5番レーン

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刊行日 2022/06/29 | 掲載終了日 2023/05/31

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内容紹介

第69回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校高学年の部


第21回文学トンネ児童文学賞大賞受賞

水泳部エースの小6女子カン・ナルは、飛び抜けた速さで常勝を誇っていた。でも最近は、急に速くなったライバルに勝てなくなり悩んでいた。
ライバルの水着が承認されていないモデルではないかと疑うことから引き起こした事件をきっかけに、大きく成長する姿を描く。韓国の文学トンネ児童文学賞大賞を受賞した、瑞々しくさわやかな青春ストーリー。

第69回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 小学校高学年の部


第21回文学トンネ児童文学賞大賞受賞

水泳部エースの小6女子カン・ナルは、飛び抜けた速さで常勝を誇っていた。でも最近は、急に速くなったライバルに勝てなくなり悩んでいた。
ライバルの水着が承認されていないモデルではないかと疑うことから引き起こした事件をきっかけに、大きく成長する姿を描く。韓国の文学トンネ児童文学賞大賞を受賞した、瑞々しくさわ...


出版社からの備考・コメント

【著作者プロフィール】
■ウン・ソホル(은소홀)/作家。韓国在住。『5番レーン』で第21 回文学トンネ児童文学賞大賞を受賞し、作家活動を始めた。共著に『희망의 질감(希望の質感)』などがある。

■ノ・インギョン(노인경)/画家。韓国在住。『책청소부 소소(本の掃除屋さんソソ)』で2012 年にボローニャ国際児童図書展「今年のイラストレーター」に選出され、『코끼리 아저씨와 100 개의 물방울(ゾウのおじさんと100 つぶのしずく)』で2013年ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)「金のリンゴ賞」を受賞。『곰씨의 의자(くまさんのいす)』が2018 年にソウル市が行った「図書館ひとつ、本いっさつ」で推薦図書に選ばれた。最新作に『임금님 귀는 당나귀 귀(王様の耳はロバ耳)』がある。そのほかの著書にイラストエッセイ『사랑해 아니요군(大好きだよ いやいやくん)』などがある。

■すんみ(すんみ)/翻訳家。千葉県在住。早稲田大学文化構想学部卒業、同大学大学院文学研究科修士課程修了。訳書に『あまりにも真昼の恋愛』(晶文社)、『屋上で会いましょう』(亜紀書房)、『女の子だから、男の子だからをなくす本』(エトセトラブックス)などがある。

【著作者プロフィール】
■ウン・ソホル(은소홀)/作家。韓国在住。『5番レーン』で第21 回文学トンネ児童文学賞大賞を受賞し、作家活動を始めた。共著に『희망의 질감(希望の質感)』などがある。

■ノ・インギョン(노인경)/画家。韓国在住。『책청소부 소소(本の掃除屋さんソソ)』で2012 年にボローニャ国際児童図書展「今年のイラストレーター」に選出され、『코끼리 아저씨와 100 개의 물...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784790233916
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 254

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NetGalley会員レビュー

漢エ小学校6年のカン・ナルは、水泳部のエース。
ところが、このところ、なんとか小学校のキム・チョヒが頭角を現してきて、勝てなくなっていた。
ナルは、チョヒの水着が承認されていないモデルではないかと疑い、とんでもないことをしてしまう。

読んでいる間、プールの塩素の匂いがしているような気がした。
それくらい臨場感があった。
ナルの心情がとても丁寧に描写してあり、ナルと一緒に嫌なドキドキを味わった。
ナルは、水泳をやめてしまうのか、それとも辞めずにこのまま続けるのか。
大人から見れば、たかが水泳なのだけど、小学6年のナルにしてみれば、ほんとうに水泳が人生の全てなのだということが伝わってきた。

爽やかな挿絵が良かった。
登場人物たちは、なんだか大人びていて、ませてるのだが、挿絵が、この子たちは、まだ小学生なんだと思い起させてくれた。

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青春眩しすぎて、羨ましすぎて、ちょっと泣けた。
水泳部エースの女の子が、水泳が好きな自分の気持ちと戦う話。もちろん他校のライバルも出てくるけど、この話はやっぱり自分との戦い、メンタルの話だと思う。そして恋と友情。
この話を子どもたちがどう受け止めるのか、いまから反応がとっても楽しみ!積極的におすすめしたいです。

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第21回文学トンネ児童文学賞大賞受賞作品。
韓国の学校事情は想像以上に厳しいものだと認識していますが、小学校のクラブでさえ、審査や推薦といった力のある者だけができることで、中学校には部活はないという一文に驚愕しました。水泳部の女子エース、小6のカン・ナルのスランプを通して、内面のアップダウン、嫉妬や自己嫌悪、水泳部の仲間との切磋琢磨、そして淡い恋が描かれる。
皮肉にも彼女を鍛えることとなったのは、ついた嘘への責任だった。
自分を鼓舞して戦うこと。ライバルとの一騎打ちで見えたものは、きっとナルの宝となったはず。

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#5番レーン

ひとつのことに全力を注いでいる子、勝負の厳しさの中に身を置いている子、ライバルのいる子、自分のことを見つめ直す時期にいる子に手渡したい本。

装丁も挿絵も、優しさが水に溶けているかのよう。

知っているのが当然のように名作や名作マンガが出てくるところに、韓国の読み手の読書レベルや文化レベルの高さを感じる。果たして日本の高学年で、原作に触れたことがある子がどのくらいいるのか、、

どろりとした感情も扱っているのに、爽やか!

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主人公は負けず嫌いな水泳少女。

スランプで荒れ気味だった彼女が、注目を集める転校生との触れ合いのなかで、初めての気持ちに目覚めていきます。

こんなに揺さぶられたのは久しぶりですね。

友情、恋愛、家族愛。すべてが優しく、温かくて、心の琴線に触れるわ触れるわ。

そして、終盤には物語が沸騰。

圧巻でした。

序盤の主人公が迷走し続ける部分では、ナニコレ?と感じていたのですが、読むのをやめなくてよかったです。

もし合わないと思っても、校内大会の章までは絶対に見て欲しい。

あとは、きっと止まれない。

(対象年齢は11歳以上かな?)

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とてもいいお話だった。水泳競技部に属する小学校6年生の話なのだが、勝ち負けが数字で決められる試合(勝負)の世界で、自分の体と心の弱さを認め、それを乗り越え、前に向かって進んでいくことは容易なことではない。主人公の漢江小水泳部のエース、カン・ナルは突然現れた別の小学校に通うキム・チョヒに試合で一位の座を奪われてしまう。でも、自分の弱さをチョヒの「キラキラ」光る水着のせいにし、転校生のテヤンの腕の長さと比べて、自分の腕の短さのせいにする。幼馴染で6才のときからずっと一緒に水泳をやってきた仲良しの男友達スンナムにもきつく当たってしまう。ナルの憧れで体育中学校に進学した姉のボドゥルが突然、競泳をやめて高飛込に変更したのも、ナルにはその理由が理解できない。そして、なぜ、水泳を続けているのか、自分の深い部分と向き合うことができないナルはついに、ある行動を起こしてしまい、そのことがさらに自分を追い詰めることになってしまった。

この物語は、水泳競技という水の中の世界で多感期の子どもたちが自分の弱さにいかに向き合い、居場所を見つけ、前進していくか、が友情や恋の話も散りばめながら、繊細に、そして力強く描かれている。作中の優しいタッチのイラストも物語に温かさを与え、巻末の第21回トンネ児童文学賞大賞を受賞したこの作品の選評、訳者すんみさんの「あとがき」も読み応えがある。

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以前より話題になっており読みたいと思っていました。
読み応えがありました。まず同じ小学生でも、日本と色々と違うところがあるのだなと感じました。と、同時に共通するところもあるので親近感は持てるでしょう。
スポーツに打ち込む難しさ、家族との関係、そして恋愛と盛りだくさんでありながら、全てのことが瑞々しく描かれて、さわやかでした。日本でもエンターテイメント分野で韓国のアーティストを目にする事が多くなったので、韓国に興味を持つ児童が増えました。こちらも勧めやすいと思います。

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主人公が負けを受け入れられないところから物語がはじまります。私自身は集団種目の経験しかありませんが、子どもたちがこういったレースをしているので胸がヒリヒリしました。
お話の流れは、「よくある」展開かもしれませんが、そこに散りばめられた言葉たちが降り積もって、胸がいっぱいになったところで結末へ向かいました。タイムを縮めることの難しさを知っている人には、いっそう響くはずのエンディング。涙が止まりませんでした。
最近読んだ韓国文学の訳者もすんみさんだったのですが、この素敵な文章は訳者の力も大きいのではないでしょうか。大ファンになりました!!

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今年の課題図書。ドラマを見ているような面白さがありました。少年少女の感情の揺れがとても丁寧に描かれていて、自分と重ねて読む児童は多いと思います。水泳やライバルや恋などを経て成長していく主人公の姿が、みずみずしく描かれています。翻訳ものですが、文章にあまり違和感を感じず読めるのもよかったです。

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水泳でオリンピックを目指す韓国の小学六年生の女の子が主人公。題名の5番レーンというのは、水泳の大会で予選2位通過選手の位置である。常に勝ち続けてきたのに一位の座を奪われ5番レーンでスタートすることが続く主人公。毎日の生活の中での焦り、不安、妬みなどの感情がきちんと言葉にして描かれている。スポーツの大会で活躍している子どもでなくとも、主人公の言動は共感でき、理解しやすいものだと思う。事件や葛藤は起きるが大きくこじれず、問題は解決して爽やかに終わるので読後感も悪くない。
小学校での強化選手の育成や進学の話、小学生の友人同士の距離感に微妙な違和感をおぼえる場面があった。日本と韓国の違いのせいかと思う。

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