルビがふってあるとは言え、今後はもう少し親しみ易い呼び名にして頂ければいいなと改善される事を望みますね。本書を読み終えて今更ながらに人類とGとの戦いは未来永劫に渡って続いてゆくのだろうなと確信いたしましたね。

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しょっぱなからもうこれは電車で読んではいけないやつだ、と悟った。次々と登場するおかしな人々、あり得ない設定。あふれるほど人が登場するにも関わらず話の進行の障害にはならない。なぜならキャラが立っている上に、名前にひとひねりがあるからだ。
とにかく成田先生の作風の幅広さには恐れ入る。怒涛の展開でラストへ、タイトルが意味する結末を見届けたとき、ホテルの一夜の奇跡に感動。素晴らしいコメディ作品だ。

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Gとはあれのこと。老舗のホテルを舞台に展開するドタバタコメディー。嫌われ者が物語の核になるとは、斬新というかなんというか。登場する人物も個性あふれ、Gをはさんでバトルが繰り広げられ、とにかく笑えました。

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五つ星ホテル「グランド・シーズンズ」の敷地内に大量発生した「G」。
しかも特大サイズのビックG。カサコソと這いまわる大量のGだけでなく、人間の様々な思惑も蠢く悲喜こもごもの一夜のドラマ。

もう面白くて読むのを途中でやめられない! 
Gに振り回される人たちの必死さが笑いを呼び、やがて感動の涙を誘う。
まさかGでホロリとくるなんて。

三谷幸喜さんの映画のようなジェットコースター本。映像化は…ちょっと嫌かも(笑)

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ショック療法なのか、怖いもの見たさで読み進めるうちに、なんだか自分も"G"をヤれそうな気がしてきて…。
「人生がGと交差する瞬間、人間の本章は、否が応にも剥き出しになる」の言葉通り、"G"と向き合い"G"と対峙することで自分がどうありたいのかを取り戻してゆく登場人物たち。
様々な人の思惑が入り乱れる破茶滅茶な展開なのに、一夜のドラマだったのかと、ラストは程よい疲労感に包まれる。
これは"G"ではなく"I"の物語だったのかもしれない。

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「G」は人と共存できないのか⁉️五つ星ホテルの大事な夜にGが現れた!Gを愛する人、素手で退治する人、調理人、ピアニスト、役者、全てが周り回って繋がるドタバタでした(笑)Gからつながりそんな過去もあったのか、と。人とは共存できそうもないので、いつか、みんな…。北海道ではリアルGに馴染みがないためか、ドタバタコメディーぐらいでした。いつか出会った時には「Gを見たらスプレーを撒くのは人類の義務」の言葉を思い出そうと思います😊

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山あり谷あり回転ありのジェットコースターに乗っていたような
スピード感あふれる作品でした。
奇想天外ながら最後はうるっときてしまう
読破後はディズニーランドに行った後の余韻に浸る感じで
「G」に浸ることが出来ます。

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Gとのバトルでこれほどまでに物語が膨らむなんて、すごく楽しませてもらいました。Gとの闘いは人類永遠のテーマですよね。存在が身近なだけに、あの色と形、かさかさと這う音などリアルに想像して、Gの登場シーンは鳥肌物でした(笑)これ映画で観たい。

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