人がつくった川・荒川
水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする
長谷川敦
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刊行日 2022/08/10 | 掲載終了日 2023/05/31
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内容紹介
第69回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 中学校の部
江戸をつくったのは家康じゃなく荒川だった?
地球温暖化で川が大ピンチ!?
面白くてスイスイ読める、川と人をめぐるノンフィクション。
第69回青少年読書感想文全国コンクール
課題図書 中学校の部
江戸をつくったのは家康じゃなく荒川だった?
地球温暖化で川が大ピンチ!?
面白くてスイスイ読める、川と人をめぐるノンフィクション。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784845117703 |
本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
ページ数 | 200 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
課題図書ということで、タイトルが気になっていました。川の流れを人が変えるなんて想像もしていなかったので驚きました。荒川は関東の川ですが、郷里にも近くを流れる大きな川があります。その川の歴史を探ってみたくなりました。課題図書ですが自由研究のきっかけにもなりそうな内容だと思いました。読ませていただきありがとうございます。
課題図書ということでリクエスト。
荒川の姿は、人間の暮らしと共に変化してきたことがよくわかる。
治水、利水に尽力した人、川の変化で被害を被った場所など荒川の歴史を知ることができた。
地域防災のこと、河川ごみのことなどにも触れられていて、川との付き合い方を考えさせてくれる点もいい。
荒川(荒川放水路)が何故作られたのか?どのように作られたのか?という歴史的なことだけでなく、河川敷は何故あんなにも広いのか? 洪水は雨が降っている間だけでなく、止んでから起きることがある、などの話が面白いのです。
『わたしがこの世を去る時には、生まれた時よりもよりよくして残したい』
という言葉を残したのは、岩淵水門の設計をした青山士(あおやまつかさ)です。彼はパナマ運河の工事に携わり、その時の経験を荒川の工事でも生かしたのです。彼が設計した岩淵水門は関東大震災でもビクともしなかったのです。
工事中に、「そこまでやる必要があるのか」と上司に言われても、自分の考えを押し通した彼のような立派な技術者がいたからこそ、荒川は今も役目を果たし続けているのです。
ここ数年、日本のあちらこちらで浸水のニュースを見ることが多くなりました。そういう場所が一か所でもなくなるように、荒川の話をみなさんに知って欲しいと思います。
今夏の青少年読書感想文全国コンクール・中学生の部の課題図書。
関東を流れる荒川は、遠方の地方に住む中学生たちにとってはあまり馴染みのない川であろう。けれどこの本は、荒川の存在と歴史や役割が、時代の変遷とともにどうなっていったのか、そして現状から未来に向けて、何が大切で、我々はどうしていったら良いのか、実に興味深く分かりやすく構成し書かれている。
見返しの地図、巻頭の写真、読みやすいフォントや、お話を聞くように読める丁寧な内容も秀逸で、全ページに渡り描かれた、その内容に即した下部のイラストの変化も楽しく面白い。
どこに住んでいても、自分の身近に存在する川について、この荒川を例に今一度考え、調べたり思いを馳せたりしながら、未来のために今必要なことや、自分に出来ることは何か、SDGsの観点や、水害から身を守る行動についても、自分ごととして意識するきっかけとなると思う。感想文ではその辺りの自分の実践や考察を書くのも良さそう。大人である自分も大変勉強になった。
学生時代、社会人と、毎日、何十年も電車に揺られ渡っていた荒川。
今まであまり深く考えることもなかったが、そんな荒川に、こんなにたくさんの物語があったことに驚いた。
荒川はずっと昔から、人々の暮らしと関わり合いながら流れていたのだ。
多くの方々の努力があって、今の荒川がある。そして未来の荒川も。
今問題になっているプラスチックごみ。
そして、それが、荒川周辺だけでなく、世界の海、生き物たちにどんな影響を与えてしまうのか。
これからの荒川の未来、少しでも住みやすい未来を築いていくために、ひとりでも多くの子供たちに読んでもらいたい。
第69回青少年読書感想文全国コンクール 中学校の部課題図書
日本は水が豊かな国であるが、ここ数年は水害被害が深刻な状況だ。
今年もすでに台風や線状降水帯の発生で、大きな被害が出ている。
山岳地形の多い日本では、河川の氾濫は避けては通れない。
江戸時代、技術水準が今よりもずっと低かったにもかかわらず、人々は知恵を絞ってある程度の犠牲を払いつつも江戸の町を水害から守ってきた。
地図を用いてわかりやすく荒川、墨田川の変遷をたどり、利水や治水の歴史を知ることができる。
子どもだけでなく、大人も勉強になる一冊。
川に歴史、ということを考えたことがなかったのですが、興味深く読めました。川が昔は交通として使われていたと書かれていたのを読んで、時代小説ではよく川で移動するシーンが出てくるな、と。自然にできあがった、のではなく、昔の人達の様々な工夫と知恵が凝らされ、今があるのかと思うと、とてつもない歴史の大河を感じられる本でした。
「川」についての学び満載の一冊でした。「川は舟を運ぶが時に舟を沈める」という昔きいた諺が思い出されました。
職場は道一本を隔てて川が流れています。「川」がある風景は当たり前に感じていました。しかし、自然のままの川は恐ろしい。その川を安全なものにするのにかつてどれだけの人々の労力が使われたか。そして川の流れはどのように利用されていたか。整備された川が当たり前になっている自分にとって、多くの学び、気付きがありました。そんな一冊ですが、読書感想文の課題図書として、どのように子供に手にとってもらうかが難しそうだとも感じました。